頭のネジをぐるぐる
読む方も頭のネジを外さなきゃ行けないのかもしれない。 ホラーというのは想像もつかない、突拍子もないものだけど、斜め後ろからやってくるのが続くと、こちらのネジも緩んでくる気がしてくる。 わけがわからない行動をとり始めた街の人。 おばさんは壁に向かって話し始め、爽やかな警官は発砲のマネをしてウヒャウヒャしている。 いつからなのか、ずっと前からなのか。 いっそ、自分もおかしくなっていればよかったのに、自分はおかしくならず、おかしいと気づいてしまった。 そんな子が主人公。 わけわからない行動をとる街の人達を延々と綴る話かと思いきや、ちゃんとストーリーも進んでいて、ちゃんと完結している。 ネジの外れた日常系ではないらしい。 たまには非日常を求めたい方に。
GANMAの大人気作。人々のあり得ない奇行や狂気の中で生きる「まとも」な主人公の話。ホラーとしても読めるが、本作には「なぜみんながおかしくなってしまったのか」を主人公が探っていくというミステリの体裁をとっている。とはいえ、毎週視点人物が変わり、謎の断片と後味の悪い話を混ぜこぜにしながら読者に見せる。謎を深める二年前の「613」というキーワード。これらがしっかりと繋がり、真相があきらかになるのか、楽しみ。
主人公・ミサキは街に住んでいるみんなが少しずつ狂っていることに気が付いている。徐々に侵食してくる恐怖!一体何を信じて良いのか―... ホラー界の奇才が紡ぐサイコ×マッドネスコミック!!