相手の指し手を全て殺して、喰らう将棋をする女性アマチュア将棋士の物語。バイトの休憩時間にトイレの個室に籠もり、対局鑑賞に熱中しすぎて、びっしりと棋譜を壁に描いてしまうシーンが好き。あのぞっとするような、止め処のない才能の漫画的表現は堪らない。 また、16歳時の援助交際疑惑や、昔はギャルの格好をしていたなど、パッと見からは想像のつかないギャップある過去を小出しにしている。こういった要素が「現在の彼女」にどう繋がってくるかが気になる。非常に楽しみな一作
それぞれの孤独の在り方は違うし、理解し合えないことはあるけど、歩み寄れる。こうした人との距離の測り方は現代においてとても大事なテーマをもった作品だと思う。 槙生のスタンスは、分かるまで話し合うわけでも、押し付けるわけでもなく、「受け入れる」こと。理解できなくとも朝ちゃんだけの「寂しさ」があることを認める。それはどこか悲しいことにも思えるが、仕方ない。ふたりは「ちがう人間」なのだから。けれど、「砂漠」があることを認めてくれる人が側にいる。それは朝ちゃんにとって、一部の読者にとって命綱になってくれるのではないだろうか。
偏ったジャンルばかり読んでいると損しているかもしれない!と思い立ち、新規開拓すべく電子書籍サイトをうろついて目に留まったのがこちらです。 こんなに美形の相撲取り、います? 最近ポジションを確立してきた相撲漫画ですが、ここまで女受け狙いの容姿をした人は見たことありません。 内容的には「あ~ゴラクっぽい~^^」って印象はありますが面白いです。相撲好き女性には絶対薦めたい。
※ネタバレを含むクチコミです。
ヤングジャンプ増刊アオハルで連載してた時は楽しみに読んでた 調べらたら掲載誌が休刊になり続きが出ていなかったがpixivで続きをやり単行本化の流れのようだ。 あんまりラブコメは読まないけどこれは好き
『ちびまる子ちゃん』で世に知られるさくらももこには隠れた名作がある。それは読み切り作品として『ちびまる子ちゃん』の各巻末に収録された『ほのぼの劇場』である(現在は文庫版にして上下巻にほのぼの劇場のみを抜粋したものがある)。 ほのぼの劇場は、いわば"永遠の小学3年生"まる子の前後譚であり、幼稚園生の頃からデビュー前後ぐらいまでの出来事がまちまちに描かれている。はじめて鼻血を出した日、マンガ家デビューが決まった日、小学6年生の運動会、盲腸になった日、高校3年生の失恋、はじめての雪遊び、はじめてディスコに行った夜、大好きな担任先生の転任、はじめての一人暮らし、ある友人の転校、受験生の夏、等々、能天気に小学3年生をくりかえす『ちびまる子ちゃん』本編とはうって変わり、そのどれもが人生においてたったの一度切りしか起こりえない"あの頃"として描かれている。『ちびまる子ちゃん』にしても作品背景こそノスタルジックなあの頃にはちがいないが、ちびまる子ちゃんはあくまでも過去を振り返らない現在進行形であり、つまり現在から果てのない未来に向かって描かれ、それゆえに"永遠の小学3年生"でありつづける。いっぽうで『ほのぼの劇場』は、起こってしまった一度切りのかけがえのない体験を、つまりもはや取り返しのつかない不変の過去を現在から観照して描いている。 『ほのぼの劇場』を読んでまず読者は、小学3年生時点からみて過去のまる子/未来のまる子が「まる子」と呼ばれていないことに驚きを隠せない。ここではあの馴染みのまるちゃんが「ももこ」や「ももこちゃん」や「ももこさん」と呼ばれているのである。"ももこ"とはもちろん作者さくらももこの"ももこ"にほかならない。ところが驚くもなにも、まる子にしても単にあだ名として呼ばれているだけで、それは確かにさくらももこであり、つまり少なからず作者自身の投影として描かれている。あえて作品世界の繋がりを尊重するならば、まる子=さくらももこは小学3年生のときだけあだ名"まる子"で通っていたことになるが、しかしそれにしても『ちびまる子ちゃん』に登場するさくらももこ、『ほのぼの劇場』に登場するさくらももこ、このふたつのさくらももこは単に時間軸の隔たり以上に異質さをもっているように思われる。そもそも『ちびまる子ちゃん』の劇中のまる子=さくらももこというものに対して、作者さくらももこという存在は、作品の内外のそこかしかこに介在していながらあまりに希薄すぎはしないか。平仮名で書かれた"さくらももこ"というベタすぎるペンネームからして他の文字群に混ざって雲散霧消してしまいそうである。つまり『ちびまる子ちゃん』にとって主人公まる子は作者の投影でありながら、そこに作者は不在というより透明になり姿をくらましているのである。いっぽうで『ほのぼの劇場』の主人公には、単に名前の呼ばれ方がちがうという以上に、作者さくらももこの存在がそこここに見え隠れしているようには思われないか。『ほのぼの劇場』は透明な作家さくらももこが姿を現した唯一の作品ではありはしないのか。 ところで『ほのぼの劇場』から作者の人間くささがしてくるのは、それが現在から過去を描いていることに関係してはいまいか。過去というものは今ここには存在しない代わりに決定事項であり不変である。いっぽうで未来とは可変である、可変であれば先行きはわからない。先行きがわからないという意味での不透明という言葉があるが、透明すぎても何もみえない。さくらももこの透明性とは実はこのどこまでも続く現在進行にあるのではないか。
「空気の娘」を読んだけど理解できなくて黒田硫黄は説明しないマンガを描くようになったのか…と一瞬思ってしまったのですが、アンデルセンの「人魚姫」が元々そういうお話のようです。王子様との恋が叶わなかった人魚姫は泡になって消えていくのではなく「空気の精」になる、これは名作の続きを描いたマンガでした。空気の精になった人魚姫はとても無垢で、二度目の死を迎えて昇天しなければいけない運命の儚さに尚のことジーンとくる。 黒田硫黄さんってアイディアの四次元ポケットを持ってるんじゃないかな。
低い身長のために宇宙飛行士の夢を諦めた主人公。なんとなーく惰性で就職活動を続けていたところでJAXAの求人を発見。「誰もが行ける宇宙を目指して一緒に働きませんか?という言葉に心惹かれて応募。見事に就職する。 そこでの仕事は宇宙食の開発。研修で宇宙食の献立を検討することになり、しかもその献立を国際宇宙ステーションにいる日本人宇宙飛行士へプレゼンするという。いきなり現役の宇宙飛行士と仕事ができることでテンションが上がる主人公。 しかしその後、食事という宇宙とはいまいち関連性の薄そうな対象にテンションが上がらず戸惑う。どうしたものかと悩んでいたところに実家からの荷物が届き、ひとつの気付きが得られ、再びテンションが上がり……とまぁそんな流れ物語は進み、作中では割とリアリティのある宇宙食の情報も描かれている。いろいろと取材しているのかもしれない。 連載中に宇宙へ行くようなことはなく、宇宙食の開発を現実的に描く路線なのかなーと思うけど、食事を通して、主人公がどこまで宇宙に近づけるのか? 今後が楽しみ。
登場するデリヘル嬢たちの源氏名がみんなフルーツの名前。いいタイトルですよね。 身体で稼ぐってシンプルだけど、個々に抱える事情はどれも複雑。単にお金が欲しいからで割り切れないものがある。でもこのマンガはそういう難しいテーマを扱いつつも、重くなり過ぎずに読めるところが良作ですね。映画「孤狼の血」の監督がドラマ化するみたいだけど、どうなるんだろう…。 https://bigcomicbros.net/news/big_ori_newfaceaward5_01/ 安倍夜郎さんとの対談がとても面白かったです。
大学生のバイト君からおすすめされました 面白いやんけ ①
「心はあなたにあるんです」 久々に心波打つ名言をいただきました。 打ち破られる日常、反転する世界の表と裏。科学やAIがどれだけ版図を拡大しようとも、端緒を開くのも終止符をうつのもいつだって勇気生命体の"意志≒エゴ"の役目です。これぞトラディショナルなSFだなぁと感じさせつつも、読んでてしっかりドキドキさせられるしビックリさせらる、それもまたSFの楽しいところです。
老人ホームにて万年寝たきりの爺ちゃんがいきなり飛び起きて走り出し叫んだ「人が倒れてる!もしかしたら死んでるかもしれん」。死んでるかも疑惑を持たれたえっちゃんは、同僚の旦那と浮気したことがバレて無断欠勤5日目中に泥酔して、ただ沼で寝ていただけなのでした。そこに爺ちゃんの元カノが現れて「ただひとつだけ…正気の彼に聞いておきたいことがある…」と奇跡の再現を頼みます。タイトルの「泡日」は死ぬ間際に思い出すような、幸せだった日々のことかなと想像します。 この表紙に惹かれて高浜寛さんの作品を初めて読みました。女の子とピンクのニットのセンスが最高でしょ!作品を読む前と読んだ後で全然違う自分になっちゃうくらいの出会いはやっぱり忘れられない。
上手に生きられない人生。 笑われ、疎まれ、見下され… それでも生きることを諦めない。 出世や肩書、ノーサンキュー。 金だの地位だの、ありがた迷惑。 現代社会で失くしてしまいそうな “何か” がある。
前にコミックビームに載っていた読切「父をなくす」がグッとくる素晴らしい話だったけど、あの一回で終わらずに、いつの間にか連載作品になってた。これはぜひ単行本になるまで描いてほしい。話の流れ的に、「父をなくす」が最終話に位置づけられる感じだろうか。
「この世界の片隅に」のヒットがまだ記憶に新しい中、核分裂を発見した物理学者リーゼ・マイトナー(1878〜1968年)の人生を描きだした意欲作。 第二次世界大戦が迫る1938年、ユダヤ人であるマイトナーが、ドイツからスウェーデンに亡命するところから物語は始まり、自然豊かな森の中で、マイトナーはいつしか核分裂の原理を発見する…。 史実ベースかと思いきや、序盤から森の中で北欧の妖精「トロル」が唐突に登場したりして、こうの先生ワールド全開です。メルヘンチックな雰囲気のおかげで、暗い時代の雰囲気がやわらぐ。 作中では、核分裂の研究について詳細に描かれており、難解な物理数式がコマの中に並ぶ。ほとんど理解できなかったものの、マイトナーさんがブルーベリーなどの木の実を原子に見立て、トロルにやさしく講義してしてくれるので、私のような門外漢な読者でも、核分裂についてなんとなくわかった(気になれた) 原爆について深く語ることはないけど、一つ一つの言葉の背後に、とてつもない重みを感じる。単なる伝記物とは一線を画した作品だと思う。 そしてトロルは、物語の最後まで「いい。」働きをしていた気がする。 トロルには「馬鹿」というイメージがある一方で、気に入った人間には富と幸運をもたらし、気に入らない相手には不運と破壊をもたらす妖精でもある。 科学と人の関係を象徴しているのかもしれないし、いろいろな解釈を加えて考えだすとまた想像が広がる。
「2LDK男二人暮らし 食費、3万円也。-ちょっと増えました-」のキャッチフレーズで知られる『きのう何食べた?』が実写化するらしい。 表情の変化とモノローグ。さらりと描かれる、身に沁みそうなご飯の数々。『ゲイカップルの日常』という難しい題材を丁寧に紡ぐ原作を、どのように表現するのか気になる。 https://taishu.jp/articles/-/62205?page=1
表紙が違う? コミックス版を書いました。 体格差BLですどっちも可愛くてほのぼの〜っとした感じで◎。 ガタイでかい方が小さい方よりおどおどしてる描写、可愛いな〜ってなりますヨ
ハテナちゃんは何でも疑問に思って聞いてくる自由な女の子。 ハテナちゃんの周りには不思議な生き物や現象が集まってきます。 ある日のベッドの中で目が覚めたハテナちゃんが見たのは夜が垂らすよだれ。 お月さまが言うには「夜垂れ(よだれ)」だとか。夜も寝るんかい! ふざけてるのか天才なのかよく分からない。 でもちょっと詩的だと思っちゃったよ。
エロサスペンスです。順風満帆の主人公がママ友との不倫をきっかけに人として越えちゃいけない色んな一線をガンガン越えていく話。もう止められない進め!な状況が主人公を追い詰めてく。 エロシーンも生々しくてエロいんだけどすべてに狂気を感じる。それも含めて名場面が多過ぎてクラクラします。ちょこぺたぴんとか墓場のシーンとか…超インモラル!読み応えがあり過ぎます。
イケメン×ブサ女子という、ややビターな格差恋愛モノ。 イケメンだけど不器用で人間味のあるヒーローと、ブサで一途なストーカー系女子のやりとりはシュールかつコミカルで、化学反応が面白い。
人質にされた姫が、囚われた魔王城でひたすら安眠を求めるだけの話。姫かわいい👗✂️ 前作ぬいぐるみクラッシュではぬいぐるみとして登場したクマが、今作では「でびあくま」として登場するのもかわいい🐻 というか、クマだけじゃなくてヒト型もそうじゃない悪魔もみんなどこかしらかわいいので、読んでるとニコニコしてしまう😇 姫よりかわいい悪魔たちと、睡眠が絡むと悪魔より強い姫の最高のコメディです!!
田島みみ先生の新連載。 完璧そうに見えて、実はズボラで汚部屋に住んでいるヒロインが、家事の得意な後輩男子と同居する話。 設定はキャッチーで、キャラも愛嬌があってかわいらしい。 しかしこの手のネタは王道でどこか既視感がある。 ここからどうやって捻っていくかが楽しみ。
「タブー・タトゥー」もだいぶエグかったですがこちらも相当ヤバいです!(グロ的な意味で) 伝説の「人間オルガン」のシーンもがっつり作画されていて、シリーズや外伝含めた中で絵に関しては最高の出来になってます。※人間オルガンでググってはいけません 絵は文句なしですが、ゾディアック・ゲームやタブー・タトゥーなどで少し弱かった「ストーリー」の部分もそこは偉大なる原作がついているので心配は無用です。
絵もストーリーも扱っているテーマに追いついてるとは思えないけど、何とか表現しよういう勢いが感じられるし、小さくまとまってしまわないなりの魅力がある。 1巻の最後の方と2巻は丸々『ヤサシイワタシ』なので、既に持ってる人は買わないか、リスペクトを込めて買うか。
六平太、良い人!!
ソウルイーターやデュラララ!!初期のブリーチなどを彷彿とさせる、現代的かつ独特のポップさを持ったファンタジー。 吸血鬼の主人公、幽霊のヒロイン、狼男のライバルなどなどメジャー感のある顔ぶれで大変取っつきやすいです。私の一番のお気に入りは空間魔法を使うレジャーハンターのベルちゃん。可愛くてセクシーなだけでなく自分の実力にプライドを持っていて、可愛いところを挙げればキリがないです。 主人公のスタズのサブカルかぶれっぷりもキャラ立ちしてていいですね。覚醒して有り余る魔力でかめはめ波を撃とうとしてみたり、東京喰種に出てきそうなアシメの優男を見て「誰だよこのUkロック聴いてそーな奴は」と言い放ったり。
絵に見覚えあると思ったら「群青戦記」の人か! この新連載は、ちょっと面白そうな設定。 「その病気」に感染した状態で男の性器が興奮状態になってしまったら発症・変異してしまい、全身が勃起時のように血管が浮き出て膨張し近くにいる異性に襲い掛かるというおそろしい症状だ。 その病気は少しずつ社会に蔓延しつつある。 バイト先のコンビニに店長、常連客の風俗嬢、クラスメイト・・。 そして、主人公。 主人公は奇跡的に感染をコントロールできるのか、どうか。 今後の展開としてはゾンビ的なパンデミックパニックものの方向へ進むとは思うんだけど、主人公はある事情から性的なことに嫌悪感も抱いている。 もしかしたら、そこが鍵になってくるのかもしれない。 主人公は病気の力を利用し好きなあの子の救世主になることができるのか・・! この病気を抱えたまま、ヒロインとイイ感じになってもセックスはもちろん、キスすらできないジレンマと戦うことになるだろう。 感染が拡大し社会が崩壊したあと、グループに分かれ生活し始めた時に主人公は感染しながらも自我を保つ異質な存在として迫害されるのか、英雄視されるのか。 感染したと誰にも言えないときに、きっとあの親友が助けになるんだろう。 陸上をやっていた経験も生きるかもしれない。 どういう方向に展開していくのか楽しみでならない! 誰しもが内に抱えている性という怪物を本当に怪物として描くこの作品。 序盤で、日常の理不尽さ、どうしようもなさを丁寧に、リアルに描写することで巻き起こる異常事態がより際立って見えてくる。 ここ最近のヤングジャンプの新連載攻勢の中では一番期待している。
悪魔ちゃんがかわいすぎて頬が緩むのを止められないので、電車とかで読むのマジで気をつけて。一人でいるときに好きなだけ悶絶しながら読むのがオススメ。「おっさん×幼女」と「人間×悪魔」という属性が絡み合う、萌えの相乗効果がやばい…! 読んでると「あびゃーっ🙈悪魔ちゃんかわいい!!!!」と、「うひゃーー!! 退魔師さんイケメン🙈」が交互に襲ってきて、もうどっちに興奮しているのかわからない。わからねーが、とにかく2人とも最高ってことはわかる。 2人の関係性は表紙の通りで、「愛情を注ぐ退魔師」と「それに戸惑う悪魔ちゃん」という構図がたまらく愛しい。作者は「色気のあるカッコいいおっさんとかわいい幼女」を描くために生まれてきた天才としか言いようがない。 ちなみに悪魔ちゃんですが、ニコニコ静画の読者から「きれいなメムメム(※悪魔のメムメムちゃん)」と呼ばれてて笑いました。 【無料掲載】ComicWalker https://comic-walker.com/jp/contents/detail/KDCW_AM05200296010000_68/ 【無料掲載】ニコニコ静画 (マンガ) http://seiga.nicovideo.jp/comic/33766 (画像は『退魔師と悪魔ちゃん』トナミショウ第1話より。)
最後の最後で、えげつない敵を出してくるのがやっぱ和希先生だなと思った 次はもっとミステリというよりもゲーム性の高い作品を描いてほしい
鬼灯さん家のアネキの作者、五十嵐藍の短編集。退廃的な世界観と好みの人にはぶっ刺さる気だるげな女の子が魅力的。 「神様ごっこ」が個人的に好き。世界の終わり、と言われる日が来たら、あんな風に過ごしたい。退廃には夢があると思わされる一作
主人公の女の子が頑張る漫画です。 少女漫画とは男性の胸キュンをいかに魅力的に描くか、だと思いますが 男性より主人公の女の子がテンション高くてバタバタと東奔西走してる印象。 恋をする乙女は必死ですよね… 元気系主人公で恋愛なのでイジイジしてるキャラが無理な人にはおすすめかも。
オノ・ナツメさんが描く食べものはどれもみんな美味しそう。個人的にさつま芋があんまり好きじゃないんだけど、「2日目の芋」はもうれつに食べてみたくなった!
カイジ、最低だけど最高!!
わたしには、はじめて外国文学を読んだとき、ちっとも読めなかったという経験があるのですが、みなさんはどうでしょうか。英語やフランス語やドイツ語やロシア語が読めなかったのではありません、あろうことか翻訳された日本語がちっとも読めなかったのです。読めないなりに読んでいるうちに、いつのまにか慣れてしまい読めるようになったのですが、あのはじめに感じた読めなさはいったい何だったんだろうと、いまでも時々思うことがあるのです。 そして大友克洋です。大友克洋をはじめて読んだときも、ちっとも読めなった。こういっては失礼というか語弊があるかもしれませんが、マンガなのにもかかわらず、ちっとも読めなかったのです。ただし、この読めなさには理由があって、すぐにそれに気が付くことができました。わたしは手塚治虫からマンガを読むようになった、これが大きな理由でした。周知のとおり手塚治虫はマンガの祖であり、マンガの描き方/読み方を体系化した人であります。つまり、わたしは、この手塚式のマンガに慣れ親しみすぎていたあまりに、手塚とはまるで異質のマンガ体系を持つ大友を読むことができなかったのです。手塚マンガは記号の集積であり、大友マンガはカメラのレンズであった、この体系の違いを察知してはじめて大友を読めるようになったというわけです。
今でこそジャンプで人気作を描いている人もいて活躍が目立つ韓国人作家ですが、当時はもっと珍しかったんじゃないですかね。「フリージング」や「黒神」よりもさらに前かな。挙げたどれにも共通して抱いた感想は、「やっぱり日本人とは文化とか考え方が違うな」って感じです。儒教的というか。漫画的な表現は寸分も違和感もなく我々がよく知る漫画ですね。 内容は時代劇ファンタジーというか、水戸黄門みたいな話。暗行御史ってのは要は悪代官を懲らしめる中央直轄の役職のようです。主人公の朴文秀も実在したみたいですね。中国の属国時代(李氏朝鮮)ってドラマとかだと過度に美化・演出されていそうで実態が想像しにくいところがあるんですが、「新暗行御史」の世界はかなり荒廃した印象を受けます。
島社長、最高!
アニメは期待外れだったが、このコミカライズは絵のクオリティそこそこで丁寧に描かれている印象。原作にはない主人公の心情の描写、割愛されたであろうシーンなどがありゲームをプレイ済みでも初見でも楽しめるかと。イベントの順序や展開に改変があるがストーリーの大筋に影響はない。改変によって話のテンポがよくなっているように思える。初見でゲームをプレイするには腰が重いのなら、アニメではなくこちらのコミカライズをおすすめする。
Twitterでバズった系マンガも最近は珍しくありませんが、今や玉石混交なそれらの中でも自信をもっておすすめできるのがこれ。 フルカラー!絵が良い!柴犬もっふもふ! 何故か生き残ってしまった孤独な少女が、終末を旅する相棒として選んだのが「喋る柴犬」。まぁ作中の生物みんな喋るんですけど。
流行りに流行った異世界転移のあるあるを皮肉った、あるいは逆手に取ったギャグになってます。この発想にはやられた!って感じです。 ・17年の昏睡から目覚めて浦島太郎状態なおじさん ・言語も文化も異世界に染まり切ってしまい、魔法まで使える このズレ具合がものすごく絶妙に面白く、今でこそ当たり前の共通認識になったお約束(「ツンデレ」とか)が17年前の人には通じないというジェネレーションギャップが新鮮でした。 ちなみに表紙の女の子は、異世界に居たころの旅の道中、人格否定や罵倒を繰り返しながらまとわりついてきたんで適当な町で撒いて逃げたそうです。
設定的に気になって読んでみました!ホームレス感がリアルじゃないのと金持ちな高校生がかなり人間としてムカつきます。そしてそのまま流れるように恋愛に発展してしまいます。 金を持っている方が世間知らずの高校生で、無一文の方が人生経験豊富なアラサーってとこはありそうというかリアルなんですけど。 どっちも苦しい面が見えたりどっちも可愛い側面が見えたりを楽しむ感じですね、うむ。 少女漫画的にはありなんですがこういう関係性と年の差が好きならもちょい振り切って欲しい感じ。設定はすごい好きですし絵めちゃんこ綺麗なので追って行きたいです。
河内遙とエロティクス・エフはとんでもない怪物を生み出しております。 完璧超人かと思ったら自分の気持ちに無自覚でうっかり泣いちゃうとか。おいおいおいおい何泣いてんだよ!喜、と思ってしまいますね。女の子はみんないじわるだと誰かが言っていましたが、関根はそういう欲望を満たしてしまう才能があるんだと思います。みんなでもだえましょう。
フェアリーテイル続編とのことですが、絵の再現度めちゃくちゃ高いです。そして内容も真島ヒロ先生本人がネーム原作なだけあってかなり面白いです。魔法バトルあり謎あり笑いあり水着ありお風呂ありで隙が無い。 昨今「王道」と呼ばれる少年漫画では真島先生が実力で頭一つ抜けてると個人的には思います。 ハッピーは原作のほうが何考えてるかわからない腹立つ顔してましたねw
『アイアンナイト』『レッドスプライト』の屋宜知宏先生の読切。連載作家ということもあってか、話をすごく綺麗にまとめている。ここ最近のジャンプの読み切りだと断トツで面白いと思う。 ミステリ、能力の魅せ方、感情の機微。どれもが噛み合っている。主人公のコミカルな表情で緩急を付けているのも技巧的。特にキャッチーだけど荒唐無稽な設定を作中でちゃんと処理していたのが良かった。すこし無理があるところも話の面白さで気にさせない力がある。文句なし
最近中国ドラマにハマっているのですが漫画とか何かないかな〜と思っていたところマンバで見つけてひとまず2巻まで読了。 中国の歴史を忠実に描くと拷問とか結構えぐいのですが。えぐい描写と煌びやかな王朝での生活、策略、嘘と野望色々エンタメに落とし込んであると癖になります。 この漫画でも結構困難な人生を歩む主人公。主人公可愛い! 喋りも堅苦しくなく現代っぽくわざと砕けた感じに描いてあったり初見に対して抵抗がない気がします。あんまり悲観的な気分にならないのでおすすめ。 描くの大変そうだろうなと思うのですがこういう豪華絢爛ゴテゴテの装飾、好きです…
自分が読んだあだち充がタッチだったかクロスゲームだったか曖昧でなおかつMIXをどの辺まで買っていたかわからなくなったので切り替えてH2を読み始めました。 読んでなかった!面白いですね! 大人になって読む青春もの、特にスポーツ漫画は自分が中高校生の時に読むのとまたひと味違っていいと思いませんか。 スポーツそんなに得意じゃないし試合で勝ち抜いたり、そんなこととは無縁でした。一つのことに秀でている人、何かを一生懸命やる人はキラキラして見えます。それはどの時代も一緒!青春もの読んで自分を鼓舞して前向きに行きたいところです。
相手の指し手を全て殺して、喰らう将棋をする女性アマチュア将棋士の物語。バイトの休憩時間にトイレの個室に籠もり、対局鑑賞に熱中しすぎて、びっしりと棋譜を壁に描いてしまうシーンが好き。あのぞっとするような、止め処のない才能の漫画的表現は堪らない。 また、16歳時の援助交際疑惑や、昔はギャルの格好をしていたなど、パッと見からは想像のつかないギャップある過去を小出しにしている。こういった要素が「現在の彼女」にどう繋がってくるかが気になる。非常に楽しみな一作