読み返しても最高だった
再遊記が出るたびにイチから読み返したいなと思っていたので満を持して読み返してます。 やっぱり根っこはコレぐらいのニュアンスだったよなーとホッとしちゃう。 発見伝→才遊記→再遊記 と繋がっていて、再遊記で主人公になった芹沢の方が有名なキャラになってしまったけど、藤本は藤本で爽快なキャラで好き。 時事ネタや流行を率先して取り入れているため、描かれていた時代を感じられるのも読み返すメリットですね。
一億人の国民食、ラーメン!百戦錬磨のプロたちが鎬を削る世界に、ラーメン好きの普通の(?)サラリーマン・藤本が挑む!!上司の栄転祝いのため、評判のラーメン店「高津家」を訪れた藤本。ところが、出されたラーメンを一口食べた彼は、「まずいッ!!」と大声で叫ぶ。当然、店の主人に目を付けられてしまうが、藤本は謝るどころか、自分ならもっと美味いラーメンを作ることができる、と豪語し……!?
第24巻では博多ラーメン対決として
「制限時間内に何杯ラーメンを作れるか対決」
が行われた。
これはこれで面白い対決だった。
けれど勝負を分けた要因になった、
勝った店主のテクニックを考えると、
この対決のルール設定自体が間違っていたように思う。
対決にいたった過程や勝負の目的を考えれば
「バリヤワから粉落としまでの各種をそれぞれ
どれだけ短時間で茹でられるか」という点と、
「バリヤワから粉落としまで、注文数量も順番も
ランダムで上がってくる状況を
どれだけ効率よく短時間でこなすか」という点の
二点を総合的に判断出来るルールでなければおかしい。
そうではないので、現実的にこの話のルールでやったら
「固めの麺を好む客が多い店のほうが勝つ勝負」
なだけになって終わったと思う。
とはいえ、勝った店の勝因には説得力はあったし、
繁盛店ならではの知られざるテクニックは
読んでいて面白かった。
博多ラーメンの店に行くことはあっても
柔らかすぎるのも硬すぎるのもキライだから、と
普通ばかり頼んでいる自分にも面白い内容だったし、
出来れば「替え玉あり」での再対決とかも
見てみたかったな、とか思った。