あらすじ

交渉人(ネゴシエイター)・勇午、死す――!バンコクで勇午の死亡が確認された。報(しら)せを受けたジャーナリスト・北村は、まだ高校生の菊地周を同行させ、真相の究明を目指す。勇午が受けていた依頼とは?そして依頼人は?そこには日本でもタイでもない、第三国の影が……!
勇午 1巻

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)のもとに現れた涙を浮かべた若い女性・岩瀬繭子(いわせまゆこ)。「どうか、お願いです……父を……たすけてください」1人の日本人サラリーマンが反政府ゲリラ集団に誘拐され、多額の身代金が要求される事件が起きていた。勇午は繭子の思いとともに単身パキスタンへ向かう。ダコイットとパキスタン政府軍の思惑が絡む灼熱の大地で、勇午の交渉(ネゴシエーション)は成功するのか!?

勇午 2巻

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。最強の交渉人(ネゴシエーター)・別府勇午(べっぷゆうご)、熱砂の地に起つ!勇午と踊り子の娘はハジが手配したナツメヤシを運ぶ荷車でキルタル山脈へ向かっていた。途中、東京に居る繭子との無線連絡をダコイット警戒中のパキスタン軍に傍受されてしまい、砂漠パトロール隊に尋問を受けてしまう勇午たち一行。勇午はユフス・アリ・メサ率いる「ダコイット」のもとへ辿り着けるのか――!?

勇午 3巻

別府勇午(べっぷゆうご)の交渉(ネゴシエート)は成功するか!?パキスタン編、クライマックス!!身代金の受け渡しについて話し合う勇午とアリたち。だが勇午の立てた作戦はダコイットに自分達の村を放棄させるという厳しいものだった。兵たちには動揺が走るが、アリは勇午を信頼して作戦に同意し、夜明け前に村を発つ。一方、勇午から無線連絡を受け、危険を顧みずパキスタンに向かう事を決意する繭子。勇午、アリ、ハジ、繭子、それぞれの意志が灼熱の大地にこだまする。果たして……。

勇午(4)

「ロシアに幽閉されている孫娘を奪還してほしい」――美しい女性秘書・オリガに案内された別府勇午(べっぷゆうご)は、ロシアの亡命貴族・アンドレイから12才の少女の奪還依頼を受ける。唯一の手がかりは、哀しげな表情を浮かべた少女の写真と片割れのハリストスの指輪。果たして勇午は単身ロシアへ向かうが、既にロシア内務省が待ち受けていた。裏切り、陰謀、そして祖国への思い。莫大な隠し財産が見え隠れするなか、勇午は極寒の大地で交渉(ネゴシエーション)を成功させる事ができるのか。『ロシア編』開幕――。

勇午(5)

ロシアに幽閉されている少女・ナージェンカ奪還の依頼を受け、極東ロシア・ウラジオストックに降り立った別府勇午(べっぷゆうご)だったが、既にロシア当局が監視の目を光らせていた。かつて、父が母の密告により西側のスパイ容疑で逮捕された、暗い過去を持つロシア近代史専攻の女子大生・リューバと出会う勇午。リューバは勇午の熱い意志に触れ、交渉の鍵を握るであろう東シベリア会社の革命直前記録を探す為にハバロフスクに向かう。一方、勇午はロシア当局の監視網を抜け、調達したKGBの制服に身を包み、シベリア鉄道に乗り込んだ――!

勇午(6)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)が極寒の地で挑む、命懸けの交渉!!遂にガラーホワ少将との交渉(ネゴシエーション)に辿り着いた勇午。勇午はナージェンカの身の安全を確かめ、ナージェンカの前で資産引き出しに必要な残りの3桁の暗証番号を教えると提案する――。『ロシア編』完結!

勇午(7)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)が受けた新たなる依頼。それは、“仔犬の返還交渉”という不可解なものだった。香港へ渡った勇午は、依頼主である“愁林(シューリン)”を名乗る女性と対面する。友人・マギーを人質として取られた勇午は、彼女を救うため、香港『黒社会(ハイセーウー)』が絡んだ最も危険な依頼に挑む!!

勇午(8)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)。その勇午が唯一失敗した交渉――それは、8年前のトルコ・イスタンブール、クルド人独立解放戦線で起こった事件だった。とある日、8年前の修羅場を共に経験した元・イギリス軍連絡将校のアーサーから勇午に、一通の手紙が送られてくる……。

勇午(9)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)は、テロリズムという名の狂気と対峙する。EU外相会議への爆破予告――犯行声明を出したのはIRA!言葉のみを武器とする交渉人に、過激テロ組織と渡り合う術(すべ)はあるのか。

勇午(10)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)。勇午の恩人でもある女性・フェイがインドで謎の死を遂げた。真相を追う勇午だが、狂信的宗教団体が彼を付け狙う。すべての発端となった“ニルーファの涙”とは何なのか。勇午は、親友の遺志を継ぐため、宗教対立を融和させる鍵“ニルーファの涙”を追う。

勇午(11)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)。勇午の恩人でもある女性・フェイがインドで謎の死を遂げた。インドに根付くカースト制の現実と、ヒンドゥーの信仰を肌で感じながら、真相を追う勇午は黒幕である狂信的ヒンドゥー至上主義団体・HSAに命を狙われることになる。

勇午(12)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)。狂信的ヒンドゥー至上主義団体・HSAに拘束された勇午。彼らの狙いは“ニルーファの涙”、そして異教徒の殲滅(せんめつ)。信仰をひとつにする手段は、流血しかないのか――。“聖戦(ジハード)”という名の暴力に交渉人は言葉で挑む。

勇午(13)

交渉人(ネゴシエイター)・勇午、死す――!バンコクで勇午の死亡が確認された。報(しら)せを受けたジャーナリスト・北村は、まだ高校生の菊地周を同行させ、真相の究明を目指す。勇午が受けていた依頼とは?そして依頼人は?そこには日本でもタイでもない、第三国の影が……!

勇午(14)

交渉人(ネゴシエイター)・勇午、死す――!バンコクで勇午の死亡が確認された。たった一枚の写真を巡り、米軍第七艦隊が展開する。「失われし12番」「レディ・インドチャイナ」「XM785」――米軍のベトナム撤退から24年、数々の謎が白日の下に晒(さら)され、ひとつの線でつながる。交渉(ネゴシエイト)とは、言葉を武器にした戦いである――。

勇午(15)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)。オーストリアの議員・ザルツマンから処女受胎したという少女・ノエミに宿った子供の父親を見つけるよう依頼される勇午。受胎日、そして出産予定日はある人物と一致していた……。依頼主から「父親の一部だ」として渡される『マグダラの止まり木』と呼ばれるロザリオを手がかりに、勇午がキリストの謎に挑む!『マグダラのマリア』編、開幕――。

勇午(16)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)。『マグダラの止まり木』を手がかりに、ノエミに宿った子供の父親探しを始める勇午。しかし、その『マグダラの止まり木』には重大な秘密が隠されていた……!その秘密の背後に隠れている『聖堂騎士団(テンプラーズ)』。『マグダラの止まり木』の秘密とは?『聖堂騎士団(テンプラーズ)』とは?そして、依頼人・ザルツマンの真の企みとは?

勇午(17)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)が、キリストの謎に挑む!『マグダラの止まり木』には、重大な秘密が隠されていた……!抽出されたキリストのDNA、クローン技術、そして、新千年紀最初の聖誕祭に生まれ来る奇跡の子供……それは果たして本当にキリストの再来なのか――。『マグダラのマリア編』、完結!「何を信じるべきかわからないなら、信仰なんてやめてしまった方がいい」

勇午(18)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)、最大の危機!?有力議員の娘であり、同時に資本家の娘でもあるスーザンが失踪した。議員からの依頼を受け、友人である私立探偵・ジャックと協力し、捜索を開始する勇午だが、スーザンは他殺体で発見される……!!

勇午(19)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)殺人容疑で逮捕!有力議員の娘であり、同時に資本家の娘でもあるスーザンが失踪した。議員からの依頼を受け、捜索を開始する勇午だが、スーザンは他殺体で発見される。そして殺害現場の防犯ビデオには勇午が彼女を射殺する瞬間が!交渉人から被告人へ――結審の瞬間が迫るシリーズ異色作!

勇午(20)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)。言葉のみを武器とする男に、国境など存在しない――!パレスチナとイスラエルの対立が、テロリズムという形でパリの街に現れる。絡み合った憎しみの歴史、その渦中に身を投じる勇午の交渉とは……?

勇午(21)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)。パレスチナとイスラエルの対立が、テロリズムという形でパリの街に現れる。絡み合った憎しみの歴史……民族紛争という名の終わりのない戦い。その渦中に身を投じる勇午の交渉とは……?

勇午(22)

交渉とは言葉を武器にした戦いである――。成功率97.4%……世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)・別府勇午(べっぷゆうご)、上海へ。民族、歴史、政治、宗教――。交渉人は、あらゆる境界を越え“人間”と対峙する。29年もの歳月を経て届いた、中国からの手紙。それを発端として交渉を依頼された勇午は、文化大革命の傷跡を人間関係に見る――。