南米カニヴァリアに進出した大手商社の江戸商事。新支社長として赴任した日本人(ひもと・ひとし)は専務の懐刀であり、元力士志望という変わり種であった。そんな彼がカニヴァリアの地で目にしたのは……。苛烈な競争社会を描く第一弾! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT304~305『グリンゴ』第1~2巻収録 <初出掲載>1987年8月10日号~1989年1月25日号 ビッグコミック連載(未完)
もしも自動車教習所の先生が若くて可愛い女の子だったら!? 夢ヶ丘自動車教習所、初の女性教官「風早はるか」をはじめとする様々な教官たちと、運転免許の取得を目指す老若男女の生徒たちとの笑いあり涙あり愛ありの人間ドラマ! これから自動車教習所に通おうとする方や連載当時の80年代後半の車が好きな方にもオススメの一冊です! (第1巻は1話~8話までを収録)
取り立て屋の氷川蓮次は極道顔負けの荒っぽい仕事をすることで有名。ある日、蓮次に好意を寄せていた女性が結婚することに。だが相手の男には借金が…。麻雀などのギャンブルで借金をつくらないこと。もし借りたら、すぐに返すこと。麻雀で借金を取り返そうなどと絶対に思わないこと。ハードでオシャレな蓮次が取り立てにやって来ます。
獄中死したはずの平賀源内が執筆した『解国新書』なる書が見つかった!幻の古書を入手した研究者・山之内と、教え子・紅葉緑(ゆづりはみどり)が読み解くと、常識を覆す歴史事実が次々と明らかに!!悪評高き田沼意次(おきつぐ)による幕府の財政改革は、実は評価すべき功績だった!?意次は昭和のあの政治家なのか?石ノ森章太郎らしい巧みな演出とカット表現で、江戸時代と現代を見事に交錯させた人間ドラマ!
揺れる世界、その時、我が政治家(センセイ)達は、何を演じていたか。誰も知らなかった人が、突然、首相候補として名指しされたり、一つのスキャンダルで、大物政治家が、政界表舞台から去っていったりする。この世界も厳しいのだ!!
尾張藩の下級武士・朝日文左ヱ門。性格は意志薄弱、趣味は酒・芝居見物・釣り、そして日記。恐妻に怯える日々を過ごしながらも愛人に癒され、公(との)の色恋噂話を肴に同僚と酒を飲み、出張中に羽目を外してストレス発散……。実在した、お気楽な中流サラリーマン武士のリアルな日常と、当時のスキャンダルを“フォーカス”した『鸚鵡籠中記(おうむろうちゅうき)』が、石ノ森正太郎の手によって漫画化!!
大沢良幸(おおさわ・よしゆき)、弱冠14歳、季節ごとに着がえた女を踏み台に成り上がり、新しい時代を着こなすモデル――。中学卒業後、日本を飛び出した良幸。大人たちの陰謀が渦巻くパリのファッション業界で、美しいカラダと優れた頭脳を武器に、襲いかかる罠(わな)をかいくぐりながら、その地位を築いていく!!良幸が魅せる人生という名のステージングに、誰もが虜(とりこ)になる――!!くさのあきひろのデビュー作品!!
その朝オレの中で、何かが弾けた気がした――。大学の合格発表の朝、正宗は自分の中で何かが変わったのを感じた。実家が呉服屋の正宗だが、今までは呉服屋なんか男のする仕事ではないと思っていた。でもそれじゃあ男のする仕事って何だと考えたとき…、正宗はおやじの跡を継いで呉服屋になろうと決意したのだ!!周りは商売はそんなに甘いもんじゃないと諌めるが、それでも人生に絶対はねえ!この浅草で立派な呉服屋になってみせるぜっ!!
平和な日常をおくりながらも、不思議な夢にうなされる少年オン。どこかで見覚えのあるこの記憶は、いつ見たものだろうか……「原野へ」。思春期をむかえ幼いころの気持ちを失っていく少年を叙情的に描く「さよならインプ」。白亜紀にまよいこんでしまった少年たちが見たものは、侵略者におびえる恐竜人だった……「白亜紀の少年」など、ベテラン・木村直巳のデビュー作「最後の妖精」を含む5編の短編集。
役者志望の22歳、高野祐二は仲間である朝田哲、山上達朗とたった三人で劇団を立ち上げた。スターを夢見る星くず達の集団、名付けて「座・スターダスト」。夢はデカイが超貧乏な三人の行くところ、酒池肉林、阿鼻叫喚、トラブルの連続だっ!
靴をボロボロにしながら事件の核心へと近づいていくベテラン刑事の活躍を描いたポリスアクション。靴がダメになった大道警察署の刑事・中富(なかとみ)は、爆発事件の通報を受ける。そこへやってきた新人女性刑事・星加(ほしか)に靴を買いに行かせて、爆発現場へと急行した中富は、これは一連の手投げ爆弾抗争だと判断するが、事件はますますエスカレートしていき……!?
「赤んぼは愛そのものです。二人の愛の結晶です」と感動しつつ、只今「子づくり」に心が弾む気分はハッピーの太郎と花子。しかし、デキたと思えばデキなくて、ダメかと思えばデキちゃって…一喜一憂、てんやわんやのお二人さん――貧乏にも負けず、心はリッチな楽天夫婦の痛快「子づくり」奮闘記!!
麻雀誌の編集者溝口賢は仕事もそっちのけで、いつものように雀荘にいた。近い将来、麻雀界に踊り出る運命などまるで知らずに。
世界で過熱する超電導レース。世紀の大発明を前に、研究者たちの奮闘と、1分1秒の先陣争いを描いたドキュメントコミックの決定版!! 最先端科学・超電導革命の興奮をリアルに再現!! 【目次内容】序章・東京発の大フィーバー/第1章・リニア実用準備は完了/第2章・スクリューのない快速船/第3章・超体力の超電導マンたち/第4章・レアアース資源大陸へ/第5章・超電導の理論いろいろ/第6章・21世紀は超電導の時代
風鈴職人の娘・美音子は、頑固な父に手を焼きつつ家業を支えていた。しかし、弟子が作る新しい風鈴を認めようとしない父に反発し……。“日本の心”を守ろうとする老職人と娘、若い後継者の葛藤を描いた、巨匠入魂の職人物語。表題作ほか、喫茶店をめぐる回顧録的短編『怪談噺 チャーイ』、催眠術で恋人の過去に迫る『ヒュプノス』、中村ブンの名曲を漫画化した『花泥棒に行きましたね』、戦場を撮る男『突撃カメラマン』全5編。
坂東純一、通称・ジュンはスリーピースバンドのドラマーだ。バカでロクデナシだが、その熱い魂と反骨精神は筋金入り!おい諸君!屁のような“さわやか管理マンガ”はそろそろやめにして、こーゆー正しいバイブレーションを感じたまえ!表題作ほか、『Rock喫茶開店入門編』収録。
時は近未来、犯罪都市TOKYOの悪を狩る特命刑事、ヤマザキ・リョウヘイ。股間に銃を持つ男、人呼んでロボコック!彼をサポートする科学局局長、オダ・ユキと共に、様々な犯罪に敢然と立ち向かう!「ジャンク・ボーイ」のおなじみコンビが、舞台を未来に移して大活躍するハイパーSF・お下劣コミック!!
薬屋・式亭正舗で扱う化粧品は、大店の女将から町娘まで、江戸の女性たちに大人気。若旦那の式亭小三馬は、江戸で一番の腕利きの化粧師(けわいし)だ。化粧で女性を美しく飾るだけでなく、江戸文化の表も裏も艶やかに華やかに演出する!しかしその手法はなんと、現代の広告業界にも通じる斬新なものだった!?1983年から1984年に「ビッグコミック」で連載された、石ノ森章太郎らしさ満載の大江戸ビジネス時代劇!
彼女もおらず寂しい大学生活を送っていた小日向(こひなた)くん。ある日、偶然出会った人物にそそのかされて「マンチャラ劇団」を訪れると、そこには女優と称する三鶴(みつる)が現れた。自由奔放な三鶴に惑わされ、引っかき回される小日向くんの運命は…!?
ボロアパートで平凡に暮らしていた貧乏青年・大山敏郎(おおやま・としろう)は、ある夜、隣の部屋の美女・夜野麻由(やの・まゆ)が飼っていた吸血昆虫に襲われる。危ういところを麻由に助けられた敏郎だったが、その虫刺されに強い体質を見込まれて“昆虫開発社”で働くことに。そこで敏郎は、怪しい出来事に巻き込まれていき……!?
1987年〜1989年にビッグコミックに連載された作品で、途中までは手塚版の島耕作みたいな感じです! 途中からアクションも激しくなって冒険もの的な感じに変わっていき、未完で終わってしまう直前は、なんと相撲トーナメントの話が始まろうとしていました。 何気に見たかったですね。手塚先生の相撲マンガ。 あとがきなどによると、日本人についてとことん書いてやろうとのことで構想された作品とのことです!ですので、外国に行って徹底的に差別されたり、奥さん(フランス系カナダ人)に日本ほど閉鎖的で変わっている国はないと言われたりします!! 後半アクション色が強くなってしまったのですが、個人的には前半のようなリーマンもので続けてくれてたらもっと神作品に近づけたと思います! それからこれは特筆すべきことがらだと思うのですが、体調不良による休載から復活した時のオマケマンガも収録されています!痩せ切ってしまったご自身の姿が描かれていますが、病室でもお仕事を続けれおられたらしく、改めてその創作への執念や、マンガ愛に畏敬の念を感じざるを得ません! あと以下の作品(おもに短編)が併録されています。サスペンスものが多いですが、中でも私は「料理する女」が好きでした。 ■サスピション(3話) ■山の彼方の空紅く ■雨のコンダクター ■料理する女 ■お客様は悪魔です