ネタバレ
なつき

パラパラめくってたら、可愛いペンギンがお布団に並んで寝てるのが可愛くて読んでみました。

超・育成型新人賞Kiss WAVE シルバー賞受賞作(Kiss 2019年6月号掲載)

なんと3号連続でデビューが決定!! 期待賞の2作品も含め、テーマや設定を独自の世界観にしっかりと落とし込んだ作品が受賞となりました。シルバー賞受賞作はKiss6月号の455ページから掲載中です! みなさまのご感想をお待ちしております!

実家に帰るたびに親が老いていることへの寂しさと恐れはは、一人暮らしなら誰もが感じることだと思います。この作品はその一歩先を行って、「あと何回家族団らんの年越しができるのだろう」というところまで想像して恐怖を抱く主人公を描いています。

ネットで有名な「あと何日カーチャンと会える日があるか」に通ずる切なさがあり、人はライフステージが変わる度にこうして死と向き合って成長していくのだなと気づかせてくれる素晴らしい読切でした。

【蛇足】
ここからは非常に個人的な感想となりますが、この主人公の「実家に帰りたくない」は、「(失う日を想像して怖くて)実家に帰りたくない」であり、大好きな家族に会いたいという気持ちの強さの裏返しです。

しかし実際には祖父母の介護、両親と義理の兄弟の不和など…人は大なり小なり家庭で問題を抱え、家族に対して複雑な思い抱えていると思います(自分もその1人です)。
そういう人間にとって、家庭に悩みなどまるで存在せず、実家でただ家族愛だけを当然のように享受できる人間が家族を失う日を恐れる物語は、腹の底からは共感し難いものがありました。

…とまあ、このようにどんな家庭に生まれた人間であろうと、心を掻き立てられる物語であることは間違いありません。

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