「これは事実談であり、この男は実在する。」
空手バカ一代 梶原一騎 影丸譲也 つのだじろう
つのだじろう/影丸譲也版両方とも楽しく読めた。
つのだじろうの方は空手道を追求、影丸譲也の方は格闘漫画を前面に出している感じ。片マユゲ剃り、剣道三倍段、自然石割りなどのネタの宝庫でもあり、格闘漫画好きとしては避けては通れない傑作だと思う。
一番好きなエピソードは、山籠り終了後街に降りて来たときに、電柱を殴って、電線に止まっていた鳥がおちて「強くなった」と実感するシーン
虚実が入り混じりつつも、実際にあったことように原作をかける梶原一騎は偉大だ
空手バカ一代
極真空手に心を打たれ、しかし逆に
打倒・極真に燃えて独自の空手で
極真全国大会に出場してきた選手の話もあった。
空手バカ一代によれば
スピンチョップが相手の頭部
(首筋の耳のあたり)
にあたってしまい
反則負けになりそうなところを
極真側の計らいで試合続行となった、
と描かれている。
あれがもしチョップでなかったり、
首筋でなく顔面だったら、
その話を読んだ時点で
「あれ、極真って顔面攻撃はなしなの?」
と気がついていたのだが。
あれもまたギリギリの線まで描いて
ドラマ化した梶原マジックだったな。