榎本 ナリコ(えのもと ナリコ、1967年11月5日 - )は、日本の漫画家。批評活動、同人誌活動などは野火 ノビタ(のび ノビタ)名義で行なっている。東京都出身。女性。國學院大學文学部卒業。 1997年、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に掲載の「センチメントの季節」でデビュー。代表作に『センチメントの季節』など。 2004年、野火ノビタ名義の『大人は判ってくれない 野火ノビタ批評集成』(日本評論社)が第3回(2003年度)センス・オブ・ジェンダー賞 特別賞を受賞。
15年前、あたしは身体を売っていた。繁華街を彷徨い歩き、「女子高生」という自分の価値を確信するために報酬を得ていた──。でも、それは間違いだったと気づいたから、あたしは今こうして再び、夜の繁華街を歩いている。彼女たちを助けるために……。(第一話 「神待ち天使」より) 制服という【鎧】をまとった少女たちは何を想う── 「夜の繁華街で〈ON SALE〉のメッセージを投げかけ」、「SNSを通じて見知らぬ男の家へあがりこむ」。そして「透明な存在でしかなかった男の心へ欲望のまま踏み込み」、「犯され続ける人生が当たり前になる」── 《欲望》《性欲》《報酬》《快楽》《愛情》の狭間でギリギリに生きている彼女たちの現実が、ここにある。
▼第1話/スカート▼第2話/スカートII▼第3話/スカートIII▼第4話/スカートIV▼第5話/スカートV▼第6話/スカートVI●主な登場人物/花田カオル(もの静かな男子高生。通称“花”。自分の心が女性化しつつあることに悩んでいる)、青木葉子(カオルの同級生で通称“ヨーコ”。女になりきれない自分に戸惑いを感じている)、幹(カオルの同級生で、葉子の幼なじみ)●あらすじ/ふとしたことがきっかけで、お互い仲良くつき合うようになった花、ヨーコ、幹。だがある日、花がスカートの話をして以来、3人の間に微妙な空気が流れるようになった。花は自分が同性の幹にひかれていることに気付き、それを感じ取ったヨーコは、彼の幸せのために努力しようとする。次の日曜日、ヨーコは3人でデートすることを持ちかけるが…?(第1話)●この巻の特徴/不自然さを感じながら、幹への恋心を止められない花。自分が好きなのは、幹ではなく花だったことに気付いたヨーコ。そして、ヨーコに一途な想いを寄せる幹…。3人が描く閉じた円環は、歪みを帯びつつも同じところを巡る…! 恋愛コミックの気鋭が描く、“性別”を超えたラブストーリー。
扉を開けると勝手にタイムスリップしてしまう変な癖を持つ果子は、学校の先輩に恋するフツーの女子中学生。ある日突然、その先輩を事故で亡くしてしまった果子は、西暦2446年の未来から来た時間旅行者の遇太の力を借りて、先輩を助けようと試みるが……!?
高校教師・山口は、私立の女子高に勤め始めて3年になる。毎日6時間の授業、放課後には会議、休日は教材の準備…彼の日常には、心休まる時間が存在しなかった。そんなある日、内心気に入っている受け持ちのクラスの生徒・佐藤奈美が彼に近づいてくる。遅くなったその日、彼女は家が近いからといって山口の車に便乗していくが…。子どもの頃のピュアな心を失ったと自覚する瞬間…。そんな思春期特有の喪失感を、少女たちが性を通じて露わにするときの気分を、独特の感性で描き出す。
世界遺産モン・サン・ミッシェルが宇宙戦艦型全寮制学園? 男性少子化未来、地球を救うのはそんな聖モエス学園に入学した少女たち!? 元祖・腐女子の榎本ナリコ氏が挑むお色気なしのSFファンタジックコメディー!
榎本ナリコが野火ノビタ名義で発表した商業誌作品と、同人誌で発表した「新世紀エヴァンゲリオン」のパロディなどを収録した短編集の第1弾。自分の毎日には意味がないと考えて生きる会社員の前にたびたび現れる少女。まるで痴女のように迫る少女の誘惑から逃げようとする会社員だったが、会社の屋上でついに少女とセックスを……!?(収録作品:本能の少女/DiePuppe/逢魔ヶ時の少年売春/Coppelia/美貌の青空/金星/第3新東京市天使の詩)※双葉社刊行のコミックス第1巻を分冊しております。
自称エスパーのひきこもり、速水光。「このチカラで世界を救う」と豪語する彼は、その来たるべき時のために今日もインターネットで情報収集。そこへ見知らぬ女子高生が訪ねてきて、自分もエスパーだと言い放つ。壁をすり抜けて部屋に入ってきたその女はヨーコと名乗り、仲間を求めてやってきたと告げる。自分には本当はそんなチカラはないと拒む光だが、実は彼にはエスパー少年としてマスコミでもてはやされた過去があり…!?
榎本ナリコが人間の心のさらに深い奥の部分を描く超異色作。ひきこもり、緘黙児童、リストカッター、DV……現代社会ではじかれ、虐げられた弱者たちが「仲間」として集うとき、「特別な力」がうまれる!!
▼第1話/Automatic▼第2話/椰子の実▼第3話/ガラスの十代▼第4話/葛(くず)の花▼第5話/花の首飾り▼第6話/リンダリンダ▼第7話/春よ、来い▼最終話/昴―すばる―●あらすじ/会社から残業をカットされた中年サラリーマン・小林ユウジ。下戸のため飲みに行くこともなく、駅ビルを一周して暇をつぶすことが日課となっている。そんなある日、彼は駅ビル内の通路で、宇多田ヒカルの「Automatic」を口ずさむ女子高生・サキとすれ違う。息子の聴く音楽を理解できないユウジだが、この曲はたまたま知っていて、つい自分も口ずさんだところ彼女と目が合ってしまい…(第1話)。●本巻の特徴/進学校の受験に失敗して、仕方なく下のランクの高校に通う“ガリ勉”の緒方と、プチ家出中で毎晩エンコーする金髪のクラスメート・飯島。対照的ながら、ともに居場所がない2人の物語を描いた第2話「椰子の実」など、少女たちの“歌”にまつわるショートストーリー連作。
リア充女子高生・羽田野の前に美少女転校生・岩下レイムが現れた! レイムと親しげなクラスのコミュ障ヲタク、石田と神谷に怪しさを感じた羽田野は3人を追い、旧校舎に足を踏み入れてしまう。そして転校生の意外なヒミツを知るのだが!?
主人公はドアを開けるとタイムスリップしてまう癖がある以外はフツーの中学生の杉田果子。ある日タイムトラベルをしていた未来人の井村愚太と出会いますが、それがきっかけで時間の流れが変わってしまい果子が片思いしている先輩が死んでしまいます。なんとか愚太の力を借りて自分のせいで死んでしまった先輩の運命を変えることに成功しますが、その影響で今度は二人が時間の流れからはみ出してしまったので、タイムトラベルをして元に戻る方法を探しにいく話です。 私は普段あまりファンタジーやSFを読まないので、ストーリーが進むごとに複雑になっていくタイムパラドックスの理論とかは難しかったです…。でも最初の先輩の事故を防ぐ為に奮闘する話や終わり方、作品全体の雰囲気や絵も好きなので、榎本ナリコ先生の他の作品も読んでみたいと思いました。
※ネタバレを含むクチコミです。
主人公はドアを開けるとタイムスリップしてまう癖がある以外はフツーの中学生の杉田果子。ある日タイムトラベルをしていた未来人の井村愚太と出会いますが、それがきっかけで時間の流れが変わってしまい果子が片思いしている先輩が死んでしまいます。なんとか愚太の力を借りて自分のせいで死んでしまった先輩の運命を変えることに成功しますが、その影響で今度は二人が時間の流れからはみ出してしまったので、タイムトラベルをして元に戻る方法を探しにいく話です。 私は普段あまりファンタジーやSFを読まないので、ストーリーが進むごとに複雑になっていくタイムパラドックスの理論とかは難しかったです…。でも最初の先輩の事故を防ぐ為に奮闘する話や終わり方、作品全体の雰囲気や絵も好きなので、榎本ナリコ先生の他の作品も読んでみたいと思いました。