グリム童話を諸星流にアレンジしたブラックメルヘン作品集、待望の文庫化。表題作のほか「Gの日記」「夏の庭と冬の庭」「赤ずきん」「鉄のハインリヒまたは蛙の王様」「いばら姫」「ブレーメンの楽隊」「ラプンツェル」の計8編を収録
夜な夜なかかってくる早苗への電話…「私5年前にはっきり言ったはずよ私には好きな人がいて私は今もその人に夢中なのだから私を困らせないで!」切っても切ってもかかってくる電話に悩まされた早苗は…!?「テレフォン」他、ホラー・コミックの鬼才・御茶漬海苔が巻き起こす、傑作ホラー・オムニバス!!
とある街、長い長い長い階段をくだった先に、その店はあると云う……。“TUKIKAGE(つきかげ)カフェ”は捨てきれぬ想いを抱え、さ迷う者たちが集う場所。たおやかに微笑む妖しいマダムとアルバイトの少女、そしてカフェを訪れる不思議なゲストたちが紡ぐ、奇妙に優しく切ない物語。
古今東西の童話や民話を諸星流にアレンジした、魅惑的なブラック・メルヘン!!『瓜子姫とアマンジャク』、『シンデレラの沓』、『見るなの座敷』、『悪魔の煤けた相棒』、『竹青』の5編を収録。諸星ファンにとっては絶対見逃せない一冊です。
9つの物語が織りなす、夢と幻想と耽美の世界。成就することのない男同士の恋は、想いは、一体どこへ辿りつくのだろうか……。そしてこれは幻なのか、それとも現実なのか――。抱き続けた秘めやかな想いは、今、美しくよみがえる――。美しくも儚い人間の想いを、波津彬子がやさしく描き上げた短編集。
首都圏近郊の、とある都市で次々と起こる怪事件。“超能力老婆”“幽霊坂”“人喰いオオカワウソ”“女子高生行方不明事件”など、未確認の事象が引き起こすそれらの事件を追う、市役所の「ことなかれ課」に所属する異能のメンバーたちが知る真実とは!?
喫茶店店主の三雲さんと雑貨店店主の矢野くんは1階と2階にお店を構える間柄。くっつきそうでくっつかない、もどかしすぎるふたりの恋をそっと見守る間抜けで不思議な存在。読めばきっとやさしい気持ちになるスロー・ラブ・ストーリー!
「明日から、もう来なくていいよ」。草食サラリーマンのぼくがある日突然クビになった。すぐに再就職できると思いきや、バイトの面接に落ち続け、自信喪失。貯金を切り崩し、ネットにはまり、プチひきこもりになりつつある僕の将来は、いったいどうなる!?じんわりと感動を呼ぶ、働く意味を問いかけるコミック。
眼鏡が印象的な青年“りんた”と、明るく情熱的な女の子“さじ”。恋人同士のはずなのに、ふたりはなぜか微妙な関係。それは彼らの行くところ、予想を裏切る恐怖と不条理が待ち受けているから…。繊細で緻密な独特のタッチと、ユニークなキャラクターが新鮮な著者の初コミックス。リアルな現実と、悪夢のような非現実が交錯し読者を奇妙な世界へといざなう、予想を裏切る面白さの異色青春ホラー連作シリーズ。
コーラルや人魚達、人魚を守る少年ソルト、おしゃべりで憎めない縞鮫ストライプ――。海の世界と現実の世界がリンクする――入院中の少女・珊瑚が綴る不思議でキュートな海の物語。待望の第1巻。
主人公である思春期のコアラはある日、「木にしがみつくってダサい」と思い立つ。もっとかっこいいしがみつくものを探しに行くことに。道中のさまざまな出会いや経験を通じて描かれる、思春期コアラの居場所探しの旅。
占い師・氷室奈美がオーラ鑑定であなたをしあわせへと導きます! 漫画家でもあり、現在は人気占い師として全国各地で鑑定の日々。彼女が霊視した前世を通して、悩めるクライアントを救います。その感動不思議体験を完全漫画化!
「当時の大きさのまま読みたい」との読者からの要望が高かった、 発売当初の大型版を約40年ぶりに復刻! 高校生で田河水泡へ弟子入りし、 西日本新聞社勤務時代、 そして『サザエさん』誕生…を著者自らが漫画で綴る。
山にはこの世ならざるものがいる……。安曇潤平による最恐の山怪談、初のコミカライズに豪華執筆陣が集結! 山小屋で聞いた滑落事故の話。見通しのいい場所でなぜ事故は頻発するのか? その裏に隠された真実とは……!? ほか全5話収録!
『この世界の片隅に』のこうの史代が贈る、ほのぼのシュールな動物4コマ漫画! うさぎの家族と街の動物たちの日常を、鳥獣戯画へのオマージュを込め、ユーモアたっぷりに描く。また作中で使った漫画の記号表現「漫符」一つずつに解説が付されるユニークな仕掛けも。
語り部はカワイイ猫! なのにジワジワ恐怖感が湧き上がる新感覚実話恐怖体験エッセイ・コミック!! 火災のあったビルを警備する男性は、ある晩の見回りで足首に違和感を覚えるのだが…!? 見た目はカワイイのにこの恐怖感はただごとではないのです!!
ツレがうつを克服!と思ったら、父43歳、母38歳の高齢出産で生まれた息子「ちーと君」も、もう2歳。電車に夢中な「子テツ」となり一家も目が離せません。著者初のオール4色のコミックエッセイ、温かいタッチに思わず心が和みます。
美花はケガをした動物に“クルクル”と名づけ、介抱してやった。その頃、女子中学生ばかりを狙った連続殺人事件が起こっていた。犯人はこの近くにいるかもしれない!怖がる美花を置いてパパは仕事に行ってしまい…
星が原には風のよく通る大きな森があった。お化けが出ると子供たちに恐れられたその森には1軒の家があり、ひとりの男がかわいらしい精霊たちと住んでいた……。注目作家が紡ぐ優しくも切ないヒューマン・ファンタジーの幕開けです!
扉を開けると勝手にタイムスリップしてしまう変な癖を持つ果子は、学校の先輩に恋するフツーの女子中学生。ある日突然、その先輩を事故で亡くしてしまった果子は、西暦2446年の未来から来た時間旅行者の遇太の力を借りて、先輩を助けようと試みるが……!?
“不味い人間は百年大切に飼育するとたいそう美味になる”という噂を信じる七変化の人喰い妖怪ラー・ラム・デラル。飼育される人間チキタ・グーグーの運命は!?TONOちゃんのシニカル・ファンタジー。
「アンフェア」のタイトルでテレビドラマ化された作品が大ヒットした原作者の意欲作をコミカライズ。民間科学捜査研究所に再就職したワケあり理系女子が、連続猟奇殺人事件に科学捜査手法と個性的な感覚、洞察力で挑む極上ミステリー。
一番怖かったのは「魔法の玉」。中学生の妹がボーイフレンドとの間に子供が出来ちゃって両親から大反対されるんだけど、2人は結婚したいくらい真剣だし子供も産みたい。だから山の中の泉の底にある「願いを叶えてくれる魔法の玉」をボーイフレンドが潜って取りに行くんだけど、願いが叶った代わりにボーイフレンドは「何か」に祟られてしまう。こうして化け物になったボーイフレンドに夜な夜な抱かれる妹のお腹はどんどん大きくなり…という話。訳の分からないものを産まされるってすごく怖かった。文庫版のあとがきでは犬木加奈子先生が「肉玉」を読んで漫画家になる決心をしたと語られていました。御茶漬海苔先生のことを「漬けのり」と呼ばれていたのも印象的でした。でも他の方は「御茶さん」と呼ばれていたのであだ名は人それぞれで違うのかな…?