白い雪に覆われた国の領主であり、元キャプテンであるウォードを遠路はるばる訪ねた古き良き仲間たち。妻を亡くしたウォードは、娘のケイトリンと息子のガレスと暮らしている。弟について意味深な話をしている大人たちを警戒するケイトリンだったが、手土産にくるみ割り人形をもらい大喜び。逸る気持ちで部屋に戻り、人形を集めてごっこ遊びを始める。すると、どこからともなく奇妙な音が聞こえてくる。その次の瞬間、怖がる彼女を励ますように人形兵士が話し始める。会話も束の間、またあの奇妙な音が…その先にいたのはねずみたち、彼らは牙をむく。兵士の激闘により事なきを得たが、どうやらねずみたちは彼女を狙っているようだ。混乱しているケイトリンに、忠誠を誓う勇敢な兵士たち。戦争の首謀者であるねずみの王に大使を送るも、事態は収拾せず、ねずみと兵士たちの戦争が今まさに始まろうとしている。迫りくるねずみたちの勢いは止められず、その場が危険だと判断した兵士は、ケイトリンを連れて王都へ向かうため飛び出す。夢か幻か…王都には亡き母ネマインの石像が飾られている。そこで、彼女が女王であったことや、望まぬ戦争を止めることが出来なかった理由を知ることになる。亡き母の後継者となるよう勧められるが、ケイトリンは父の偉大な教えを理由にそれを辞退する。戦争は最終局面へ、ねずみの王は軽々と兵士の攻撃をかわし、見るに耐えかねたケイトリンは話し合いで決着をつけようとする。心を許したねずみの王は敗北を認め、平和が訪れたかと思われたが、「弟を失う」という意味深な言葉を耳にしてしまう。彼女は取り乱し、夢覚めやらぬまま外へ駆け出す。彼女を待ち受けていた本当の運命とは…

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ベスの友人ロジャーは、彼女の元同級生バージニアとの再会を喜び、週末旅行を提案する。汽車の乗客室は狭く、バージニアのロジャーに対する態度に息苦しさを感じたベスは、ついには途中下車してしまう。引き止めようとする人々の声を無視して彼女は町へと歩き出す。無人の修道院を見つけたベスは、そこで仕方なく一晩を過ごすことに… 翌朝、旅先で奇妙な噂を耳にしたロジャーとバージニアは、自宅に戻っていない友人を心配し、彼女が滞在したと思われるベルザーノへと向かう。廃墟でベスの衣服を見つけるものの、彼女の痕跡はない。そして、そこは中世の墓地や燃やされた十字架などがあり、不吉な場所であることは明らかだった。捜索を進めようとしたところ、検査官が現れ、彼らにベスの死体が発見されたことを告げる。ベルザーノの古代伝説。現代人は信じないと言われているが、今も教訓として語り継がれ人々に恐れられている。13世紀、東洋戦士たちはベルザーノの絶対的な支配者であり、生を求めて乙女の血を悪魔に捧げる儀礼的殺人を行っていたという。ベスの遺体は、その儀式を思い出させるかのように悲惨で、死因は複数の噛み傷による出血死だという。真相を明らかにするため、ロジャーとバージニアは動き出す。果たして彼らは真実にたどり着くことが出来るのだろうか…

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