てんまくのじゃーどぅーがる
天幕のジャードゥーガル
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あらすじ

後宮では賢さこそが美しさ。13世紀、地上最強の大帝国「モンゴル帝国」の捕虜となり、後宮に仕えることになった女・ファーティマは、当時世界最高レベルの医療技術や科学知識を誇るイランの出身。その知識と知恵を持ち、自分の才能を発揮できる世界を求めていたファーティマは、第2代皇帝・オゴタイの第6夫人でモンゴル帝国に複雑な思いを抱く女・ドレゲネと出会い、そして……!? 大帝国を揺るがす女ふたりのモンゴル後宮譚!

COCOON
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あらすじ

シマいちばんの女学校に通う主人公・サンらは、クラスメイトとともに学徒隊として戦地に赴く。戦況の悪化とともに、ひとり、またひとりと仲間を喪っていく中、世界の凄惨さと自己の少女性との狭間でサンは……。戦後65年。新世代の叙情作家が挑み描いた衝撃の長編傑作。

しあわせはたべてねてまて
しあわせは食べて寝て待て
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あらすじ

免疫系の病気を持っている麦巻さとこ。週4回のパート暮らし。お医者さんから「婚活でも」と勧められたけれど、さとこが決めたのは家賃の安い団地への引っ越し! 面倒見の良すぎる大家・鈴さんとその息子・司との交流や、団地ののどかな時間に心身ともに癒やされて…。

何かを失っても、何かを得られる#1巻応援

表紙から醸し出すそこはかとない「ロハスちっく」さに、 ジャンクまみれな自分は遠ざけていたのですが、読んでみてたら、これがすごく良かったです。 「凪のお暇」とか「サチのお寺ごはん」が好きなので、 同じような方はハマると思います。 主人公は病気によってフルタイムで働けなくなった女性。 描いていた自分とのギャップに鬱屈した日々を過ごしていたところに、 引っ越しの内見で、少しおせっかいだけど素敵な大家さんと出会う。 お隣に住んでいる大家さんの家には、息子と称する男性がいて、薬膳など健康的な料理に詳しく、心身ともに少しづつ回復していくという流れ。 ほんわかした絵柄とマッチした内容に、読んでいてとてもほっこりします。 主軸はあたたかい人間関係ですが、健康によさそうな食事なども出てきて、グルメ漫画の要素もあります。 現実は、色々挫折したり、悲しいことも多いけど、なんてことはないという気にさせてくれ、元気になります。 何かを失っても、その分何かを得られるし、今まで見えてなかった世界が広がるんだと思います。 そこに、人間の想像力というか、生命力の強さを感じます。 健康をテーマにしつつも、大家さんの息子(実際はアレですが…)さんと、職場の上司との関係も何やら発展しそうで、今後が楽しみです。

六文銭
六文銭
なぎのおいとま
凪のお暇
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あらすじ

場の空気を読みすぎて、他人にあわせて無理した結果、過呼吸で倒れた大島凪、28歳。仕事もやめて引っ越して、彼氏からも逃げ出したけど…。元手100万、人生リセットコメディ!!

花のズボラ飯
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あらすじ

連載開始時からネットで話題騒然!主婦から、オタクから、マンガ読みから絶大な人気を誇るグルメ・ショート!!原作は超ロングセラー漫画『孤独のグルメ』の久住昌之、作画は日本一女の子をかわいく描ける漫画家・水沢悦子。驚異のコンビが、かわいくって、おかしくって、でもちょっぴり寂しいときもある一人暮らしの主婦・花の生活を描きます。誰も予想し得なかった、新しい『孤独のグルメ』の誕生です。【あらすじ】単身赴任の夫を持つ主婦、駒沢花(こまざわ・はな)、30歳。花は今日も自分のためだけに、ズボラだけど美味しいご飯を作ります!

ちひろさん
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あらすじ

元風俗嬢、ちひろ。海辺の小さなお弁当屋で働く彼女の元にはいろいろな悩みを抱えた客がやってくる。恋愛、仕事、家族、自分自身…ちひろが導く答えは?多くの人を救った傑作、新作で復活!!

さけとこいにはよってしかるべきでんしたんこうぼん
酒と恋には酔って然るべき【電子単行本】
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あらすじ

32歳のOL・松子は、日本酒が大好きでカップ酒を家飲みする毎日。男いない生活は3年目。ひとりは楽しいけれど、恋だってしたい。そんな彼女が気になるのは会社の年下クール男子。2人で飲んだら、実は彼は最高に可愛い「酔いデレ」で…!? 日本酒大好きOLと、クールな年下男子の、粋に酔わせる恋物語!!

飲みたくなる!粋な日本酒と恋のマンガ

nyae
nyae
酒井美羽の少女まんが戦記
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あらすじ

軋むペン先、震える原稿用紙、飛び散るインクが魂の画を描く!! 夢見る乙女の花園こそ戦場!! 青池保子・美内すずえ・山田ミネコ・樹村みのり・忠津陽子・木原敏江…綺羅星のごとき少女まんが家のアシスタント経験を持つ著者が赤裸々に回想する、脚色なし・ほぼほぼ実話の、少女まんが界の裏側を描くエッセイコミック!!

サチのお寺ごはん
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あらすじ

名前のとおり、いちいち不運な臼井幸。ある日、いつものコンビニごはんを買っていたら、坊主3人組につかまって…!? テレビ、雑誌にひっぱりだこの料理僧・青江覚峰がレシピ提供。美味しくて簡単な精進料理が満載!!

思えば遠くにオブスクラ【電子単行本】
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あらすじ

火事で住居を失った28歳のフリーカメラマン・片爪亜生。引っ越しを余儀なくされた彼女が次に住むと決めた場所はドイツで…? 仕事も大志もない、だけどフラリと海外移住。ケバブはトルコでなくドイツ発祥? 一般家庭クーラー普及率3パーセントのドイツで猛暑を越す!? 風邪を引いても薬がもらえない! 自然治癒の国での風邪の治し方は…?? などなどドイツでの日本人の生活と美味しいごはん事情が盛りだくさん、読めば海外生活気分を味わえます。

ベルリン・暗い部屋から外へ #完結応援

現実世界の冒険譚は、非現実的ファンタジーに比べて地味でカタルシスに欠ける反面、自分でも同じ事ができそうな、地に足のついた希望があって、私は現実世界を同じ様に歩いてみたくなる。『思えば遠くにオブスクラ』も、そんなちょっとだけ「うずっ」とする感覚が味わえる作品です。 本作は、異国の地での生活と仕事を通じて、一人の女性の「自信の無さ」がほぐされてゆく物語です。 主人公は勢いで越して来たベルリンで、同居人に背を押され、何の準備もなく行き当たりばったりの生活をし、存外いい加減なベルリンに染まっていく。 ドイツの食を堪能しながら時になんちゃって和食に挑戦したり、気候に戸惑ったりワークライフバランスを学んだりするうちに、主人公の顔が緩んでくるのが羨ましくなります。 仕事では一眼レフカメラの「レンジファインダー機」の扱いが面白い。視覚表現者として優秀な主人公ですが、とある理由で自己と周囲の視覚認識にズレがあるらしい事にわだかまる。それ故に正確さ・厳密さを求めてきた彼女が、この曖昧でままならない機材を託されての変化が、何とも興味深いのです。 頭の中の「暗い部屋」で立ち止まっている人が、外に出て(外国に行く事も含め)少しだけ離れて自分を見て、知り、楽になる。そんな地味でも大切な変化の物語は、どんな大袈裟な物語よりも私にとって切実かつ爽快なものでした。 ベルリンはじめヨーロッパの光景は美しく、食や人々の描写等、エッセイ的表現が楽しい。一コマも読み逃すのが勿体ない、何度でも読み返したい作品でもあります。

あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
じーぺんまじっくのぞみとかなえ
Gペンマジック のぞみとかなえ
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あらすじ

「恐怖の口が目女」「シライサン」で漫画界に衝撃を与えた著者が贈る規格外少女まんが道!! 極厚432Pで贈る、想定外しかない「誰も読んだことがない」漫画!! ページをめくる手が止まらない、天才・崇山祟が残した最後のGAGを軽く超えたSF(すごくふるえる)長編!!

待望の単行本化! 熱いし厚い!! #1巻応援

鬼才はいる。悔しいが。 崇山祟さんの作品を読むと、そんな風に感じてしまいます。 『ミステリーボニータ』で2020年〜2022年にかけて連載されていた怪作が、待ちに待った単行本化を果たしました。2年分の連載が1冊にまとまっており、400ページを超えるボリュームとなっています。 古き良き筆致と世界観で描かれるのは、一言で表せば少女たちの「まんが道」。 ただ、一線を画しているのは全編にわたる超絶ハイテンションかつシュールな怒涛のギャグ。試しに1話を読んでみてください。何十箇所ツッコミどころが出てくるでしょうか。 圧倒的にパワフルなギャグが前面に出ていて意識しにくいですが、全体を通して描かれるひとつの物語は構成的にもしっかりしており最終話まで読み終えたときの満足度もとても高いです。 何より、根底に流れる熱いマンガ文化への愛とリスペクトが最高です。たとえば、神やA先生やF先生もデビューにあたって描いていた4コママンガについてであったり、原初のSFマンガについてだったり、あるいは神が手がけていた自由な表現を模索した某マンガ雑誌だったり……。 また、主人公たちがSFマンガを描いたら「もっと女性らしい表現をすべき」と審査員に言われるところなどかつての時代性に対する批評的な部分も見受けられます。加えて、自らが表現者となる道だけではなく誰かを支えることの方が生きる道となることもあり、それはそれで素晴らしいことなのだという肯定なども込められており、さまざまな目線で読める作品です。 マンガを通して共通の感動体験をし、絆が生まれる様。 マンガに対する飽くなき愛と情熱。 共に苦労を乗り越えてひとつの作品を創ること。 マンガを超えて何かに夢中になることの素晴らしさ。 何より楽しむということの大切さ。 マンガを愛する人には必ず響くであろう物語です。マンガって、本当にいいものですね。 細かい好きポイントは数限りないですが、一部を抜粋します。 ・吉良星子 ・ブルボンが作っていそうな名作お菓子ロマンロール ・ナイスヤング ・学校のインサート背景でずっと出てくる謎生物 ・月を背にした跳躍 ・ちくわぶともちきんちゃく弁当 ・死 イマージュ ・Gペンはふたりの聖剣(エクスカリバー)!! ・P100の吉良星子 ・アダルティーに乾杯(チアーズ) ・どんぐり食べますか? 元気出ますよ ・イノシシの毛皮で作った服 ・Doki Mune ・おたより募集コメント

兎来栄寿
兎来栄寿
かいじくんちのニラコさん
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あらすじ

父は『沈黙の艦隊』『空母いぶき』といった戦記ロマンで知られる漫画家かわぐちかいじ。そんな父、勇猛な母・アッコ、兄二人、そして漫画プロダクションに関わる人々との一風変わった生活を描く愉快な家族エッセイ。

ゆうわくされて
誘惑されて
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あらすじ

槙子は2年ぶりに康彦と再会……。あなたは変わった。以前よりもひとまわりもふたまわりも大きくなったみたい、ますます自信に満ち満ちて……。連絡してきたって会いになんか行くもんですか。何から何まで思い通りになると思ったら大間違い!!と思っていたんだけど――。揺れる女心を描く「彼…」。ほかに「輪舞曲」「プロフェッショナル」「誘惑されて」「鬼門ヶ淵」「夢の虐殺」の全6編を収録。

ちひろ
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あらすじ

「どんなダメ男も受け入れてあげる」。風俗嬢・ちひろが出会った、みにくく、あたたかく、せつない、人間たちの物語。

花嫁がくる。
1巻を試し読み
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あらすじ

期待の新鋭が贈るミステリアス・ショート!(ミステリーボニータ2021年5月号)

またね!
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猫と暮らす。猫と遊ぶ。猫を撫でて、猫に話しかける。なんでもない時間が、素晴らしい時間なんです!6ページで泣ける猫にまつわるショート・ストーリー集!!

赤子さんはかく語れり【電子単行本】
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あらすじ

由香さんと真人さんの間に生まれてきた赤子・芽生ちゃん。かわいい女の子ですが名古屋弁で毒舌を…!? 出産・授乳・お出かけ・人見知り・離乳食など、育児にまつわるあれこれを赤ちゃん目線から指南します!!

オトナのがんばらない健康生活
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あらすじ

健康でいたいけど、なぁ~んにもしたくない!!ズボラ漫画家が描く楽チン健康エッセイ! 30を越えて体にガタつきを感じてきた作者。そろそろ健康に気を使わないといけないと思うけど、めんどくさい!!でも健康でいたいから筋トレ、マッサージ、レシピ…がんばらないで出来ちゃう楽チンな方法編み出しちゃいました。ヘアケアから呼吸法まで様々なトピックを扱っているのであなたに合う健康法もきっとみつかる!!ズボラ漫画家が描く楽チン健康エッセイ!

やっぱり、きれいになりたい!
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あらすじ

「私なんかがきれいになるのは無理。」 そんな風に思ってしまったのはいつからだろう? 若い頃はボーイッシュで化粧っ気のなかった小池さん。そんな彼女が“美容”にめざめたワケは? 自分の「きれい」を達成するために。パーソナルスタイリスト、カラー&骨格診断、姿勢改善、メイク教室…美しくなるための方法は数あれど、「実際どうなの?」を作者自ら体当たりレポート! 読んだら必ず行動に移したくなる、共感度100%エッセイ!!

ツヅキくんと犬部のこと
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あらすじ

雪に覆われた青森で、捨てられた犬猫の里親探しをする大学サークル「犬部」。まだ大人じゃない。でもなにかしたい。この子たちのために。話題のノンフィクションを、ポップで爽やかにコミカライズ。衿沢流、泣かせない(でもちょっと泣いちゃう)動物マンガ、ここに誕生!

ようとばけものになるちちがつらい
酔うと化け物になる父がつらい
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あらすじ

「夜寝ていると、めちゃくちゃに顔を撫でられて起こされる。それが人生最初の記憶……」幼い頃から、父の酒癖の悪さに振り回されていた著者。中学生になる頃には母が自殺。それでも酒をやめようとしない父との暮らしに、著者はいつしか自分の心を見失ってしまい…。圧倒的な反響を呼んだ家族崩壊ノンフィクションコミック。読後涙が止まらない全11話に、その後の描きおろしを収録。家族について悩んだことのあるすべての人に読んでほしい傑作。

光とともに…
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あらすじ

他者とのコミュニケーションがとりにくい自閉症児の困難な育児を描いて、圧倒的な反響を呼んだ感動作品!!

障がいに対する私の考え方の根本になった大切な作品です。

あいざっく
あいざっく
どぶがわ
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あらすじ

あなたがいなくても生きていける。でも、私たちは確かに繋がっていた。「繕い裁つ人」「サウダーデ」の著者が描く、川沿いの町に暮らす人々の群像劇。

名もなき人々が奏でる美しき水辺の組曲『どぶがわ』

どぶがわ。この言葉から想像されるのはどんな物語だろう? 例えば、昭和を感じさせるさびれた町と因業な人間のさが。丸尾末広に「童貞厠之介」(『薔薇色ノ怪物』所収)という怪作があるが、極端な話、“どぶ”という言葉はあんな作品にこそふさわしい気もする(念のために言っておくがホメ言葉である)。 だからこそ、池辺葵の『どぶがわ』を手に取り、ページをめくった者は肩すかしをくらう。 **Our life is connected.** 冒頭に登場するのは、ある洋館に暮らす4姉妹。表紙にも描かれた人物たちである。女中のロゼッタを除き、身の回りには誰もいないらしい。かといって生活に困っている様子もなく、彼女たちは、毎日のように送られてくる招待状を、あーでもないこーでもないと吟味しながら、ロゼッタが作ってくれるおいしい料理に舌鼓をうつ日々を送る――。 ところが、実はこれ、ある老婆が見ている夢なのだ。2人組の少年たちに起こされた彼女が現実に生きる場所は、タイトル通り、どぶがわが流れる町。その臭気は近隣でも語り草になっている。少年の1人が言う。「こんなくさい川/ゴミバコとかわんねー」。その川辺のぼろアパートで、身寄りもなくひとり暮らしをしている彼女は、どぶがわの対岸にちょこんと置かれたベンチで、洗濯物を干しながら居眠りすることを日課としていた。 現実生活がいかに寂しく貧しいものであったとしても、夢の中でなら王侯貴族のように豊かに大らかに生きることができる。老婆は決して多くはないだろう知識や経験を総動員して、夢を美々しく飾る。だから、古い西洋を思わせる豪奢なロケーション(ヴィクトリア朝風?)で主人公がアボカドにかけるのは“わさびじょうゆ”で構わないし、いかにも定食屋にありそうなしょうゆさしが出てくるのもうなずけるのだ。老婆はこんなふうに夢見ることを生きがいに余生を送っていた。 どうやらその町では、富裕層は丘の上、低所得層は川辺というふうに住み分けがなされているらしい。やがて物語は、老婆の暮らしと彼女の見る夢を主旋律に、町に住む人々の人間模様を映し出していく。川辺に住んでいると思しい2人の少年、丘の上に住むある家族、もともと丘の上に住んでいたが、両親の離婚がきっかけで、母親と一緒に川辺に移り住む高校生、彼の隣人でレンズ工場に勤める青年。いつしか小学生たちは中学生になる。月日が経過するとともに、登場人物たちが直接間接につながっていく。池辺葵らしく表紙や目次ページに慎ましやかにある英文が記されている。Our life is connected. **水辺の組曲** 人々はどこか鬱屈した気持ちを抱えながら日々を過ごしている。だが、老婆を軸にゆるやかにつながっていくことで、わだかまりがとけていく。圧巻は第4話。「ダンス」と題されたこのエピソード後半の畳みかけるようなサイレントのコマの連続。登場人物たちは言葉を交わさずとも共感し合し、このシークエンスにセリフがないことによって、私たちもまた、その場に居合わせるような気持で彼らの体験を共有できるという至福。このエピソードはきっと作者にとっても思い入れの強いものであるに違いない。この本のジャケットを外した表紙には4姉妹とロゼッタが、裏表紙にはその他の登場人物たちが、それぞれ踊る姿が真上から描かれている。 この場面のBGMはヘンデルの名曲『水上の音楽』。管弦楽組曲と言うそうだが、冒頭に序曲が置かれ、複数の舞曲がそれに続く構成である。なるほど、ならば、全6話のエピソードとエピローグからなる『どぶがわ』も、水辺の組曲と呼んでみてもいいのかもしれない。そういえば、不思議なことに、『どぶがわ』の登場人物は、老婆の夢に登場する女中のロゼッタ以外、名前が与えられていない。老婆も、少年たちも、夢の中に登場する老婆以外の3姉妹も。逆になぜロゼッタには名前が与えられているのだろう? 彼女は夢の中に登場する老婆自身によく似ている気がするのだけど。これはそんな名もなき人々が奏でる、現実と夢がたゆたう水辺の音楽。 **やさしきどぶがわ** 池辺葵が描くどぶがわはいわゆるどぶがわではない。老婆の半生が夢というフィルターを介して甘美に加工されているように、池辺葵の筆から描き出されたどぶがわは、どれだけごみだらけであっても、愛らしく懐かしい。ちなみに、エピローグの最後に記された言葉から、作者が想定している『どぶがわ』の英訳がThe Dark Riverであることがわかる。Ditchなどではないのだ。 雑誌『ハツキス』創刊記念として、コミックナタリーが池辺葵に敢行したインタビューの中で、池辺は次のような発言をしている。「でも最近は、作り上げたマンガの世界くらい、もっと幸福感に満たされていてほしいって思ったりします」。これは『どぶがわ』について語った言葉ではないが、池辺作品はどれもこのやさしさに貫かれている。『サウダーデ』でも『繕い断つ人』でも、登場人物たちは、『どぶがわ』の登場人物たちがそうであるように、どちらかと言えばぶっきらぼうで、決して感傷に浸ることはないが、常に誇りを持って生き、限りなくやさしい。そんな彼女が描く一編の寓話のようなこの物語がどんな風景を見せてくれるのか、続きはぜひご自身でお読みいただきたい。 **『バベットの晩餐会』のほうへ** 物語の冒頭、寝しなに老婆がぼろアパートで読んでいた本は『バベットの晩さん会』(ママ)だった。夢の中のロゼッタの料理に誘われるようにして、イサク・ディーネセン『バベットの晩餐会』を読み返してみる。終盤、ある登場人物がこんなセリフを語っている。「われわれ人間は先が見えないものです。この宇宙には神の恵みがあることを、われわれはよく知っております。しかし、先を見ることのできない人間は、神の恵みを限りあるものと思うのであります。だからこそ、われわれは怖れおののくのであります――(……)しかし、われわれの目が覚まされるときはかならずやってくるのです。そして、神の恵みは果てしないことを悟るのです。(……)われわれにはわれわれが選んだものが授けられております。しかしまたそれと同時に、われわれが選ぼうとしなかったものも、われわれには与えられているのです。そう、われわれが拒否してきたものまでがわれわれにはあり余るほどに与えられているのです」。しかり、私たちの人生には、「われわれが選ぼうとしなかったもの」、「われわれが拒否してきたもの」があふれている。おそらくは老婆の人生もそうだったに違いない。彼女はどんな風に自分の人生と折り合いをつけたのだろうと、ふと思う。それにしても、『どぶがわ』を通じて『バベットの晩餐会』を読むというのは(あるいは、第5話に登場するあの歌を聴くというのは)、なんとステキな体験であることだろう。 関連リンク: 出版社書籍情報ページ https://www.akitashoten.co.jp/comics/4253155502 第18回メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞(2014年) http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2014/manga/works/18m_Dobugawa/ ハツキス創刊記念!池辺葵「繕い裁つ人」インタビュー http://natalie.mu/comic/pp/hatsukiss

原正人
原正人
まばゆいね、珠緒くん。【電子単行本】
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「大人って好きじゃない」周りの大人に不信感を持っている男子高校生の吉田珠緒は、いきつけの薬局で女性店員を痴漢から助ける。助けた女性店員の真由子は周りの大人たちと少し違っていて、そんな彼女のことが珠緒は気になり…? 男子高校生×アラサー女性のじれきゅんラブ!