これは...!神作...!
めちゃくちゃ面白いです! 物語の主軸はシンプルに神と言われる韋駄天たちと魔王が率いる魔族との戦い かつて800年前に魔族を封じた韋駄天と、弟子になった若い韋駄天たち、現代では魔族の脅威も少なくなり、平穏世代と言われた韋駄天の少年少女たち 魔族との熱いアクションバトル、権力・知力・策略が繰り広げる頭脳戦、クール教信者先生らしいえっちなイラスト、時折入り込むグロ要素もあり、と美味しい所の詰め合わせで個人的にかなり刺さる内容でした 最新刊まで一気読みしたけど、次で最後とのこと...!悲しいがものすごく続きが読みたくてしょうがない、ここ最近でもかなり神ってる名作です
とうとう完結、最後まで生き残ったキャラたちの決着はしっかり付けてるのだが、1000年後の火種を描く物凄くシビアでシニカルな終わり方で
週刊少年VIPだろうがヤングアニマルだろうが、どこまでも天原作品なのだと実感。
めでたしめでたしで終わるのは、そこが物語の終わりで世界は終わりじゃない、というのを強く感じさせる話で、ここで終わらせてくる決断含めてすさまじい。
なんというか、娯楽作品としては手放しに褒めたくないのだが、ストーリー自体は物凄い真摯さすら感じる。
この結末に至るまでにモブもネームドも、良い奴も悪い奴も、死にまくっているけど、そうじゃないとこんな平穏も来なかっただろうし
そんな平和だろうと、人間は悪だくみを止めないし、抜け目も無いというのも、ある意味ミクの裏を突けるのはそういう愚かさなのだろうし
この世界の行く末がどうなるにせよ、人類はきっと逞しく愚かしく韋駄天も魔族も利用し利用され生きていくのだろう。
決してスカッとする終わり方ではないが、このゾワゾワ感にも納得してる部分があり、ある意味見事。