※ネタバレを含むクチコミです。
漫画喫茶でたまたま絵に惹かれて読み出すと、マンガに比べて内容がややダークでとまららなくなる、森博嗣系の考え込ませる萌え小説っぽく、ときめきや恋愛が一切介入してこない。読んでいて謎が深まって、つい続きが気になってしまう。
期待したミステリー系ではなかった
前作の読み切り「東京はらぺこさんぽ」の続編がシリーズ化。 タイトルから東京が取れたということは…さっそく作者の地元・福岡で出会ったカフェでの出来事が描かれます。 こんなドラマみたいな、夢みたいな、そんなことが一日に一気に(しかも誕生日に!)起こるなんて、この人のことは死ぬまで忘れないだろうなーと思います。後編も楽しみ。
とにかくかわいい。くりまんじゅう見た目可愛いけど、中身おっさんなところとか好き。くりまんじゅう基本なにか食べて飲んでいる。はちわれが一生懸命物語を引っ張っている感じも好き。癒されクスッと笑える。
ホラーコメディと書いてあったけど、ホラーを意識して描かれているところは特に無かった気がする。あのインパクトしかない黒子さんの見た目からどんなドタバタ展開があるのかと思いきや、いざ取り憑かれても二人の間でこれといったコミュニケーションも無く(黒子だから?)、今ひとつ盛り上がりに欠けているかな…そういう意味ではこの先どういう話になっていくのかは気になる。
予想を遥かに越える傑作だった!わりとボリューム多めにも関わらず、あっという間に最終話まで読み終えていた。登場人物達にここまで感情移入してしまうのは、それぞれの掘り下げが丁寧に描かれているからに他ならない。ひとりひとりが自分の内面と向き合い、悩み葛藤しながら乗り越えようとする様は、見ていて痛々しくもありキラキラ眩しくもある。…そして、壁を越えた先にはちゃんとキュンキュンもあるし(笑) これぞ青春だわ!
読み始めたら、ほどよい心地よさでずっと読み続けてしまうタイプの縦読みフルカラーマンガ。 中学時代にいろいろあったり、人と接するのが苦手な元々の性格も相まって高校に入ってから他人を拒絶してしまう主人公の氷川小雪ちゃん(通称:こゆん)。 求められる役割を演じて疲れてしまう幼馴染の活発な美少女・安曇美姫(あずみみき)。 ひょんなことから知り合ったイケメンでチャラくて冷めたとこもあるけどコミュ強でいいやつの雨宮湊(あまみやみなと)。美姫が中学時代に通っていた塾の友達で同じ学校に入った。 同じく塾の友達で現在同じ学校の背が高く気が優しい日野陽太。 クラスで孤立して目つきが悪いこともあって若干怖がられて距離を取られてることに居心地に良さを感じている「こゆん」と、陽キャで人気者の美姫はよく遊んでおり、とあることをきっかけに陽太と湊もその輪に入り、少しずつ仲良くなっていく。 そんな4人の「好き」の矢印や、抱えている過去や現在進行形の悩みやトラウマなどがゆっくり紐解かれてまたこじれて描かれていく青春模様がとても面白いです!! こゆんの作った他人との間に作った「氷の城壁」が溶けていく様子とそれぞれの変わりゆく関係が見どころ! こういう学園ものの漫画のキャラって属性とかステレオタイプなキャラにはめ込んで記号的になってしまうこともある(もちろんそれが良いときもある)と思うんですが、この作品はちゃんと一人一人のキャラクターがしっかり掘り下げられていて、読んでいるとそれぞれが意思を持った個人として浮き上がってきて、ちゃんと彼らの言葉で話して行動している感覚があって好きです。 一人一人の人格の解像度が高い。 『氷の城壁』は、個人で描いていたものがLINEでの公式連載になり、現在では集英社のマンガMeeでも掲載されているようですね。 https://manga.line.me/book/viewer?id=161f5cd9-dd8a-428d-ac4b-ce87e08fc47f 読んだきっかけは、ジャンプ+に掲載された読切『正反対な君と僕』でした。 https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331787337964 読んだあとピュアなギャルと塩対応真面目系男子の恋に「おもしれー!」と思って作者の阿賀沢紅茶先生調べて、お!他で連載やってんじゃん!と、でも少女漫画っぽかったので普段あまり読んでないから少しだけ抵抗があってすぐには読めず、時間ができたときに読み始めてみたら、あれよあれよという間に一気に最新話まで読んでしまった!! 読切を読んで面白いと思ったんだから自分の感覚を信じてすぐにでも読んでおけばよかった…! あまり他の作品を引き合いにだすのもよくないかもしれませんが、僕がそうなので「ホリミヤ(堀さんと宮村くん)」のようなスクールライフを描いた雰囲気が好きな方は好きなんじゃないかなと思います! ぜひ!
Kindle Unlimitedで全巻読めます。竜巻のように突然現れる「ひずみ」に飲み込まれた主人公は猫と融合して猫人間になってしまう。同じく融合者になってしまった女子と一緒に「ひずみ」の謎を探るという話です。フィクションとして面白いだけではなく、社会の中の差別意識もテーマになっていて奥深いです。途中で自発的に「ひずみ」を作り出せる少年が現れた頃から内容が難しくなったように感じたのですが、オチは好きです。俊郎は我々が認識できない次元に行ってしまったけど元気に生きてるんじゃないかなと勝手に解釈しました。
それぞれ事情があって親から離れて施設で暮らす子供達の話です。大人が好き勝手に生きてるシワ寄せが子供にきている場合が多くて「大人のくせに何やってんだ!」と立腹しながら読みました。特に春男のお母さんはちょっと冷たすぎる。ニベアの青缶を大量買いするところは読んでいて辛かった。グレる春男の受け皿になろうと職員の足立さんも奮闘するけど、子供達の「お母さんに会いたい」という気持ちには負けてしまうんだなぁ。描かれている現実の厳しさに辛くなることもあるけど、子供のピュアさが眩しい作品でした。
勿体ぶらないでくれー!!早く後編が読みたい…
なんとも暗そうなマンガだけど、、気になって読んでしまう、、
こういうの待ってた〜ありがとう〜 彩香ちゃんが弘子さんを落とすところを見届けるまで死ねない…私は1話で速攻落ちましたけどね。 と思ったら元ネタを発見してしまい、無事に死にました。 https://twitter.com/JiangSal/status/1276143943898390528
開いたらジャンププラスだしタテヨミでびっくりした!!ジャンププラスの新しい試みみたい?タテヨミあんま読んだことないんだけど、色使いや絵が綺麗だし字も大きくて読みやすい。 強い女主人公良い~~好き。4話の絵面がたびたび面白くてちょっと笑ってしまった。ラスト展開アツいしスカッとする。一気に最新話まで読んじゃった。
色んな人がきて悩みを相談したり、たまたま出会った者同士でお喋りしたり、ママが猫だったり。この独特の雰囲気が好き。
1話目から感動的なお話でした。もし熊猫亭が実在したら行ってみたい。
環境問題的な話かと思って読み始めたら、そうシンプルな話じゃないように感じました。 ラッコの回で人間による乱獲の話も出てきましたが、テロリズム、文化、生きる意味、生物としての生産性、輪廻、色んな読み方ができました。きっと読み手のその時のアンテナがどこにあるかで感じ方変わると思います。 一話ごとに登場する動物も異なり、テーマも異なりますが、それらをまたいで繋がっていくモチーフがあり、ミステリアスな雰囲気を出しているのとともに先の展開がとっても気になります。おすすめです。
せ、せつない (最後の一言が得に!)
バレー漫画読むならこれ!
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ なんというかさいとう・たかをの鬼平犯科帳の初期から後期まで描き方が混在しかつ、小池一夫風味を感じるギャグマンガだった ・特に好きなところは? 奉行の顔が思い切りさいとう・たかをの中年キャラの顔だったこと ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! さいとう・たかをの鬼平犯科帳を熟読してるとより楽しめそうだとは思った
12巻収録話 第98話「心の座・1」 月刊アフタヌーン 2017年6月号 第99話「心の座・2」 月刊アフタヌーン 2017年8月号 第100話「心の座・3」 月刊アフタヌーン 2017年10月号 第101話「心の座・4」 月刊アフタヌーン 2017年12月号 第102話「心の座・5」 月刊アフタヌーン 2018年2月号 第103話「心の座・6」 月刊アフタヌーン 2018年4月号 第104話「引っ越し祝・1」月刊アフタヌーン 2018年6月号 第105話「引っ越し祝・2」月刊アフタヌーン 2018年8月号 ※13巻以降? 第106話「オリュンピアス処分・1」 月刊アフタヌーン 2018年10月号 第107話「オリュンピアス処分・2」 月刊アフタヌーン 2018年12月号 第108話「歪」月刊アフタヌーン 2020年1月号 第109話「思い出の断片」月刊アフタヌーン2020年3月号 第110話「前夜・1」月刊アフタヌーン2020年5月号 第111話「前夜・2」月刊アフタヌーン2020年7月号 第112話「カルディア(心臓)・1」月刊アフタヌーン2020年9月号 第113話「カルディア(心臓)・2」月刊アフタヌーン2020年11月号 第114話「カルディア(心臓)・3」月刊アフタヌーン2021年1月号 第115話「カルディア(心臓)・4」月刊アフタヌーン2021年3月号 第116話「カルディア(心臓)・5」月刊アフタヌーン2021年5月号 第117話「カルディア(心臓)・6」月刊アフタヌーン2021年7月号 第118話「カルディア(心臓)・7」月刊アフタヌーン2021年10月号 第119話「王宮の外・1」月刊アフタヌーン2021年12月号 第120話「王宮の外・2」月刊アフタヌーン2022年2月号 第121話「王宮の外・3」月刊アフタヌーン2022年4月号 第122話「王宮の外・4」月刊アフタヌーン2022年6月号
まんきつに遊びにくる常連の女の子と店員の男の子が仲良くなっていくお話 ちょっとエッチな要素と、ほんわかのんびりした物語で結構好みな絵柄もあり、今後に期待できる作品 まだ1巻目なので盛り上がる要素は少ないが、流行りの◯◯さん系好きな人とか、ちょっとエロコメ好きなら楽しめる良作でした
復讐するまでのテンポがちょっと遅いかな この手の漫画では1人目はサクッとやってほしい カタルシスは遠い。
建築家で作家でアーティストの坂口恭平さん。マンガ好きにとっては『月刊スピリッツ』での連載のイメージも強いでしょうか。 そんな坂口恭平さんが、noteで執筆していた「生きのびるための事務」を『みちくさ日記』の道草晴子さんがコミカライズしたものがこちらです。 私は元のnote版を少し読んだ程度だったのですが、改めてこのコミカライズ版で通読すると本当に素晴らしい内容だなと感じると共に大きな勇気をもらえました。 皆さんは「事務」というとどういうイメージがあるでしょうか? 「メインの仕事とは別に存在する、やらねばならない多量の雑務」 「面倒くさいもの」 「堅苦しくて地味な仕事」 そんな風に捉えている人も少なくないと思います。かくいう私も、書類作成や確定申告などやりたくもない事務に時間と労力を割かねばならないのが辛く感じる人間です。しかし、この本を読むと「事務」というものの概念ががらりと変わります。 この書は、筆者が普通の就職はできず将来何をして良いのかも定まっていなかった大学4年生のときの筆者が、イマジナリーフレンドのジムを通してどうやって生きのびていけば良いのかを体得していった実体験を描いたものです。 家賃28000円の家に住み、日雇い仕事をして月給12万円ほどだった坂口さんが一体どのようにマインドと行動を変えて1000万円以上を稼ぎながら自由にやりたいことをして生活できるようになっていったのか。 ピカソやデュシャンなど、名だたるアーティストたちも事務をやりながら生きのびていっていたことに触れながら、 「≪事務≫こそが創造的な仕事を支える原点」 「≪事務≫は継続することでどんどん伸びていく」 「冒険があるところに≪事務≫がある」 「死ぬまで好きなことをやる続ける人生において、≪事務≫は好きとは何かを考える装置」 「会社設立は≪事務≫の中でも最高のブツ」 「やりたいことを最優先に即決で実行するために≪事務≫はある」 といったことを語っていきます。普通にイメージする事務とは、大分異なるのではないでしょうか。おおまかに言えば「スケジュール」と「お金」の管理こそが事務なのですが、それを具体的にどのように行なっていけば素晴らしい未来を切り拓いていけるのかが語られ、読んでいるだけでもワクワクします。 ジムは「イメージできることはすべて現実になる」と語りますが、私も他でもよく語られるその言葉は人生の指針のひとつでした。そして、そのイメージをどう具体化して実際の行動に移していくのか。そうしたところも実体験を通して非常に解りやすく記されています。 ・自己を肯定も否定もする必要はなくて、否定すべきは己が選んだ≪事務≫のやり方だけ ・才能というのは毎日やり続けられること ・≪将来の夢≫の前に≪将来の現実≫の具体的なヴィジョンを思い描き書き出し、≪将来の現実≫に楽しくないことは1秒も入れない といった部分も、とても共鳴します。 坂口さんは自身の電話番号を公開して(作中にも登場します)、自殺者を減らすための相談窓口「いのっちの電話」という活動も行っています。この本には、少々クセの強いところもありはしますが、それでもタイトルにある「生きのびるための」という部分が大きな意味を持つところもあります。文字通り、この本を読んだことで生きのびることができる人もきっといるはずです。 自分の好きなことだけをして生きていきたい人、将来何をして生きていけば良いのかわからない人にこの本が届いて欲しいです。すべては、≪事務≫のやり方で変えていけます。
タタラは伝説の勇者的な存在で あって、更紗はその影武者となり、 戦う話だけど、仲間達は最終的には 『タタラではなく更紗だから』 着いていくという風になっていくのが 良かった。
謎の信楽くんが気になって一気に読めました。 変わった行動をする信楽くんは、変な噂とかで先生にも相手にされていないのかな?自分の世界を持っていて不思議で魅力的でした。 清水君は本当は優しくて、信楽君と仲良くなってほしいと思いました。
「薔薇はシュラバで生まれる」「松苗あけみの少女まんが道」が面白かったのでこちらも購入。それぞれ違う出版社から出ているのに示し合わせたかのようにどれも少女漫画の単行本風の表紙デザインなのいいですよね!「酒井美羽の少女まんが戦記」は作者さんの性格がオープンで明るいからか、よりぶっちゃけた話が多いような気がしました。 1話目の男性漫画家のアシに行って起こったことは作者さん本人は全く気にしてなかったけど今だったら問題になってそう…。時代もあるだろうけどこういうのを知っちゃうと、やっぱり少女漫画家の現場の方が和気あいあいとして楽しそうですよね。みんな回顧録を描きたくなるくらいだし。しかも今もレジェンドとして知られる先生方ってみなさんお優しい…!!2巻はプロになってからの「ちょいヤバい話」もあるようなので楽しみにしております。
モブの新入社員の女鐘くんがアクシデントで森園先輩(腐女子)のメガネを借りるようになったら職場がBL劇場に見えるようになった🤣 女鐘くんの心情がカオス。 メガネを通して見えるキラキラBL劇場と現実。 パニックで心の中で森園先輩を呼ぶ女鐘くん。 そしてメガネが壊れて知るまさかの現実🤣 こんなに面白いとは思わなかった。 読みながらついつい噴き出してしまって大変。 侮っていたことを謝りたい気持ち😂
親のエゴで子供に難関校の受験をさせ、その影響で親子関係が悪化したり家庭内がピリピリしたり、ヒドいときは子供の人格を否定する様ないわゆる教育虐待を描くマンガはよくありますが、そんな中でもこのマンガの良さとして感じたものは、相当なプレッシャーや重圧などを抱えながらも受験する子どもたち本人同士で連携し、親の知らないうちに成長している姿が描かれるところでした。 友達とたくさん遊んだり様々な経験ができるはずだった小学校時代を受験に捧げ、時には大事な友人関係にも歪みが生まれ、受からなければそこで人生が終わるかのような価値観を押し付けられる。 中学受験って何のためにするのか?と根本を疑問視せざるを得ない、読んでいてしんどいものでしたが、最後は子どもたちの成長に清々しい気持ちにさせてもらえます。対して、大人は経験と情報を多く持っている分他人の目を気にして自分さえ良ければいいという自己中心的な生き物だなあと改めて感じるラストでした。総じて、めっちゃ面白い漫画です。
第12集巻末のインタビューを読んで涙が止まらなくなった。 信念と哲学をぶつけた集大成である「ロベルタ復讐編」が賛否両論を生んだことを切欠に、うつ病による長期休載へ。その間も「サボり癖」などの憶測による中傷が跡を絶たず、そんな中での10巻以降の再開はいわば“奇跡の復活”にほかならない。 そんな作者の言葉で特に印象的だったのが、 「『ブラックラグーン』自体が若さゆえの産物というか、 (中略) 歳を取ると、世の中のことがだいたい許せるようになっちゃう」 苛烈で虚ろなレヴィと、真面目で歪なロックのたどる結末を、そんな彼らを追い越して“大人になってしまった”広江先生がどう料理するのか、楽しみで仕方がない。
最高~~~によかった「阿久津さんは推しに似ている」連載版!もう6話まで公開されてるから読んでください!!!?? 読切版から二人のキャラの良さは変わらず、連載版になってむしろ秋原さんの陰キャオタク度があがってより面白いし(歯茎むき出しスマイル好き)、阿久津さんはかっこいいけど可愛い!最高!たまらん!二人とも可愛い!尊い!!感謝!! 阿久津さんのするどく冷静なツッコミと、ころころ表情が変わる楽し気な秋原さんが、もうこれでもかというほど毎回見れます。このたまらん尊さが定期的に摂取できちゃうの、マジで最強栄養剤すぎるし毎回可愛すぎて私は心を撃ち抜かれてます、読切版以上に。ぜひ読んで…なんなら白川すみれ先生の他作品も読んでください…どれも最高なので…なにとぞ…。
私は最初「魔入りました!入間くん」を読んでいて、世界観がとても面白い話だったのでよくよく調べてみたところ、公式スピンオフの作品があることを知りました!キャラクターたちがもとは実況者グループの方々だと言うことも知って気になって読んでみたんですが、面白くて大人買いしてしまいました😅 そして、魔主役にはもう1つとっても面白いところがありますね もちろん!いろいろな方々とのコラボです‼︎ 入間くんはもちろんのこと、らっだぁ運営、日常組に続きワイテルズまで……たくさんの方々がコラボしている魔主役、次はどうなるのやら…と少し期待している自分がいます🙃 トイフェル・シャオロンの悪周期や、家系能力などが描かれていて、とても楽しい物語です♪
アンタッチャブルなテーマをSFで切ったら、とんでもないものが出てきた! 物語は、閉鎖的な世界を嘲笑うかのように自由に展開する。これは新しいリアリズムだ。
女性店主が営む人気ラーメン屋「のぞみ」は、どんな人も分け隔てなく受け入れる配慮と懐の深さを持っていながらマナー違反をする客は即刻出禁にする厳しさもある店。1話では、かつてメディアでも引っ張りだこなラーメン評論家だったが過去の辛口ブログを掘り起こされて人気が地に落ち、のぞみも出禁にされた男が、自分の過ちを認め謝罪し、再びのぞみのラーメンを食べに行くが…という話。 表向きは反省しているように見えても、心のなかでは女性を見下すような事ばかり考えている。それを見透かされてなのか、店内の客は全員、その男に何かしらの被害を受けた人々があらかじめスタンバイされていた。罪を赦されたかと思いきや、店内は断罪の場に… 漫画もオムニバスっぽいので1話目はこれで終わりなのかな(だとするとちょっと消化不良)。ラーメンが食べたくなるグルメ漫画とはかけ離れた内容でした。
未来は地球住めるのか。
女の子との出会いを求めてFBのようなインスタのようなSNSを始めた2児の父・亮。1話は元カノ・結衣佳から友達申請が来て「会いたくてずっと探していた」というメッセージをもらいドキドキしたところで終わり。 冒頭で結衣佳は見開き扉絵にいる黒いシルエットの癖毛の男に殺されており、このメッセージの送信者が本当に結衣佳なのか謎。 いまいちパンチが弱いように感じたけどここからどうなるのか期待。
最高の連載がはじまりました!!! おっとりもちもちしたOLのもちづきさんが、とんでもない量の飯を食べるだけ。 大食いの女の子が登場する漫画は珍しくないですが、もちづきさんは大食い(でもあるが)ではなくドカ食いをします。 脂質・糖質の高いものを一気にかきこんで、血糖値を爆上げして失神するみたいに眠る。もちづきさんは“これ”をやっています。 昼間は中田翔みたいなクソデカ弁当を食べ、夜も夜で同じかそれ以上の食事をしているので、食トレか?って思ってしまいます。OLさんて強豪ラグビー部くらい体力使うんだろうね……。 漫画の食事シーンって魅力的で同じものを食べたくなることが多いですが、ならなかったです!真似したら死ぬ!
『がんばれ元気』、『お〜い!竜馬』、『あずみ』などでお馴染みの、小山ゆうさん最新作。『颯汰の国』を挟んで、『雄飛』と同じ昭和の物語が新たに紡がれています。 本作は1953年の戦後間もない時代が舞台。大衆演劇の花形役を務める主人公の春子が、日本軍の大佐であった父が隠した日本再建のための金塊を巡る争奪戦に巻き込まれていくサスペンスです。 男剣士を凛々しく演じる美しく強い春子は、恩義のある座長のもとで何も知らず暮らしていましたが、ある日を境にその日常が崩れていってしまいます。ただ、戦後という時代もあり、ただやられるばかりではなく暴力に対し時に立ち向かって反撃していく姿もあり痛快です。 鴻鵠の志で金塊を隠した春子の父に対して、本当に存在するのかどうかも解らない「女神」(作中で金塊の隠語と語られる)を巡って、多くの人々が醜悪な争いを起こしていくさまは何とも言えません。 そしてまた、もし金塊が時の総理の下に首尾よく回っていったとしてもそれが正しく使われるかどうかは別の問題として存在するのもまた無常感を覚えさせられます。仮に総理が高潔な志で差配を行おうとしても、さまざまな思惑や柵が絡んだ政界でどこまで理想通りに事を運べるのか。栓なきことと解りながらも、考えてしまいます。 ともあれ、さまざまな勢力が互いに画策し合い息もつかせぬ展開で、誰を信用できて誰が信用できないのかも解らない春子の緊迫感がそのまま伝わってくるようです。 小山ゆうさんももう76歳ですが、筆に翳りは見えません。池上遼一さんも今月で80歳を迎えますが、皆さんお元気でい続けて欲しいです。
昔の名作少女漫画という話題になると結構目にする悪魔の花嫁。マンバ通信でも取り上げられてたし読んでみるか〜と思って1巻読んだら、少女漫画らしくてメチャクチャよかったしマジで縦横無尽な文化教養マンガだった。 https://manba.co.jp/manba_magazines/11982 1巻でテーマとなったものだけでも ・【絵画】ドガ『踊り子』 ・【クラシック】ショパン『ノクターン』、シューベルト『魔王』 ・【環境問題】公害 ・【古典】竹取物語、ギリシャ神話、能楽(観阿弥・世阿弥)、源氏物語 …と、盛りだくさん。「ほぉ〜」と感心しながら読んでしまった。 作中世界について、↑の記事を書いた和久井さんが「異世界風ジャパン」と言ってたけど秀逸すぎる表現ですね。 日本の男子学生が自宅で貴族みたいな長テーブルで食事して平然と燭台持ちながら地下室に向かい出すの最高…! 少女漫画でおなじみの憧れの欧州の上流階級の暮らしを「こういうの好きなんでしょ?」ってサラッと現代日本(※70年代)にぶっ込んでしまう素直さ柔軟さが素晴らしい。 なによりにぶっ込んでも違和感を感じさせず、世界観を崩壊させない手腕がすごい。 正直1巻の時点ではスパダリというか結構粘着ヒーローって感じなので、2人がこのあとどうなるのかすごく気になる。 【追記】 気になったのが、主人公・美奈子という名前。 「ディモスの妹で、美と愛の女神ヴィーナスだから美奈子」という説明がされていたのですが、この「ヴィーナス=美奈子」って何が発祥なんだろう。 いままで「ヴィーナスで美奈子」と言えば愛野美奈子ことセーラーヴィーナスだと思っていたので驚きました。 あと1巻の最後のお話「愛は炎の中に」のカップルのやりとり。「やけどで酷い容姿になってしまった恋人(男)のために目を潰した彼女」って、これも何か元となる故事があるんだろうか。康一くんは由花子さんのために目を潰そうとしたけど、悪魔の花嫁読んでたのかな…。
いつの間にか完結していたパペラキュウ。面白かった〜〜〜!!!!なんで誰も読めって言ってくれなかったんだ…。最初はゆるい日常コメディみたいな感じなんですが、第7話からストーリーが急変します。そこからはもう最後まで一気でしたね。時間を忘れて読みました。 パペラキュウは一見すると人間と変わりないですが、頭部から蟹の足のようなものが生えていて、人間がパペラキュウに感染するとパペラキュウになってしまうのです。そもそもなぜパペラキュウは誕生したのか?など、読者が知りたいこと全てが描いてあるから面白いです。ぜひネタバレなしで楽しんで頂きたい!! 邪宗まんが道もそうでしたが、この作者さんは個人で描かれた作品の方が面白いですね。どこまで構想されてから描いてるんだろう?読んでる分には途中で思いついたアイディアもふんだんに取り入れてそうな気がする。だから独特な面白みが生まれるのかな。
「ナヴィガトリア(最高指導者)になれなければ、死あるのみ」 というサスペンス性を軸に、独特の設定を持ったSF学園ストーリーです。単行本の表紙も不思議な感じですね。 小説も映画も音楽も芸術も自由恋愛も禁止のムジンコ共和国で生まれ育った鳳凰學(ほうおうまなぶ)が、初恋の幼馴染ヒナと平和に穏やかに暮らせる国を作って迎えに行くことを目的に、各国から100名の若者たちが入学しナヴィガトリアを決める地球初の植民星のデメテール学院で頂点を目指す物語です。 同じくナヴィガトリアにならねばならない理由を持つデメテール人で成績1位のナヴィや、絶対に裏があって怪しいアイダン、最悪の侵略国家ドンモス大帝国の李虚淡(リコタン)、他にも個性溢れる各クラスのリーダーたちなどどんどん登場してくる濃い面々によって一触即発の学園生活が描かれていきます。 ムジンコ共和国人である主人公は、他の有力な国々に比べると見劣りする人材ですが、それでもジャンプらしく愚直な努力を重ねていくことで勝利を目指していく姿は熱いです。世界設定やキャラクターは尖っていますが、根底にはシンプルで強い動機があるのが話への乗っていきやすさに繋がっています。 特殊な課題なども出されていきますが、それをどうやって乗り越えていくのか。果たして、ヒナとの安寧の日々は訪れるのか。 余談ですが、単行本のカバー下に大量に描かれた動物たちがとにかくかわいいです。こっち系統に特化した作品も見てみたくなります。
※ネタバレを含むクチコミです。