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ふと青春時代に読みまくった漫画がもう一度読みたくなって、
その筆頭の一つドラゴンヘッドを読んだ。

つくづく、今、読んでも色褪せないなぁと思う。

同窓会で初恋の人に出会うとがっかりする」
みたいな都市伝説があり、漫画も同じような経験あるんですけど、本作は違いますね。

携帯の機種がガラケーだったりして、そういう意味での古さはありますが、人間の根源的な恐怖に関する描写は、今読んでも変わらないなと思います。

暗闇に怯え、わからないものを憶測して不安にかられ、
最後は非論理的でも色んな理由をつけて自分を納得させる。

この流れが、人間の恐怖に対する本質、行動パターンだなとつくづく感じました。
自然災害を神の怒りとか言っていた時代と何も変わらないですね。

ストーリー展開も、何度読んでもハラハラします。
冒頭の生き埋めされたようなところからはじまり、東京の家に向かっていく、2人の男女。
日本全体が停止した世紀末のような環境下で、災害や人災からサバイバル的に決断が迫られる展開は、スリル満載です。

コロナが蔓延するパンデミックな時代だからこそ、もう1度読んでみたい作品でした。

また余談なのですが、本作はラストの展開に賛否がある作品です。
私も、当時はどちらかというと「え?」という感じでした。

ただ、後年、同著者の「鮫肌男と桃尻女」を読んで、その作品でも似たような終わり方をしていたので、安易に投げたと思うよりは何か狙いがあったと考えるようになりました。

そして、今読むと、当時よりも自分はすんなりいきました。
うまく言えなくて恐縮ですが、
東京に戻った時の主人公のおかれた状況(ネタバレなので控えますが、家族の安否や家の状況などを目の当たりにします)、それまでに出会った人、あらゆる狂気が蔓延するなかで、この終わり方は、逆に現実的だなと考えるようになりました。

漫画(フィクション)だからこそ、物語にきちんと理由つけて展開してほしいとは思いますが、現実問題、自然災害のもので、
謎が全て解明され、ご都合主義的な終わり方や、むりくりなハッピーENDは、それはそれでシコリが残るのでは?と約20年越しで考えるようになりました。
米国あたりの国が救助にきて助かりました、ちゃんちゃんもどうかな?と。

コロナですら原因がわからず人類は翻弄されているのに、
自然なんてより一層そうではないでしょうか?

などと、改めて思い直すと、個人的には最終回にも腹落ちした所存です。
(一緒に最終巻まで生き抜いた気になっている登場人物たちが、その後どうなったかは、依然気になるところですが…。)

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