「残響」についての考察
※ネタバレを含むクチコミです。
どうやったらこんな人間関係を思いつくんだすげーという気持ち。
登場人物は設定だけ見ると「主人公(男)と幼馴染の女子2人」というどこにでもあるような組み合わせなのにそれぞれの人格がすごい。
カスミは金髪のおかっぱというワンピースとかクレしんに出てきそうな強烈な見た目で死ぬほど性格と態度が悪く、ボロ屋で暮らしていて幼馴染2人から食べ物を分けてもらっている。
マコは黒髪ロングで大人しい子で、根本にびっしりと若白髪が生えておりそれをカスミに口汚く罵られるままにしている。
ダイチはカスミを諌めそんな2人の関係に口をはさむが、マコには秘めた思いがあって……。
最後にマコが笑顔でベタンダに駆け出したときドキッとしたけど、好きな笑い声が聞こえてきたからだったの安心した(飛び降りるのかと思った)。
日常と感情を描いているだけの、明白なオチがあるわけじゃない作品なんだけどなんだか妙に印象に残るお話でした。
『ガイコツ書店員 本田さん』『ほしとんで』の最旬作家が放つ鮮烈読切40P!(ビッグコミックスペリオール2023年4号)