![極道めし](https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,f_auto,fl_lossy,h_120,q_auto,w_120/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/166791/944e94de-d31a-48c8-91ab-292eb582c31e.jpg)
極道めし 土山しげる 大西祥平
スネに傷があるような囚人たちが、年に1度の「おせち料理」をかけて自慢の飯バナをする。
そして、一番美味しそうな話をした人が、他の人のおせち料理を1つもらえるという飯バナバトル漫画。
設定がとにかく面白い。
まず、囚人というところ。
本作にも記載あるが、とにかく彼らは食事以外に楽しみがない。
別に、刑務所の料理が特段美味しいわけでもなく、なんなら白米100%ではなく麦が入ったり、貧相なものだったりする。
そんな極限状態で、昔シャバで食べ、塀の中ではなかなか食べれない料理を情感たっぷりに伝える様が、滑稽だったりする。
そして、その語る料理が、ありふれた平凡な料理なのに、心ときめく様が非常に共感できる。
たぶん、地球最後の日に食べたい料理は?
と言われて、きっと多くの人が馴染みのあるものを選択すると思うが、それに近しい感じ。
読んでて、あーこういうのでいいんだよって気分になる。
何より男くさい感じが、読んでて惹かれる。
ご飯というより、飯!って感じ。
グルメ漫画の巨匠と呼ばれるだけのパワーある作品です。