最後まで読むと怪物殺しの意味がわかるやつ。1975年、アメリカの田舎に住む双子の少年たちは恐ろしい父親を殺鼠剤で殺すことを思い付く。 重くて暗いストーリーなのに、贅沢なまでの絵の描き込みがとても素敵で不思議とメルヘンさすら感じました。ダークで耽美でハードで鬱くしい…。 見開きを効果的に使った対比の演出がものすごく良かったのでぜひ読んで確かめてほしいです…! https://twitter.com/TomitaDouji/status/1033010209919197185?s=20 https://afternoon.kodansha.co.jp/afternoon/2018/11.html
全裸がテーマの4コマ漫画。はだかに常人離れしたこだわりを持つ主人公のガイジっぷりが読んでいてクセになる。意外と主題が哲学的で人間と服の関係性や歴史を考えさせられます。何も考えずにも読めてめちゃくちゃ笑えます。服を着ているからこそ全裸が輝くのであって、初めから全裸ならなんとも思わないんだなあと改めて思った。
鼻が利く女の人が主人公。ちなみに喫茶店の店長さん。 匂いの描写がこんなに上手いマンガは初めて見たかも。よく言うシャンプーのいい匂いと香水のキツイ匂いとか、共感できる描き方してる。 キャラクターも男女ともに可愛い。私はワカメちゃんヘアーの店長さんが好きだけど、ちょっと変わり者で無臭のアルバイト君もいい。
しん、と空気が冷えた部屋で隣近所が寝静まった真夜中に読みたいなと思った。 もしくは早朝の誰もいない公園のベンチ。 この漫画には、十代の純粋で無邪気で困惑していて憧れて焦って嫉妬して絶望するような息苦しさの中でもがく美しさがあった。 誰かに無遠慮に無関係に傷つけられても本来文脈の無いそこで悲しむことはないんだけど、そんなこと言われたところで意味は分かっても飲み込むのは大概難しい。 同調圧力は、自分が最も毛嫌いしていることの一つで、どこかのだれかが「普通」を免罪符にお前はどうなんだと脅してくる。 「普通」であることは何も偉いことではないし、安心することでもないが、何か縋りつける指標でもないと安心できないというのも分からないでもない。 自由を生きるのは恐ろしいものだ。 制服を脱ぎ捨て自分を生き始める前、既製服に包まれ親や学校に守られている間、大多数が現状と自分の未来に不安を抱き「普通」を求める。 人によっては、その後もずっとだ。 高校の頃、自分が何を考えていたのか少し思い出せた気がする。 いまの高校生が読んだら、具体的にこれと言葉にできなかった不安や焦燥、哀しみを自覚できるのかもしれない。
仮面ライダーについて全然、本当に全くと言っていいほど僕は詳しくないのだけど、これはめちゃくちゃにワクワクする! さすがの柴田ヨクサル節!! 漫画のリズムがいいのか、会話の間なのか、コマの運びなのか、気持ちよくすいすいーっと読める! 世間一般程度の知識しかないけど、仮面ライダーとショッカーは知ってる! それだけで読める!! ハチワンダイバーも将棋のこと全然知らなくても読めるくらいの分かりやすさと熱量だったけど、『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』もそう!! 仮面ライダーが好きすぎて好きすぎて、憧れてこじらせて自分自身で鍛えて鍛えて素手で熊倒せるくらい強くなってしまった悲しき人間たちの話かと思いきや、おいおい、そうなるんかい!こいつはただごとじゃねえぞってなお話なわけで! 仮面ライダー好きはもっとたまらんのではないでしょうか! 早く2巻が読みたいー!!
人魚っていいですよね。神秘的で妖艶で。漫画にはぴったりのキャラクターだと常々思っているのですが、留美子先生の描く人魚ってあんまり神聖な感じがないというか、良い意味で親近感のあるタイプなんです。そのせいか、人魚の村自体少しリアリティがあったりして、ワクワクしながら読むことができました。 「なりそこない」って怖いです。
とにかく扉の青髪ヒロインはやく出してほしい。 絵もきれいでストーリーもしっかりしてて、最初からマンガとして完成されてる超少年マンガ。カラー絵の大物マンガになりそう感すごい。「僕は理系の不良だ」は、子どもに刺さりそう。 ...なんだけど、名前で損してる気がする。作品名が文字化けかパスワードかよってぐらい覚えづらくてネットで誤記がすさまじそう。なんで編集はもっと覚えやすい&売りやすい名前にしなかったんだろう? neolation← ;抜き 0じゃなくてo ne0ration← ;抜き lじゃなくてr ne0;1ation← lじゃなくて1 ne0;lation← ;じゃなくて: ネオレーション← 正しくはネオレイション カタカナすら表記ゆれの可能性があるのは、ハンデがでかい気がする
全世界の人〜〜〜!!みつみちゃんを愛してくれ〜〜!! まず愛嬌のある顔がイイ。 不器用かつ心配性ゆえに努力も人一倍するから成績が非常によい。 とっさの思い切りがある(※良い方向には転ぶとは言ってない)。 夢がでかい! 人を疑わなくて、とっても素直。 田舎から来た、不器用だけど真っ直ぐで自信に満ちた行動をするみつみちゃんに、垢抜けた東京の少年・志摩くんはドンドン惹かれていくし、読んでいるわたしも惹かれていく。 やだ、ページをめくるたび好きになっちゃう...! まさにあらすじの「『みつみちゃん』のまっすぐでまっしろな存在感が、本人も気づかないうちにクラスメイトたちをハッピーにしていくのです!」の言葉通り、読めばハッピーになるんです。 読めば目の前にワクワクする新生活が広がるマンガ。 もう一度15歳に戻れるステキな作品です。
主人公うしおの熱さととらのカッコ良さ、そしてすべてが伏線になり終盤に向かっての完璧なストーリー展開など何度読んでも最高としか言えない大好きな漫画です。
※ネタバレを含むクチコミです。
少年ジャンプ+で連載され、内容の過激さとストーリー展開の大胆さでマンバのスタッフを驚かせた「ファイアパンチ」。作者・藤本タツキ先生の新作が先週12月3日(月)、ついに週刊少年ジャンプに登場!! 今作も読者に強い衝撃を与える1話から始まり、10日は注目の第2話が掲載された。 【代表作】 「ファイアパンチ」 【掲載誌】 週刊少年ジャンプ2019年1号(2018年12月3日発売)より連載開始 【公式ページなど】 週刊少年ジャンプ https://www.shonenjump.com/j/rensai/chainsaw.html 週刊少年ジャンプ新連載「チェンソーマン」公式PV https://www.youtube.com/watch?v=L7WP8ikK1Dg
よく練られた構成に唸らされた作品だった。地獄の『賽の河原』で石を積む主人公の視点から始まり、母との出来事を経て、『河原』で別れるというとこからして、堪らない。 泥酔したおかあさんが欄干を歩くシーンも上手い!の一言。青春期のどうしようもなさを引きずって、大人こどものようになってしまったおかあさんが危ういところから落ちる、という『ライ麦畑でつかまえて』の場面を彷彿させる描き方がされている。 さらに見逃せないのは、その時にお金を落としてしまっているところ。恐らく三途の川を意識しているのだろう。地獄に金は持っていけない。まさに此岸と彼岸の境。それが二人のいる、この川であり、ラストの岸辺なのだ。だから主人公はおかあさんを地獄へ連れて行こうか迷う。 けれど「ずっとあたしのとこにいなよ」。この一言で生きる世界が違うことを知り、同時に「元気にやってます」と云えるくらい主人公は救われた。いい作品だった。
夜、わたしは住宅ひしめく町の、とあるアパートの一室に居て、部屋の電気をパチッと落とす。部屋はまっくら闇になる。それから蝋燭に火を灯してみる。周囲がぽわーんと仄かにあかるくなる。火の種は微かに揺れて、それに合わせるように周囲のあかるみも微かに揺れている。 高浜寛のマンガは、そんな揺れうごく火の種から、さながら幻影のように浮かび上がってくるかのようである。 わたしたちは日頃、何の疑問も持たずに、白い紙に黒い線で描かれたマンガなるものを読んでいるが、まず光の問題というものがある。目は、眼球というものは、光を通してでなければ対象をみることができないのだ。あるいは心の目にも似たようなことがいえるかもしれない、まず観照という光があり、それに照らされてはじめてイメージが浮かび上がる、照らされなければそこには闇が蠢いているばかりである。しかし、この闇というものからしてすでに光の生産物ではないか。光があればこそ、そこには闇があるということがみえる。光の前では、闇すらもそこらじゅうの対象と何ら変わりなく照らされるものでしかない。そうであれば、実は、光と闇は二項対立ではないのではないか。光と闇があるのではなく、まず、光がある。闇はその光により照らされてはじめて見られるものとなる。では、その光はどう見ればいいだろう、その光を照らす光はないのである。つまり光それ自体はどうしても見えない。光に照らされた対象をみることで、間接的に光を感ずるほかないのである。 マンガとは、ひとつにイメージの具現化である。イメージそれ自体と、描かれて具現化されたものとは当然異なってきてしまう。もっといえば、描かれたものと、読まれてイメージされたもの、これも当然異なるものになる。しかし、イメージしたものをありのままの姿で具現化したいというのが作家の本心ではないだろうか。そして高浜寛の場合は、その具現化したいイメージそれ自体に、まずイメージが光によって照らされて結ばれるまでの過程が含まれていたのではないか。高浜寛のあの特異性、黒い頁からコマが浮かび上がってくるかのようなマンガの描き方、なぜ高浜寛がほかに類を見ないこのような描き方をしているのかは、ひとえにまず光があるという問題から来ているのではないか。
ラップ漫画は流行ってますが、DJやパリピ漫画は意外と珍しいんじゃないでしょうか。しかも百合。 主人公のエミは初心者ながらVJとして夜の世界にのめり込んでいきますが、DJやVJとしての面白さを追求していく漫画というよりは、クラブを取り巻くいろんな人々と出会い交流しながらイベント開催をめざし奮闘する話になっています。遅れてきた青春って感じ。しかも百合。 ただの百合じゃないです。年の差ラヴです。とくに2巻のセックスシーンが尊すぎて爆発しました。絵が良いのは表紙見れば一目瞭然なので言うまでもありませんが、セリフもセンス抜群で最高です。
「うどんの国の金色毛鞠」と同じ作者と思えないダークな恋愛モノです(笑) 付き合っていた彼氏に捨てられ失意の底。しかしある日突然出会ったミステリアスな青年に次第に惹かれていく。 30近い大人同士の恋愛漫画でありながら、昨今ありがちな男女間の考えのズレだとかジェンダーだどうとかどっちが偉いとかそういう読んでて眉間に皺が寄って来るような話はすべて脇へ置いておいて、異性への好意の感情をピュアに捉えて描かれているので読んでいてなんというか心が洗われる感じがします。 「恋愛と仕事に疲れた大人」な自覚とは裏腹に、よく転ぶしよく泣くし危なっかしくて傍から見ていて放っておけないギャップのある主人公・顕子。 そんな彼女が 「打算であなたに近づいたんです」 とか 「歳を取って素直になるのが怖くなった」 とか口では言いながら、もがき苦しみつつもミステリアスな彼にどんどんのめり込んでいく展開は推進力を感じて良いですね。 続きがとても気になるんですが出る気配が今のところないですね…
今日よくよくエビちゅの背景を見てたら結構すごいこと描いてて、ママになっても理佐っち先生はすごいなと思いました。
1話に1つ以上かならず見せ場を持ってきて 展開を出し惜しみしない 良い漫画
エレカシと清野とおるが聖地赤羽でコラボしてるの鬼アツい。
高校生の息子と母親が一緒にお風呂に入ってるインパクト大なシーンから始まる。へその緒を切ると母子ともに死んでしまう奇病のため、主人公は常に保護者同伴の人生を送っている。物語の後半で主人公は自分の病気を解明すべく医者になるが、年老いた母はアルツハイマーになり余命わずかと告げられる。このままでは二人とも死んでしまう。怒涛の追い込みの末に息子はある選択を得ることになるが…。ちょっと不気味な設定なんだけど、母が明るい性格で主人公の人間関係にもスムーズに馴染んでいるので、読んでる側もそんなに悲壮感を感じない。主人公が最後に選んだ答えも私はすごく腑に落ちた。いい母ちゃん過ぎるんだよ〜。 絵が洗練されたら大作家になりそうな予感!
外道の歌の続きです。 裁かれて当然の悪人が復讐代行によって苦しむのを見るのは、すっきりした気分になるのでおすすめ。 初めて読んだ時は、読む側も痛みを伴うような描写にひぃ~ってなりましたが、、慣れとはこわいものですね。 新井浩文さんがカモ役で実写映画化するそうなので楽しみです。 R指定な気もするけど…こういう内容こそ子供に見せたら犯罪抑止になるような気もする。
身長の低い主人公日向翔陽が高校バレー部で仲間たちと共に成り上がっていく熱血バレー漫画
東京のとあるホテルの話なのですが、自分日本人なのに「いいな〜日本、東京いいな〜」という気分になります。収録されている読み切りも素敵でした。ブルージャイアント読んでもこちらを読んでも幸せな気分と少しお洒落な体験をした気分になるので作者自体もこういう雰囲気を持った人なんだろうなと想像します。本当些細なこと嫌なことを払拭してくれてとても素敵な物語に昇華してくれるその手腕たるや脱帽。。。 どうでもいいような小さい事柄を拾う方が難しいと思うのですが天才なんでしょうね…
元上司に飲みから帰る電車待ちのホームで言われた「編集王って漫画があってさぁ…」正直内容なんて覚えていない。特別好きな上司でもないけれど嫌いでもない上司。誰にでも装うのがうまかったし上にも下にも世渡り上手だった。しかし人が好きな漫画を語るときは素が出ると思ってる。しかもここが好きとか内容について詳細に語るとき。そんなにいいなら一回読んでみよう。携帯の画面にメモしたと思う。機種変して残ってないけど。タイトルはこれだったはず。編集王。一巻を読み終わって泣いている。全巻揃えます。
ヒトにはない、獣人たちの「発声・文字以外の方法で意思疎通を図る」習慣が興味深い! そんな異文化圏に飛び込んで、知識だけでなく身体を駆使して奮闘する主人公にはとても好感を覚える。 設定が細かくててリアリティを感じられるところはダンジョン飯に、異文化に入って暮らすよそ者という点では乙嫁語りのスミスさんに通ずるところがある。「世界ふしぎ発見」的な異文化を学ぶ楽しさや、芸人が海外で四苦八苦する姿を見て楽しむバラエティ的面白さがある。 主人公のレポート用の手記がナレーションの役割を果たしていて、全体にアカデミックな雰囲気を出している。他人の日記を読んでる感も楽しい! 教授の著書や授業で習った知識を頼りに、その場その場で仮説を立て試行錯誤する主人公をずっと見ているので、読み終わったあとは「自分もだいぶ《大きいあご》の言葉に慣れてきたな〜!」と達成感があった。 最後に言いたいのは、表紙のススキちゃんがめっっっちゃんこカワイイので読んでくれということです。 ススキちゃん元気だね♡ とても助かる〜〜〜ッッ!!
「球児ノワール」 多分、お皿メーカーのキュノワールから
よく宣伝で目にするので一巻読んでみました。よくある少女漫画の明治時代ものだと思って読むと「ん!?」となります。 なんか絶妙なテンポの漫画。 なぜだろうと考えたのですが主人公の女の子が必要以上にときめかないから? 1巻読んだ時点で「死にたい女と死にたくない男」の話だと気づきます。 フルーツバスケットの主人公に似てる…?主人公が他に影響を与えていくタイプの漫画な気がするのですがどうでしょう。絶妙なテンポ感がくせになるので全巻追いたいと思います。
迫力ある戦闘シーンやひたすら勢いのある展開が魅力のキルラキル。原作アニメ遵守のコミカライズで、あの極太フォントも健在です。漫画媒体が好きならオススメ。
外伝だけど本編と同じかそれ以上に好き。 もともとイリヤは好きだったけどもっと好きになった。
わたしは現在3作品の漫画の単行本を買っているのですが、そのうちの1つがこのBLUE GIANT SUPREMEです。 前シーズンのBLUE GIANTのころから主人公 宮本大の行動には心が動かされ、読むたびに何かせずにはいられなくなります。 ジャズを知らないわたしでもジャズを聴くようになるなど、かなり影響を受けた作品です。 愚直な主人公がどのように前に進むのか、そして周りはそれをみてどのように行動するのか、これからも楽しみです。
佐藤君がハーレムを作りたがるのは家庭環境にありそうだけど、相当な食いしん坊だね、抹殺して鈴木君を救いたい
地方都市を舞台にした不倫マンガ。読み進めるうち「多肉植物」が次第にムラムラするワードに聞こえてくるから不思議…w しかも浮気相手の名前がムラタて。なんだかんだ段階踏みつつ、不倫に至るまで早かった〜。え?もう?みたいなスピード感。ただ作品に清楚な雰囲気があって、サラリとしたエロの感じがちょっと良いっス…(でも不倫はNO!)別の女性も登場してきたりして、これからもっと業が深くなっていきそー…。主人公、あんま不幸は似合わなさそうなタイプの女子っぽいので最終的に夫だけが酷い目にあってほしいな。 それにしても漫画アクションで連載してる「いとなみいとなめず」とは真逆の作風なの面白い。あっちでは純情な新婚生活を描いて、こっちでは不倫を描く、結構チャレンジングな連載でどちらも結末が気になる作品です。
あの空前の大ヒットからもうすぐ8年が経とうとしているのか……。アニメのBlu-rayが記録的な売れ方をして(ちなみにDVDの記録ホルダーは不動の「エヴァ」)内容も衝撃的に面白かったんでこりゃあとんでもない作品が出てきたって感じでした。その後売り上げ記録は「ラブライブ!」に破られることになるのですが、このあたりからアニメの大ヒットと「社会現象」って言葉が結び付けられるようになりましたね。 このコミカライズ版もまどマギブームのさなか猛烈に品薄状態でした。近隣の書店を探し回りましたw コミカライズをどんな人が描いてるかでオリジナルアニメ作品の期待度が図れる、、とは必ずしも言えないところですが、矢吹健太朗氏の「ダーリン・イン・ザ・フランキス」や、昨今の劇場版アニメの漫画化などと比べるとかなり見劣りするコミック版「まどマギ」。当時はまさにダークホース的な雰囲気でしたが、シリーズ連載を続けていくうちにめきめきと腕を上げていくハノカゲ先生には、なぜか見ていて胸が熱くなる思いがしました。
良い少女漫画に出会いました。一見ちゃらんぽらんなようで過去に闇を抱えてそうな「廃人教師」と真面目で思いつめやすい性格の「墜落JK」が意外なほど軽妙にラブコメします。 1話ごとにストーリーが区切られていて、リズムも小気味よいですしその話数のうちに綺麗に伏線をさらっていくので読みやすいです。読みやすいだけでなくもちろんキャラクターも、シチュエーションや展開の萌え度も素晴らしく、新時代の少女漫画来ちゃってますねこれ。
良かった点 ・ベストバウトは「被虐の受太刀」次点で「石切り大四郎」 ・後書きの文章がこの劇画をかけるのは、この人だけだなと思わせる名文 総評 ・多少原作との違いもある ・世間的には同じ「駿河城御前試合」を元にしたシグルイの方は知名度は高いが個人的にはこちらの方が面白い
もし自分の生活に猫がいたらどうなるだろうとつい想像してしまう作品です。ただの猫マンガではありません。人と猫がとても対等な関係として描かれてると思います。ヨリを戻した彼女が飼い始めた猫をライバル視する話とかまさにそれ!三角関係の一点に猫!その発想にやられた〜。名作揃いです。
個人的には、『呪術廻戦』以来の期待できるジャンプの新連載。 親の借金を肩代わりさせられた主人公が、仲良くなったチェンソーの悪魔と借金返済のためヤクザの雇われデビルハンターとしてどうにか頑張るが、ある悪魔に追い詰められてしまい・・。 『ファイアパンチ』の作者だけあってやはり雰囲気がとても渋めだが、ジャンプっぽくポップ目に仕上がっている。 画面の暗さかな?暴力描写なども映画的というか、ノワールっぽくていい。 『ファイアパンチ』然り、タイトルがすごくシンプルかつどこかレトロさを感じさせるようなダサいようなかっこいいような感じで良い。 第一話ラストでは、まさにタイトル通りの状態に。 チェンソーの悪魔なんて聞いたことないし、オリジナリティすごいなと思ったけど、なるほど、先にこっちの変身ビジュアルあってのそれかーとも思える。ダサカッコイイ。 貧乏と悲しみと業を背負った少年が主人公というのはやはり良い。 状況的には『NARUTO』と似ているのかもしれない。 そう考えるとここから骨太なストーリーが展開されることが予想されるのでとても楽しみだ。 なにより、彼は第一話でさっそく居場所を与えられた?というスピード展開。 これから少しずつそこに「居る」ことを許されていくのだろう、と思うとワクワクする。 どちらでもない何か、どこにも属せない、人間ではない何かに変質してしまう哀しみ、というのはドラマがあっていい。 『寄生獣』もそうだ。 ということは、まさにバディものでもあるんだろう。 淡々と冷めてるようでいて実は芯が熱い、貧乏だが夢を持った主人公というのが一話だけでも読み取れるので、とても親切だ。 「人間が食べられる(殺される)脅威がある世界観」という作品はかなり魅力的な作品が多いが、この作品はそれが悪魔だ。 しかも、悪魔のデザインの自由度が限りなく高いので嬉しい。 全体の雰囲気的にはジャンプSQの方が合ってそうな気もするけど、作者の前作の評価や軸の強さを考えると編集部も長く続けさせてくれてりするんじゃないかなーと。
輪廻転生がテーマの物語。 因果の謎を解き明かすために、7つの前世を廻る旅に出る主人公。 1巻、1巻がものすごく濃い内容で6巻とは思えない程の満足感に浸れる水上先生の大名作です!!
時は未来。男性は謎の病気で冷凍睡眠中。 普通に動くことができるのは、主人公を含めて4人。 主人公以外は子作りのためにHしまくり。 でも主人公は病気の治療薬を開発しようとします。 裏でいろいろと陰謀があり、これからどうなるか分かりません。 そんなものはおいておいて、エロを楽しむだけでも問題なしです。
ファイアパンチの藤本タツキ、ジャンプの降臨。不規則な展開に、かなりバイオレンスな導入。ジャンプというかヤングジャンプって内容の気はしたけど、しっかり熱くできてる。公安の女性の表情もやっぱりイイ。期待。
※ただしキャッチャーは記憶喪失でアホになっている、という設定が最高。 主人公・ヤマは中学時代、要圭と清峰葉流火の圧倒的な実力に心を折られた1人。野球を辞め野球部のない都立高に進学したところ、入学初日、いるはずのない2人に出会う。しかも智将・要圭は「パイ毛〜〜!!」という激寒ギャグを執拗に繰り返すアホになっていた(困惑) そして実は、怪物バッテリーに心を折られ都立に進学したのはヤマだけではなくて...という熱い展開!! 作品のモノローグが基本的にヤマの心の声で、読みながら(…大人しそうな顔して、心の中では結構言うなコイツ)と思わず驚く辛口ツッコミが魅力。 こんなにギャグが面白いのに、運動部にいたことがある人なら誰もが共感してしまう部活システムの暗部や、イップスといったシリアスな話もトコトン丁寧に描いているのでもーーーっ!!すき!! 圭はどうして記憶喪失になってしまったのか? 記憶を取り戻し元の圭が復活するのか、それとも無くしたまま新しい選手に生まれ変わるのか? 続きが楽しみで仕方ない!!
戦前のエスを思い起こさせる舞台設定に、艶やかで絡まり解ける、女性らしい「髪」という題材で紡がれる話。制服を髪でつくる習慣という設定が、肝になっていて新しい。これが既存の髪のイメージに息苦しいという印象を抱かせ、女性同士の関係性と上手くリンクさせている(気がする)。画力は高く、雰囲気もしっかりと作っている。あとは物語の筋がはっきりと見えてくるのか。様子を見ていきたい。
いろんなきもちをもったようかいや、いろんなのうりょくをもったようかいが、まんがをおもしろくしてくれます。
オガツカヅオのホラーの根幹には「人間」がある。それは悪意や暴力性、あるいは行き場のないどうしようもなさ、そうしたものが超常現象を生んで、物語となる。お腹が重くなるような独特の後味の悪さはこの露悪的な「人間味」に起因している。それが気持ち悪く、くせになる。この感覚を見事に描いてみせた星野茂樹の漫画力も見逃せない。
最後まで読むと怪物殺しの意味がわかるやつ。1975年、アメリカの田舎に住む双子の少年たちは恐ろしい父親を殺鼠剤で殺すことを思い付く。 重くて暗いストーリーなのに、贅沢なまでの絵の描き込みがとても素敵で不思議とメルヘンさすら感じました。ダークで耽美でハードで鬱くしい…。 見開きを効果的に使った対比の演出がものすごく良かったのでぜひ読んで確かめてほしいです…! https://twitter.com/TomitaDouji/status/1033010209919197185?s=20 https://afternoon.kodansha.co.jp/afternoon/2018/11.html