毎巻末の話が犬飼いの胸には突き刺さる
柴犬は思ったより人懐っこくないのかもしれん。 頭も撫でさせてくれんのかもしれん。 色々と柴犬に詳しくなれる、そんな漫画。 ご主人、今日もよい終末を。
小難しいことを話すご主人様と、喋る柴犬はるさん。
犬種による特徴がよく現れた話もあったりと、犬が好きな方が描いているんだなあと、読んでいてほのぼのしてしまう。
ちなみに人は存在しない世紀末だけど、喋る犬と宇宙人と他の生き物(猫以外)はいる。
喋る犬と書いたが、作品に登場する動物はだいたいみんな喋っていて、ご主人様は宇宙人とも会話は問題なくできる。
世紀末だからかと思えば、その前からご主人さまはハルさんの言うことがわかっていて。
つまるところご主人様は、人類最後の1人であり、他の生き物の言語がわかる凄い能力を持つ人。
多数派の宇宙人からしたら、その能力が特殊かどうか確認しようがないし、そんな特技がなくても希少。
動物が喋る設定を考えるだけでも奥が深い。なんて中二病。すごく良い(褒めてます)。
ちなみに私は、動物に対する愛情が詰まっている漫画を見るたびに、『カワイスギクライシス』をふと思い出して、これは作中で争いが起きてしまう…と思うようになってしまった。
本作では人の世としては終わっているので、どちらがかわいい論争は起きそうにない。
人と人との争いが生まれない、平和な世紀末の物語でよかった。
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