まだ子供で、ウソをつくことは悪いことであり
大人はウソをつかないと思っていたころに読んだ。
ノンフィクションはノンフィクションであり、
フィクションはフィクションだと思っていた。
それで極真空手に入門したわけではないが、
極真空手こそ史上最強だと思っていた。
マス・オオヤマは世界中でリングでも
私闘でも戦いまくったのだと思っていた。
サファーデはコマのように回転し続け、
カポエラは逆立ちし続けるものと思っていた。
李青鵬こそ最強の敵であり決闘の後には
わかりあえて良かったなあと思っていた。
芦原英幸は山狩りを跳ね除け、
添野義二は減量苦を跳ね除けたと思っていた。
猪木vsウィリー戦はウィリーが勝つと思っていた。

もっとも大きな衝撃を受けたのは
極真空手は正拳や肘での顔面攻撃アリだと
思っていて、それが禁じ手だと知ったときだった。
初めて空手バカ一代をよんでから、
それが分かったのは20年以上はたってからだ。
そうだといわれて、
え、あれ、でも漫画では使っていたし、と困惑した。
そして漫画の中では正拳や肘打ちでの
顔面攻撃が、試合ではなく私闘でしか
繰り出されていないことを確認して思った。
「なんて上手い漫画なんだ!」と(笑)。

あいかわらず空手の実体験は無く、
漫画や文献、動画でみることしかない
格闘技オタクではあるが、
今は、極真空手も他のフルコン系も、
いわゆる寸止めだったり形重視の空手も
それぞれ、分かったようなつもりで
それぞれを見させてもらっている。

信じていた、ならそれゆえに
裏切られた、という心の傷を負うかもしれない。
私は信じたわけではない、思った、だ。
なので驚いたけれど傷ついてはいない。

だから空手バカ一代を読んで
「上手いこと騙された」とは思うが、
傷ついたり恨んでやるとは思っていない。
充分すぎるほど楽しんで興奮させてもらったから。
そして騙されたと思いつつも、まだ
極真は最強かもと思わせてくれているから。

強敵・李青鵬の必殺技・三光。
相手の頭の上を飛び越えて背後をとる、
とか冷静に考えれば有り得ない技。
だが初めて読んだときには
初対決で天性の勝負感で逆転、
しかしそれを、そう来ると判っていれば
交わすのは容易いと再勝負を挑まれ、
今度は対決の場の条件を利して・・
という流れに素直に興奮した。
さすがはマス大山。
さすがはゴッド・ハンド、と。

他にも、太極拳は一見すると動きが遅く見えるが、
触れたら石をも砕く、という描写もあった。
歴史ある中国恐るべし、と思っていた(笑)。

極真空手に心を打たれ、しかし逆に
打倒・極真に燃えて独自の空手で
極真全国大会に出場してきた選手の話もあった。
空手バカ一代によれば
スピンチョップが相手の頭部
(首筋の耳のあたり)
にあたってしまい
反則負けになりそうなところを
極真側の計らいで試合続行となった、
と描かれている。
あれがもしチョップでなかったり、
首筋でなく顔面だったら、
その話を読んだ時点で
「あれ、極真って顔面攻撃はなしなの?」
と気がついていたのだが。
あれもまたギリギリの線まで描いて
ドラマ化した梶原マジックだったな。

俺もブルースリーが極真空手を習っていた話とかすげー信じてたよ

俺もブルースリーが極真空手を習っていた話とかすげー信じてたよ

@名無し

それをまた、
さすが極真、
さすがブルースリーと思わせる
勢いがありましたよね(笑)。

信じさせるのが上手い感じだった。 極真空手 ハワイ支部のブルース・オテナにちなんでブルースと名乗ってるってありそうなエピソードを入れてくるから信じてた

信じさせるのが上手い感じだった。 極真空手 ハワイ支部のブルース・オテナにちなんでブルースと名乗ってるってありそうなエピソードを入れてくるから信じてた

信じさせるのが上手い感じだった。 極真空手 ハワイ支部のブルース・オテナにちなんでブルースと名乗ってるってありそうなエピソードを入れてくるから信じてた

@名無し

>>ありそうなエピソードを入れてくるから信じてた
そうなんですよね、ありそうなところ、
そうだったら嬉しい、面白いと思うところを
ついてくるんですよ(笑)。

極真空手が「空手バカ一代」のヒットで
注目を集め、多くの門下生を集めたのは事実。
だが空バカ連載開始時には既に極真会館は
本部道場も創設し、オープントーナメントでの
全日本選手権も開催している。
自分は空バカがそこそこヒットしてからの
読者で、読み始めた頃はイメージとして
「無名の空手道場が漫画のヒットで
 一躍、世に知られ大人気になった」
と思っていた。
だが、実際には極真会館は
自力で流派を確立し、ある程度、
世に出てきたあとに空バカの連載が始まり、
注目を集め人気や知名度に拍車がかかったようだ。
漫画がヒットする前に既に
漫画に登場する猛者達が極真に
在籍し(漫画ほど派手ではなくとも)
空手家として大成していたわけだし、
漫画連載開始後の入門者も格闘技界での
他流試合などで実績をあげている。
なので極真の強さはけしてフィクション
だけではないわけだし、
格闘技界でもそう評価されていると思う。

今では梶原作品に虚実が入り混じって
いることはごく普通に知られており、
その上で、梶原作品の面白さも
評価は緩んでいないと思う。
そして私としては
極真空手、空手バカ一代については、
梶原一騎先生にとって極真空手という存在が、
あんな話こんなシーンと面白いストーリーを
次から次へと思いつかせるほどに
魅力溢れる存在で、偶然にも若かりし頃から
梶原先生が極真に出会えた事から生まれた
奇跡の名作だったのだろうなあ、と思っている。

この漫画はインターネットがある時代では絶対連載もできないし面白くはならないと思う。時代背景も含めないとわからない傑作

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