テセウスの船」のような、謎が深まっていく、考察しがいのある物語をもっと知りたいと思ってます。できれば、まだ完結していない連載中の作品 を教えてほしいです。完結してから一気読みも良いですが、やっぱりサスペンス系漫画の醍醐味は、リアルタイムで楽しむことにあると思うんですよね。「いまコレがアツい!」という作品があれば是非。※もちろん、完結済みの作品を推してもらっても大丈夫です。ミステリー/ホラー/サスペンスに限らず、ファンタジー、SFなど他のジャンルからでもおすすめがあれば教えて下さい〜

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アリスにお願い
古めの少女漫画ですが、とある田舎で少女が死ぬ話。
全1巻という短い物語の中で、ひたすら犯人探しをさせられます。
そしてラスト、怖気の走るサイコパスのキャラ力を見せつけられる……。

コミックDAYSで連載中の「娘の友達」という作品が、まだ5話目とかそんなものなんだけど、どうやらサスペンスらしい。
引きこもりの娘(まだ一回も顔が出てない)と二人暮らしの父親(色々上手くいってない)が、娘の友達の女子高生(距離感おかしい)と知り合って、いま2人で逃避行中です。

ずーっと出てこない娘もなんか怖いし、友達もなんの目的で父親に近づくのかわからないし、という状況です。

CITY それ町 …ほとんどミステリー漫画の類いが出ている中でこれを紹介するかめっっちゃ迷った
恐らくギャグマンガの中では飛び抜けて複雑な2つ(それ町はどちらかというとコメディ寄り) どちらも基本一話完結型に見えてちゃんと時系列が設定されていたり、他の話と繋がっていたり、かつてのモブキャラが後に主要人物化するなんてこともあったりと伏線の使い道が非常に独特
どちらも物語の全貌を知るとなると一回読むだけではまず不可能な代物 こういう考察要素の多いギャグマンガもっと出ないかな 

断然、堕天作戦を推します!

あえて言えば、ジャンルはファンタジーSFで、戦記ものの群像劇。シンギュラリティ後の世界観の設定が見事で、緻密な設定をほぼナレーションなしで物語の進行と共に小出しにしていきます。キャラクターの多彩さや各々のキャラ立ちもすばらしく、斬新なコマ割りや演出があるかと思えばギャグも冴えている。

主人公は謎の解明のために動きつづけるんですが、それが徐々に明かされつつも、その答えらしきものが二転三転しておもしろい。まだ五巻分ほどしか連載されていませんが、濃密極まりない内容をもつ傑作だと思います。

シャドーハウス
顔の見えないシャドーの顔役をする「人形」のコンビが住む館の話。
段々と館のヤバさがわかっていくドキドキとか、それがわかったあとのキャラ同士の心理戦みたいなのもアツい。
登場人物が多いから最初はついてくの大変かもですが、読み返すとわかる伏線もあって面白いです。

最近増えているダーウィンがタイトルに入ってる漫画のことを独断による「ダーウィンレベル」的なものと一緒に紹介してみようと思い立ったのでやります。

ダーウィン事変
マンガ大賞2022大賞受賞。チンパンジーと人間の子ども「ヒューマンジー」チャーリーの存在が読者の倫理観を揺さぶってくる。攻めた設定が注目されがちだが、チャーリーを通じてヴィーガンやジェンダーのテーマに接続したり、目下の驚異が思想色の強いテロ組織との対立だったり、現実世界と地続きな「ありそう!」と思わせるリアリティが一番の魅力だと思う。
「ヒトとチンパンジーのそのあいだ」というテーマを扱う以上、ダーウィンがタイトルに入るのも納得できる。今後の展開で進化論とダーウィンが主題になったとき、物語のボルテージは更に一段上がるのではないだろうか。

ダーウィンクラブ
人の顔に対して絶対的な記憶能力を持つ主人公の大良がかつて父を殺した(と思われる)組織の正体と目的に徐々に迫っていく…という筋書き。このクラブがどうにも不気味で掴みどころのない存在として描かれるので「早く謎を明かしてほしい!」欲がもりもり湧いてくる。そんな読者の思いとは裏腹にじっくり淡々と進んでいくので焦らされるところはあるがそれも含めて楽しい。別のトピックでも名前が挙がっていた気がするけど、海外ドラマを見てるような緊張感があって好き。
クラブの名前ももちろん、物語上ダーウィンも重要なギミックとして登場するので、作品へのダーウィン関与度はかなり高いと言える。恥ずかしながら自分は『進化論』以外でダーウィンの著書があること(そりゃあるだろうが)を本作で初めて知った。

ダーウィンズゲーム
デスゲーム&ダーウィン漫画界の古豪。マンガ好きなら誰でも一度は「包丁を持って襲いかかってくるパンダ着ぐるみ人間と強制バトルさせられる」マンガを広告なんかで見たことがあるのではないだろうか。あれが『ダーウィンズゲーム』です。
ちなみにあのパンダは「全身を衣類で覆うことで発動できる一定時間透明になる能力」を使うために着ぐるみ姿だったり、結構ちゃんと能力バトルしている。本編はクライマックスに突入していて物語の裏側が全バレする日が近く、自分みたいに「着ぐるみのあれでしょ?」って程度の人も一気に読むと面白いと思う。個人的には話のスケールが3回くらいデカくなるのでかなりビビった。今リアタイすると最後の盛り上がりに飛び乗れてお得な漫画かも。
一方でダーウィン度合いは1巻の初めと終わりでネアンデルタール人とかそれっぽい演出が入るのが一番印象深かった(「進化」自体は重要なテーマとして後半でもフィーチャーされる)。本編ではダーウィンズゲーム参加者が身バレを避けるため「Dゲーム」と略していることもあって、ダーウィンの名前はあまり出てこない。今回の三作品の中ではダーウィンの存在感はそこまで高くないと言えよう。だがそれもまた味わい…。

以上、なぜかサスペンスっぽいことが多いダーウィン漫画3選の紹介でした。
どれも面白いから読んでね。

他にもダーウィン漫画があればどなたかよろしくお願いします。

スペシャル

スペシャル

出来事には意味がある。その一挙手一投足。授業中でもヘルメットをかぶり続けることにも。超人的怪力の持ち主・伊賀こもろは時節を問わずにヘルメットをかぶっていた。転校生の葉野は、伊賀の隣の席となるが、明らかに尋常ではない伊賀について誰からも説明も無く、新しい日常生活になじんでいくのであった。ワケあり彼女とひとクセあるクラスメイトの普通じゃないのが普通の日常コメディ。(このマンガは優しさ100%で出来ています。)
ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ

ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ

「自分ツッコミくま」ナガノの人気シリーズ、待望の書籍化! なんか小さくてかわいいやつ=通称「ちいかわ」たちが繰り広げる、楽しくて、切なくて、ちょっとハードな日々の物語。みんなに愛されて、優しくされて、こういう風になって暮らしたい…はずが、周囲には得体の知れない存在もたくさん!? でも、大好きなハチワレやうさぎたちと、おいしいものを食べたり、労働の報酬でほしいものを手に入れようとしたり、毎日を一生懸命生きる「ちいかわ」の周りは、いつも笑顔で溢れています。この本でしか読めない描きおろしエピソードももちろん収録! もう一つの「ナガノワールド」、ここに開幕です!
クジャクのダンス、誰が見た?

クジャクのダンス、誰が見た?

雪がちらつくクリスマスイブの夜に起きた元警察官殺害事件。容疑者は逮捕され、事件は終わったかのようにみえた。しかし、殺された元警察官が娘に遺した一通の手紙で事件は再び動き出す。そこには「以下に挙げる人物が逮捕、起訴されたら…その人は冤罪です」そう書かれていた。そして、そのリストには父を殺したとして逮捕された容疑者の名前も書かれていた……。映像化もされた『イチケイのカラス』の浅見理都が手がける、衝撃のクライム・サスペンス。
降り積もれ孤独な死よ

降り積もれ孤独な死よ

累計100万部超の大ヒットクライムサスペンス『親愛なる僕へ殺意をこめて』コンビ最新作。富字山南警察署の刑事・冴木仁は空き巣の通報を受けて、とある屋敷へ。ところが、調べを進めていく中で、衝撃の事実が判明。捜査陣に戦慄が走る。血塗られた狂気と対峙する刑事を描く、激情と慟哭のノワールサスペンス、開幕。
海の向こうからきた男

海の向こうからきた男

心の奥底に潜む恐怖が狂気の暴力を呼び起こす本格サスペンス・ホラー誕生!!美しい島々が点在する海に面した東北の港町。そこで育った美波は、漁業を営む祖父・政吉の元で働いている。父が忽然と姿を消して以来、政吉は彼の父親代わりだった。美波20歳の誕生日、海の向こうから謎の男が現れ......!? その男の正体は――。血塗られた宿命の物語が始まる!電子版限定特典として描き下ろしイラスト付き!!
ザシス

ザシス

中学教師・山内海はある日、殺人事件のニュースを目にする。殺されたのは鈴木侑己、中学時代の同級生だった。数日後、山内の恋人で文芸書の新人編集・八木沢珠緒は、公募小説の落選作に事件と酷似した内容が描かれた作品を見つける。『ザシス』――作者名は佐伯遥人。やがて小説と同じように、旧友に同窓会の案内状が届いて…。森田まさのりが挑む初のサスペンスホラー第1巻!!
リバイアサン

リバイアサン

宇宙を彷徨う廃旅客船『リバイアサン号』――船に侵入した盗掘屋たちは、一冊の手帳を発見。そこには、乗客だった少年・イチノセが書いた、事故当時に起きた衝撃の事実が記されていて!? 生き残りを懸けたSFサバイバル群像劇、開幕!
DYS CASCADE

DYS CASCADE

警察署に置かれたバケツには12リットルの血液と1本の腕が入っていた。ベテラン刑事と美人上司のバディが片腕のない男を追い詰める。男は警察にケンカを売りつけるように挑発を繰り返す。捜査を進めるほどに謎は深まり、過去に起きた事件が関連を見せ始める。この事件、根が深い! 『ROUTE END』でサイコ・サスペンスの実力を見せつけた中川海二の意欲作! コミックDAYSにて堂々連載!
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