たか
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2021/04/14
これで準大賞なの!? ファークライ4やってみてぇ…! #読切応援
ジャンプラでやってた「UBI ゲームマンガ賞」の受賞作品。私はゲームをほとんどやらないので楽しめるかな…と不安でしたが完全に杞憂でした。超〜〜〜おもしろい!! ファークライ4やってみてぇ〜〜! 絵のタッチが素敵なのもさることながら、話の見せ方が無茶苦茶うまくてゲーム未プレイの人間にも作品の設定・悪役の魅力がビシビシ伝わってきました。 作中の悪役・パガンから問いかけられることで、ゲーム世界の主人公とゲームをプレイしてる男の子の自我が混ざり合い2つの世界の境目が曖昧になるところの読み心地がものすごい! 作中の主人公の生き様は母親思いの息子なのか、それとも遺言を言い訳に殺しまくった殺人鬼なのか…。 この読切を読んで、小説やゲームといったフィクションを通じて今まで自分が考えもしなかったようなことを突きつけられ、深く思考させられる経験ってやっぱいいもんだな…! と思いました。 フィクションを通じて日常をただ生きてるだけじゃ味わえない体験をすることで、新しい考え方を得たり物事をいろんな角度から見ることができるようになるんですよね。 パガンの問いかけに対して、夜中自分の小さな部屋で「俺も最高に楽しかった!」と楽しそうに答える主人公の姿が大好きです。 ゲームを作業としてこなすのではなく、作品として味わう態度。 どうせフィクションだしと冷めてプレイするのではなく、自分のこととして本気でのめり込んで楽しむ姿勢。 ゲーム・小説・映画・漫画・アニメ、創作物を楽しむならやっぱりこうでなくちゃ! #読切応援 https://shonenjumpplus.com/episode/3269632237320694997 https://www.instagram.com/p/CNy9mpJlsnH/ https://twitter.com/FALLBEM/status/1377110748510388230?s=20
たか
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2021/03/25
コミュ力お化けの街歩き
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ドラマ化するということで読んでみました。清野作品は「おこだわり」しか読んだことがなかったのですが…凄まじい勢いでその辺の知らない人に話しかけて、道や街の良い所を聞きまくるのでビビりました。とんでもないコミュ強…! 普段使ってる路線で1回も降りたことがない地味〜〜な街だとか、単に駅の名前が面白い(おもちゃのまち駅)とか、最高にくだらない理由で行き先を選んで生活感に溢れまくってる街を歩くという最高に楽しい漫画。 地元の人しかいないスナックに入ったら、そのあと自分より若い新規客がきてあっという間に場に溶け込み「こいつ…できる!」ってなったやつ好きです。 個人的、北海道の人は雪のとき傘を差さないという話で自分の長年のモヤモヤがスッキリしたので本当によかったです。自分は東北の出身ですが、上京して初めて雪が降ったとき街で自分だけ傘差してなくてメチャクチャ混乱したんですよね。やっぱ差さないよな!? よかった…! 28日からムロツヨシ主演で始まるドラマ…この奇想天外な街ぶらエッセイ漫画を一体どうやって映像化するのか楽しみです! (↓老婆の独り言にカットインして流れるように情報聞き出す技術よ…!)
たか
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2021/03/16
ネタバレ
95年のゲーム屋が2020年の未来でスマホゲー作り!
全然期待しないで1話読んだのですがすごく良かったです! メインの2人が宮友と岩間という、どこかで聞いたことのあるような名前なのが好き。  1995年からタイムスリップした宮友がPS5を見て驚くというタイムスリップものの作法のようなリアクションが最高でした。 あと「弊社めちゃくちゃでけえ…!」で吹きました。 25年越しにクリーニング代を払う(しかも足りない)やりとりも熱い。 誰もが知ってる名作が次々生まれた80〜90年代の日本のゲーム業界ってめちゃめちゃ憧れます。(若ゲのいたりも読んでます) そんな時代に活躍したディレクターが2020年のスマホゲー業界に辣腕を振るうって設定、つよくてニューゲームどころか俺TUEEEでほんと面白い。 相棒の岩間がレジェンドになってしまい、2人の関係が釣りバカになってるところとか、スマホのこと全然よくわかってないところとか、タイムスリップもののツボがメチャクチャ抑えられてるところがたまりません。 読む前は正直タイトルで敬遠していたのですが反省しました。もし同じような人がいたらもったいない…読んで!! ▼1話 http://www.moae.jp/comic/restart
たか
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2021/03/14
青春時代に読んだ至高の学園ラブコメ群像劇! #完結応援
高校生のときに個人サイトで連載されてるWEBマンガにハマってて、クラスの友達に読解アヘンというサイトを教えてもらい読んだのがこのHERO先生の「堀さんと宮村くん」でした。 全く意識していませんでしたが、2007年から連載がスタートしたまさに自分がリアル高校生のときにリアルタイムで読んでいた高校生たちの学園群像劇です。 今のアラサーのオタクで「堀宮」通ってない人は居ないのではというレベルの作品。 もう、絵のスタイルがなにもかも良いんですよね…! スッキリしたデフォルメも、フルカラーのポップな色使いの塗りも、縦長でシンプルなコマ割り…全部好きです。 「ギャルに見えて弟の世話でものすごく家庭的な堀さんと、陰キャに見えて実はタトゥーだらけな宮村くん」という、クラスメイトには見せない顔を持った2人が秘密を共有するというストーリーがとにかくエモい。今思い出してもキュンとします。 クラスメイト、両親、兄弟姉妹。 全員が個性的で魅力的で、そんな登場人物たちが部分的に繋がり合って織りなすシリアスでコメディな人間模様が最高。 メチャクチャ読み返したいけど読み返したら懐かしさでどうにかなってしまいそうで怖くて読めないのがつらい… http://dka-hero.me/
たか
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2021/03/14
ネタバレ
祖先と子孫の大河異類婚姻譚 #完結応援
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袈裟姿の綺麗な女性が大樹に座ってる表紙に惹かれて買い2年ほど積読していた作品。こんなストーリーだったのか…! 柔らかくて繊細な絵柄がとにかく美しい!ちょっと西炯子先生の絵に近いかも。ここぞというときの見開きや、いろんなシーンの見せ方がすごく印象的で素敵。 美しいケヤキの木の精霊・ほおずきと先祖の天馬が結婚し、町に住む子孫たちには「起こし」と呼ばれる植物をちょっと元気にするような不思議な力がある…という世界。 人間たちと精霊の心の機微が素晴らしかった。この心の触れ合いという部分は夏目友人帳的な読み味で、「起こし」という和風超能力な設定は恩田陸の常野物語に出てきた「しまう」っぽくて、どっちも好きな自分にはたまらなかった。 そしてなにより主人公の一歩、幼馴染の望音、先祖で精霊のほおずき、そして130年間妻を残して消えた先祖・天馬を巡る複雑な四角関係が最高だった。 美しいほおずきに幼い頃から想いを寄せる一歩…でもほおずきは本来伴侶を失い枯れるべきところを生き延び、130年間健気に夫を待ち続けている。 一歩はだんだん生まれ変わりのように天馬の姿に似てくるが本人には全く記憶はない。 一歩に想いを寄せる望音ちゃんがほおずきをそれはもう的確に傷つけまくってたところが最高でした。悪役として見事。 全2巻でこんなに読み応えがあって面白い漫画は久々です。いい漫画に出会えて良かった〜。 鈴木有布子先生の他の作品もぜひ読もうと思います!
たか
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2021/03/07
ネタバレ
バイオの風に吹かれたい #完結応援
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初めて読んだ諸星大二郎作品だったのですがメチャクチャ最高のSFでした…!各話がメチャクチャ面白いのはもちろんのこと、独立した各話&幕間劇が緩く繋がりあって全体で1つの物語になっているところが本当に見事…! 遺伝子という壮大な命の物語に相応しい、新たな世界の幕開けと純粋な人間の時代の終わりを感じさせる締めくくりがなんとも言えない怖さと期待に満ちてて好き。 マジめちゃくちゃおもしろかったです。人間みんながこうなればいいのに。バイオの風に吹かれたい。 ……各話感想……… 【第1話】「野菜畑」 若い女の姿をした雑草がバイオ農場に生えてくる話。チキンキャベツという「キャベツ味の鶏」のおかげでこの世界観が一瞬で理解できた。 「雑草は抜くもんだぜ 雑草相手に抜くやつがあるかよ」っていうセリフが最高。 【第2話】「養鶏場」 ヒトの遺伝子が鶏に混ざってしまい「人面鶏」を飼育するのが一般的となった養鶏場の話。 鶏の鳴き声が人間の言葉を適当に発してるだけで、会話になってないとこがリアルで怖い。まあ会話になってても怖いんだけど…。 (1、2話と読んできて遺伝子というキーワードや、おばさん鶏やギャル鶏の会話の内容から遺伝子組み換えが話題になった2000年頃っぽいな〜と思って最後の奥付みたらドンピシャだった) 【第3話】「案山子」 バイオニシキという作物を守る旧型カカシロボットの話。新型ロボが来て7年、1匹のスズメさえ殺してない旧型ロボットは作物を食いに侵入してきた女の姿の鳥を匿ってしまう。 その鳥の正体は、人間の遺伝子を組み込まれた鳥ではなく、鳥の遺伝子を獲得した人間だったというオチが良かった。 【第4話】「百鬼夜行」 子供たちの間で広がる百鬼夜行の噂を突き止めようとする少年がバイオ地区の少女と出会う話。 百鬼夜行の正体は「あれ」になってしまった人間たちが、人間らしい暮らしを求めて火星へ旅立つため宇宙空港を目指す行列。 ミナコの切ない結末とハルオの未来を想起させる終わり方がすごくよかった。 【第5話】「シンジュク埠頭」 魚突きをして暮らしている少年が人魚と人魚を探すおっさんと出会う話。 様々な遺伝子を持つ難民たちが、自分の中にある海の生き物の遺伝子が目覚めることを祈って豊かな海に飛び込み死ぬ…。 結局あの人魚は、魚っぽい人間だったのか人間っぽい魚だったのか気になる。 【第6話】「風が吹くとき」 ここまで幕間劇にたびたび登場していたロボット・サトルが、妻を探す男と出会う話。 サトルは過去にミナコとも出会っていて「あれになる」という表現を覚えており、自分のことを「ロボットの遺伝子が混ざってしまった少年」だと主張するのが複雑。 美しい肉食獣となっていた妻。そしてバイオの風に吹かれ男の遺伝子も目覚め始めたがその動物は…。
たか
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2021/02/18
ネタバレ
縄文オカルト恋愛奇譚 #読切応援
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やっぱ縄文時代っていいよなーと思わされた読切。文化、全身にする化粧や衣装といったファッション、そしてオカルトっぽいプリミティブな宗教観、全部がたまらない。 絵の癖も独特な感じで、縄文という空気にすごく合っていてよかった。 良い作者に出会えた。もっと色んな作品(できたらこういうオカルト系)読んでみたい。 【あらすじ】 多くの村から人が集まり3日続けて行われる「カガヒ」と呼ばれる祭りは、火の回りで歌ったり踊ったり野外フェスっぽい感じで、気が合う相手が見つかればそこかしこで子作りしまくるというイベント。 主人公のチガヤヒコは、ある晩に泉の近くで体中にイボ(※瘢痕文身…傷をつけてイボを作り模様をかくこと)がある女とまぐわうが、どこの村の者なのかがわからない。 次の晩に再びその女に出会い再び抱くと、その女は名前をヒキと言った。 最後の日の晩、チガヤヒコが「結婚して俺の子を産んでくれ」と言うとヒキは喜び、その場でおびただしい数の卵を産む。 すると、3晩だけヒトになりたいと月に祈ったヒキの願いは叶えられ、その場には仰向けに浮かんだ巨大な蟇(ヒキ)の死骸が残され、以来、チガヤヒコは正常位ですることができなくなってしまった。
たか
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2021/02/17
可愛い女の子に憧れる“イケメン女子”の正体は!?
12月28日発売のちゃお2月号から始まったやぶうち優先生の新連載。今更ながら1話を読んでみたのですがものすごく時代を感じました…! https://ogre.natalie.mu/media/news/comic/2020/1228/201228_chao.jpg 主人公の中学2年生の愛理は、2階から落ちたプリントを追って飛び出し空中で全部キャッチして見事に着地するという、頑丈な体ととんでもない運動神経との持ち主。その言動とさっぱりした性格で周囲の女の子たちからは、男子の克樹と椿とともに「津辺中のイケメン御三家」と呼ばれているけど、本当は「か弱くてかわいい『女のコ』」になりたいと思っている。 友達の綾芽からはVtuberに興味がないと思われている愛理だけど、実は今年現れ早くも100万フォロワーを達成したVtuber「青野アイリス」の正体は愛理だった……!! https://i.imgur.com/jWVf8Y5.png いやー、めっちゃ時代だ〜〜…! 「芸能人(女優・アイドル・モデル)の正体は実はヒロインだった」っていうのは昔からある展開だけど、Vtuberっていうのが時代。 しかもVtuberは選ばれないとなれない芸能人より““ありそう””な感じがするところがいいですよね。 愛理も映像クリエイターのお兄ちゃん(19歳)の協力のもと受肉して活動しています。 私は子供の頃、学年誌でやぶうち先生の可愛い男の子が正体を隠し女の子として芸能界デビューする物語『少女少年』を楽しみに読んでいました(性癖に多大な影響を受けました)。 それから20年近く経ち大人になって、今度はボーイッシュな女の子が正体を隠して可愛いVtuberになるお話が読めるなんて…なんだか不思議な気分です。 単行本発売前からボイスコミックが公開されていて宣伝の力の入り方がすごい。 いずれアニメ化(もしくはガチでVtuber化)して動いて喋ってるところを見せてほしい…! https://youtu.be/GjcyDbWsDMo