漫画を愛する塩澤さん
東京の街で文鳥と暮らす、漫画編集者の塩澤さん。 塩澤さんという男がどんな人間なのか、本文に滲み出ている。 文鳥と敬語で会話。物は多いが整理された部屋。深々と丁寧にお辞儀。文房具全てに名前シール。横断歩道では手を挙げて。待ち合わせには1時間前到着。 そんな塩澤さんは、どれほど真摯に仕事に向き合ってここまできたのだろう。そんな中、仕事を辞めた。 この先、愛する漫画とどのように向き合っていくのか。 塩澤さんの新しい生活が始まる。
大手出版社を早期退職した漫画編集者の塩澤。理想の漫画誌を作るため、自分が信じる漫画家たちを訪ね、執筆を依頼する。漫画を描く者、描かぬ者、描けぬ者、東京の空の下、それぞれの人生が交差する。
マンガ家マンガ&編集者マンガが大好きなので、オススメされたこちらを世田谷線内で読みました!
序盤、全然違うっちゃ違うのですが、少し編集王と共通して通底する何かを感じました。まぁ同じ編集マンガなのでそうなのかもしれませんが、絵柄も違うっちゃ違うのですが、何か共通するものを感じたり。
ただ、表面的な作風は全然違いますね、編集王はシリアスなテーマ等も扱いつつ、基本的にはふざけるのですが(狂気の天才でおなじみの晴海先生の作品が「対パンダ」とか)、こちらは時折ギャグは交えますが、軸足は陰鬱なムード側です。
わたし基本的に陰キャで暗い男ですので、こういうムードは自分の気持ちともピッタリ合います。まだ2巻で、このマンガはまだ描ききっていないと思うので、まだ続くと思うので、先が楽しみです!
あとこれはできたらでいいのでのお願いなのですが、単行本がかなりの高級品になっているので、もう少し手加減した値段設定にしてもらえると、よりありがたいです。出版社の方、よろしくお願いします。無理なら大丈夫です。