【第一回八咫烏杯受賞作】「私の朝はいっぱいのジュースからはじまるーー」。女子高生がたまたま見つけた、あたらしい習慣。(ハルタ85号)
デビュー作『こまきまき』から、最新作『三田村桜子(仮)の一生』まで、まだ見ぬ”笑い”を求める旅の道程が一冊に!独特の間と語り口、ひと工夫ある構成、ツッコミの冴えがクセになる全9作品。ボーナストラックとして叙情に満ちた『青信号までの時間』を収録。
時は戦国、筑前国。戦の歴史の中でも、もっとも激しく凄惨な寡戦(※)があった。【岩屋城の戦い】――。大友家家臣・高橋紹運率いる軍勢は700余に対し、対する島津軍は5万。この戦いで高橋軍は圧倒的少数関わらず、2週間もの長きに渡り籠城戦を繰り広げたと言われている。その立役者こそ本作の主人公、十四郎(じゅうしろう)。彼は森の中で狼に育てられた野生児である。紹運と十四郎の出会いを描く第1巻。十四郎は戦のある度、戦場に赴いた。母である狼の食料としてズバ抜けた強さで兵を蹂躙し、その死体を持ち帰るためである。高橋紹運はその強さを買って自らの陣営に引き入れようと画策するが――。【岩屋城の戦い】でなぜ高橋軍は島津軍と対等に渡り合えたのか。その答えに新しい言説を投げかける、作者の意欲作。(※)少数の兵で多数の兵と戦う戦のこと
姉・山本れい子、無職、美人でありながら阿呆。妹・山本しおり、小学生、しっかり者と見せかけて阿呆。ふたり揃えばますます阿呆。そんな二人姉妹の驚きと失笑と姉妹愛に満ちた毎日!隔月誌フェローズで中毒者続出の人気4コマ、待望の単行本化!姉・れい子の子供時代を描いた「回想録」(描き下ろし)、フルカラー特別編「いろどり広場」など、おまけも満載!
「力の刻印」によって人外の能力を得た3人の、華麗なる銀行強盗(ロブ・ア・バンク)劇!博物館の学芸員「日下部霞」と詐欺師「依田」、ふつうの大学生「比留間」の3人は、偶然手に入れた三者三様の能力を使って銀行を襲い、大金を手にした後、船に乗り込んで逃亡するが──。「能力」のリアルさと謎が、モーニング誌連載時に話題を呼んだ、福島聡の傑作長篇『DAYDREAMBILIEVER』!ラストを中心に、約2話分の描き下ろしを加えた『again』、待望の電子化!!
日本の四季の移り変わりを、4姉妹とともに描く読切連作。初夏は明るい時間が長くて過ごしやすい季節。軽装で運動に適し、雨も多いが海遊びも楽しめる。そして、この季節を最大限楽しめるのが三女の欅いずみ! スポーツ万能・運動大好きで明るくまっすぐな性格。単行本第1巻ではいずみをフィーチャーしながら、初夏に過ごす4姉妹の様子が描かれていきます。長女・睦実は料理が得意で、大声持ち。次女・朱美はスタイル抜群の読書家美女。四女・瞳は清楚で奥ゆかしく、手芸が得意。著者・大槻一翔の柔らかで魅力的な作画にもご注目下さい!
受験生の悩み、それは「勉強できる場所」の確保! 静かで、コーヒーが飲めて、長居ができて…そんな喫茶店はどこにある?(ハルタ104号)
宝石やアクセサリーが好きな女子高生ルリが、山へ川へ洞窟へ、鉱物採集の世界に飛び込んでいく。第1巻では、水晶、ガーネット、黄鉄鉱、砂金、蛍石など多数の鉱物が登場します。パニング皿、ハンマー、地形図など、専門的なツールを用いた採集シーンも魅力満載。鉱物学を修めた作者の確かな知見に基づく、本格サイエンスアドベンチャー!
代々優秀な忍者を輩出する、雀家。その次期頭首・雀チヨ代が恋をしたのは、フツーの高校生のワタルくん。告白しようとチャレンジするけど、人から隠れることを叩き込まれた体は勝手に忍んで、失敗ばかり……。スゴ腕忍者であるが故、この初恋は難しすぎる!!実力派作家、設楽清人がおくる、恋する忍のストーキング・ラブコメ!
あなたにとって思い出の一冊はなんですか? 読書好きの高校生が、行きつけの古本屋でオススメされたのは、『恋人たちの森』(著・森 茉莉)で――。本を契機に揺れ動く、不器用で愛おしい人間模様。
「未来の結婚相手は、16歳年上の、家賃が払えない小説家らしい」アパート「コーポさくま」の大家を務める高校生・佐久間 紫(さくま・むらさき)。彼女の初恋の相手は、103号室に住む、売れない小説家・四十万万里(しじま・ばんり)。家賃を滞納しがちな「先生」を、月に一度追い込みながら、紫は初めての恋を育んでいく――。漫画誌・ハルタで圧倒的人気を誇る、まっすぐな恋物語。
人の心を読むさとり。不吉な予言をするくだん。人真似をして追いかけてくる河童――。山が人里に変わり、夜の闇が払われた現代。妖怪たちは日中堂々、街中に現れる! 悪気はないけど、はた迷惑な彼らと、私たち人間はどうやって共存すればいいのだろう? 新鋭・比嘉史果が情感たっぷりに描く、現代妖怪奇譚!
立派なカメラを持っていて、事件の鍵を握る警部と仲良しで、上司や同僚にも恵まれている――それなのに、スクープをまったく取ってこれないという新米記者トトコ。だが今日もまた、あんパン咥えて元気に事件を追うのだった!『ストレニュアス・ライフ』の丸山薫、初の長編は“日本一残念な記者トトコ”を描くドタバタコメディー!第1話~第7話に加え、描き下ろし番外編も収録。
昭和初期。都内某所で少女の水死体が発見された。捜査担当の沢渡巡査は、ある新興宗教の教祖・犬養涙子に目をつけるが……。長い黒髪を靡かせ微笑む少女は、果たして聖女か、それとも殺人鬼か?山本ルンルンが描く、ホラーサスペンス!
まずしい農村出身の一矢(かずや)。ある日、出された奉公先は、なんと宮廷で!? 言葉遣いから、立ち居振る舞い、全てが未知の煌びやかな世界で、次期“帝”と目される主人・春宮(はるのみや)を守り通すことは出来るのか。陰謀渦巻く宮廷で皇子を守る、影武者奮闘録!『真昼の百鬼夜行』で現代に生きる妖怪をコミカルに描いた比嘉史果。最新作は、絢爛豪華な宮中の生活を、耽美に魅せます!
旅のサーカス一座に引き取られた少女・オルガ。綱渡りの芸をしながら、各地を転々とする彼女はある日、大富豪の息子に恋をする――。ふたりが会えるのは、1年に1度、短い夏の間だけ……。『マシュマロ通信』『ないしょの話』の山本ルンルンの新境地。19世紀ロシアを舞台に描く、歴史恋愛ロマン!
その世界では、人間は死なない。撃たれても刺されても数秒後にはケロリと生き返る。かつて「死ぬ」生き物だった人間たちは今、死の恐怖から解き放たれて暮らしていた。ところがある時を境に異変が起きる。RDSという病にかかった者は、生き返る事ができなくなってしまうのだ。なぜ突然?自然淘汰か?何者かの陰謀か?RDSで最愛の妹を失った男・剣崎は謎を追い、そしてひとりの少女と出遭う……!『ウワガキ』の作者・八十八良、最新作は“生と死をめぐるスプラッター・ガン・アクション”!容赦ない銃撃戦と舞い散る血しぶきに震撼必至!!※作品の表現や演出を考慮して、電子版は一部のページを加工、追加または削除しております※
うっかり透明人間になってしまったから、家に引きこもることにした。仕事はリモート、買い物も通販で不便がないけれど、どうしても外に出たい理由がある。それは、あなたに会いに行きたいから。透明人間の恋模様を描いた【透明人間そとに出る】ほか、精神が入れ替わってしまった夫婦のドラマ【逆のボタンはかけづらい】、クローン人間との恋愛劇【どうせ明日も同じ君】など。すこしふしぎな設定から始まる、うまく言葉に出来なかった想いを、大切に手渡す物語たち。『ワンコそばにいる』『すずめくんの声』の著者が綴る珠玉の6作品を、一冊にまとめてお届けします。〇収録作品〇・透明人間そとに出る・ヤナギダクリーク・どうせ明日も同じ君・察せませんズ・逆のボタンはかけづらい・しばらくハシゴを登ってない
ビルがそびえ、人があふれる東京。しかし東京にはかつて、100以上の城が存在した。何気なく見ている石のかたまりや、神社やお寺はその名残であったかもしれません。城址とは、城の跡のこと。そんな東京都内の城址をあゆりと美音、ふたりの女子高生がガイドします。放課後や仕事のあとの限られた時間でも行ける、少し知的な小旅行にレッツゴー!
1994年に講談社のアフタヌーン誌にて発表された小川幸辰の『エンブリヲ』は、虫とヒトとの共生を主題とした“生物學(バイオロジカル)ホラー”として人気を得、2008年には出版社を代えてエンターブレインより復刻版が刊行。新しい世代のファンを獲得し、その色あせない魅力が再び評価された。小川幸辰は、その徹底的にリアリズム的な筆致によって、紙の上に現実を描き上げ、そしてミステリ・オカルト的な幻想との融和を果たすことに成功している。今回の作品は出版社から「『エンブリヲ』の精神的な続編の執筆」を依頼されたことにより企画された。千葉県・印旛沼周辺の河童伝説を題材とし、実際には生息していないはずのもの、しかし多くの報告が寄せられるものを漫画で描き上げることにした。物語は3話から構成される。第1話&2話は80ページ強。しかし第3話は186ページとなった! この重厚かつ真摯な作品は、一度雑誌に連載されてからまとめるのではなく、直接、単行本描き下ろし作品として発表されることになる。舞台は東京都心と国際空港を結ぶ土地に拓かれた“万葉ニュータウン”。照葉樹の暗い森に包まれたこの街で連続失踪事件が起こった。犯人の特徴は、全身をうろこでおおった、まるで獣のような……。唯一無比の民俗学(フォークロリスティクス)ホラーとして、小川幸辰による共生の物語が、ふたたび刊行!
【第五回八咫烏杯受賞作】高校入学早々、自称・吸血鬼のロイに懐かれた島田。島田はロイから怪奇事件ばかり扱う新聞部に入ろうと誘われるが……。(ハルタ107号)
【第五回八咫烏杯受賞作】高校入試の最中、鉛筆の芯が折れた瞬間に佐藤いずるの心も折れた。試験を抜け出した彼女は、同じくサボった3人の中学生と出会う。(ハルタ104号)
首にコブが出来たと思ったら、そいつは俺を祟る龍だった。青春奇譚46ページ。(ハルタ93号)
※ネタバレを含むクチコミです。