『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!
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傷が、針が、孤独な二人を繋ぐ。青春ポエミック刺青譚。(月刊!スピリッツ2020年3月号)
四方を壁で囲われた人種の坩堝。そこはあまりにも危険であった。死が容易に隣合わせだった80年代米国刑務所。凶悪犯の巣窟、通称「レベル5」。殺人すら日常だったその場所を大和魂一つで生き抜いた男がいた……。彼の名は「KEI」。驚愕の実録プリズンサバイバルが始まる!!
子どものころ、「勝針」という凄腕の彫り師に、命を助けてもらったジミーこと大西勝也。その出来事をきっかけに、和彫りに魅せられた彼は、自らの手で自分の身体に和彫りを入れ、将来は「勝針」の元で修業し、世界一の彫り師になることを目指すようになる。薔薇十字学園高校・工業科1年のジミーの周りには、彼を慕う仲間が多く集い、漢同士の闘いを繰り広げながら、熱い毎日を送っていく!
【タトゥーが変える世界の運命!】「粋」を信条として生きる少年・莫山。彼は鍼治療と間違い、彫り師の花音に刺青を彫られてしまう。しかもその刺青の墨は、不思議な力を持つタトゥーハーツ。この墨を狙う者たちが現れ、莫山はとんでもないパワーを発揮することに…。タトゥーに秘められた力を巡る痛快アクション、第1巻! 【同時収録】TATTOO HEARTS番外
刺青を刺させたら右に出る者がいない、稀代の彫り師、彫若こと銭形エイジは、父親の借金8億5千万円を肩代わりすることになってしまった。とにかくお金を稼がなければいけないエイジは借金返済のため、奔走する!
赤塚正義(ジャスティス)、通称セーギの掌にはタトゥーがある。ただのタトゥーではない。時空を歪め、「無」を創り出すことで周囲に壊滅的なダメージをもたらす特別な兵器──「呪紋」。セーギはエージェントの少女・イジーの任務である呪紋の回収を手伝うことになるのだが──!?セーギが巻き込まれる国家間の陰謀と、呪紋に秘められた大きな謎を描くアクション巨編、第1巻!
刺青から発せられる猛烈な獰猛。五体にまとう強烈な闘争心と覇気。不良達は恐れと憧れをこめて呼ぶ。「日本不良界最強の男」と。「クローズ」で圧倒的な強さを見せつけた男「九頭神竜男」の誕生秘話。
成長するタトゥーのコピー商品が「ダイエットに効く」「持ち主の人格が変わる」「特殊な力が備わる」の噂と共に竜頭市で出回った。その実態は、人の欲望を餌にするタトゥー“メタ・トーテム”で取り憑かれた女は変身し、衝動のままに暴走を始めるのだった…!しかし、赤井サリ、白オリ、緑マユリの女だけのジャズバンド“トーテムズ”の三人は自ら変身し女達を操る“メタ・トーテム”を落としていく――!!
日本伝統の刺青文化を伝承し、己の精神を日々鍛え、生涯に渡り修行している彫師・彫梟(ほりきょう)。ある日、行きつけの飲み屋で夫の失踪とともに300万円もの借金を肩代わりし、人生を捨てかかっていた柳田玲という女性と出会う。しっとりとして、透き透るような白い肌を持った彼女に、彫梟は長年温めてきた「天女鳳凰」を生まれさせたいと考える。刺青を彫るノミ(針)の痛みに耐えたとき、どんな辛さも乗り越えられる勇気と強さが生まれると聞いた玲は、その申し出を受けるが……。言葉では伝えられない何かを肌に刻みつけ、彫師は精魂を込めて刺青を刺す!!刺青を背負った人々の熱きドラマ。
タトゥーアーティストのコーキはデザインと彫る技術においては優秀だったが、人に興味がなく性格に難があるため、依頼のキャンセルがあとを絶たなかった。そんなコーキの唯一である固定客、ミアは自身の生い立ちから「痛み」に対してある種の執着を持っており、コーキのデザインしたタトゥーを全て自身の体に入れて欲しいと乞う。二人の蜘蛛の糸のように危うくか細い関係が始まる。
僕と同世代でゲームに夢中だった人間は、少しだけアイヌ語を知っているものです。「アムベヤトロ」とか「アンヌムツベ」とか、意味は全くわからなくてもなんとなく言えてしまうのは、格闘ゲーム『サムライスピリッツ』の美少女・ナコルルのおかげなのです。このままでは一生、ナコルルに支配されるはずだった僕のアイヌ知識を更新してくれたのが『ゴールデンカムイ』です。 『ゴールデンカムイ』の舞台は日露戦争直後の北海道。主人公である杉元は、一攫千金を狙って砂金掘りをしています。戦争中、鬼神のような戦いぶりから「不死身の杉元」と呼ばれた杉元が、なぜそのようなことをしているかというと、戦死した親友の妻の病気を直すため、どうしても大金が必要になったのです。 そんな杉元に、酔っ払った男が北の大地のどこかに隠された「金塊」の話をします。そして、大金の隠し場所を示した暗号が、網走監獄から脱走した死刑囚の身体に刺青として掘られていることも…。酔が覚めた男は「しゃべりすぎた」と杉元を殺そうとします。そこで杉元はこの話が与太話ではなく真実であると確信し、謎を追うことになります。 杉元の相棒となるのがアイヌの少女アシリパ。彼女の父は「金塊」のために殺されていて、その仇を探しています。アシリパのアイヌ猟師としての知恵と知識と、杉元の不屈の精神で、彼らは北の大地を巡っていくのです それにしても『ゴールデンカムイ』の良い所は次から次に話が展開していくところですね。3巻の時点で杉元が戦った相手は熊→熊→囚人→屯田兵→集団屯田兵→熊→ベテラン猟師…大自然の脅威から新撰組まで次々と二人に襲いかかり、それを知恵と勇気で乗り越えていくのです。 『ゴールデンカムイ』にはサスペンスとド派手なアクション、異文化の知識と、面白い要素がたくさん詰まっています。中でも料理漫画としての要素を見逃してはいけません。戦い、追い、逃げる二人はとにかくよく食べます。鹿や熊はもちろん、兎やカワウソまで、捌き方から料理法まで詳しく書かれていて、なんだかとても美味しそうなのです。 脳みそから目玉までおいしく頂くアイヌの料理に戸惑う杉元や、味噌がうんこにしか見えないと拒否するアシリパさんの異文化交流ぶりも楽しく、料理が『ゴールデンカムイ』という作品の壮大さにもつながっているのです。 厳しい自然との戦いや、骨太のサスペンス、それていて生活感があるという『ゴールデンカムイ』不思議なエンターテイメント巨編なのです。