シュールでリリカルでミラクルな5作品を集めた、オンリーワン作家梅サトのよみきり集! 収録作:「ユカリさんはクローン」自分と同じの姿の人間が増殖し続ける。悩むユカリに言葉をかけてくれたのは…? 「放課後の最後の晩餐」美術教師の暴走で絵画「最後の晩餐」の再現コスプレをすることになった生徒12人!? 「妖精裁判」妖精を捕らえた罪を問われる父を持つ伊東。妖精好きの同級生・小林が訪ねてきて? 「アンコンシャスワールド」美大浪人を続ける先輩・裕一を慕う夏目。ある日、先輩が失踪してしまい…!? 「最後の人形」故人の副葬品専門の人形屋シロウ。彼には妻・ヨウコに隠している秘密があり…?
谷 和野が織りなすクラシックよみきり集 月刊フラワーズで活躍中の新鋭・谷 和野が紡ぐ、繊細かつ美麗な、きらめく物語たち。ある日、憧れの叔母のポケットに入ってこっそり夜会を訪れた私が見たものは…? ひとつひとつ丁寧に織り上げた、クラシックよみきり9編を収録。<収録作品> イン・ザ・ポケット/ざわざわ毛糸/胸に飼う/流行温度/あめおり/インタビュー ザ ガールズ (ショート)窓税/落ち葉めくり/換毛期
優雅で豪華な悪人退治!? 赤石路代最新作! 六本木のど真ん中にある超豪邸で暮らす、年齢不詳のゴージャス美女・神無月紫子。優雅で美しいものを心から愛し、醜悪なもの、退屈なもの、自分の楽しみを邪魔するものは絶対に許さない――― 紫子様のスケールの大きすぎる“暇潰し”が始まる!
春の夢、ユニコーンに続く新シリーズ第3弾 『ポーの一族 春の夢』『ポーの一族 ユニコーン』に続く第3弾。19世紀末、旅の途中のエドガーとアラン。体調を崩したアランのためにアーサー・クエントン卿の館に滞在することになり、エドガーは…?
日常を非日常に変える天才の最新エッセイ! 稀代のさんぽ者・グレゴリ青山が、脳内から実存まで、猫にキモノに京都に… 縦横無尽に赴き考察するエッセイまんが。なんでもない風景が、グレゴリ先生の手にかかれば、とんでもなく魅力的に大変化! 出世作・旅のグシリーズ以来、京都観光シリーズ、スケオタデイズ等をものした著者の最新作!
王ライオスは死に、赤子を喰らう不吉な怪物の影に覆われたデバイ。残された王妃イオカステの前には、運命に導かれた若者オイディプスが現れ――!? ギリシア悲劇から瑞々しい片思いまで、鮮やかな切り口と深度で描かれた全6編のよみきり!●収録作品/オイディプス/スフィンクス/海の青/青いドア/世界の終わりにたった1人で/しまうまのQ&A
月刊フラワーズの俊英・梅サトの新連載がついに単行本に! 大人気・不思議系兄妹ストーリー、待望の第一巻が発売!! 小学3年生の千春。お母さんはお弁当やさんで忙しいし、お父さんは単身赴任中。だから放課後は、なにかと口うるさいけどほんとは優しい“お兄ちゃん”と2人で過ごしているのです…。でも、お兄ちゃんの姿は、なんと千春にしか見えなくて…!? ちょっぴり変わった兄弟の、笑えて、そしてちょっぴり泣けるストーリー「兄ウキ」第一巻、登場です!
フツーを一生懸命生きている全ての人へ!! 仕事ができる。だけど世間を上手く渡れない系サラリーマン・野田とその野田の所へころがりこんできたキレ気味女子・有加利。そして野田がほのかに想いを寄せる同期の上島。そんな3人を軸に繰り広げられる、首がもげるほどうなずきたくなる抱腹絶倒キレ味上等、物語開幕!!
旧作のラストに直結する新エピソード開幕! 40年ぶりの新作発表で話題となった『ポーの一族 春の夢』の続刊。旧作のラストエピソード「エディス」で炎にのまれたアランとその後のエドガーそしてバンパネラ一族の運命が紡がれる衝撃の新エピソードです。
「夢の真昼」吉村明美の待望最新作第1巻! 「麒麟館グラフィティ」「薔薇のために」「夢の真昼」… 数々の珠玉作をうみだした稀代のストーリーテラー・吉村明美の最新作がついに登場!! 家族と離れて独り暮らしをするやちよが、ある日助けた瀕死の猫。なんとか助かったその猫と、楽しい2人(?)暮らしが始まると期待していたやちよが見たのは、パジャマ姿の男・雪生だった! しかも雪生は、猫とセットだと言うのだが… 実はとんでもない事情をはらんでいて…!? おかしみの中に悲しみを湛えた、心に沁みる物語。必読の1巻です!!
“ちいさこ”と人が紡ぐ、大人のための童話 森に棲むといわれる“ちいさこ”たち。絵本好きな少女、恋愛小説家と編集者、引きこもりの男子中学生…… 生きる時代も性別も立場も違う人間たちが“ちいさこ”に出会い――? “ちいさこ”と人間の不思議な体験が詰まったファンタジックオムニバス
稀代のさんぽ者・グレゴリ青山が、脳内から実存まで、琵琶湖からインドまで、多くの場所に赴き考察するエッセイまんが。月刊フラワーズで好評連載中の「グレさんぽ」がついに待望の単行本化!! 出世作・旅のグシリーズ以来、京都観光シリーズ、スケオタデイズ等をものした著者の最新作! 7月に集英社インターナショナルから発売された「深ぼり京都さんぽ」に続きグレゴリ青山の新刊が2か月連続発売!! 読み応えたっぷりのフラワーコミックススペシャル。楽しいさんぽに必携の書!!
海難事故に遭い、暗い海原を漂い、死の淵にあった郁未。彼を岸まで導いたのは、鉄雄が弾くチェロの“音色”だった――。鉄雄の家で暮らすようになった郁未に、鉄雄がチェロを教え始めたことで、少年たちの未来が大きく動き始めた――!!
デビューコミックス「いちばんいいスカート」が新聞・女性誌・書評誌で話題を呼び2冊目のコミックス「魔法自家発電」で萩尾望都氏に絶賛された谷和野(たに かずの)先生の待望の2016年最新刊! 夜のデパートに迷い込んだ女の子。ショーウィンドウに立つマネキン。一風変わった支配人のいるデパートで、訪れた人が見つけた大切なものは―― 優しさに包まれる、オムニバス・ストーリー。
「娚の一生」「姉の結婚」の西炯子が、故郷・鹿児島県の南日本新聞日曜版で連載していた8コマ漫画がオールカラーで単行本化! 鹿児島県のある街で暮らす中学1年生の“南のこ”とその家族たちの日常を、コミカルに、ほのぼのと描いています。
宗教系コメディー「読経しちゃうぞ!」「さんすくみ」が大ヒットの絹田村子の新刊は、ネイチャー系新感覚コメディー!主人公は、満腹時のみ百発百中の占い師・谷口遠子。空腹のあまり野草を採取して食べたことがきっかけで大学薬学部附属の薬用植物園に住み込みバイトとなるが、園内の希少植物がらみのトラブルに見舞われたり、天敵の研究者・宇佐見に日夜からかわれたりと、苦労続き…。個性的なキャラクターたち、植物の意外なうんちく、謎解き要素など、盛りだくさんの1冊!
浪川睦(なみかわむつみ)は、まんが家のたまご。いつかまんが家になりたいアシさん。彼氏と別れたり、徹夜が続いたり、後輩に抜かれたり、BLや同人誌の世界にふみこんだり…そんないろんなことがある毎日を頑張れるのは、やっぱりまんがを描くことが一番好きだから!「たいようのいえ」のタアモがおくる、笑えて、泣けて、元気が出る、ショートストーリー15編。
西暦2052年。他人の夢に入り込むことができる「夢先案内人」の渡会時夫は、ある事件から7年間眠り続ける少女・十条青羽の夢をさぐる仕事を引き受けることになった。そして、その夢の中で青羽が幸せに暮らす島の名<バルバラ>をキーワードに、思いがけない事実が次つぎと現れはじめ…!?
もう恋愛だの結婚だのは煩わしいと思っている独身女性ヨリ(39歳)の前に、突如として幼なじみと名乗る怪しいイケメンが現れる。新手の詐欺かと思いきや、本当に少年の頃からヨリを慕っていた精神科医・真木。しかし彼は妻帯者だった……。避けよう避けようとするヨリを追い詰める真木。さらに真木の妻はヨリにそっくりの容貌だった。同居する妹の心配をよそに事態はだんだん泥沼に。この恋愛(?)の行く末はどこに落ち着くのか?
「制服ぬすまれた」「光の箱」の衿沢世衣子の新作よみきりが登場! 見た目はチャラいが苦学生のヤヅ。ある日、働いていた深夜スーパーで事件を目撃し…!?
そこには、触れてはいけない秘密がある---。母を亡くし、全寮制の山の上の女子校に転校してきた少女・すばる。しかしその学校にある高い塔からは、2人の生徒が落ちて亡くなっており…!? 月刊フラワーズの新鋭・空木帆子が贈るミステリアス・ストーリー開幕!
月刊フラワーズ第119回コミックオーディションで審査員から絶賛を受け、鮮烈デビューを果たした新鋭・当麻ゆいこ。その珠玉のよみきり集がついに刊行!! 一卵性双生児の双子を巡る異色の物語2作を含む、全5作を収録。
『緑の罪代』や『お兄ちゃんは今日も少し浮いてる』など秀作を次々と送り出してくださっている梅サトさんの短編集です。 表題作の「ユカリさんはクローン」は、人口の1/3がクローンで占められるようになり自分と同じ顔の人が様々な場所で違うことをして活躍している世界を描いたお話。すこしふしぎ感のあるSFで、「複製された私たち」というモノローグにアイデンティティについて考えさせられました。 「放課後の最後の晩餐」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画の中の使徒たちを絵画の通りに演じてみてその気持ちに迫るという授業を描いたお話。見るだけなのと実際にやってみるのには大きな隔たりがあるのはすごく解ります。物語を普通に読むのと、人に聞かせる朗読をするために読み込むのとでは全く解像度が違うように。 「妖精裁判」や「アンコンシャスワールド」では、それぞれ1ページ丸々使った決めのページが印象に残りました。 5つ目の「最期の人形」も含めて、5篇に通底したテーマを感じさせてくれますが、そこには敢えて触れません。実際に読んで確かめてもらえればと思います。 シリアスな雰囲気の作品がメインではあるものの、肩の力を抜いて自然体でいるような軽やかさがある短編集です。過去作と同様の梅サトさん作品の良さが味わえます。 あとがきでは作者の梅サトさんがどうして梅が好きなのかが語られていますが、まさに梅が綺麗に咲き始める時期、冬が終わり雪の下から草花が芽吹くような春の訪れを少しずつ感じるこれからの季節に読むと良い塩梅な一冊だと感じました。