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ピサ朗
ピサ朗
1年以上前
5巻が出たけど、多くの人が「ハルちゃんかわいそう」っていうのがやはり多いけど、自分はシクラソはかわいそうと思ってもハルはかわいそうと思えないのだ…。 魔王が跋扈して皆が命の危機にさらされてる中、矢面に立ってるのはどれだけ屑でも、あの男衆に他ならず、隊長のやり方がどれだけクソでも世界の構造そのものが殺したと言え、間接的にはその犠牲者を減らしうる力を持ちながら千葉やハルが前線に出ないで遊んでたから、死んだようなもので そのチート能力が明らかになってない頃まではハルをカッコいいとは思えても、この巻辺りから嫌悪感というと言い方は悪いが二人とも「どこにでもいる普通の高校生」に過ぎないのを突きつけられてるように思う。 千葉もハルも持っているチート能力がどれだけ凄かろうが、世界の構造を変えようとはせず、安全な所でキャッキャウフフとしていたに過ぎない、もちろんそれは普通の高校生、現代の倫理観しか持ってない人間ならむしろ当然であり、責められる謂れは無いだろうけど 結局この世界で生きているのはこの世界の人間に過ぎず、必死で頑張って生きてる筈のハルも、遊んでぬるく暮らしてる筈の千葉も「この世界で生きていなかった」のだ。 まあだからこそキャラに対して嫌悪感が出ても、ストーリーには強烈な吸引力が発生するわけだけど、5巻読んでもハルに感情移入や共感してる人がこの世界や千葉をどう考えているのかは気になる。

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ピサ朗
ピサ朗
1年以上前
5巻が出たけど、多くの人が「ハルちゃんかわいそう」っていうのがやはり多いけど、自分はシクラソはかわいそうと思ってもハルはかわいそうと思えないのだ…。 魔王が跋扈して皆が命の危機にさらされてる中、矢面に立ってるのはどれだけ屑でも、あの男衆に他ならず、隊長のやり方がどれだけクソでも世界の構造そのものが殺したと言え、間接的にはその犠牲者を減らしうる力を持ちながら千葉やハルが前線に出ないで遊んでたから、死んだようなもので そのチート能力が明らかになってない頃まではハルをカッコいいとは思えても、この巻辺りから嫌悪感というと言い方は悪いが二人とも「どこにでもいる普通の高校生」に過ぎないのを突きつけられてるように思う。 千葉もハルも持っているチート能力がどれだけ凄かろうが、世界の構造を変えようとはせず、安全な所でキャッキャウフフとしていたに過ぎない、もちろんそれは普通の高校生、現代の倫理観しか持ってない人間ならむしろ当然であり、責められる謂れは無いだろうけど 結局この世界で生きているのはこの世界の人間に過ぎず、必死で頑張って生きてる筈のハルも、遊んでぬるく暮らしてる筈の千葉も「この世界で生きていなかった」のだ。 まあだからこそキャラに対して嫌悪感が出ても、ストーリーには強烈な吸引力が発生するわけだけど、5巻読んでもハルに感情移入や共感してる人がこの世界や千葉をどう考えているのかは気になる。
ピサ朗
ピサ朗
1年以上前
原作者は昔ネットでエロ小説を発表されていた方なのだが、願望充足全開なご都合主義的なエロ小説と思わせて「どんな凄い力を手に入れたって幸せにはなれない」ようなストーリーが特徴で、そのノリがぶち込まれてる作品。 異世界転移したJKとDKの内、JKハルは男尊女卑の社会制度上娼婦ぐらいしかできないのだが、それもまぁいっかとあっけらかんとドライに現実に生きているのだが、 DKの千葉は異世界転移して凄い力を手にして調子に乗って活躍しているが、魔王を倒すでもなくその力で稼いでちやほやされて満足してるだけでいわば夢に生きている。 千葉はオタクで同じ世界から来てるのも手伝いハルにちょっかいを出すが、顔面もそうだが調子こいた結果の敵も多くてハルにそれをぶつける客もいるしで、ハルは千葉を嫌ってて同じ年代の女性とおしゃべりする方を遥かに楽しんでいる。 正直ハルにせよ千葉にせよ言動・行動のある種の生々しさと醜さが手伝い、ビジュアルはそうでもないのに嫌悪感が強いのだが、原作小説が先に進むとコレがまたまぁ… ハルはハルで社会制度やこの世界の不幸をひっくり返せる、嫌悪している千葉と同じくチート能力の持ち主だが、社会制度の改革なんて男尊女卑のこの世界じゃ男の仕事だろとでも言わんばかりの態度で、 千葉がこの世界のレベル限界なんかの現実に屈した裏で、ハルは現実に生きているが、能力を使用した原因だってこの世界の現実で仕方ない事だが、仕方ない事じゃ無くす事だって出来る力を持つのに、そんな夢を見ようともしていない… とにかくネット小説時代の「どんな凄いチート能力があっても俺たちは幸せになれない」ノリがハルというJKにも適用されているのだが、その能力で好き勝手していたネット小説の男たちに比べると、能力の使用は限定的で日銭稼いで毎日を楽しく過ごせれば良いという、ある種の健全な無欲さがあるのだが、その無欲さが不幸を増やしている現実からは目をそらしている…。 ほとんどのキャラは好感を持つことはできなかったが、そのストーリー自体は何とも強烈な皮肉と生々しさが魅力的で、間違いなく人を選ぶが刺さる人には強烈に刺さる作品だと思う。
ピサ朗
ピサ朗
11ヶ月前
実のところハルと千葉がコインの裏表になってるあたり、作者は皮肉を思いっきり込めてると思う。 例え木剣だろうが刃引きしてようが、闘技場で働くのと娼館で働く危険性は「本来」どっこいどっこいだろうし、娼婦の人気も闘技場の人気も拘ってもしょーがないものに過ぎないし、結局互いに自分の安全(と思ってること)を確保して働いてるようで遊んでるだけ(互いに相手が遊んでて自分はちゃんと働いてるって思ってそうだけど)だろうし。 この世界の人間と同じ立場、視点を持つ事は無理なのは確かなんだが、話自体は読者が女性中心という事もあるにせよ徹底してハルの視点で描かれてるから、この意地の悪さに気が付いている読者がどれだけいるか気になる。 終盤の種明かしは「チートを使っても幸せになれない千葉」と「チートを使わなかったから人を不幸にしてるハル」という構図がある。 娼館で人を癒すのも闘技場で人を熱狂させるのも大して変わらないし、兵役や魔王が存在するのに作中ではロクに描かれないのは、ハルも千葉も一切そこに目を向けていないからだし、そうして二人とも遊んでた結果救えた筈の人を殺させてしまい、その元凶が魔王や政治だとは思いもせずハルは憂さ晴らし(感情的には理解できるが、魔王の脅威を消さない限りまた起こる事でしかない)で何人も殺して、街の防衛力を削ってる。 もしも魔王が襲ってきたらハルも千葉も、身内が殺されない限り逃げるだけだろうし、ハルは元の世界に帰りたいならセックスし続け戦いに身を投じればいいのだけど、そんな「本当の」苦難の道に身を投じ目的を達成しようという意思はなく、楽な方を選んでいるという点では結局千葉もハルも同類でしかない。 最終的には、二人ともに自分が未熟な子供である事は理解し始めているが、おそらく二人とも打ち解けることは無いだろうし、視点の持ち方で明らかに印象が変わるようにしていて怖い。 ハル側にしろ千葉側にしろ、異世界側にしろ元世界側にしろ、本当の意味で相互理解はできないだろうけど、徹底してハルの視点で描かれ視点が明確な分、見えてない事、想像できることがあまりにも多く、掲載媒体的にはともかく広い層が読めば受ける印象はかなり異なると思う。 元々作者が意地の悪い作品を出してはいたのだが、このハルと千葉の生々しさと酷さは明らかにストーリーの魅力には繋がっているが、キャラの魅力に繋がってるとは言い難く、キャラに好感も嫌悪も強烈に感じてしまい、性的・残酷描写以上に人にお勧めする気は正直出てこない。 いずれにせよ作者のプロデビュー作という点では、ある意味で流石としか言いようがない。
鬼ゴロシ

昏睡から目覚めたジジイによるハードな復讐劇!!

鬼ゴロシ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

まだ読んでるところ4話目だけど、かなりハードで面白い!! 街のヤクザたちぶっ倒しまくって無双していた主人公が、5人の仮面被った男たちに嫁と娘を殺され、自分の頭に銃弾ぶっ込まれて植物状態で15年刑務所にいて、出所して子分にお守りされながら飲み行ったら潰した組のやつに包丁ぶっ刺されて道端に放置されて警察に見つかって連れてかれて、運悪く近くで起きてた一家殺人事件の重要参考人として尋問されたら、刑事が自分の家族殺した仮面のやつと同じ話を始めて・・そして、15年の眠りから意識を取り戻す!!!!ここまで一話!! ここから凄絶な復讐が始まる!!!! 熱い!!熱すぎる!!!! 河部真道先生の漫画は、鎌倉末期の『バンデット』、近未来のディストピアを描いた『KILLER APE』と、それぞれ時代こそ違えど、濃くて熱い殺し合いの物語が展開されてきた。 そして今回、ついに現代! そしてこの土地では過去から鬼憑の伝説があるということで土地の背景と業も背負っている!! これからどうやって復讐していくのか、5人は一体誰なのか、ミステリー要素もありつつ楽しみすぎる~!!! 早くも実写映画化してほしい!

みやこまちクロニクル

「好日(前編)」そして…

みやこまちクロニクル
toyoneko
toyoneko

ちほちほ先生は、岩手県宮古市在住の漫画家です 主として日常エッセイ漫画を描いています 私が先生の作品に初めて触れたのは、「好日(前編)」という短編エッセイでした ツイッターで話題になってたのかな…?当時はpixivで読めました 内容は、東日本大震災の話です 宮古市は、津波でかなりの被害を受けた地域。そこにいた人のエッセイ漫画というと、やはり、ものすごくドラマティックなというか、衝撃的なというか、そういうものを、読み手としては期待してしまう でも、そういうものではありませんでした ちほちほ先生の描く震災は、当事者目線でありながら、どこか乾いた感触で、淡々としていて、でもだからこそ、ものすごくリアルだった もちろん、これは、ご自宅も家族も無事だったからこそ、という背景があると思うのですが、それにしても、「震災をこういうふうに描ける」というのは、かなりの衝撃でした 実は私、東日本大震災のときには気仙沼に住んでました 幸いにして、自宅は無事、身内で亡くなった人もいなくて、被災者のような被災者でないような、不思議な立場でした そんな立場の人間の感じる、震災に対する距離感というか、視線というか、そういったものも、見事に描写している作品でした 3.11当日、テレビでは、火の海に包まれた気仙沼の空撮映像を流し、「気仙沼市全滅!」みたいな報道をしていたそうです しかし、現地にいた私は、テレビもうつらないし(停電)、携帯電話も繋がらないし(基地局が潰れた)、仕方ないから、懐中電灯の明かりの中で、自宅で「バイオレンスジャック」を読んでました(でも怖いから10分おきに外に出て津波の様子を確認していた) そして、ああいう災害を経験すると感じるのは、災害と日常は地続きなのだということ そこにははっきりした境は無くて、災害はいつ起きるか分からないし、災害と日常は、実は、同居しうるものであるということ この作品を読むと、そのことも思い出されます ところで、ちほちほ先生は、「好日(前編)」を含む作品群をコミティアで発表していたのですが、その後いろいろあってトーチで賞を貰い、さらにはトーチで連載を持ち、コミックが3冊発売されました。それが本作「みやこまちクロニクル」です 私、「好日(前編)」を読んだあとは、恥ずかしながらちほちほ作品を追ってなかったのですが(『「好日(前編)」は良かったけど、それ以外は読まなくてもいいかな…』とか思ってた)、現在、リイド社の電子書籍がセール中とのことで、せっかくなので全部買って読んでみました 1冊目(震災・日常編)は、コミティアで発表していた作品群の再録。「好日(前編)」もタイトルを変えて収録されています 2009年~2016年まで描かれており、震災の話、復興の話、そしてその中での日常が描かれます 2冊目と3冊目はトーチ連載分。「コロナ禍/介護編」「父ありき編」です 2019年~2023年まで描かれています。内容は、主として、親の話。ちほちほ先生は、両親と同居して暮らしているのですが、特に父親について、介護が必要になって、次第に、状態が悪くなっていく描写が描かれます 正直、かなり重い話です でも、不思議と暗くはない。また、やはり描き方は淡々としているので、比較的あっさり読めてします でも実は激重なので、読んでいると、気づかない間に、どんどん心が重くなっていく 変な例えですが、「軽く飲めるのにアルコール度数高いお酒」みたいな作品…というか また、これは私の個人的な問題なのかもしれませんが、非常に強く感情移入できてしまう ちほちほ先生と自分は、きっと、似た感性をしているのだろうなとか、私も同じ状況に置かれたら、きっと私もちほちほ先生のように感じるんだろうなとか、そんな気持ちになってくるのです 思考がトレースできるとか、人生を追体験できるとまで言うと大げさですが、それにしても、あまりにも強く共感しすぎてしまう 作中で、登場人物(特に親)が、強めの訛りを使うのもポイントですね。私も岩手出身なので、登場人物が、何を言っているか、どういうアクセントなのか、はっきりわかってしまう。ちょっと、リアルすぎる 私は、結局、東北を離れ、今は関東で暮らしています この作品を読んでいると、これは、「もし自分が東北に残ったら」という、ifの物語なのかもしれない、とも思えてきて、他人事とは思えなくなってしまうのです あと、うちの親はまだ元気ですが、将来の親との関係も考えなくちゃいけないなとか、そういうことも考えさせれました。まぁこれを言い出すと今度は「父を焼く」の話になるのですが、ここでは触れません 何を言いたいのかというか、この作品は傑作だということです 「好日(前編)」だけでも傑作だったのですが、「コロナ渦/介護編」「父ありき編」は、別ベクトルで傑作です そして、この作品は、私にとっては、忘れられない作品になりました 3巻の「続き」はまだ描かれていないようです。続きを読める日を待ち続けたいと思います

じぇーけーはるはいせかいでしょうふになった
JKハルは異世界で娼婦になった 1巻
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JKハルは異世界で娼婦になった 4巻【電子特典付き】
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