月下の棋士
第51期名人戦、名人・大原巌と挑戦者・滝川幸治が熱海で第7局を戦っている時、東京・将棋会館に氷室将介という青年が現れる。プロ棋士になりたいという将介が手にしていたのは、伝説の棋士・御神三吉の推薦状だった。その推薦状を見たプロ棋士・虎丸は二段の坂東と将介を戦わせる。
ギャングキング
子どものころ、「勝針」という凄腕の彫り師に、命を助けてもらったジミーこと大西勝也。その出来事をきっかけに、和彫りに魅せられた彼は、自らの手で自分の身体に和彫りを入れ、将来は「勝針」の元で修業し、世界一の彫り師になることを目指すようになる。薔薇十字学園高校・工業科1年のジミーの周りには、彼を慕う仲間が多く集い、漢同士の闘いを繰り広げながら、熱い毎日を送っていく!
ギャルボーイ!
ルージュも引かずに剣道のおけいこ?シャンパンを飲むより、ビールケースを持ち上げちゃう……!?“ギャル”になれない“ボーイ”な女のコ、軍司晃(ぐんじあきら)は幼なじみの友弘(ともひろ)くんと想い合ってる……はずなのに!?寄ると触るとケンカばかりのお二人さまが、キュートな「春」をつかむまで――。笑って泣いて、せつなくなる。皆さまご存知!大ヒット痛快ラブ・コメディ第1巻には、外伝となる『突然Girl』も同時収録。
バリバリ伝説
北稜高校で出会ったバイクに魅せられた男女4人。750cc(ナナハン)でロードをぶっちぎるワイルドな巨摩郡(こま・ぐん)だが、ブリッ子タイプの伊藤歩惟(いとう・あい)にはなぜか弱い。レーシングチームを持つ社長令嬢の一ノ瀬美由紀から筑波サーキットへ誘われたグンは、愛機CBで筑波に向かう!サーキットを熱狂させた伝説のヒーロー・巨摩郡の挑戦を、しげの秀一がフルスロットルで贈る感動のバイク巨編!!
味いちもんめ
伊橋は新宿の料亭『藤村』に入ったばかりの新米料理人。料理学校を首席で卒業した自信から、洗い物やゴミ捨てなど雑用ばかりやらされる「追い回し(アヒル)」に飽き飽きしていた。伊橋の不満を聞いた立板の横川は、その腕前がどの程度のものなのか、追い回し歴三年の谷沢と「桂剥き」をやらせてみるが…。板前の世界を描く異色の「食」コミック!!
おれは鉄兵
鉄兵は人里離れた山の中で父親と二人暮らし。親父は埋蔵金発掘に人生をかけ、鉄兵と二人で今日も山を掘り返す。鉄兵は山の中で自然とたわむれ、酒を飲んだり、バクチをしたりと気ままな生活を送っていた。ところがある日、落盤事故がおきて…ちばてつや入魂の大傑作『おれは鉄兵』が登場!
しゃにむにGO
中学陸上界のトップアスリートだった伊出延久。Jrテニス界期待の星だった滝田留宇衣。2人はそれぞれの目的で幕ノ鎌高校テニス部に入部。インターハイへ向けて熱い季節が、今幕をあける!!
鉄拳チンミ
大林寺(だいりんじ)建立100年目に現れるという拳精(けんせい)――頭脳明晰にして眉目秀麗、その拳は鉄のごとく、その脚は岩をも砕く!中国は四川(しせん)省、長江の源に育った元気いっぱいのカンフー少年・チンミがたどる拳精への長き道のり!!
君は008
松江名俊、待望の新作はスパイアクション! 『史上最強の弟子ケンイチ』、『トキワ来たれり!!』の松江名俊先生待望の新作!! 受験した高校が全て不合格になり、絶望する主人公・明石エイト。そんな彼のところに受けた覚えのない高校から合格通知が…! まだ見ぬ友人たちとの出会い、そして恋愛… 華の高校生活を期待するエイトだったが、彼が入学した高校はなんと諜報員(エージェント)養成学校だった!! 強者揃いの生徒と教官!! 次々に仕組まれる驚愕のテスト!! 未知の世界に放り込まれたエイトの怒濤の学園生活が始まる…!! 勇気と友情で紡ぐスパイ・アクション物語、堂々開幕!!!!!!!!!!!!!
優駿の門
なまいきで口は悪いが、馬の事に関しては天才的な少年・優馬は、関東地方競馬の調教師・捨造にスカウトされ、騎手の道へと進む。そこで出会った馬は血統はいいのに幼い頃いじめられたことが原因で、レースに出ることも出来なくなっていたアルフィーだった。早速アルフィーに荒療治を仕掛ける優馬。生死を賭けたサラブレッドたちの熱き戦いがここからはじまる!
『蒼天航路』の王欣太が中国の戦国時代を描く!時は戦国末期、まさに天下を征服せんとする虎狼の帝国・秦に対抗すべく立ち上がったのは、荘子の孫・荘丹。文武が苦手で大ボラを吹くばかりの荘丹が、強大な秦を打倒する術とは?きらびやかな達人、侠客、美女、熱くたぎるドラマに、老荘思想のエッセンスをこめた渾身の最新作。
サイクル野郎
ケンカをすれば負けてばかり、試験の点数は常に50点以下と、何をやっても中途半端な中学生・丸井輪太郎。ひょんなことがきっかけで自転車ロードレースに出場した輪太郎は、オリンピックをめざす坂巻と同着優勝を果たす。将来、家業の自転車屋を継ぐことを決意した輪太郎は修行のため自転車で日本一周の旅に出かけるのだが……。
能條純一作品はまるで邦画を見ているかのような気分になる。 しかも昭和の作品…松田優作の「蘇える金狼」のような空気感。 その雰囲気と空気感は凄まじい。 その一方、現在連載中でマンガ好き達にこぞって好評である「昭和天皇物語」ではスピード感を封印してゆっくり目に見えるオーラの漂う神秘的な人物像を描いている。 能條先生は凄いのだ。 私は本作で初めて能條純一作品を読んだ。当時スピリッツで連載されていた中でも異色を放っていて、ベタ部分から見える圧が下手なホラー漫画よりも恐ろしく見えた。 とかいうと言い過ぎかもしれないけど、それだけ「本気で集中している人間」というのを描くのが上手かった。 本作では将棋の天才、棋士 氷室将介が巻き起こす嵐の物語。 ただ、周りの登場人物たちも負けていない。 なにはともあれ、鈴本永吉戦が終わる3~4巻あたりまで読んでみてほしい。