2
わかる
個人創作のweb漫画として大人気だった作品で、挑戦的な内容、暴力、能力、知力、権力が入り乱れたバトルで、複雑な様相ながらも対立軸は魔族と韋駄天(神)という分かりやすさで非常に面白かったが
作者が商業作家となり中断、作画変更、再構成した上での商業連載となったが、アニメ版のデザインが原作web漫画版の物でタイトルロゴも変更されていて、なんでだろうと思っていたのだが…
アニメ版のタイトルロゴをよく見て気が付いた、これビックリマンっぽかったんだ…!
ビックリマンはシールにストーリーの付いたオマケ付きお菓子で、天使と悪魔とお守りの三すくみ、三大勢力の戦いという構図で、この作品の対立軸では蹂躙されてばかりの人間も、韋駄天が超然とした非人間的な視点を持っているから気が付かなかったが、神の存在には必要で魔族には蹂躙されるという、立ち位置的にはビックリマンのお守りを想起させる存在だった。
これにはちょっと驚いたが、なるほど話の構図自体の分かりやすさは児童向け作品レベルなのだと納得。
ただ構図が児童向けレベルとはいえバトル漫画としては先述したように、力と付くものなら権力も暴力もあらゆる力が入り乱れたバトルで、暴力的な描写も多く作画担当の趣味でエロもパワーアップしているし、説明台詞も多くあくまで青年漫画。
モブに加えてキャラの立った奴も容赦なく死ぬので、出し惜しみが無いというか、最強すぎる韋駄天に比べると魔族や人間の方に感情移入してしまう場面もあって、先の展開が実に気になっていた。
続きがちゃんと描かれるのは喜ばしいが、商業版のストーリーはまだweb版程進んでないので、また中断してくれるなと不安を抱え祈りながら読んでいる。
意図的か偶然かは分かりませんが、私もアニメ版のタイトルロゴが変わってなければ全然気が付かなかったと思います。
まぁ極論作者のやる気さえあれば人気なんて関係ないweb漫画と違い、商業版はどこまで続くかは人気次第でしょうけど、とにかくweb版の続きまでは行ってくれそうなのが嬉しいですね。
とうとう完結、最後まで生き残ったキャラたちの決着はしっかり付けてるのだが、1000年後の火種を描く物凄くシビアでシニカルな終わり方で
週刊少年VIPだろうがヤングアニマルだろうが、どこまでも天原作品なのだと実感。
めでたしめでたしで終わるのは、そこが物語の終わりで世界は終わりじゃない、というのを強く感じさせる話で、ここで終わらせてくる決断含めてすさまじい。
なんというか、娯楽作品としては手放しに褒めたくないのだが、ストーリー自体は物凄い真摯さすら感じる。
この結末に至るまでにモブもネームドも、良い奴も悪い奴も、死にまくっているけど、そうじゃないとこんな平穏も来なかっただろうし
そんな平和だろうと、人間は悪だくみを止めないし、抜け目も無いというのも、ある意味ミクの裏を突けるのはそういう愚かさなのだろうし
この世界の行く末がどうなるにせよ、人類はきっと逞しく愚かしく韋駄天も魔族も利用し利用され生きていくのだろう。
決してスカッとする終わり方ではないが、このゾワゾワ感にも納得してる部分があり、ある意味見事。
WEB漫画の傑作がWEB界のカリスマ2人の手で運命の再始動!! かつて、この世界は魔族に滅ぼされた。 近代兵器も通じない怪物魔族の前に、人類は滅びる寸前を迎えていた。打つ手を失った人間たちは救いを求めて祈り続けた。祈る以外に道はなかった。そして神は現れた。韋駄天と呼ばれる戦いの神。彼らは突如この世に現れ魔族を倒した。現在より800年以上昔の話である――。魔族を封じて800年。時は過ぎ…平和な時代に生まれた韋駄天=戦いの経験のない「平穏世代の韋駄天達」の前に再び、魔族が復活する。神・人・魔物の800年ぶり生存闘争、開幕!!!
WEB漫画の傑作がWEB界のカリスマ2人の手で運命の再始動!! かつて、この世界は魔族に滅ぼされた。 近代兵器も通じない怪物魔族の前に、人類は滅びる寸前を迎えていた。打つ手を失った人間たちは救いを求めて祈り続けた。祈る以外に道はなかった。そして神は現れた。韋駄天と呼ばれる戦いの神。彼らは突如この世に現れ魔族を倒した。現在より800年以上昔の話である――。魔族を封じて800年。時は過ぎ…平和な時代に生まれた韋駄天=戦いの経験のない「平穏世代の韋駄天達」の前に再び、魔族が復活する。神・人・魔物の800年ぶり生存闘争、開幕!!!