「女性器や生理のために『気まずい思いをする』のは当たり前?そんなわけないっしょ!!」と、この本は教えてくれる。 この漫画には、**本来大っぴらに語られることがないもの**が、初めから終わりまでアクセル全開でバンバン登場する。(**まず最初に扱うテーマが「女性の割礼」**と初っ端からヤバイ) その他魔女狩りと「魔女の印」(※「女なら3歳のときにその存在に気づいている体の部位」という表現が作中でされている)、墓に眠る女王の体の秘密、古代文明の像などなど…女性器にまつわる知られざる歴史が次々に登場する。 **常日頃、聞き手も語り手も羞恥と嫌悪から繊細に取り扱う話題がストレートに語られる衝撃はものすごい。** 正直読み始める前は、テーマがテーマだけに読むのキツいな…と思っていた。しかし、心の中で「うわぁ…うわぁ…!!」と抵抗を覚えつつ、最後まで読み通すと晴れやかな気分だった。 現在、わたしたちは当たり前のように女性器や生理の話題を忌避していて、それらのために「気まずい思いをする」ことは少なくない。 だがそれは普遍の真理ではない。 **「気まずい思いをする必要がない」社会もかつては存在していた。** なんだ、これは気まずいことじゃなかったのか…!! でも考えてみればそうだ。 古今東西たくさんの文明社会があって、そこには今の私達とは違う、ポジティブな考え方をしていた人たちだってはずなのだ。 読んでいて一番おもしろかったのが、ある文明では生理は神秘的なものだと考えられていた。その理由は、**「絶えず出血しているのにも関わらず、死ぬことがないから」**。 そんな考え方もあるのかと驚くとともに、なぜか少しうれしくなった。 **開けっぴろげでなかなか衝撃的な本だけど、読めば固定観念が覆されてちょっと楽になる本。**生理ちゃんを読んだ人は次はこっちも読んでもっと楽になってほしい。 https://www.gqjapan.jp/culture/column/20190215/modern-woman-2 https://twitter.com/fantagraphics/status/1069680212445675520?s=20
女性の間にある「感情」を描くのが百合だと聞きますが、まさに感情をそのまま絵にズドンと描き起こしたようなマンガです。 ミステリアスな美人転校生月子とちょっと抜けている自然体女子の彩。 印象正反対のふたりが出会い、惹かれ合っていく過程が繊細かつエネルギッシュに表現されていくのですが、正確なボディブローを連続で叩き込むかのような“重み”と力があります。ぶっ倒れそうになる。 ふたりのちょっとした喜びや苛立ち、親愛やすれちがいの気持ちが水や魚の形をとって描かれるのが本当に絶妙で、どのページにもずっと見ていたくなる魅力が詰まっています。
日本のお友達――春ノ波止場デウマレタ鳥ハ やりたい劇の役になれなかったことを独白する場面から、しばらく目が離せなくなった。初版の淡いカラーページと少女的な感傷の組み合わせがあまりに美しすぎる。 物語も、嫉妬から、チルチル役の笛子さんの境遇を知り、手を差し伸べる、成長譚として完成されている。とにかく美しい漫画だった。
※ネタバレを含むクチコミです。
どの短編も見れば見るほどに発見がある。とりわけ私は「あぜ道ロードにセクシー姉ちゃん」に衝撃を受けた。 主人公は田舎に暮らす普通の女の子。田舎に対しての「うんざり感」が見て取れ、都会に思いを馳せている。スゴイのはこれを「語らずに」表現しているところだ。 田舎っぽい話題で話しかけてくる母親に、主人公はまともに返事をしない。その聞き流す態度で、その心情を表しているのだ。たしかに会話は、言外の態度で、本心などがバレる。そのリアルさをそのまま漫画に持ってきたのだ。この時代にこの作品に出会った人は面食らっただろうな~
2013年に描かれた作品ということで、絵柄はいまよりも拙いのが印象的。一方で、表情の描き方だったり独特のセリフだったり、今に通じる部分も見られるのが面白い。 特に特に犯人の要求に「ああ、やっぱり藤本タツキだなあ」と思わされました。藤本先生は思春期の生々しさを描くのが本当に上手い! 先生の「人は常識の中で生きているから、それがその人の本当でも他の人は常識とからべちゃうんだよ」というセリフがすごく好きです。 後半の佐々木くんと少し不思議な先生の会話が、とにかくエモくて最高。 このエモさは、アニメ映画「時をかける少女」の後半、停止した世界の中で、千昭と真琴が未来の話をしているときの感覚にすごく似ているなと思いました。 日常の中に、自分の常識を遥かに超える世界が潜んでいる感じがたまりません。 8月15日までネットで読めるのでぜひ。 【作品情報】 藤本タツキが2013年7月に第5回クラウン新人漫画賞審査員特別賞を受賞した読切。2016年6月に少年ジャンプ+に掲載された。(『チェンソーマン』3巻発売記念!日刊 藤本タツキより) https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156673860152
ユリ君の「それどころですよ…!」よかった。 主人公・伊吹君の一世一代の告白が、あらゆる人たちに邪魔される。 しかし伊吹くんの「言うんだ…!」という揺るぎない決意(にしてはなかなか言えない)に圧倒されちゃうというテンション高めのラブコメ。 最後はみんなで赤面しちゃうのほっこり可愛い。
作者の押切先生が自分と同世代ということもあり作中の当時のゲーム少年あるあるが本当に細かくてすっかりノスタルジーに浸ってしまいました。 そしてかなりベタで甘酸っぱい恋とオタク的なアイコンだった頃のゲームにここまでの親和性があるとは思わなかった。 ゲームのキャラクターが実世界に導入してくるってかなりファタジーですよね。 最終巻の感動は、ゲームが本当に楽しめていたあの頃。僕達がピコピコ少年だったあの頃に少し戻してくれた気がしました。 押切先生!最高のラブコメ、最高のゲーム愛ありがとうございました!!
人間失格と検索しただけでこんなにあるとは思いませんでしたがやはり伊藤潤二がどんぴしゃのようですね。内に秘めた、暗い人間らしい表情が、太宰治の作品には合っていると思います。 女がいなければ、もっとまともな生き方ができたのかな… ヘラヘラして、適当で、顔と言葉だけで女を好きなように利用してきた男なのに…読後は「かわいそうな人だったね…」という感想が出てしまう。このほっとけなさ、庇護欲を掻き立てる不安定感はやはり素晴らしいですね。
たぶん同人誌として出したものだと思うけれど、30ページちょっとなのでサクッと読めます。内容もライトめです。 高校時代の同級生同士が偶然母校の新任教師として再会し、一気に距離を縮めていく、同僚以上恋人未満な社会人百合マンガ。 表紙右の吉岡さんは、高校のときから特定のグループに属さないけど常に周りに人がいる人気者であるのと同時に男をとっかえひっかえしてると無節操な噂が絶えない人(事実なんだけど本人は全員本気だと言い張る)。 対して左の松野さんは真面目なガリ勉タイプで目立たないグループ。 当時は殆ど接点がない二人だったけど、枠にとらわれない吉岡さんが自分と違いすぎて気になってしょうがない松野さんに、一枚も二枚も上手な吉岡さんがからかいつつ相手をしてあげる感じ。
「勝てないけれど真摯に練習に励んでいた剣道部の元へ魔性の女がやってきて、主人公以外の部員を『手フェチ・髪フェチ・首フェチ・くびれフェチ』の変態に仕立て上げ、執着心を高めることで試合に勝たせる」というあらすじ。 開幕早々、松井先生の狂気迸る描写全開で「ウヒョー!!これだよこれ…!」とテンション上がった。 そして1ページ目で「★正統派剣道譚開幕─!!」と勢いがあったアオリが、2ページめで「正統派…剣道…譚…!?」になってたのが草。 **変態ばっかり出てきた流れが、主人公の覚醒で王道へ転じ、しかも同時にテーマである「フェチ」も抑えている**オチがとても素晴らしく、さすが松井優征という感じ…! 主人公が変態的な剣道を批判したあとに女の子が言った、「好きだけど勝てない剣道やってりゃいいよ」という言葉は、ギャグ漫画でありながらやけにリアルに辛辣で印象に残った。 主人公の覚醒が熱い&女の子が可愛いので買って読んで間違いなし!! 「週刊少年ジャンプ2019年36・37合併号」 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019033D01_57.html (画像は本編より。「きちゅうぅぅぅん♡♡」すこ)
銃器やテロに関して詳細な説明があったり面白んでもっと続いて欲しかった いろんな漫画に登場するチェコ共和国製の自動拳銃Cz75もこの漫画に登場しているんだよな 自動拳銃Cz75が登場する漫画はどれも面白い パッと思いつくのはこれくらいだけど 『ガンスミスキャッツ』/『パイナップルARMY』/『ブラックラグーン』
この漫画の素晴らしいのはゆる〜い感じと、その雰囲気を出すセリフのセンスにあると思う。ポエムのような、漫才のような独特のテンポで紡がれる会話にメロメロです。
ドラゴンボールの悟空並みに打たれ強いハートの主人公。10巻からが真骨頂って聞いて、本当に10巻から面白くなった!
輪廻や永遠がテーマなせいか、すごくゆったりとした空気が流れてる漫画。これからの二人の関係性がどうなっていくのか楽しみ。
2年前に両親がともに他界してしまい、新米教師の長男(23)と年子の中1男子2人に、小学1年生の4人兄弟で支えあって生活していくファミリーほのぼのコメディ(コメディかはわからないけど楽しいのでざっくりコメディ枠にしてます) 親と子の関係は、家庭における役割や大人というステータスが固定化しやすい一方で、兄弟となると、シーンによっては年齢的に下の立場でも大人と感じることが現実にもあり、その関係の流動性が各キャラクターの内面を様々な形で引き出しているのが、この作品の面白さかなと思います。また、末っ子の岳くんがやたら大人っぽくて、キャラ作りもその流動性に貢献してるかなと感じます。 大筋において楽しく明るく元気がいいので晴れやかな気持ちになれます。なんにせよ、仲が良いのは美しいかな。
気がつくと『団地ともお』の連載が終了していた。およそ10年近く、ともおとの付き合い方はだいたいこんな感じで、気がつくと数冊の新刊がでていて、読んで笑ってホロリとして、忘れた頃にまた、読んで笑ってホロリとする。 まったくこんなにも滋養のようなマンガはほかにあまりない。日々はっきりいってしまえば"意味のない"ことばかりに熱中するともおたちをみていると、なんと心が和むことだろう。大人になって"意味のある"ことばかりを選択して行うようになったせいだろうか。 ところで気がつくと連載が終わっていた『団地ともお』の数いる登場人物のなかで、あのひとはいったいどうなったのかな、とすぐに気になるひとがいた。そう、ともおの父親である。どうしても顔のみられなかった父親である。最後には素顔を明かしてもらえたのか、それとも最後まで顔はみられず仕舞いなのか、それがまず第一に気になるところであった。 結論からいえば、顔が明かされようが明かされまいがそれはどっちでもよかったのだが、32巻の最後に父親が登場する回にちょっと泣いてしまった、笑いながら。 本社の"お祈り課"なる部署に配属された父。そこでは日々会社で社交辞令として行われる"祈り"をすべて本気で代行しているのである。就活生への不採用通知における「今後のご活躍をお祈りします」から接待ゴルフの晴れ乞いまで、すべての社交祈りをじっさいに本気で祈っているのである。あるいはこの題材を描くひとが諸星大二郎ならば不条理劇になっていたにちがいないが、これを小田扉が描くと、なぜだかホロリとなる恩寵のようなものがひっそりと佇んでいるように思えるのは自分だけだろうか。合理的に考えてみれば"意味のない"こととしか言いようない"祈り"を本気で、アクロバティックに、行うが故にまたしても顔のみえない父。しかし、この無意味と思える行為を本気でやることこそが『団地ともお』の主題ではなかったか。 ひとは自らの行為に意味を追い求めてやまない生き物だが、意味というのはあくまでも後追いであり、副次的であり、限定的で不自由なものにしかならない。ほんとうの自由や豊かさというのは、実は"祈り"のようないっけん"意味のない"ものに潜んでいるのかもしれない。『団地ともお』ははじめからさいごまで一貫して"祈り"をつらぬいたマンガといえるかもしれない。
花屋でアルバイトをしている青年・葉月くんは店長の六花に片思い中。 あるとき彼女の家に訪れると、知らない男が居た。 突然の失恋にショックを受けるが、その男は六花の亡くなった夫・篤であることが判明。しかもその姿は葉月にしか見えない。 夫の死後、恋愛から遠ざかっていた六花と、葉月を六花に近づけまいとここぞとばかりに邪魔をしてくる篤。篤の存在を尊重しながらもどうにか六花を振り向かせたい葉月くんとの少しオカルトな三角関係! 最初の方はわりとコミカルに話が進んでゆくけれど、篤が葉月の体を乗っ取ったり、もしかしてこの恋って命がけ?というような展開に。 というコミカルとシリアスが絶妙なさじ加減で描かれてます。4巻で終わるのでぜひこの夏に読んで欲しい… 自分は河内遙先生の描く三白眼男子が大好物なので、それだけでも読む価値があると思いました。
『青に、ふれる』意味深なタイトルに惹かれました。 女の子の顔にある青あざ・・・。 高校2年生という多感に時期に目立つアザがあって、それを隠すことなく笑顔で生きているなんて、・・・。 とっても心が強い子だと思います。 そして、今までも、人と違うことで差別や、イジメにあってきたであろう娘を前向きに育ててきたご両親も凄い! これから、色々な人に出会い、人生を切り開いていくであろう主人公を見守りたい。 まずは、新任で主人公の担任となった相貌失認症の神田。 人の顔が認識できない病気があるなんて初めて知りました。
ライオンが王族として圧倒的力を持ち支配する国。 王族たちがなによりも「美味しいもの(美食)」を求めて下劣な狩りを繰り返す様に耐えられなくなった奴隷のトムソンガゼルの少年・ブエナは、たった1人で王族に立ち向かう“白い悪魔”と呼ばれるチーターと仲間になり王族を倒すため国を飛び出す。 見た目は動物だが、二足歩行が基本(四足からの進化らしい)。動物らしいのは見た目だけで、感覚としては壮大な人間ドラマを見ているようです。血みどろ、グロ描写が苦手な自分でもすぐ読み終わってしまったほど入り込んでしまいました。 物語の中では王族の中でも中性的な見た目のマルシアスというライオン(すごいナルシスト&めちゃ強くて面白い)との戦いがメインで、命がけの戦いは一旦終わるものの「王族を倒す」という目的にはまだ程遠いところで完結しています。 マルシアスより強いライオンもいて、そしてその頂点に立つ王は姿も見せない。 何かしらの事情があってのことかは不明ですが、続きがあるなら読みたい…! 「ヤスミーンて何」と思いながら読んでましたが最後の最後で知ることが出来ます。
山本宗一朗先生は可愛い女の子を描く天才ですね!
物語について。 才能のあるなしって本当に重要なのかなとか、見えるとこまで行った頃にもし自分に才能ないってわかったらすごいツラいんじゃないかとか、そういうのがそのまま描かれててすごいツラいし、いい話もあってイイハナシダナーってなるし、色がないのに(トーンもない?かも?)すごい色が見えるような手書き感が堪らなく好き。 自分の語彙力のなさが悔やまれる。 ↓雑記として。 カッコいいと思ってたから美大に行きたいと真面目に考えてた時期があって あの頃は絵とか芸術とかちょっと好きだから他人より芸術家向きですごい才能があるんじゃないかとか勘違いしていて ムサビとかタマビとかの学園祭とか行ってみたりもした。 そして本当にこういう感じの人たちがいっぱいいた。 表現者というか、卵感があるけどどういう考えでそういうものが作れるのかと感心した。 相澤いくえ先生がすごいと私が思うのは、そういう感じたものみたいな見えないものを「当時の若い私目線でも感じていたであろう感覚」をマンガに描いて人に伝わる形にしているところ。 実際の感覚なんて形ないんだからわからないんだけど。 4巻も好きだった。よかった。
変態っぽい設定ですが、切ないラブコメです。
平安時代の歌人として知らない人はいない、清少納言が主役の新連載。 どんな高尚な物語かと思いきや… うわっ、この清少納言さん…女子力高すぎ…? 厳密にはこのときはまだ“なぎ子”という名前らしいのですが、第一印象完全に「ギャルだよね…?」 しかししかし、それだけじゃ終わらないこの清少納言(なぎ子)。 第一話の最後、もっと衝撃の展開が待っている。 この新連載、一体どうなっちゃうの〜!?☆
すでに両思いスタートの教師と生徒の年の差ラブコメです。 ただ、未成年との交際は厳禁とのことで付き合うのは17歳の荒瀬くんが20歳になってから。なのでプラトニックな関係はなんとか死守しつつ、まわりにバレないようにイチャつくわけですよ。 比較的ほのぼのしたショートストーリー連載なのでライバル参上で修羅場展開…というのはなく。安心して読めます。 この距離感で3年も待つなんて普通はないでしょと思いますけど、ふたりともわりと愛情表現は控えめながらもしてるので、お幸せにな、という感じです。
ヒヤマケンタロウの妊娠から2年後くらい、ケンタロウは無事に出産。息子の幸太郎の育児と仕事を難なくこなしている…わけもなく。 シンパパとしてバタバタの日々。 いまだに妊夫(妊娠してる男性)に対する世間の理解はほとんどなく、というよりケンタロウが注目されていたときからまた認知度が低くなってしまっていた。妊夫自身も妊娠が恥ずかしいことだという認識がなくならない。 ケンタロウがかつて自分の居場所を作るためにたちあげた父と子向けのカフェも、利用者が増えず閉店の危機に。 そんなとき、人気男性アイドルの妊娠が発覚し、芸能界を追いやられてしまう…。 男の妊娠が可能になっても男女の性差が浮き彫りになり、本当の平等って難しいのだなと。ありえないことを題材にしてるのに、めちゃくちゃリアルなのが本当にすごいし面白い。 生理ちゃんとかもそうだけど、男の身に起こらないことなら知らなくてもいいという考えは通用しない世の中になっていて、そういう方向にどんどん変わっていけばいいなと思う。
静岡県・沼津市に住む、女子中学生の千穂は、スマホを買ってもらえないという不満に頭を悩ませていた! そのことを友達にからかわれ、怒りを爆発させる千穂の前に、謎の生物が現れーーーーーー!!!!???? 海辺の街・沼津を舞台に、私たちの侵略ライフが始まる!!!!!!(ヒーローズ公式サイトより) 【連載期間】 月刊ヒーローズ2019年9月号(2019年8月1日発売)より 【試し読み】 https://viewer.heros-web.com/episode/10834108156672407288
周囲に「氷眼の女将軍(アイズ・ジェネラル)」と称されるほどの実力をもつ女刑事・氷堂楓。ある日、街で発生した銀行強盗事件がきっかけで、彼女の運命は大きく動きだす! 『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』の鳳乃一真と『マジェスティックプリンス』の新島光がタッグを組んだ、衝撃の異能サスペンス・アクション始動!(ヒーローズ公式サイトより) 【連載期間】 月刊ヒーローズ2019年9月号(2019年8月1日発売)より 【試し読み】 https://viewer.heros-web.com/episode/10834108156673601055
子ども向けだと思って甘く見るなかれ、めちゃくちゃ面白い。ドッグマン誕生の経緯がまずヤバくて、大事故に遭った刑事に警察犬の頭を接合するっていう壮絶なバックボーンをいきなり見せられます。そこら辺のマーベルヒーローでは及ばない悲惨さ。主導権犬が獲るんかい。 この荒唐無稽さが最高で、子どもってこういう無茶苦茶なやつホント好きなんですよね。これ読んでまだ笑える大人でよかった。 意外とテーマも考えさせられるものがあって、世界中から文字が消えたことでヒトの理性が失われ、社会が崩壊するっていう超スケールの極悪計画が平然と実行されたりします。結果としては作中ではウンコなすり付け合ってるだけなんですが。 優れた児童書の条件は「いかに子どもの想像力を刺激できるか」ということだと思うのですが、本作の自由な発想力は大人が読んでもインパクト充分。頭のネジを緩めたいときに最高の一冊です。 最後に僕が一番好きなカットを4章「ソーセージ戦争」から引用しておきます。なにこれ???
タイトルこそちょっと厳つくて入りづらい感じはあるけど、主人公の孤独に焦点が当たりそこから成長を見せる物語もあり、"火を運ぶ狐"というファンタジー要素もあり、ストーリーにはミステリー的な雰囲気もあって、ほんのりとブロマンス的な感じもある。そして当然の如く登場する狐たちはかわいい。読者に引っ掛かるフックは沢山あるし、1話の試し読みだけでもそれが充分感じ取れる。 ストーリーだけ追いかけても充分楽しめるんだけど、例えば"火を運ぶ狐"って狐火から来てそうだなぁとか、そういえば"狐"っていう字と孤独の"孤"の字って似てるよなぁとか考え出すと、ストーリーの部分以外でも物凄く練って作品を作ってそうで、そういうのを妄想しても面白い。 1巻まで読了。
湘南ゴム工業株式会社に勤める主人公の砂上(さがみ)くんが異動したのは、総合開発部の営業企画室。 彼は研究・開発担当の近藤結(こんどうむすぶ)という女性に片思いをしてます。 そんな彼女は日々真面目に「コンドーム」に向き合い、研究をしているのでした。 ムスブさんとどうにか親しくなりたい砂上くんですが、相手もいないのに結さんから試作品を手渡され、感想を求めてられてしまいます。 結さんは、厳しいお父さんの影響で自宅から片道3時間かけて通っており飲み会にもほとんど出席できないので、じっくりお話することもままならない。 コンドームを可愛い女の子が作っている、というだけだといやらしい印象になりがちですが、あくまで彼女は研究者として、使用する人(特に女性)の気持ちを一番に考えて一生懸命です。 そんな彼女に応えるように、砂上くんも少しづつ才能を開花していきます。 しっかり取材して描かれているのがわかるので、コンドームの知識も身につくし、面白いです。 まだ2人の距離は遠いですが、だんだん結さんも砂上くんに興味が出てきている感じがします。ただ、仮に思いが通じ合ったとしても「厳しいお父さん」というハードル絶対立ちはだかるじゃんという。 1巻のあとがきで、ラジエーションハウスとの掛け持ちがつらいという話があって、無理しないでください…と思いつつ続きは早く読みたい。笑
老夫婦のほのぼの日常マンガ。旦那さんが子犬を拾ってきて、反対する奥さんと飼う飼わないの攻防戦。 切り絵のようにトーンを使っているのが印象的です。 このシリーズで単行本化されるとのことでおめでたい。 まとめて読むと、絵柄の変様が面白いと思います。だんだんオノ・ナツメぽさが強くなっている… https://twitter.com/COMIC_BEAM/status/1154801923096137729
宇宙人の山田が結果的に変態なポジションになってしまうのですが純子もまぁまぁなので両方変態です!山田がMではないんですよね、あれ?山田は無自覚にもMなんだろうか… 変態(褒め言葉)でちょっとエロくて面白いです!
目を覚ますと身長12センチの体になっていた女子高生・小岩望実(コイワノゾミ)が命からがらたどり着いたのは、ひきこもニートの大久保由芽(オオクボユメ)が住むアパートの一室。 空き缶やゴミの散らばるユメの部屋だが、記憶も行くアテもないノゾミはその部屋でこっそり暮らすことに決め……!? てのひらサイズの女子高生がワンルームで繰り広げる日常系アドベンチャー! (モーニング公式サイト - モアイより) 【著者】浜弓場双 【代表作】ハナヤマタ おちこぼれフルーツタルト 【連載期間】モーニング・ツー7号(2019年5月22日発売) 【WEB掲載】1・2話 http://morning.moae.jp/lineup/1237
名作ゲーム『二ノ国』が待望のコミカライズ!レベルファイブ完全監修の漫画版オリジナルストーリーで二ノ国を舞台に大冒険がはじまる! (マガジンポケットより) WEB掲載【第1話】 https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156650101048
乃木坂46の歌「きっかけ」をカバーする謎の美少女“ふかさく”。彼女の歌声に魅了された高校生・佐野一途は、ある日その撮影場所が、近くの神社だと気づく。しかしそこで出会った彼女が見せたのは、画面の中で見せる笑顔と全く違う表情だった──。 乃木坂46の曲が結びつける少年と少女、ひと夏の出会い。 乃木坂46×ヤンマガが紡ぐ、新たなるボーイ・ミーツ・ガール開幕──!! (ヤングマガジン公式サイトより) https://yanmaga.jp/c/nogizakanouta/
ありえない設定だけど、こういう風になってもいいなと思えるどこかリアルな描写が印象的。 「男の妊娠」をテーマに各話の主人公が変わるオムニバス形式で、このヒヤマケンタロウが妊娠したことで、いかに妊婦・子どもを持つ親に優しくない社会であるかを身を持って知り、社会を変えるために考え、動くというところがすべての話の軸になってます。 ヒヤマケンタロウ、思いやりのあるしっかり者かと思いきや、妊娠前は結婚する気もなく妊婦や子連れに優しくしてこなかった人間で、しかも子供の母親が誰かもわからない(遊び程度の女性が複数人いる)。中絶手術の入院のために仕事を休めないので仕方なく生むことにしたしょうもない奴です。 それでも、こうすべきと思った方向へ主体的に動ける人は強いですね。 今度BELOVEで育児編の連載が始まるとのことで、気になって読んでみましたが、もっと話題になってもいいと思います。色んな人に読んでほしい。
相貌喪失って初めて聞きました! 2人の過去が気になりますね。
ゆるい女学生の日常ものが好きな人!必読! 堤防にはおっさんしかいないと思ってたけどそうでもないのかな。 釣りをやったことがなく、釣りする人が羨ましい!船とかは無理でも堤防で釣りやってみたい! 釣って食ってわちゃわちゃする女の子が好きな人、読んで〜
ドキドキ片思いする女の子が超ハイスペックなロボットという、ミスマッチがとても楽しい作品。そしてロボット・アンドロイドの内部が見えちゃうのが大好きな『メカバレフェチ』大歓喜の描写が盛りだくさんの最高の作品です。 恋するはぐるまの良さは、メカバレの真髄「パカッと開いたそこに広がる配線と回路」を味わうことができるだけでなく、**圧倒的にスケールのデカい破壊描写**を楽しむことが出来るところです。 主人公の織部さんは、ロボットとしてスペックが高いがゆえに、照れたり興奮すると周囲を破壊したり逆に自らを損壊してしまうのですが、そのときの損壊の描写がまあすごい! 爆発で飛び散る幾千もの破片、凹み、歪み。 大友克洋先生の逸話「崩れたビルの破片を合わせると元のビルになる」を思い出しました。 機械やロボットが好きなら一読の価値ありの作品です。 (画像は1巻より。この作品がどんな作品かわかりやすく示すワンシーン)
主人公の杏ちゃんが美味しいものを食べた時「うんまーーーー!」というのが可愛い。杏ちゃんは太っているのもあるけど、あまりにもまわりと等身が違うのが面白すぎる。 同じ作者の高嶺のハナさんを読んでからコチラを読んだのだけど、男2と女2の四角関係の構図が同じ。笑 杏ちゃんの想い人の沢谷くんは普通の爽やかイケメン男子というところが最大の違いだろうか。 恋の行方が気になるというよりは杏ちゃんが美味しいものを美味しそうに食べてる姿がこの漫画の一番の見所かと。 ダイエットあるあるもたくさん出てくるので、杏ちゃんに対する共感指数も高いと思います!
カルト教団の残した巨大な連続殺人計画をめぐるサスペンス・スリラー。 モデルになっているのは地下鉄サリン事件の周辺だと思いますが、作品のテーマは人間心理と脳科学です。 殺人者を人為的に作り出すことが出来るか、なぞらえ殺人、登場人物たちを善と悪、天使と悪魔、という対立項に落とし込み対決の行方を見届ける…定番といえば定番のモチーフですが、語りが達者なので緊張感があります。 『羊たちの沈黙』『クリムゾン・リバー』『ミレニアム』あたりの雰囲気が好きな人は先が気になって読んじゃうやつですね。 デスゲームとかモンスターで派手に人が死んでいくマンガは増えてますけど、本作みたいに地道な狂気を描くスタイルはドンドン貴重になっていく気がするな…。
20歳まで生きられない、という漫画的な設定から入ります。 が!少女漫画的にはこの非現実だけど押さえておくべき設定が欠かせない!! 20歳まで生きられないから20歳になったら絶対結婚しよう、とか… 少女漫画胸キュンドリームでしょ… これがやめられないんですよ、
表紙で可愛い犬猫漫画だと思って手に取ったらちょっと違った。 飼育崩壊の現場に突入して犬猫を助ける獣医師と保護団体の話! 可愛い表紙につられて手に取り、読んでて少しショックを受けました。 勉強になります! 「クリスマスの雰囲気に流されて飼える状況でないのに飼ってしまう」とか 「生かすことだけが愛情なのか?」とか、すごく現実的な話と踏み込んだ話多いです。 犬猫飼う前に教科書代わりに。。。
殺し屋のタイラーは仕事仲間を裏切って大金を持って逃亡。人目につかず国境を超えるためダントンという少年に道案内を頼むところから始まる。 お互い適度な距離感をもっていたが、ダントンはタイラーに対し徐々に信頼感が生まれ自信の過去の話をするように。 一方タイラーは仲間に見つかり、ダントンの身にも危険が迫るが… ガラクタを拾って売ることで生活していたダントンが、タイラーと出会うことで今までになかった希望を見出す話。 とにかく画力の高さがえげつない。 連載が始まったマイブロークンマリコは現代の話ですが、作風の幅の広さもすごい。
とにかく背景から服の装飾などコマの隅々まで描き込み、さては巻末おまけマンガまで作者の愛が込められており、ある意味重厚な漫画だと言えますが、内容はとっても読みやすく身分違いの恋を描いてます。 もともと画力の高さに定評がある森薫先生ですが、初めから完結までの間の画力が上がってゆく様は圧巻です。 エマとウィリアムの恋が一段落したあとは、他のキャラクターを主役にしたスピンオフに変わります。番外編扱いになってますが、単行本8〜10巻それに使ってるのでもはや本編ですね。番外編では「あのキャラとあのキャラはどうなったの?」を見事にほぼすべて回収してくれます。 乙嫁語りが好きならば、エマも絶対に楽しめます。
「女性器や生理のために『気まずい思いをする』のは当たり前?そんなわけないっしょ!!」と、この本は教えてくれる。 この漫画には、**本来大っぴらに語られることがないもの**が、初めから終わりまでアクセル全開でバンバン登場する。(**まず最初に扱うテーマが「女性の割礼」**と初っ端からヤバイ) その他魔女狩りと「魔女の印」(※「女なら3歳のときにその存在に気づいている体の部位」という表現が作中でされている)、墓に眠る女王の体の秘密、古代文明の像などなど…女性器にまつわる知られざる歴史が次々に登場する。 **常日頃、聞き手も語り手も羞恥と嫌悪から繊細に取り扱う話題がストレートに語られる衝撃はものすごい。** 正直読み始める前は、テーマがテーマだけに読むのキツいな…と思っていた。しかし、心の中で「うわぁ…うわぁ…!!」と抵抗を覚えつつ、最後まで読み通すと晴れやかな気分だった。 現在、わたしたちは当たり前のように女性器や生理の話題を忌避していて、それらのために「気まずい思いをする」ことは少なくない。 だがそれは普遍の真理ではない。 **「気まずい思いをする必要がない」社会もかつては存在していた。** なんだ、これは気まずいことじゃなかったのか…!! でも考えてみればそうだ。 古今東西たくさんの文明社会があって、そこには今の私達とは違う、ポジティブな考え方をしていた人たちだってはずなのだ。 読んでいて一番おもしろかったのが、ある文明では生理は神秘的なものだと考えられていた。その理由は、**「絶えず出血しているのにも関わらず、死ぬことがないから」**。 そんな考え方もあるのかと驚くとともに、なぜか少しうれしくなった。 **開けっぴろげでなかなか衝撃的な本だけど、読めば固定観念が覆されてちょっと楽になる本。**生理ちゃんを読んだ人は次はこっちも読んでもっと楽になってほしい。 https://www.gqjapan.jp/culture/column/20190215/modern-woman-2 https://twitter.com/fantagraphics/status/1069680212445675520?s=20