読み返しても最高だった
再遊記が出るたびにイチから読み返したいなと思っていたので満を持して読み返してます。 やっぱり根っこはコレぐらいのニュアンスだったよなーとホッとしちゃう。 発見伝→才遊記→再遊記 と繋がっていて、再遊記で主人公になった芹沢の方が有名なキャラになってしまったけど、藤本は藤本で爽快なキャラで好き。 時事ネタや流行を率先して取り入れているため、描かれていた時代を感じられるのも読み返すメリットですね。
一億人の国民食、ラーメン!百戦錬磨のプロたちが鎬を削る世界に、ラーメン好きの普通の(?)サラリーマン・藤本が挑む!!上司の栄転祝いのため、評判のラーメン店「高津家」を訪れた藤本。ところが、出されたラーメンを一口食べた彼は、「まずいッ!!」と大声で叫ぶ。当然、店の主人に目を付けられてしまうが、藤本は謝るどころか、自分ならもっと美味いラーメンを作ることができる、と豪語し……!?
お客さんが
「何が美味しいの?」「オススメはなんですか?」
とか店員さんに聞いたときの
店員さんの対応についての話が面白い。
(第19巻第百六十七杯 店員採用の条件は何)
ベストと思われる対応は後半であきらかにされるが、
現実にはあんな完璧で正しい対応は
なかなか出来ないだろうとは思う。
店員さんにしてみたらこの(添付画像みたいな)
対応がベストだと思っている人は多いだろうし、
お客さんのほうだって挨拶程度に言っている人も多いだろうし。
だけれども、というか、だからこそというか、
古今東西にラーメン屋さんに限らず全ての飲食店で
昨日も今日も明日も交わされているだろう
この「結果的に不毛な」やり取りに関して
お客さんにも店員さんにも、この話を読んでもらって
御一考していただく価値や意義はあると思う。