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袈裟姿の綺麗な女性が大樹に座ってる表紙に惹かれて買い2年ほど積読していた作品。こんなストーリーだったのか…!
柔らかくて繊細な絵柄がとにかく美しい!ちょっと西炯子先生の絵に近いかも。ここぞというときの見開きや、いろんなシーンの見せ方がすごく印象的で素敵。
美しいケヤキの木の精霊・ほおずきと先祖の天馬が結婚し、町に住む子孫たちには「起こし」と呼ばれる植物をちょっと元気にするような不思議な力がある…という世界。
人間たちと精霊の心の機微が素晴らしかった。この心の触れ合いという部分は夏目友人帳的な読み味で、「起こし」という和風超能力な設定は恩田陸の常野物語に出てきた「しまう」っぽくて、どっちも好きな自分にはたまらなかった。
そしてなにより主人公の一歩、幼馴染の望音、先祖で精霊のほおずき、そして130年間妻を残して消えた先祖・天馬を巡る複雑な四角関係が最高だった。
美しいほおずきに幼い頃から想いを寄せる一歩…でもほおずきは本来伴侶を失い枯れるべきところを生き延び、130年間健気に夫を待ち続けている。
一歩はだんだん生まれ変わりのように天馬の姿に似てくるが本人には全く記憶はない。
一歩に想いを寄せる望音ちゃんがほおずきをそれはもう的確に傷つけまくってたところが最高でした。悪役として見事。
全2巻でこんなに読み応えがあって面白い漫画は久々です。いい漫画に出会えて良かった〜。
鈴木有布子先生の他の作品もぜひ読もうと思います!
その昔、ケヤキの木の精(木霊)であるほおずきは、人間である天馬(てんま)に恋をし、星河(ほしかわ)町で暮らすようになった。しかし、天馬は130年前、船の事故で消息を絶ち行方不明。いまでも天馬を待ち続けるほおずきと、彼女を好きな直系の子孫・一歩(かずほ)のせつない想いが、時を超えて交錯する――。
その昔、ケヤキの木の精(木霊)であるほおずきは、人間である天馬(てんま)に恋をし、星河(ほしかわ)町で暮らすようになった。しかし、天馬は130年前、船の事故で消息を絶ち行方不明。いまでも天馬を待ち続けるほおずきと、彼女を好きな直系の子孫・一歩(かずほ)のせつない想いが、時を超えて交錯する――。