空手バカ一代で、常に逆立ちして戦う格闘技と紹介されてそれが流布していますよね。
それにしても時々逆立ちのような姿勢になる、というだけで充分にインパクトがあるのに、常に逆立ちだとダメ押し設定をするところがいかにも梶原イズム。
原作者と作画が別の人の場合、作画の先生は原作者の指示通りに書くしかないでしょうし、疑問を感じてもあいてが梶原先生ではなかなか確認出来ないでしょうからね。
劇画のドンが秘めていた危険な裏話が、出て来るのかと期待させる漫画
今は亡き梶原一騎氏の自伝であり、これまで書けなかった事を暴露的に発表するとの触れ込みで連載が開始された本作品ですが、氏の急逝で残念ながら未完大作となりました。力道山vs木村政彦の世紀の決戦から始まる物語は、梶原氏の独壇場である格闘技界を中心に進んで行くので、安心・安定感があります。未完ですから物足りないと思った方も多いでしょう。そんな人は、小説「梶原一騎伝/斎藤貴男」を読み、漫画らしい部分の修正や補完をすれば尚良いと思います。