武豊がどちらかというとクールな天才のイメージなら、
田原成貴はハイテンションな天才のイメージがある。
そのあたりが50歳を過ぎても騎手一本に徹してダービーを
制覇した武と、騎手時代からバンドのボーカルもやったり
早々に調教師になりながら漫画の原作もやったり
結局アウトサイダーな世界に行ってしまった田原との
違いだろうか。
だが考え方によっては天才らしいのは田原のほうだと思う。
投稿者様がおっしゃるとおりで、騎手にして競馬をコメディで
仕上げるセンスは普通じゃなかった。
もし笑いのセンスが足りなかったら、下手をしたら
騎手のクセに競馬を茶化しやがって、と批判の対象に
なっただけで漫画ファンからも競馬ファンからも
反感を買うだけで終わっていたかもしれないし。
そういうあやうい位置取りから漫画をスタートさせて
読者をひきつけながら徐々にペースをあげて
最後には見事に名作というゴールを駆け抜けたのだから
漫画原作者としても天才だった。
ただし、趣味としてバンドでやっていたボーカルは
かなり下手だったらしいし、
Vシネマに端役で出て披露した演技は大根だったが。