nyae2021/10/18ネタバレ『走馬灯株式会社』この漫画すごいわ10巻くらいで読める面白い漫画ないかなと探して見つけたやつ。名前だけは知っていたけど、今回初めて読んだらかなりの衝撃。こんなに面白い漫画だったとは…誰か教えて下さいよー!! ドラマ化はしてるみたいですけど、なにかしらのマンガ賞とか獲っててもいいのにってくらい面白いです。ホラーからサスペンス、コメディ要素まで盛りだくさんで、どんでん返し系が好きな人は読まないと損かも。基本はオムニバスなので気軽に読めますが、10巻の最後、結末にかけての畳み掛けはすごかった。 こういう漫画もっと読みたい。似たようなのあったら教えてほしいです。走馬灯株式会社菅原敬太
nyae2021/10/18"ウマ"好きな"娘"ふたりの競馬×百合読み切り別にウマ娘に乗っかろうとしている漫画ではないですけど、やはり今競馬をテーマとした漫画を見ると「おっ」と思いますよね。個人的には競馬にはほとんど興味がないので、この漫画はうっすらな百合として楽しめました。レースや競走馬も実在するものが出てくるので、競馬に関心があると更に楽しめると思います。きみと観たいレースがある(読切)くわばらたもつ 駿馬京 渡辺零4わかる
nyae2021/10/15ネタバレあなたはどうやって死にたいですか? #1巻応援死んでしまった人を救うことは出来なくても、なぜ死んだのか、を調べることによっていま生きている人が今後どう生きたいか・どう死にたいかを改めて見つめ直すことができる名著だと思いました。もとは書籍で出版されていたんですね。 冒頭からわりとショッキングな始まり方をするんですが、死因を調べていく中でどれも他人事とは言い切れない背景が見えてきます。 自分が知らないうちに死んでしまうって悲しい。 でも死ぬと分かっててその時をじっと待つのも怖い。 しかし、生きているすべての人に例外なく死は訪れる。 だからこそ「どう死にたいか」、そのために「どう生きるべきか」を考えることって実は大事なんじゃないかと思いました。 それを考えるうえである程度の知識は必要だと思うので、こういう書籍またはコミックってかなり参考になるし、たくさんのひとが読むべきだと思う。あと多分1冊で完結してるみたいですが、できたらシリーズ化してほしい。女性の死に方あらいぴろよ 西尾元1わかる
nyae2021/10/14これはよいギブアンドテイクな百合試験勉強で根詰めすぎて通学中の電車でうとうとしてしまう主人公が、たまに見かける後輩の女学生に「自分も一緒に寝たい」と言われる。そしてその後輩と一緒に寝ると、不思議と何時間も寝たかのように頭がスッキリしているという不思議な現象が起こる。後輩は主人公の"夢"を食べているらしいのですが、良い睡眠がとれることで成績もアップしいい事ずくめ。 そして後輩は、人の夢を食べ続け、大きくそして強くなってゆく。どんどん人間離れしてゆく(そもそも人間じゃないのかも)姿に恐ろしさと同時に執着が生まれてゆく。そんな愛しきかいぶつから、もう離れられない。という話でした。 最初は後輩の方からグイグイ距離を縮めてきていたのに、気づいたら立場が逆になってしまっていた…という構図は大好物です。よいギブアンドテイク。夢見列車のかいぶつ山北東
nyae2021/10/14気になる世界観…もし、これどういう話?と聞かれても説明できない。あらすじにもあるけど、不思議、でちょっとなんか怖い、という感じです。でもこの人他にどんな話描くんだろう…と気にはなってしまいます。トリわだちず
nyae2021/10/13ネタバレ偶然出会った男二人。それぞれの旅の「目的」とは事故により片腕を欠損した美術講師・久田見と、スペインへ向かう飛行機でたまたま席が隣だった男・端間。ふたりが出会うことで人生が交わり、それぞれの旅の「目的」が少しずつ見えてくるんですが、なかなか穏やかではない空気がビシビシ伝わる最後まで読む手が止まらない読み切りでした。 最終的にふたりの「目的」が果たされることはなかったけど、それで良かったと思えるラストです。 今後またフィーヤンで読めるのかなと思ったんですが、onBLUEで連載が始まるそうです。なるほど…いいですね。夜のフライト戸ヶ谷新
nyae2021/10/13ネタバレ殺し屋と恋人と、その父親。厄介過ぎる三角関係の行方は #1巻応援移民の殺し屋・ローズと、恋人の女子校生・紅華、そして紅華の父は教会の神父で、日頃からローズが告解している相手である。 それぞれがそれぞれに、自分の正体を隠したり人には言えない事情があるので、実はとんでもない三角関係(というのか?)の中に自分が置かれているというのを誰も知らないという構図。 そんななか、ローズは自由と引き換えに教会の神父を全員殺すという任務が課されます。もちろんいつも話を聞いてもらっている神父が紅華の父親だとは知らないままですが、ローズは言われたとおりに使命を果たすことができるのか。そして、紅華との関係はどうなるのか。紅華は同性の恋人が居ることを父親に話すことはできるのか。 ローズの殺しのシーンが冷静で的確で面白い。暗殺組織の検死担当者?にも完璧な仕事ぶりで「100%ちゃん」と呼ばれるほど。 シリアスなストーリーではありますが、すこしわがままな紅華にローズや父親が振り回されている様子には笑ってしまうようなコミカルさがあります。1巻の最後には「ああ、ついに…」という展開もあり、誰も不幸にならないでくれ、という気持ちで2巻を待ちたいです。殺し屋やめたい!外木寸1わかる
nyae2021/10/10最悪すぎるおとぎ話みたいな店「キャンドル」東京都北区赤羽の読者であればこの作者がどれだけある種の“引き”の強さを持っているかご存知だと思うが、これを読むとその強さが自分が思っていた以上に大きかったんだと実感します。 赤羽が終わってしまった後にもこうやってあたおかな店とそこに集う人々の話を読めることはありがたいですが、いつも思うのは「ただの読者というこの距離感がちょうどいい」ということで、間違っても関わり合いになりたくはない。 ある意味おとぎ話のような「キャンドル」という店で過ごした日々。あまりに濃すぎて、二巻に続くと知った時にまだあるのかよと思ってしまいましたがきっとまた読んでしまうんだろうな。さよならキャンドル清野とおる3わかる
nyae2021/10/06ネタバレアイドルをやること、推すことの意味 #読切応援元々Twitterでバズったものらしいんですけど全く知らず、となジャンで公開されてたのでなんとなく読んでみました。いやぁ〜〜〜〜これはバズるわ…!!! https://twitter.com/ha739/status/1268535946053431296?s=20 なぜ人はアイドルをやるのか、なぜ人はアイドルを推すのか、理由は人それぞれだとしても、そのうちのひとつの答えがここには描かれていると思います。 応援してくれた人へ「ありがとう」はもちろん、応援した人からも「ありがとう」なんですよね。与えてもらったものと同じ分だけ、こっちもあげたいと思うものなんですよ。 しかもどうやら実写ドラマ化?するみたいですね。興味深いです。私、アイドル辞めますはなさく
nyae2021/10/02ネタバレなぜ少女は連続殺人鬼に生かされたのか?#1巻応援遺体の口にコーヒーを含ませるという異様さで巷を騒がせている連続強盗殺人鬼に家族を殺され、自分も刺されて大怪我を負った女子高生・蝶子が主人公。本来家にいた人間を全員残さず殺してきた殺人鬼、自称・珈山笹根はなぜ蝶子だけは生かしたのか。それは、彼女が日々夢中で書き続けていた小説の続きを読みたいから。蝶子も、いつ殺されるかわからない恐怖にさらされながらも「書きたい」という衝動が抑えられずにペンを走らせる。そして珈山の殺人を目の当たりにすることで蝶子の小説にリアリティが増していく。 この2人のなんとも言えない奇妙な関係性が、今後どうなっていくのか全く予想できないのがおもしろいです。 現時点ではまだ珈山の素性はほぼ謎。そして蝶子と同じく珈山に家族を殺された刑事が事件を追っています。2巻以降も目が離せません。タナトスの栞 連続殺人鬼と文学少女花星舞
nyae2021/09/28ネタバレこれを読んでも尚、精神科で働きたいと思うか。精神科って、身体の怪我や病気でかかる一般的な病院とは違い、特殊な部分が多くあるなとこういう漫画を読むと思う。本作を読んで、精神科で働くということに興味を持つ人はいるかも知れないけど、最後まで読んだ上でも尚、心からやりたいと思う人はどれくらい居るだろうか。これはただの想像だけど、この漫画の作者のように自分自身が患者側になりそうになった、もしくはなった人が「あの心の状態って何だったんだろう」「他の人はどうなんだろう」という興味から心の病についてもっと知りたいと思った人がなるケースがあるのではと思った。 たぶん、患者に対してこの人は病気で自分は違うとはっきり境界線を引くような人にはできない仕事なんじゃないか。かといって、患者さんに影響されて自分を保てないならそれも難しい。誰もが探り探りの毎日。何年かけて世話をしても一瞬で裏切られることもある。辛抱強さが全てと言っても良いかもしれない。この漫画の主題である"ナース"はとくに。 印象的だったのは、自傷や加害行為をする人に対してただ「それはやってはいけないからやめろ」と言うのではなく「その行為に及ぶときの気持ちに注目する」ということ。自傷行為によって怪我をしても大したことがなければ自分で手当させるだけ、大事に至れば救急車を呼ぶだけ。そして落ち着いた時にどういう気持でやったのかを問うというのを繰り返したら、自傷行為が減ったという話。 身を削るほどの丁寧なケアは必要だけど、何があっても相手は自分とおなじ人間であるという当たり前のことを忘れないことが、この仕事には必要なんだと思う。精神科ナースになったわけ水谷緑2わかる
nyae2021/09/27ネタバレ死体の掃除屋とヤクザを抜けたい殺し屋 #読切応援超面白かったです。人との関わりを持たない掃除屋(死体の解体処理)の女・サヲと、命の尊さを知ってヤクザを辞めようと決めた殺し屋・シギが出会う。シギは抜ける条件として決闘に勝つことを提示され、サヲはその負けた方の死体処理を命ぜられる。サヲの「勝ちなさい」の一言は痺れた。 シギに出会い、人とのつながりや生きたいという気持ちに触れることになるが、果たしてサヲが片付けるのはどっちなのか。いろんな思いが湧き出るラストでした。 欲を言えば、シギの相手・ミチオくんがめちゃくちゃいいキャラだったのでもっと活躍させてほしかったです。 ヤンマガwebで読めるのでぜひ。 https://yanmaga.jp/comics/%E6%96%B0%E4%BA%BA%E8%B3%9E/073c90f988a5b2e467a0bcfd518d8fbb波上の鱗大山満千10わかる
nyae2021/09/19低予算B級映画好きにすすめたい読みながら、すごい低予算B級特撮映画を観てるみたいだなって思ってたら実際に映画もあると知り驚く。あの巨大なイカタコカニの怪獣たちは、どちらかというと漫画よりも映画の方が映えそうだなと思います。多分観ることはないと思いますが…三大怪獣グルメ久住昌之 ほりのぶゆき 河崎実1わかる
nyae2021/09/15このタイトル、最後に「あー!」ってなる笑えるし、いい話だな〜って読み終えたんですけど最後までこのタイトルの意味がどうも気になってしまったんですが、よく考えてみると「あー!」ってなる仕掛けがありました…そういういう意味だったかぁ〜座ろうじいさんスズキスズヒロ1わかる
nyae2021/09/13ネタバレいいじゃないの…どんなタイトルだよwと思って読んでみると「確かにそうなんだけど、そうじゃない」ということがわかる。 要は大学の同級生(女子)に合コンに誘われたはずなのに、現地には男性しかいなかった。でも実際は「男装した女子」だった。というはなし。 コメディ強め?かと思いきや、これがね…思っている以上に"ピュアな恋愛もの"なんですよ!! いいじゃないの…いいじゃないの!!! いつまで経っても女性陣が男装してないときの姿をぜんぜん見せてくれないのがおもしろいです。でもいまのところ1巻につき1人、解禁してくれてます。なので3巻ではあの子の素顔がみれるかも…!? 個人的には藤さんと浅葱くんカプがツボです。沼です。距離感バグりすぎだよぉ…合コンに行ったら女がいなかった話蒼川なな3わかる
nyae2021/09/10ネタバレ大正タイムスリップ浪漫、そしてブロマンスタイムスリップものであり、極上のブロマンスです。 全8巻めっちゃくちゃ濃くて、読み終わるのが悲しいったらない。登場人物の相関図をつくったら結構複雑だと思うので、読み途中は「これ誰だっけ」ってなりがちなんですけど、クライマックスに向けての畳み掛けはもう余計なことなんて一切考えられないくらい夢中に。そして主人公・光也が現代に戻ってきてからもまだまだドラマがあり胸がギュッとなります。泣いた。 光也が過ごしたあの数ヶ月は、彼の青春そのものなんだろうと思います。ゴールデン・デイズ高尾滋2わかる
nyae2021/09/08ネタバレパーニラ、パニラ♪単行本発売日に新たに新作が読める(しかも単行本には入らない)なんてなんか凄いですね嬉しいですね。 今回のお話は「キャット・ラブ・クラブ」(2021年1月号掲載)に出てきた明美ちゃんとアツヒメの出会いのお話!?泣けます…(でも読み返すとふたりの出会いはアツヒメがキャバ嬢になってからとなっているのでこの時のことは覚えていない?) https://manba.co.jp/topics/26858 と思ったら後半に「ジジ・ネコン」(2021年4月号掲載)の画鋲くんらしき少年も出てきた!あのヘアスタイルの原点がここに。 https://manba.co.jp/topics/28715 単行本読んだらこの読み切りも絶対に読んでほしい。 猫には猫の、人生があるなぁ。パニラでアルバイト青化
nyae2021/09/04アラフォーオタクの切実な生き様…“アラフォーオタク”と言ってもそれは一括りに語れるものではなく、同じ人間がいないように同じアラフォーオタクもいないのであって…。 ただ、何かに熱狂的にハマったことのある人には確実に大きめな刃物で腹を刺されるくらいの衝撃は得られる、そんな一冊、かもしれない。 「推しがいる生活」ってとても充実していて楽しいというイメージが強いかもしれませんが、というかそれで間違ってないんですけど、その愛が強ければ強いほど身体と心が負うリスクも高くなるんですよね。それが10代や20代ならまだ良いのですが、アラフォーだとまた色々と事情が変わってくるというのがこれを読むとよーくわかります。 これを読んでも未来に希望を抱けるわけでもないですが、アラフォーオタクとしての振る舞いを間違えないように自分で自分をコントロールできるようにならないとなと思いました(若い子は止めてくれる大人が周りにいるけど、アラフォーはいないから自分で止めないといけないというのが地味に一番刺さった)。沼の中で不惑を迎えます。 輝くな!アラフォーおっかけレズビアン!竹内佐千子3わかる
nyae2021/09/02これが「報われなかった傑作」だと…?仮想空間で現実とは違う自分になって可愛い女の子と恋をするという題材的に、さほど古くなさそうと思って読んでいたら、連載開始が2004年と知ってたまげました。明らかに現在のVRよりも性能が(たぶん)先を行っている、かつ現実の未来に実現しそうなリアリティ。こういう、漫画家の圧倒的な発想力とそれをかたちにするパワーを見せつけられる漫画って、読んでよかったなーと思えます。 仮想現実が現実に干渉して現実の方を滅ぼすといったような展開は自分の想像の範疇を超えたのでなかなか理解に苦しみましたが、あのオチのつけ方はもっと想像できなかった。心でスタンディングオベーション。 一般的には仮想現実はあくまでも「仮」で、そこがどんなにパラダイスでも、現実に勝るものはないと考えるでしょうが、これを読むとそうとも限らないというか、どっちのほうが正しいとか決めるのもなんか違うような気持ちになりますね。 新装版の帯に「報われなかった傑作」と描かれていたそうですが、あまり売れなかったということですかね?そんな… VRが珍しくなくなったいまこそ読んでほしい作品です。ルサンチマン花沢健吾5わかる
nyae2021/08/30今いちばん好きなグルメ漫画 #1巻応援移動式パン屋「ミムラパン」が巻き起こすハートフルな人情漫画ですが、あえて"グルメ漫画"として推したい。そのくらいパンが美味しそうに描かれています。そして単行本には登場するパンのレシピも掲載されています。ミムラパンのパンが家でも食べれるなんて!と思いますが、パン作りは難しいので慣れてない人にはハードルが高いかもしれないですね。でも読めばきっと挑戦したくなるはずです。 この漫画は、背景の描き込みが凄まじく、また漂う空気とか人の感情の移り変わり等の効果の表現が特徴的でどこかファンタジーな雰囲気があります。それでいて生きるうえで大切な「美味しいものを食べる喜び」もしっかり伝わるように描かれてます。 作中でも言われてますが、パン作りは本当に難しい。ましてや商売にしようとすれば挫折は当たり前。そんな中で、どうして諦めずにミムラさんがパン屋を続けているかという問いにたいして答えた言葉がものすごく響きました。つらいことばかりでも、何があっても忘れることのない「楽しい瞬間」。もしかすると1秒もないかもしれないその瞬間のために頑張れるって、誰にでもあると思います。 パンに限らず、なにか美味しいものを自分で選んで買って、気分ををあげようという気持ちにしてくれる漫画です。くるくるくるま ミムラパン関野葵10わかる
nyae2021/08/27ウルトラハッピーすぎる #読切応援タイトルに偽りなし。ウルトラハッピーが過ぎる読み切り。 この漫画の世界観では同性婚のハードルがほぼ無いのもあり、ただただ結婚に向けてウキウキしてるカップルが描かれてます。でもそのへんの漫画家さんが同じ内容を描いてもボツをくらうでしょう。そういう点でさすがは稲井カオルさんだなと思います。内容はただのウルトラハッピーな話だけど、最初から最後まで途切れないボケとツッコミの畳み掛けは圧巻です。ウルトラハッピー 俺と僕稲井カオル1わかる
nyae2021/08/26自分の人生、最後に残したいものは何かを考える同性カップルであるがゆえの葛藤もあると思いますが、性別関係なく「誰かと一生をともにする覚悟」が重いと感じているひとが読むと響くものがあると思います。 この漫画では死ぬまでの何十年、自分の本心を隠したままでいるのか、生きているうちに伝えるかが描かれてますが、実際人間いつ死ぬかわかりませんから、そのときにそばに誰がいてほしいかって大事なことですね。その時に「この人」っていうのがいればいいですけど。笑その日に残るかけらのためにななせ悠
nyae2021/08/2614歳女中さんの真面目でていねいな暮らし #1巻応援昭和初期を舞台に、14歳の女中・ハナちゃんと、ハナちゃんの主人になったひとり暮らしの翻訳家・令子さんとの日々を描く。女中がいる家というとお金持ちの家庭を想像しますが、この時代はそこまで裕福ではなくても女中を雇うことは珍しくなかったそうです。 ハナちゃんはとにかく真面目な子で、何をするにもきっちりかっちり、遊びや余計は一切なし。その完璧な仕事ぶりには読んでいてなぜか心が浄化される気分です。ただその真面目さゆえの行動にクスッとしたり、思わず観察したくなる独特の可愛さの持ち主です。なのでなんかかまいたくなってしまう令子さんの気持ちがもの凄くわかります。令子さんていい意味ですごく普通の人なので読者と感覚が近い気がする。 時代背景としては、一般家庭に少しづつ海外の文化が取り入れられ始めたあたりで、田舎から東京に出てきたハナちゃんが珍しいものを見て新鮮な反応をしている姿も見所です。2巻以降もずっとこんな日々が続いてくれたらいいなと思ってます。うちのちいさな女中さん長田佳奈2わかる
nyae2021/08/17ネタバレ優しい距離感 #読切応援「君の背に青を想う。」 https://manba.co.jp/topics/20760 の作者の新作読切。前作もかなり好きでしたけど、今回のも素晴らしかったです。 まあ読むと分かるんですが主人公・秋字くんの義理の父親・宮さんのビジュアルのインパクトが強くてですね…とりあえずそれは置いておいて。 両親が別れてそして父親が亡くなって母が再婚して。宮さんは母の再婚相手だけど、父親ではない。でも、実の父親よりもいい人。秋字くんは反発するでもなく捻くれるわけでもなく。家族が変化していくなかでそれを受け入れてゆくのですが、唯一の心残りがずっとあって…という話。 この家族、みんながみんなを想い合っているなぁとじんわりと伝わるいい話でした。 それにしても、宮さんの顔…あれ、なんなんでしょうねw 僕とお父さんについて薄場圭4わかる