天原天国先生とクール教信者先生という二人のWEB漫画の巨人のタッグということで。特に天原先生の天才には絶大な信頼を抱いているので毎号が楽しみで仕方がないです。
WEB漫画の面白さ奥深さに目覚める以前のかつての私なら考えられなかったなぁ…(独り言)

ネットで読めるのでストーリーについては省略。意外にもクール教信者先生の絵は原作と相性ぴったりでした。キャラクターの個性が生き生きとしています。天原先生の極度にシンプルな絵もアイデア・概念といったものを直接脳に叩きつけられてる感じがして好きではあるものの、紙で読むにはある程度インクの密度が必要ですね。

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異種族レビュアーズ大ヒット記念にコメントする
平穏世代の韋駄天達
アニメ版を見て気が付いた
平穏世代の韋駄天達 クール教信者 天原
名無し
個人創作のweb漫画として大人気だった作品で、挑戦的な内容、暴力、能力、知力、権力が入り乱れたバトルで、複雑な様相ながらも対立軸は魔族と韋駄天(神)という分かりやすさで非常に面白かったが 作者が商業作家となり中断、作画変更、再構成した上での商業連載となったが、アニメ版のデザインが原作web漫画版の物でタイトルロゴも変更されていて、なんでだろうと思っていたのだが… アニメ版のタイトルロゴをよく見て気が付いた、これビックリマンっぽかったんだ…! ビックリマンはシールにストーリーの付いたオマケ付きお菓子で、天使と悪魔とお守りの三すくみ、三大勢力の戦いという構図で、この作品の対立軸では蹂躙されてばかりの人間も、韋駄天が超然とした非人間的な視点を持っているから気が付かなかったが、神の存在には必要で魔族には蹂躙されるという、立ち位置的にはビックリマンのお守りを想起させる存在だった。 これにはちょっと驚いたが、なるほど話の構図自体の分かりやすさは児童向け作品レベルなのだと納得。 ただ構図が児童向けレベルとはいえバトル漫画としては先述したように、力と付くものなら権力も暴力もあらゆる力が入り乱れたバトルで、暴力的な描写も多く作画担当の趣味でエロもパワーアップしているし、説明台詞も多くあくまで青年漫画。 モブに加えてキャラの立った奴も容赦なく死ぬので、出し惜しみが無いというか、最強すぎる韋駄天に比べると魔族や人間の方に感情移入してしまう場面もあって、先の展開が実に気になっていた。 続きがちゃんと描かれるのは喜ばしいが、商業版のストーリーはまだweb版程進んでないので、また中断してくれるなと不安を抱え祈りながら読んでいる。
ありふれた職業で世界最強
主観なので駄作とまでは言い切りたくないが…
ありふれた職業で世界最強
mampuku
mampuku
 男子中学生の妄想ノートを延々と読み聞かせられてるみたい。笑  なろう系のファンタジー小説って多かれ少なかれそういう厨2要素がありつつ、ストーリーを構成するある種の技術によって、カタルシスや萌えなどで読者を気持ちよくしてくれるエンターテインメントに昇華されてる、特に人気の作品は大体そうだと思うんですけど、この「ありふれた~~」という作品に関しては"厨2要素"どころか剥き出しの妄想そのものを読ませられてるみたいです。残念なことにコミカライズ担当の絵が上手すぎないのもそれに拍車をかけてる感じがします。  ナードで陰キャラなのに"何故か"クラスの中心的グループから一目置かれ、”何故か”クラスのマドンナから甲斐甲斐しく世話を焼かれ、そのせいでクラス中から妬まれている。その後クラス全員で異世界に飛ばされるも"偶然"最強レベルの能力に目覚め、強くて可愛くて従順で自分に好意を向けてくれる少女と出会い、一緒に魔物と戦いながら元いた世界を目指して旅をする。  ……。  いや、わかるんですよ、牛脂で焼けば肉は美味いし苺に練乳かけたら美味しいのはわかるんですけど、これはどちらかというと牛脂に練乳かけてナマで食わされてるみたいな…料理しよ?  ちなみにコミックスの巻末に4ページ程度の書き下ろし小説がついています。短いですが、けっこう読むのがしんどかったです
ダンジョン飯
『ダンジョン飯』最終巻、丸ごと一冊哲学者だった
ダンジョン飯
mampuku
mampuku
自由にいきるとは何か 欲望とは何か 社会で暮らしていくとはどういうことか 善悪とは何か 食べるとはどういうことか 現実世界を遥かに凌ぐ多様な人種、生物種、民族、価値観が絡まり合いながら各々がそれぞれの“明日”と向き合っていく。 猫のように気ままに振る舞ってきた獣人のイヅツミはいざ自由な地上に放り出されたことで、本当の自由とは何かという問いに直面する。 そんな戸惑う彼女にマルシルは、嫌いな野菜も我慢して食べ、よく運動し、健康で長生きしてほしいと懇願する。すなわち、自由とは何かという深遠なる問いに対する一つの手がかりとして、「健康に生き続けること」こそが自由を叶える方法なのだと一つの“道”を提示したではなかろうか。 というか自由とか欲望とか語りだすと収集がつかなくなるので簡潔にまとめると、たとえファンタジー世界であろうと変な奴らばっかであろうと、飯を食うという普遍かつ不可避な事象の前ではその人なりの哲学や生き様が現れる。人は思考や欲求によって食事をし、食事によって作られた体、食事によって生きながらえた生がまた新たな思考や欲求を生むのだ。
アタックシンドローム類
想いが濃すぎて原液どばどばなのに後味スッキリ
アタックシンドローム類
mampuku
mampuku
効果音などを作る「サウンドクリエイター」とアクション漫画としての「喧嘩」が予想外の化学反応を起こす、第一部ともいうべき前半部分。虚構と現実が入り混じりながら詩的にかつ美しく読者を幻惑する。 そして後半部分では、散りばめられた布石を余さず回収しながら、ただただ勧善懲悪でカタルシス満点のストーリーに熱狂させられる。 そしてラスト(エピローグ)で全体の真相が明らかにされる。一本の映画のような、丹念に編み込まれたストーリーだ。 悪を打ち倒しヒーロー気分に酔いしれる主人公にまんまと感情移入させられ、クライマックスを迎えるとそこにはまさかの裏切りが待っている、この読み口は朝井リョウの小説とよく似ている。節々でルサンチマンやシャーデンフロイデを刺激してくる描写が多いがこれもおそらく作者の罠に違いない。 この意地悪なラストへの感じ方は、受け取り手によって様々だろう。無敵の人や弱者の人たちが傾倒してしまいがちな安易で極端な思想や異世界モノのような居心地の良いコンテンツに対して皮肉でもあり、救いへの希望でもあるのだ。 ちなみに各話のサブタイトルには、色々な映画や音楽などの名前がそのままつけられている(『ネヴァーマインド』『タクシードライバー』など)。作中、私が気づいてない小ネタや引用がまだまだあるのかもしれない。いずれ読み返したときには今とは違う読み方ができるのではないかと楽しみだ。
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