バカとゴッホ
晴れ舞台である高校最後の文化祭を目前にして、突然メンバー2人が脱退した学生バンド「ムーズムズ」。残された堺(さかい)と正二(しょうじ)は、独学で服飾を学ぶクラスメイトの女の子・ゴッホをひょんなことからスタイリストとして迎え、夢に向かって歩みはじめるが……!?――「バカ」なりに一本筋が通った男の本気の恋と本気の青春。
加藤伸吉のもう一つの代表作。バカの本気の青春
ロボットの捜索を職とするサルベージ屋、誰の所有物でもない「自由ロボット」、半永久的な耐用年数を持つ「時間航行者」……。さまざまな視点で描かれるヒトとロボットの未来世界。時の流れの中で、いつしか彼らの運命は1つの大きな終着点に向かって動きだしていく……。世界の行く末を壮大に夢想した、ロマンティック・フューチャー。
ダレカノセカイ
高校卒業を間近に控えた加茂野紫(かものゆかり)のもとに突如現れた少女アーニャ。その瞬間から世界はそれまでとはまったく違う姿を見せ、加茂野は自分が恐るべき異能力を持つことを知る!
逢沢りく
第19回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作! 逢沢りく14歳、おしゃれなパパと、カンペキなママと暮らしている。タレントのように美しく、クラスメイトからは特別な存在と思われ、みずからもそう信じている。彼女は、蛇口をちょっとひねるように、ウソの涙をこぼす特技も持っているが、本当の悲しみがどんなものなのかは、わからないでいた――。そんな彼女が、ある日、大嫌いな関西にある親戚に預けられることになり……。あたたかな笑いと涙に包まれる感動長篇マンガ。
スローフードって楽じゃない。手間ひまかけて、汗かいて。だけど、そうやって辿り着いたひとくちには、本当の美味しさが満ちているのです。都会から生まれ故郷の小森に戻り、農業を営むいち子。四季折々の収穫に舌鼓を打ちながら、彼女は自分の生き方を模索する――。当世きっての漫画家が描く、本物のネイチャー・ライフ。
トライガン
600億$$(ダブドル)の賞金首として指名手配中の伝説のガンマン、ヴァッシュ・ザ・スタンピード。今ではロスト・ジュライと呼ばれる、かつて7都市のひとつ第3都市ジュライを灰に変えた彼の正体は…平和主義者!?ハートフルガンアクション第1巻!!
かつて、東京都北区十条という街の片隅に存在していたスナック「キャンドル」。店主(ママ)の人柄のせいか立地によってか、一飯を求めて流浪する野良猫をはじめ、出禁の嵐で遭難した泥酔老人や酔狂中高年たちの駆け込み寺として十条の街に巣食っていた。酔客による尿の過失で半故障したカラオケ機器、初対面の客に「おもしろい顔」を執拗に披露し続ける謎の男、そこから謎の美女を交えて開幕してしまった猫真似&鳥真似の「アニマル・ナイト」…。そしてこれまた初対面の客の××××を唐突に鷲づかむ境界スレスレおやじに正体不明の老婆娼婦集団……。『東京都北区赤羽』を執筆中に漫画家・清野とおるが遭遇し、自身の“精神”を守るため、10余年にわたって封印し続けたトラウマ級の記憶の鍋蓋が今、開く…!
現役書店員が描く書店あるある。うっかり者の新人、微妙に拗らせてしまったベテラン、ほどよい温度の店長たちが、次から次へと来店する、ほどよい温度でクセが強いお客さんたちを華麗にさばきます。ほどよく頑張ってほどよく幸せな書店員たちの愛すべきあるある。
【大正文士の青春群像劇】川口松太郎 23才、直木三十五 32才、芥川龍之介 31才、菊池寛 34才、谷崎潤一郎 37才、小山内薫 42才。『文藝春秋』創刊の年、若き文人らの眩き軌跡―― 一九二三年(大正十二年)九月一日、未曾有の大地震が関東一円を襲う。死者十万五千人、家屋全壊訳十万九千、全焼二十万二千余棟…出版社や本屋が集中していた神田周辺も壊滅的な被害を受けた。失われた書籍は数百万冊にのぼり、この年に創刊された『文藝春秋』もその例外ではなかった。一方『大大阪』の呼称で親しまれ、当時人口で東京を凌駕していた大阪は、モダニズム文化が花開いていた。その代表とも言われるプラトン社の雑誌『苦楽』を創刊すべく、その後の文学界を担う文士らが集うのであった。現代演劇の祖とも言える新劇を立ち上げた小山内薫。小山内を師と仰ぎ、後に第一回直木賞を受賞する川口松太郎。松太郎と共に雑誌『苦楽』を創刊。後に小説家として大成し直木賞として名を残す直木三十五。夏目漱石亡き後の新時代文壇のキラメキ、若き文士らの交流と奮闘する姿を描いた大正文士浪漫。
甘い水
青春漫画の名手・松本剛の傑作たちが電子で甦る! 北海道、道東、秋。少年は、誰にも望まれぬ夢を抱き、少女は、誰にも語れぬ大きな秘密を、心の奥にしまいこんでいた。そして、そのまま二人は恋に落ちた。『君の名は。』の新海誠監督も絶賛した、美しくも儚い青春漫画の金字塔が、ついに電子で登場!
親友(女)に執着して彼氏を寝取ってしまった迷走女をとりまく三角関係ラブストーリー。淡々とした陰気な美人・清見には、ほがらかなモテ女子・初夏しか友達がいない。そんな2人の間に、初夏の新彼・白柳が登場した。都内出身・将来有望・美形…とハイスペな年下大学生だが、中身はフツーでどちらかというと暗い。清見は思った。「初夏はいったいどんな気持ちでこんなつまらない男の子と付き合っているんだろう」と。……そうしてある日、清見はやらかした。起きたらラブホテルで、隣には親友の彼氏が…!!!絶対絶対まずい!!とパニックにおちいった清見は、その日から暴走し始める。親友への対処×やらかした男との距離感=何が正解…!?何もかもがナナメ上の女・清見をとりまく情緒グラグラ三角関係、第1巻!
ポチごっこ。
うだつがあがらないサラリーマン・友寄は、生きる理由を見失い、ある日飛び降り自殺を決行する。しかし目が覚めると、そこは見知らぬ女子高生の部屋。謎の美少女・花さんの元で、飼い犬・ポチとして生活するハメになり…!?
絶対おもしろいやつだと思って読んだらやっぱりおもしろかった。 子供の頃からの幼馴染みで今も同じ高校に通っている堺と正二はバンドを組んでて、才能はあるんだけどなんだか上手くいっていない。二人はひょんなことからクラスメイトで服作りのセンスが抜群で「ゴッホ」というアダ名の女の子と仲良くなる。ゴッホが高校を辞めて服作り一本でやっていく決心をして、堺と正二もそれを応援するんだけど、高校卒業して働きながらバンドを続けるのも難しいし、ゴッホも親からの援助も打ち切られてお金がなくて、社会に揉まれてみんながどんどんダメになっていく。これが1巻。名付けるなら「3人の青春編」って感じ。 2巻はバラバラになった3人がまた再会していく話で、あらすじにすると漫画らしい展開の連続なんだけど、まったく安っぽくない。私は2巻からが好きだった。特にゴッホが衣装係として働き始めたショークラブで出会うエルムとの恋の場面。エルムも変わり者なのがまたいいんです。最初は堺とゴッホが中心の話なんだけど、タイトルの「バカとゴッホ」の意味が堺と正二の二人のことに変わっていく、これが見所ですね!でも3人の出会いがとてもいい結末を迎えたラストも素敵でした。