おやこっこ
「さよならタマちゃん」で大きな反響を呼んだ武田一義が贈る、父と子の物語。ある日かかってきた一本の電話。それは長い間、音信不通だった父の危篤を知らせるものだった。一報を受けた息子の孝志は、妻の亜紀とともに15年ぶりの帰郷を果たす。もう父とは関わりたくないはずだった。だが変わり果てた父の姿を見て、その思いは揺れる……。
小学3年生の菊池宝は将棋と出会い、いつしか夢中に! はじめて足を踏み入れた町の将棋道場、子ども将棋大会、プロ棋士による指導対局、憧れの将棋会館、将棋を通じて知り合った仲間たち。将棋が好きなすべての子どもたちが歩む道のりを辿った1巻。
将棋に夢中な小学4年生、菊地宝。そんな息子を見守るうちに将棋の魅力にはまっていく母。千駄ケ谷の将棋会館、子ども将棋大会、将棋スクール、町の小さな将棋道場、将棋まつり。ふたりの休日はいつだって将棋! どうしたら強くなれる? 将棋指しは変人ばかりなのか? 知れば知るほど惹きつけられる将棋の世界へようこそ! 作者42歳にしてはじめての週刊連載、緊張のなか始まった第1巻!!
理想の男性は荒俣宏――そんな30歳女性漫画家である作者が「ひとりが気楽」とうそぶく人生にピリオドを打ち、彼氏を作るために動き出す! 野球観戦では明るいノリについていけず。理想の男性(荒俣度の高い人)を探そうとしては歴史民俗博物館をさまよう。執事喫茶ではチヤホヤされてうろたえる。メイク教室で、婚活パーティーで、文芸サークルで、果ては断食道場で! 作者は何を考え、何を見つけたのか。モテることの真理が綴られた奇跡の書。爆笑そして共感の嵐を巻き起こした漫画誌ハルタ初のコミックエッセイが、ついに単行本化。ひとり身の気楽さを謳歌していた作者は、いったいどうやって恋人に巡り会えたのか? 恋愛偏差値ゼロ、いやもはやマイナスである作者【波ちゃん】の、斜め方向ながら大まじめな試行錯誤の日々を克明に記録した1冊。恋人がいる人も、いない人も、ほしい人も、ほしくない人も――「モテる」ってどういうことなのか、きっと分かる!
20世紀末、高度な文明は滅び、人々は暴君の支配する国で圧政に苦しんでいた。300年の時が過ぎ、山陽地方の白虎の村に双子の兄妹が生まれ、兄の方はタタラ、そして妹は更紗(さらさ)と名付けられた。兄のタタラは暴君の圧政から人民を救う「運命の子」と予言されるが…。愛と冒険のジパング伝説!!
映画が娯楽の王様だった時代、そのてっぺんを目指すデラシネ(根無し草)がいた。助監督と大部屋俳優、2人の夢と野望が新たな「映画(シャシン)」を創り出す!――昭和28年。黄金時代の日本映画界で底辺からてっぺんを目指す2人の男がいた。日映(にちえい)撮影所に所属する大部屋俳優の宮藤武晴(くどうたけはる)とフォース助監督の風間俊一郎(かざましゅんいちろう)。撮影所の伝統と慣習に阻まれながらも、2人は「作り物」ではない「リアル」な映画づくりを目指す!
恋愛経験が乏しい31歳独身漫画家である作者【波ちゃん】に彼氏ができた! 波ちゃんは、交際から同棲、結婚までの険しい道のりを歩き出す。しかしそこに立ちはだかるのは、財布別々問題、風呂の抜け毛問題、夜の歯ぎしり問題、冷蔵庫領土問題、ゴミ捨てどっちがする問題(?)といった大小様々な困難。果たして波ちゃんは、彼氏と共に幸せを手にする事ができるのか――。大きな共感を呼んだ前作『モテ考』から1年、緒方波子が帰ってきた! 今回のテーマは「愛」。人は趣味が合うだけで夫婦になれるのか? 愛し、愛されるとは一体どういう事なのか? 独特の視点からラブを解き明かす爆笑恋愛考察エッセイ。
ススムとツトム、さくらの3人は幼なじみ。だが、ツトムは10歳の頃に失踪してしまい、残る2人もそのときから次第に離れていった。やがて中学2年生になり、さくらは同級生の女子から酷いいじめに遭うように。そんなさくらを救おうと決意したススムだが、逆にいじめっ子たちから彼女との性交を強制されてしまい…。第1回IKKI新人賞受賞作家デビュー作!!
稀代のストーリーテラー、村生ミオがおくる単行本未収録の自選傑作短編集第1弾。恍惚の表情を魅せる女、そしてその女を抱く男。男と女、恋と愛を余さず描く情熱的な短編七編を収録。ラストはどこかハッピーエンドな、セクシーかつ大人のショートストーリー集。静かな夜に、少しのお酒と楽しみたい、そんな短編集です。
稀代のストーリーテラー、村生ミオがおくる単行本未収録の自選傑作短編集第2弾。ミステリアスかつサスペンスフルな女、そしてそんな女に惹かれてしまう男。男と女、ダークな恋と愛を描く短編七編を収録。アダルティーかつ挑戦的な、大人のショートストーリー集。退屈な夜に刺激が欲しい、そんな時におススメの短編集です。
ひとりで食べても、だれかと食べてもーー。「食べる」ことから、やさしいドラマが生まれる。実家のロールキャベツの味、初めてはんぺん入りおでんを作った日、願いと共に齧り付いた恵方巻、結婚を決めたチャーハンの店、小さいころから数えきれないほど食べたカレー……。どこかでだれかも食べている、あの食べ物から生まれたやさしいものがたり。ほわっと胸があたたかくなるオノ・ナツメ初のフード・コミックです。〈menu〉プリン・ヨーグルト/お弁当屋/冬至/焼き芋ふかし芋/つつむもの/残業パン/クッキー裏返し/留守番の味/ブルーベリー/食卓の真ん中にのぼるもの/ポテトサラダ/温泉まんじゅう/おでんのはんぺん/クリスマスケーキ/鏡開き/恵方巻/海藻サラダ/おにぎり・おにぎらず/立飯/チャンジャチャーハン/夏・山・カレー
滅多にお目にかかれない漫画家・小池桂一!! その破格のビジュアルセンスは世界に轟いている!! 彼の珠玉の短編集、新たに未掲載原稿も追加し、ついに発売!!
別荘地・軽井沢で暮らす「俺」は、漫画や小説や映画を観てインターネットでレビューを書く【素人評論家】。ある夜、自宅の庭に現れたふたりの女子高生は「俺」の家に、自分たちをかくまってほしいと告げた……。奇想のボーイ・ミーツ・ガールを描く表題作「鵺の砦」ほか全7篇を収録。収録作品:「鵺の砦」、「揺らぐ大地」、「溺れる者」、「みかんスープ」、「すみれの花」(森薫との合作)に加え、単行本だけの描き下ろし漫画2作を収録。
39歳、ひねくれ漫画家「ガン闘病」記。2019年1月。初の単行本重版を迎え上々の日々を過ごす、ひねくれ漫画家・ガンプ。しかし、人生急転。医者に告げられしは… まさかの「大腸ガン」。妻、親族、仕事…ゆれ動く日々の中で、ガンプは沸き上がる感情を「にちじょう」として書き残すようになっていき――― これは、四十歳手前の漫画家が記す… 徒然なる“ガン闘病”の軌跡である。