お寺のお坊さんに拾われた子猫が30年生きて化け猫になってドラえもんみたいに暮らしてる話です。性格がおっさんそのものなので愛らしさとかはないですが、無免でバイクに乗って警察にパクられてたりしてて笑っちゃいます…おまえ猫だろ!みたいな(笑)。あんまの仕事をしてるって設定も謎で面白いです。だらしないところを飼い主のおかみさんからは疎まれたりもしてますが、男子小学生にはアニキと慕われるような魅力もあったりするんです。最終回が「なぜ?!」っていう感じの終わり方だったんですけど、掲載誌が少年マンガだったからというのも関係あるんでしょうか。電子書籍で買ったけど紙でも欲しいな〜。

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化け猫あんずちゃん

当時の小学生はどんな気持ちで読んでたんだろうか

化け猫あんずちゃん いましろたかし
hysysk
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割と自分も(後になって気づくと)大人向けのマンガを読んでいたので面白みは伝わると思うが、一般的に想像するような子供向けマンガのドタバタ感や分かりやすいオチはない。 地下道に住んでる大妖怪カエルちゃんとのやり取りが最高。 あんずちゃん「お前ここで何やってんの?」 カエルちゃん「何にもしてないよ 寝たり起きたり」「穴掘るのが趣味だからさーたいくつだと穴掘って遊んでるんだ」 あんずちゃん「かっこいいじゃん」 あるがままの自分でいい、ということではなく、こうなるしかない、みたいなキャラクターがいましろ作品の魅力。何もしてなくてもいい。宝くじで3億円が当たっても、やりたいことはなくていい。 とかく夢や目標を持たなければ駄目だと言われがちな小学生(そしてそれを分かっていて大人が喜ぶようにうまく立ち振る舞えてしまうやつ)にとって、こういうスタンスは目から鱗なんじゃないかと思う。 『グチ文学 気に病む』というエッセイにこの作品を描いている時の話が出てきて面白い。小学5年生が「先生と話がしたいから家に遊びに来てくれ」というファンレターを送ってきたり、宝くじが当たると色んな人がたかりにくる噂は都市伝説であることを担当編集が調べてたり(えらい)。 個人的には、いましろ節が利いてて、モラルの面でも思想的な面でも安心して人におすすめできる作品。

ダイヤモンドの功罪

最新話で綾瀬川が覚醒したぞ!!

ダイヤモンドの功罪
かしこ
かしこ

最新話でついに!綾が覚醒をしましたね!エヴァで言うところの覚醒と同じ意味なので心配ではありますが、これから益々タイトル通りの「功罪」っぷりを発揮してくれることでしょう。 ということで単行本を読み返してみました。運動神経だけではなく、身体能力、そして頭脳と、スポーツをする為の全てに恵まれた小学5年生の綾瀬川。U12の日本代表でもエースに選ばれ、他の代表選手からも「俺の世代にはずっとコイツがいるんだ…」と恐れられる程の逸材っぷり。しかし綾瀬川の本心は只々みんなと楽しく野球がしたいだけ。そう、綾本人も自分の才能に傷ついているのです。でも誰もそれを知らない。いてもイガくらいかな? 私は野球に関して全くの無知なんですがそれでもハマるのは、これが「才能」の話だから。やはり圧倒的な才能は人を翻弄するんですよ!!恐ろしやです。 日本代表の並木監督があのまま綾の面倒を見てくれたらよかったけど、このまま足立フェニックスで限界まで投げ続けたらプロになる前に選手生命が絶たれそうで心配ですね。ストーリーの冒頭で何回か高校球児になった綾が出てくるけど「この試合で壊れてもいい…!」と言ってたのが気になる。それがどういう意味なのか。やけっぱちなんだろうか。今のところ理解者になりそうな人が大和しかいないけど、東京と大阪で距離もあるし、大和もプレイヤーになりたそうだし、どうなっちゃうんだろう…。 将来は大谷さんのようになってくれたらいいのにな〜と思うのも綾にとっては大きなお世話なんだよね。とにかくハッピーエンドであってくれ!!と願いながら読んでます。

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化け猫あんずちゃん 風雲編

化け猫あんずちゃん 風雲編

2006~2007年まで「コミックボンボン」で連載した、いましろたかしの『化け猫あんずちゃん』。その続編が令和の今、開幕! 南伊豆・池照町にある草成寺で拾われた一匹の猫。30年経ったらなんと化け猫になっていた──。そんなあんずちゃんが3億円の宝くじを当てて、穏やかな町に“嵐”が巻き起こる…! アニメ映画がカンヌやアヌシーという名だたる国際映画祭を席巻した『あんずちゃん』の魅力を、続編でも堪能できること間違いなし!!

初期のいましろたかし ハーツ&マインズ+ザ★ライトスタッフ+その他

初期のいましろたかし ハーツ&マインズ+ザ★ライトスタッフ+その他

1989年『ハーツ&マインズ』、1990年『ザ★ライトスタッフ』…バブル崩壊前夜に奇跡のように出現した二作品が、堂々の復刻版になって登場! 『ハーツ&マインズ』…▼モルタルパーティー▼シークレットライフ▼徳永家の興亡▼CITY NIGHT▼岡田の日曜日▼非情の町▼何卒、省吾!!▼忘れられた島▼青年の主張▼ケイゾウ▼中野の友人▼ジャスティ!▼キャンパスクロッキー▼岡田のアルバイト▼ジャスティII▼`84男おいどん▼達人▼刑事課長・島耕助▼厳冬▼銭王▼激突▼LIVE!ヤマギシ▼愛と誠▼省吾のH大作戦▼ハーツ&マインズ 『ザ★ライトスタッフ』…▼こんにちは▼剣客往来▼流星号消ゆ▼大いなる眠り▼子亀のワルツ▼月月火水木金金(前編)▼月月火水木金金(中編)▼月月火水木金金(後編)▼ナイス・トゥー・ミーチュー▼HAGOROMO▼悲しみのチンコマンコ作戦▼2001年 ボトルの旅▼太陽がいっぱい▼追跡▼野球小僧▼サマータイムブルース▼渚にて 〈単行本未収録作品〉…▼アホ族の男▼ランラン青果店▼美奈子と先生▼ピアノの先生●あらすじ/都会で独り暮らしをする男達シリーズ。高層ビルの見える街に住みたいと言って、西新宿のアパートを借りた佐藤くん。1年後には取り壊して新築ワンルームにするとの大家の計画のために、なかなかにシブい趣の部屋だ。だが、ひとつ許せないのは……共同トイレが「洋式」なこと(「モルタルパーティー」)。●本巻の特徴/時代を予見した魂の漫画家が描いた幻の名作に、その後の単行本未収録作品も収めた豪華な一冊。江口寿史・浦沢直樹らが、刊行に寄せて綴った「祝辞」も見逃せない…!! 充分すぎる読みごたえ! 総ページ数680ページにも及ぶ、いましろたかしの魂の叫びを聞け!! 笑い、そして泣け…!!

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戦争×漫画 1970-2020

戦争×漫画 1970-2020

漫画家たちの「戦争」アンソロジー 漫画家の感性が「未来の戦争」の予感を、戦時への想像力で捉えた作品を集め話題を呼んだ「ビッグコミックオリジナル戦後70周年増刊号」を底本に再編集し、追加原稿も多数収録した増補愛蔵版アンソロジー。排外主義と非寛容。世界全体を覆うきな臭さは、すでに新しい「質」の戦争が起きているとも考えられる。漫画家の想像力は果たして「戦争」をどう表現するのか。水木しげる、山上たつひこから浅野いにおまで異才・鬼才・天才……日本を代表する漫画界の傑物たちの描く「戦争」。小説家等の寄稿も多数収録。角田光代の「漫画の自由さと豊富さ」と題する書き下ろしも収録。

デメキング 完結版

デメキング 完結版

いまこそ読まれるべき怪物的傑作、「完結版」となってついに復刻!! 【本書収録内容】 ●新たに描き下ろされたエンディングを含む『デメキング』最終完全バージョン! ●幻のプロトタイプ版『DEMEKING』も18ページ分、フル収録! ●いましろたかしがすべてを語りつくす、1万5千字インタビュー!(聞き手・大西祥平) ●『20世紀少年』との意外な関係とは!?――浦沢直樹氏による『デメキング』解説

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狩撫麻礼作品集 カリブソング

狩撫麻礼作品集 カリブソング

【SIDE A】大友克洋「EAST OF THE SUN,WEST OF THE MOON」/かわぐちかいじ「赤い風車」/谷口ジロー「野獣の夜」/守村大「Rock喫茶開店入門編」/泉晴紀「ダーク・マスター」/いましろたかし「おめーに似た奴」 【SIDE B】松本大洋「リボルバー」/森園みるく「デッドエンド」/カネコアツシ「CALLING」/やまだないと「ホラぁ」

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ハード・コア 平成地獄ブラザーズ 【映画カバー版】

ハード・コア 平成地獄ブラザーズ 【映画カバー版】

【映画カバー版。2019年2月15日までの期間限定配信。 ※内容は通常カバー版と同じものとなります。】「男たちの結末に、僕は泣いた」山田孝之、絶賛。そして、佐藤健、荒川良々とともに、映画化へ!狩撫麻礼&いましろたかし、漫画界最狂のタッグが放つ、二十世紀最後の大傑作、衝撃の復刻。最底辺のアウトローが、この世界の“核心”へ肉迫する。現代の奇書!

未来人サイジョー

未来人サイジョー

突如、激動騒然の2020年から、50年前の大阪にタイムスリップしてしまった元漫画家アシスタント西条浩志(50歳)。ツテ無し無一文の彼の前にあらわれたのは、肉屋でバイトをしながらプロ漫画家を夢見ている稀代のお人好し北川ススム(20歳)! 二人を待つ未来とは!? 決死のサバイバルが今始まる!!鬼才・いましろたかしのSFタイムスリップサスペンス最新作!! 全3巻、同時発売!●いましろたかし ビームコミックス好評既刊●『曇天三茶生活 我、かく闘えり』『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』全4巻 原作:狩撫麻礼『釣れんボーイ』上・下巻『新釣れんボーイ』『永遠のケツ』『ぼけまん』『原発幻魔大戦』『原発幻魔大戦 首相官邸前デモ編』『原発幻魔大戦 日本発狂編』『引き潮』『いましろたかし傑作短編集』『盆堀さん』『ラララ劇場』『タコポン』上・下巻 原作:狩撫麻礼『ぼくトンちゃん』●コミックビーム 公式ツイッター●@COMIC_BEAM

タコポン

タコポン

見知らぬもの同士が、偽りの家族を構成するという仕事…その依頼者、“タコポン”と呼ばれる謎の存在は、彼らに、様々な「指令」を突きつけてくるが…?越境する魂の漫画原作者・狩撫麻礼が、現時点では狩撫名義で書いた最後の作品であり、圧倒的なボリュームを誇る最大の問題作。描くは、これも日本漫画界に突出する個性、いましろたかし!地獄のタッグが放つ、「物語」に、震えろ!

原発幻魔大戦

原発幻魔大戦

ダメな男たちを活写し、かつて癒し系漫画家であった、いましろたかし。だが、3.11以降明るみになった政府、メディア、財界、官僚の腐敗を看過できず、本書において反原発、反TPPを宣言するに到る。巻末には、これらの問題の現状を現役の国会議員・田中康夫氏に聞いたインタビューを収録!!

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