あのときの気持ちを思い出せてくれるいいマンガになりそうな予感!にコメントする

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吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前
全3巻読み終わった。 若干ネタバレあります。 ありがたいと思えるのは、4人それぞれがそれぞれのきっかけでしがらみで狭くなってしまった視野から外に脱して俯瞰して現在の状況を見れるようになったことだ。 他人には他人の、自分には自分の事情がある。 それはどうしようもないし、特に他人の状況は友達がどうこうしようと無駄だったりする。 「それでも友だちが友だちにできるのは それでも友だちでいることだけだ」とは継の父さんのセリフ。 全員がこじれたまま会わずに大人になっていたらこういう結末にはならなかったろう。 高校生の柔軟さだからこそ出来得る着地点だと感じた。 もっと読んでいたかったが、これくらいがちょうどいいのかもしれない。 現状の人生に気負いすぎてる全ての思春期に読んでもらいたい。 巻末に載っていた読み切り「ラブレター」も素晴らしかった。 世論的には幼児をネグレクトした母親を責めるのは当然だし、そういった流れをある程度は否定しないが、こういう視点もあるという提示が愛おしい。 誰しも望んでそうなったわけじゃない。 全ての生命は素晴らしく、漏れなく素敵だという神視点。 人は変わる。 一度犯罪を犯してしまった人間を苛烈に叩き、再起不能レベルに貶めるのはどうだろうかとは思う。 人生は素晴らしくあるべきだ。 顔を上げて楽しもう。と思った。
ねずみロワイアル
かわいい恐怖の殺し合い #1巻応援
ねずみロワイアル
兎来栄寿
兎来栄寿
『ムムリン』や『オオカミの子』の佐々木順一郎さんのかわいい絵柄で描かれる、残酷なバトルロワイアル。 そう、まさに高見広春さんの『バトル・ロワイアル』と同じようなクラスメイト同士の殺し合いが描かれていきます。1999年に出てリアルタイムで読んだ小説が、四半世紀経った今でもこうして色濃く影響を与え続けてフォロワーを生んでいるのは感慨深いです。 基本的なルールも『バトル・ロワイアル』に準拠しており ・殺し合いは島で行われる ・生徒たちには全員爆発する首輪が付けられている ・島にはランダムで刃物や銃器など武器が配置されている ・1日ごとに禁止エリアが設定され行動エリアが狭まっていく といった具合です。進化しているのは、スマホのような携帯端末でさまざまな情報を得られるということ。ただそれもどこかで充電ができないとずっと使い続けることはできないという制約も面白いです。 殺し合いのゲームが進行する傍らで頻繁にエモーショナルな回想が挟まっていく構成もまた『バトル・ロワイアル』を思い出します。それぞれの同級生たちが、普段の学校生活では見られない陰の姿を持っていたり、非日常だからこそ剥き出しになる感情を表したりといった醍醐味の部分もしっかり描かれていて刺さります。本家も、もちろんゲーム的な部分の面白さもありつつ思春期の少年少女たちが織りなす人間ドラマの模様が名作を名作たらしめた部分ですからね。 同じネズミでありながらそれぞれのキャラクターがしっかり描き分けられているのもすごいです。外見は似ているにも関わらず、それぞれがちゃんと個性的に立てられています。そして、このかわいさがあればこそ本家さながらの酷薄な展開が引き立ちます。 血と裏切りに塗れた島で、彼らの運命はどうなるのか。どのような結末を見せてくれるのか。目が離せません。
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