1000年もの間生きることができる機械の体を夢見る少年・星野鉄郎とその母親。しかし、機械伯爵の人間狩りにより母親は殺されてしまう。逃げ延びた鉄郎も吹雪の中、力尽き倒れてしまうが、謎の美女・メーテルによって助けられる。しかもメーテルは、自分と同行してくれれば、ただで機械の体を手に入れることができる星・アンドロメダへ行く“銀河鉄道999”の乗車パスもくれると言うのだった…。アニメ化され、一大ブームを呼んだ名作。機械の体を手に入れるために地球からアンドロメダへと銀河鉄道“999”で旅を続ける少年・鉄郎と謎の女性・メーテルを通して、人間の“命”とは何かを説く長編ドラマ!
九州男児「おいどん」こと大山昇太は四畳半に住んでいる。押し入れにはパンツが山と積まれ、サルマタケという奇妙なキノコが生える始末。だが彼の極貧生活においてはこのキノコさえも貴重な食料である。昼間に工場でバイトし、夜間高校に通う彼だが失敗がもとでクビ、中退、失恋と次々に試練が重なる。そんな折、向かい部屋に西尾令子が来た。思いやりのある彼女に魅かれていくおいどんだが……。
SFコミックの巨匠・松本零士が、首吊りが頻発するアパートでゴロゴロ暮らす、冴えない貧乏青年の波瀾万丈に満ちた日常を描いた人生哲学的作品。自殺しようと断崖絶壁にやってきた出戻始(でもどり・はじめ)は、最後の晩餐を食べている時に知り合った美女とアベックに、死ぬのはやめなさいと説得される。翌日、目が覚めた始はいなくなった彼女達を探すと、3通の遺書が残されていて……!?
「宇宙戦艦ヤマト」などでおなじみのSF漫画界の巨匠・松本零士が描いた、刀の達人であり近眼で小柄な日本人・トチローが活躍する西部劇アクションコミック!皆殺しにされた家族の仇討ちのため、そして生き残った仲間を探すために、西部の町で旅を続けていたトチローと早撃ちの名手・ハーロックは、謎の美女・シヌノラと出会い……!?
西暦2977年。海をなくした地球には、未開の宇宙に飛び立つ男たちを笑い、目に迫った危機にもまともに対処しない、気力を失った人々が繁栄を貪っていた。地球に絶望していた少年・台場正の眼前に、髑髏の旗がはためいた時、彼の運命は動き出す……。宇宙最高の船アルカディア号に己の運命を託し、なにものにもとらわれない宇宙の男・ハーロック。台場正は、彼の生き様に何を思うのか……。
惑星ジェラで生涯の友となるクイーンエメラルダス号とめぐりあったエメラルダス。互いに身をよせあい、かばいあいながら、宇宙の旅へ出た……。何のために、何を探して、宇宙をさまよい続けるのか、その理由は誰も知らない。そんなエメラルダスが、アルギューレの赤い砂の上で、宇宙船を失った一人の少年・海野広(うみのひろし)に出会った。エメラルダスはこの不屈の闘志を持つ少年に、何か運命的な強いきずなを感じる……。
漫画家たちの「戦争」アンソロジー 漫画家の感性が「未来の戦争」の予感を、戦時への想像力で捉えた作品を集め話題を呼んだ「ビッグコミックオリジナル戦後70周年増刊号」を底本に再編集し、追加原稿も多数収録した増補愛蔵版アンソロジー。排外主義と非寛容。世界全体を覆うきな臭さは、すでに新しい「質」の戦争が起きているとも考えられる。漫画家の想像力は果たして「戦争」をどう表現するのか。水木しげる、山上たつひこから浅野いにおまで異才・鬼才・天才……日本を代表する漫画界の傑物たちの描く「戦争」。小説家等の寄稿も多数収録。角田光代の「漫画の自由さと豊富さ」と題する書き下ろしも収録。
西暦2199年。地球は外宇宙からの侵略者・ガミラスの遊星爆弾によって滅亡の危機に瀕していた!もはや滅亡を待つだけかと思われた地球人類のもとに、惑星イスカンダルより通信カプセルが届く。カプセルには「放射能除去装置・コスモクリーナーをイスカンダルまでとりにきなさい」というメッセージと、ガミラスの戦艦に対抗できる波動エンジンの設計図が入っていた。設計図をもとに宇宙戦艦ヤマトを完成させた人類は、イスカンダルに向け、今、ヤマトを発進させる!
その日がいつであったか、だれであったかはわからない…だが、いつの日か訪れる平和を信じ、ひとり、またひとりと異国の星の下に消えていった名もなき若者たち。鬼才・松本零士が熱情をこめて描いた、戦う男たちの非情な青春!第23回小学館漫画賞に輝く、哀切の戦記ロマン短編集!!収録作品:スタンレーの魔女/パイロットハンター/成層圏戦闘機/零距離射撃88/独立重機関銃隊
貧乏で冴えない浪人生・ワダチこと山本轍(やまもと・わだち)が、むりやり移住させられた新惑星“大地球”でたくましく生きていく姿を描いたSFファンタジー。屋台を引いてアルバイトしていたワダチは、車に轢かれて負傷し、そのうえ部屋に隠していた全財産も盗まれてしまう。そして一文無しになったワダチが、再び金を稼ごうと働いていたおでん屋台に、美術大学研究所の教授・佐渡酒造(さど・さかぞう)がやってきて……!?
星野鉄郎は少年から青年へと成長を遂げていた。一緒に旅を続けていたメーテルと別れ、荒廃した地球で希望を捨てず、人類の未来を信じ戦い続ける鉄郎は、クイーンエメラルダスより衝撃的な事実を告げられる。そして鉄郎は3度目の、「銀河鉄道999」での旅に出るのだった…。
好いた女房にミクダリ半を投げたエライ人は昔からいた。だが地球にミクダリ半をたたきつける“カミヨ計画”とは……?セクサロイドは、エロチカル、セクシャル、ファンタスティック、サイエンス・フィクション。
時間とは何か――?生命とは何か――?時を超え過去から未来まで旅する超人間――ミライザーバン!!永遠の時間の輪の中で、少年は運命と必死に戦う。すべての謎を解き、自分自身を知る日はいつ?人気SF巨編!!
▼第1話/アフリカの鉄十字▼第2話/成層圏になくセミ▼第3話/幽霊軍団▼第4話/パイロット・ハンター▼第5話/鉄の墓標▼第6話/独立重機関銃隊▼第7話/成層圏戦闘機▼第8話/グリーン・スナイパー▼第9話/スタンレーの魔女▼第10話/メコンの落日 ●あらすじ/舞台は1942年、北アフリカ。ドイツ空軍大尉ワルターフォン・ラインハルトは、戦闘機メッサーシュミットBf109Gでエルアラメイン上空を飛んでいた。敵機との交戦で無線器とコンパスを壊されていた彼は、運悪く視界ゼロの砂嵐の中に入ってしまう。燃料を節約するため、コンクリートデザートあるいはロックデザートとよばれる硬い砂漠地帯に降りる。そこで彼が目にしたものは、砂嵐を避け着陸していたイギリス戦闘機スピットファイア2機であった(第1話)。▼終戦の雰囲気が漂いはじめたベルリン。狙撃兵レステルマイヤーは謎の女性レヤと出会う。彼女が住み家としている放置された突撃砲戦車ファントムには、燃料こそなかったものの、砲弾は残っていた。どうにか燃料を手に入れた彼は、彼女とともに、戦車一台でアメリカ軍の戦車隊に向かっていく。砲弾が最後の一発となり、彼は死を意識した。その時……(第3話)。▼1944年、ガダルカナル。狙撃兵・野山二等兵は、友軍が撤退する時間を稼ぐために、戦線にとどまるよう命令される。その際に手渡されたのが、新しく開発されたばかりの新型自動小銃だった。一方、野山に義理の弟を殺されたアメリカ軍狙撃兵ウォーカーは、義弟の敵・日本人狙撃兵を必ず殺すと固く誓っていた。そしてついにふたりは相まみえる(第8話)。
北風吹きぬく寒い夜も、タマゴ酒ひとつで暖かくなる。疲れてもどった下宿屋の、大四畳半荒野に日が落ちる。ああ、ほんとうの事ってなんだろう。外では電線が女のように泣いている。おお零士悲しや!哀愁の第一弾登場。
松本零士、珠玉のSF短編。月面のクレーター「ブラテノドン」は、用済みとなって壊れてしまったアンドロイドたちの墓場。だが、アンドロイドたちは地球へ生きて帰る夢を託して、子供型アンドロイドを秘密工場で再生させた!その名は、ダイバー0。彼はここで死んでいったアンドロイドや地球で人間に虐げられるアンドロイドのために、命をかけて戦うことを誓う。そして、人間対ダイバー0の戦いが始まった!!
地球上の、いたる所の空に、海に、大地に、戦争があった。今もある…。自ら望まず戦場に連れてこられた兵士たちも、そこで激しい戦闘に巻き込まれていく。そして人間的なドラマも時に展開されていく。戦争と、機械と、人間とのかかわりを、様々な戦場を舞台に描き、切実な人間ドラマを見つめる松本ワールド。傑作シリーズ「ザ・コクピット」を引き継ぎ、超えて羽ばたく新・戦場ロマンだ。
明暦2年(1656年)、将軍・徳川家光の治世は終わり、病弱で若い家綱の時代。三浦安次が領主の下野壬生3万石。その三浦家の嫡男を養育する城下にある黒松屋敷から物語は始まる。鬼道衆の手練れである蔵蒼平は黒松屋敷に潜り込み、黄金城への手がかりを探していた。そこに人でありながら鬼道衆と同じ力を持つ賽河星之助が現れ、蒼平と刃を交える。イマジネーション溢れる原作の魅力を、独特の感性と筆致で描き出した『妖星伝』第1巻。
『銀河鉄道999』の松本零士が、青春時代をともにした愛猫・ミーくんとの思い出を描く。ある雪の日、あつ子の家に迷いこんできたトラジマ猫。それが、あつ子一家とミーの出会いだった。かわいいミーと、ミーをとりまくあつ子一家や仲間の猫たちの毎日は悲喜こもごも。14年間を自由に生きたミーのハートフルストーリー。
――僕はもう長いこと漫画を描いています。そう… 漫画家の一種類には違いない……。僕の名は… そう… 漫画を描いている僕の名は、ネコと仲良しの松本零士です。何の変哲もない人間の一種ですが、他人から見れば奇人変人の一種とも見えるらしいです。ネコと電話とFAXと趣味でゴヂャゴヂャの暮らしですが… こちらのお話はいくら描いても面白くも何ともありません。それで… ふと… 向こう側の話を描こうと思いたったわけです。これは僕の「真実」の見聞録です――
ある日、東京の空を爆音たてながら戦闘機が飛び交い、街を重戦車が走りはじめた。いったい何が起こっているのか、途方に暮れる敷井隆(しきい・たかし)の前に謎の美女が現れ、「第三次世界大戦がはじまる」と口にする。そして、東京は…。表題作ほかに、『夜光都市のミライ』『黄色い兎』を収録したサスペンスSFの短編集。
松本SFの代表傑作! 宇宙をさすらうハーロックと戦艦アルカディアに男のロマンが漂う!! ※本書は、カラーページ掲載の秋田文庫と、SUNDAY COMICSを再編集した電子特別版となります。
戦争を知らない世代にむけて、1945年8月15日を18名の漫画家の記憶で振り返る。「この本は、その時代を生き、戦争を肌で感じた我々仲間達の、昭和二十年八月十五日の記録である。戦う日本が平和な日本に生まれ変わったその日、その時、それぞれが何処に居て何を考え、何をしていたか。戦禍をくぐって今日まで生き延びた人々のそれぞれのドラマティックな一日を描いた作品は、その一つ一つが平和な世界への道標のような気がする。我々の趣旨に賛同し、それぞれ、絵や文章を寄せて下さった戦後生まれの方々の作品も加えて、重みのある一冊となったこの「私の八月十五日」。一人でも多くの方に見て頂き、戦争について平和について、あらためて考えて頂ければ幸いだと思う。」(森田拳次、まえがきより)収録作家:小島功、赤塚不二夫、一峰大二、さいとう・たかを、高井研一郎、古谷三敏、花村えい子、牧美也子、北見けんいち、武田京子、ちばてつや、牧野圭一、松本零士、水野英子、森田拳次、里中満智子、バロン吉元、村野守美 ※本書は『昭和二十年の絵手紙 私の八月十五日』(ミナトレナトス刊)に収録された作品から18名の漫画家の作品を収録しています。