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カルト教団の残した巨大な連続殺人計画をめぐるサスペンス・スリラー。
モデルになっているのは地下鉄サリン事件の周辺だと思いますが、作品のテーマは人間心理と脳科学です。
殺人者を人為的に作り出すことが出来るか、なぞらえ殺人、登場人物たちを善と悪、天使と悪魔、という対立項に落とし込み対決の行方を見届ける…定番といえば定番のモチーフですが、語りが達者なので緊張感があります。
『羊たちの沈黙』『クリムゾン・リバー』『ミレニアム』あたりの雰囲気が好きな人は先が気になって読んじゃうやつですね。
デスゲームとかモンスターで派手に人が死んでいくマンガは増えてますけど、本作みたいに地道な狂気を描くスタイルはドンドン貴重になっていく気がするな…。