永遠に仲良し、、なんて。
青春だな。 それぞれ登場人物の心の葛藤が、良く描かれていたと思う。 私は、、俺は、、って悩む時期、友人関係も難しい。昔みたいに仲良しこよしとはいかない現実。 真正面からお互い向き合えるのも、彼らの世代ならではかなと思った。 色んなことを経験しながら、未来に向かって歩いていくんだろう。とか、自分の学生時代を振り返ってみたりしました。
国内外で大絶賛された『神様がうそをつく。』の尾崎かおり最新作! 小学生の頃、大の仲良しだった継(つぐ)、空、優心、朝里。変わらないと信じていた絆には、いつしかヒビが入っていた……。高校生男女4人組が織りなす青春と再生の物語。
全3巻読み終わった。
若干ネタバレあります。
ありがたいと思えるのは、4人それぞれがそれぞれのきっかけでしがらみで狭くなってしまった視野から外に脱して俯瞰して現在の状況を見れるようになったことだ。
他人には他人の、自分には自分の事情がある。
それはどうしようもないし、特に他人の状況は友達がどうこうしようと無駄だったりする。
「それでも友だちが友だちにできるのは それでも友だちでいることだけだ」とは継の父さんのセリフ。
全員がこじれたまま会わずに大人になっていたらこういう結末にはならなかったろう。
高校生の柔軟さだからこそ出来得る着地点だと感じた。
もっと読んでいたかったが、これくらいがちょうどいいのかもしれない。
現状の人生に気負いすぎてる全ての思春期に読んでもらいたい。
巻末に載っていた読み切り「ラブレター」も素晴らしかった。
世論的には幼児をネグレクトした母親を責めるのは当然だし、そういった流れをある程度は否定しないが、こういう視点もあるという提示が愛おしい。
誰しも望んでそうなったわけじゃない。
全ての生命は素晴らしく、漏れなく素敵だという神視点。
人は変わる。
一度犯罪を犯してしまった人間を苛烈に叩き、再起不能レベルに貶めるのはどうだろうかとは思う。
人生は素晴らしくあるべきだ。
顔を上げて楽しもう。と思った。