おもしろすぎる1話だった。清掃業の傍ら「自分には他と違うなにかがある」と信じ小説家を志すも、賞にはかすりもせずすり減る毎日を送る主人公の黒川。ある日、仕事のために赴いた個人宅は憧れの作家の家だった。しかしその作家の正体は、高校時代変わり者で凄惨ないじめの標的にされていたクラスメイトの天野だった、という衝撃の展開。
高校卒業から10年。あまりにも違うふたりの状況、そして黒川が天野宅に呼ばれた理由がまたとんでもない。びっくりしすぎて笑ってしまった。屈辱とはこのことだなと。これからこのふたり、どうなるんだろう!?

主人公は清掃業務は丁寧で同僚のフォローも素晴らしく、高卒で10年働きながら何度も賞に応募している。こんな大変な環境で、明るさや気遣い忘れず頑張り続けられるすごい人なのに…

何気ない発言で、これほどまでに人の尊厳を傷つけることが出来るんだなと感心してしまった

自作の小説を読ませちゃうのか…
しかも自分達がモデルなんでしょ?

私だったら絶対読ませない

「上手い文章を描いて褒められたいが透けて見える」のは「あなたが他人のゴミを拾ういい人」だからって指摘は創作する人間にとって致命傷では……こっから立ち直れんのか?!!!

たまご他5篇 光用千春作品集

たまご他5篇 光用千春作品集

旬才作家、大注目の処女短篇集! 母と娘、姉と妹、双子の兄弟、職場の同僚… 1番近いあなたのことが、1番わからない。私たちの6つの人間模様を、時に優しく、でもごまかしなく描く、期待の新鋭による処女短篇集。■収録作品 たまご/じきに春/エリコとカナコ/前後左右へ/星に願いを/浮遊兄弟

コスモス

コスモス

家を出た母親。気落ちする父親。それでも日常は静かに、またにぎやかに回っていく。思考する小学3年生・花さんが見た家族や親族、クラスメイトたちとの日々。業田良家・石塚真一・浅野いにおの各氏も絶賛する光用(みつもち)千春、待望のデビュー単行本。連載分に新たなエピソードを描き下ろして収録。

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