先月の新刊を語る会【2019年11月発売新刊漫画】
石原雄
『村井の恋』(3) 島順太
『腸よ鼻よ』(2) 島袋全優
『コミケ童話全集』(3) おのでらさん
『新しいパパがどう見ても凶悪すぎる』 横山了一
『今日からCITY HUNTER』(5) 北条司/錦ソクラ
『シェアファミ!』(1) 日下直子
『青武高校あおぞら弓道部』(3) 嵐田佐和子
『ステキな奥さん うぷぷっ』 3 伊藤理佐
『プリンセスお母さん』 並庭マチコ
『漫画家本vol.14 高橋留美子本』
『恋と国会』(1) 西炯子
『愛したがりのメゾン』(1) 里中実華
『Mutafukaz Loba Loca 』(1)』(2)
『Lontano : Brecht Evens
『After the Spring: A Tunisian Youth : Hélène Aldeguer
『PENSS ET LES PLIS DU MONDE : JEREMIE MOREAU
『TV Bros. 2020年1月号』
まんだらけ出版発行 奇談シリーズ8 池川伸治『花の百合子 毒の奇理子『炎の奇理子/双生児の鬼』
https://www.mandarake.co.jp/publish/kidan/8/
小難しいことを話すご主人様と、喋る柴犬はるさん。 犬種による特徴がよく現れた話もあったりと、犬が好きな方が描いているんだなあと、読んでいてほのぼのしてしまう。 ちなみに人は存在しない世紀末だけど、喋る犬と宇宙人と他の生き物(猫以外)はいる。 喋る犬と書いたが、作品に登場する動物はだいたいみんな喋っていて、ご主人様は宇宙人とも会話は問題なくできる。 世紀末だからかと思えば、その前からご主人さまはハルさんの言うことがわかっていて。 つまるところご主人様は、人類最後の1人であり、他の生き物の言語がわかる凄い能力を持つ人。 多数派の宇宙人からしたら、その能力が特殊かどうか確認しようがないし、そんな特技がなくても希少。 動物が喋る設定を考えるだけでも奥が深い。なんて中二病。すごく良い(褒めてます)。 ちなみに私は、動物に対する愛情が詰まっている漫画を見るたびに、『カワイスギクライシス』をふと思い出して、これは作中で争いが起きてしまう…と思うようになってしまった。 本作では人の世としては終わっているので、どちらがかわいい論争は起きそうにない。 人と人との争いが生まれない、平和な世紀末の物語でよかった。