たか
たか
2021/06/30
ネタバレ
第1部を知らない&初見でスターウォーズ方式で読んでも熱い!#完結応援
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無印のBLUE GIANTはドラムの子が頑張ってるら辺までしか読んでないのですが、いろいろあってSUPREMEの4巻(ラファとブルーノがバーで「真実か挑戦か」をやるとこから始まる巻)を読んだらあれよあれよとハマってしまい 4巻→11巻→1, 2, 3巻 ……と、気付けばスターウォーズみたいな読み方をしていました。 最後のフェスのとこの、関係者・恩人大集合みたいなパートを見てから序盤読むと「はあ〜〜!!こんなキーパーソンばっかだったんか……!」と感激しまくりでした。 特に50ユーロ!意味メッチャ重いじゃん!! ドイツに来て理由もなく親切にしてくれたクリス。その親切にしたイタリア人の彼との再会……熱すぎる。 大の英語の喋れなさがリアルだし(Ukraineは絶対わかんないよな〜と共感)、「アジア人のジャズ」扱いされるし、ドイツのジャズシーンメッチャ独特(クラシック聞くみたいに聞く)だし。ハンナとの出会いと再会も「運命(No. 5)」的で、最初はあんなにクールな性格だったんだな〜と意外でした。 最初から最後まで綿密に描かれているからこそ、どこから読んでも辻褄が完璧に合い面白いんだな〜と感服。 あととにかく絵の熱量がすごい……絵自体に力強さがあるからセリフなしのページが何ページも続いても気まずさみたいなのが一切ない。 (サックスだけでも充分聴ける演奏やれちゃう大みたい) 電子書籍だと各巻、演奏シーンなどのクライマックスではフルカラーになるところもストーリー展開と相まってグッときました。 正直言って、無印を読んでるときは大の「中途半端に正しく、中途半端にドクロベーみたいな仙台弁」が本当に苦手だったんですが、第2部はストーリーが面白すぎて全く気になりませんでした! その他にも舞台がヨーロッパということで、外国にいる孤独感とワクワク感と風景の美しさが方言の違和感を凌駕していました。 今回のことで、基礎知識だけあればBLUE GIANTはSUPREMEから読んでもメチャクチャ面白いし、なんならスターウォーズ的に読んでも面白いのでこれから読むという人は試してみてください!
たか
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2021/06/30
ギャグ漫画初心者を引きずり込む強烈な魅力 #完結応援
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ルナティック雑技団を読んで、あらためて自分はギャグ漫画というものを全く読んだことがなかったんだな〜と気付かされました。 なので、1巻を読み始めた時は王道の少女漫画設定なうえに絵が上手いので(本気出したらメチャクチャ絵が上手い人がヘロヘロのギャグ絵で描いてるのが丸わかり)、「いったいこれは何なんだ……? どんな顔をすればいいんだ」という感じでした。 が、2巻に入るとだいぶこの世界に慣れてきて自然に吹き出すことが増え、3巻には「えっ、これで終わりなの……!?」と物足りなさを感じるまでになりました。 読みながら終始『ルナティック雑技団』というタイトルについて考えていましたが、本当に言い得て妙ですよね……。 どう考えても狂気漂ってるし雑技団顔負けのアクロバットな日常だし……これ以上ない最高のタイトル。 MVPはやっぱり森夜のお母さんですね。大好き……! 躁鬱気質とゴマすり体質と息子ラブが絡まり合って情緒がヤベ〜〜ことになってて、それがいい。ギャグ漫画の世界の人だから安心して笑える。 ほどほどまともなキャラ(夢実ちゃんとかルイ先輩とか)が開き直ってハイテンションでメチャクチャやりだすところもたまらないです。 なのでその2つが組み合わさった2巻の 「寝起きの天湖くんて意識ないのよねェ」と、開き直って背中に「スキ」と指で文字を書いている夢実ちゃんの背中に森夜ママが「淫婦」と書くとこで爆笑しました。JCに淫婦て……! ・事故チューしてしまったあとの色気前回の夢実ちゃん ・夢実ちゃんの背中を押すルイ先輩のいい演技 のシーンももちろん大好きです! 全体的にだいぶ刺激的な内容が多く、当時これほんとうにりぼんで女児読んでたの……?とにわかには信じられないロックな作品。 初めて読んだ岡田あ~みん作品だったのですが他のも俄然読んでみたくなりました。 ▼2巻(第21回)のルイ先輩のこのセリフがツボ
たか
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2021/06/25
見せてあげるよ! 恋より熱いもの!! #1巻応援
2017年よりマガポケで連載されをPingaで楽しみに読んでましたが、2018年に療養のため長期休載。その後どうなったか経過を全く存じ上げなかったのですが、2020年2月に再開するも全9回で打ち切りとなり、同人で自費出版という形で第1巻が刊行されたのがこちらの単行本だそうです。 https://twitter.com/ReiAbe_/status/1396020306041446403?s=20 久しぶりに読みましたが、阿部伶先生の作画&女の子達の「可愛さカッコよさ熱さのバランス」が絶妙でやっぱり最高ですね…!! 百合とウィンディの出会いが萌えではなく「燃え」に溢れてて本当にカッコいい…。 1巻には4話まで収録され、残りは阿部先生のPixivで公開されています。 https://twitter.com/ReiAbe_/status/1401051326037909509?s=20 4話からの5話よ……!こういう女の子同士の気持ちいい関係、意外とあんまりなくてたまらないです。好き…。 10話の最後の「プロテインだ!」も熱い…。 自分好みのこんな良い百合を見せていただいて……本当に感謝しかありません。今度こそ売れてくれ〜〜😭 (余談) そう言えば「マグナムリリィ」でググったらサジェストに「遊戯王」と出てきて不思議だったんですけど、あらためて百合ちゃんのまつげ見ると完全に遊☆戯☆王ですね。ジャン神といい、明らかに遊戯王に影響を受けた力強いまつげ、いい……!
たか
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2021/06/15
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英語劇大会優勝に青春を懸ける大学生の熱い物語
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テーマだけでも面白すぎるのに中身も期待以上に面白かったです…! ガチにやってる人の物語はなんでも面白いですが、特にあまりメジャーではない文化系の活動に全てを捧げ真剣に取り組んでいる人って本当にかっこよくて尊敬しています。特に遊びたい盛りの大学生が何かをガチでやっている姿は最高です。 主人公は大学デビューに気合を入れた結果ほぼほぼローランドになってしまった陰キャな男子・海里(もうこの設定だけで胸が痛い、最高)が、その見た目がキッカケでハーフ美人のメアリー先輩に声をかけてもらい英語劇サークルREDSに足を踏み入れるという話。 https://twitter.com/3coT/status/1250272303323041792?s=20 新歓の飲み会で、部外者は思わず引いてしまうほぼ宗教みたいなノリがいきなり始まったところ。完全にガチにやっている集団のそれで読んでて思わず身が引き締まりました。 新入生が入部したあとは、伝統行事の1年生だけによる舞台の完成に向け動き出すのですが、経験も知識も英語力も皆バラバラでまず何から初めたらいいのかすらわからない……となるのがリアル。 あと、すごく好きだなと思ったのが主人公以外の1年生メンバーの見た目と性格がキッチリ描写されているところ。 経験があればわかりますが、ガチでやる部活の同期にモブなんて存在しないんですよね。静かで控えめな子はいても、その子にもきちんと役職や長所があってモブみたいに無個性でどうでもいい存在というわけでは決してないんですよね。 漫画では出番が少ないと露骨に主要キャラより一段劣った地味な顔にされがちですが、そういう扱いをしていないところにすごく理解がある……愛があるなと嬉しくなりました。 いま一番1巻発売を楽しみにしてる漫画です。早く単行本になってくれ…!
たか
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2021/05/25
いや大助可愛すぎる🥺
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この間新刊ページで見かけて表紙がかわいいな〜と買ってみたのですが、話の中身も最高に可愛かったです!主人公の中学生の少年・中村大助はとんでもないマイペース野郎。周囲から「ナマズ者」と呼ばれ、「〜なのら」という喋り方をする完全なるアホの子。あるとき、近所の沼が造成工事で埋め立てられてしまうと聞いて、沼の主である巨大なまずを釣って助けてやったことから釣りの世界にのめり込んでいく。 アホアホのくせに釣りの才能だけは抜群で飄々と釣りまくり、学校の先生をはじめとする釣り仲間の大人たちが歯噛みする…という構図が見てて本当に和む。 大人たちがブチギレたりヘイトを向けたりするわけでないところがいいんですよね。大助のことを憎たらしく思いつつも、愛情があるのが感じられて好きです。 アホの大助も、本当に純粋なアホだからすんごく可愛い。 スナックのマスターから名竿をぶんどっておいてちゃんと返すところとか本当いい子…! 1巻だけ読んだのですが、読んでいて本当にほっこりして癒やされたので残りの5巻も買って読んじゃうかも。 というか作画のはしもとみつお先生といえば築地魚河岸三代目、徘徊先生の作画で、やまさき十三先生といえば釣りバカの原作者じゃないですか…! 豪華タッグすぎる。そりゃ面白いわ。
たか
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2021/05/19
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私の心の中の「小6」にギュンギュンくる高校青春白書'89
マンバ通信の記事で知って読んでみたら超最高だった…! ヤンマガに載っていたことが信じられないぐらい絵もストーリーも少女漫画的で、人間関係や会話やファッションが丁寧に描写されていてグイグイ引き込まれる。 舞台が1989年の私立高校ということで、当時のティーン・エイジャーの言葉遣いや文化が盛りだくさんで見てるだけでキュンキュンしっぱなし!! 物語のメインキャストは 実は有名モデルであるということを隠し、クラスでは周囲と距離を置いている美人のレイカ。 その幼馴染で理解者の落ち着いた物腰の清臣。 お調子者でロック少年の矢島。 優等生の和泉女史。 ロック少年たちのウニのような髪型……ディスコ……お酒の自販機でビールを買ってライブ帰りに酒盛り。 はぁ〜なるほど!! これが“““青春白書”””ってやつか……! なにより主人公のレイカの魅力がやばい。 こんなん小6の時に読んでたら間違いなく影響を受けて日常生活に支障を出すレベル。 「クラスの鬱陶しい女子とは絡まずクールな距離を貫くも男子たちからは好意を寄せられ、学校では大人しくしてるはずなのにいつも注目を集めてしまいその度にダルくなり学校をフケる」 は〜〜〜〜〜〜〜〜!!!! かっこよ!!!! え? いや、かっこよ……!! 女の厨二病の究極の完成形みたいな存在じゃん……だめ……好きになってしまう。 しかも素敵な優しい幼馴染(男)がいるんでしょ? 無理(好き)。 こういう厨二的なキャラというのは、大人になってから見ると恥ずかしくて耐えられないことがよくありますが、レイカは私にそんな気持ちを一切沸かせない。 厨二的カッコよさというのは貫き通して究極まで極めると「本物のカッコいい人」になるものなんですね。 それにしても、全1巻の完成度が本当に半端ない。 レイカが日本を発つ前、最後に矢島に投げかけた言葉「いつかやろうね」。 ……あまりにも良すぎる。 1話で矢島に「やらせてあげる」という約束をした時点からレイカは少しだけ変わった。 でも変わらない部分もある。 最後の最後までレイカは本当にカッコいい。 「来世があるならこんな高校生活を送ってみたいな」と、心の中の小6がギュンギュンときめく素敵なお話でした。 https://manba.co.jp/manba_magazines/12747