あらすじ「ロシアに幽閉されている孫娘を奪還してほしい」――美しい女性秘書・オリガに案内された別府勇午(べっぷゆうご)は、ロシアの亡命貴族・アンドレイから12才の少女の奪還依頼を受ける。唯一の手がかりは、哀しげな表情を浮かべた少女の写真と片割れのハリストスの指輪。果たして勇午は単身ロシアへ向かうが、既にロシア内務省が待ち受けていた。裏切り、陰謀、そして祖国への思い。莫大な隠し財産が見え隠れするなか、勇午は極寒の大地で交渉(ネゴシエーション)を成功させる事ができるのか。『ロシア編』開幕――。
勇午の武器は暴力でなく知識に裏打ちされた判断力と現実的な思考と人間の情で複雑な問題を抱えている事件を解決していく。 毎回新しい交渉のたびに拷問を受けているイメージだった再読してみるとそんなに多くはなかった。一番印象深いのはやはりあの塩漬けだな