「近所に世界の全部がある―――」ハダカで笑って、ゆっくり泣いて、近くの遠くまで散歩しよう。きっと大切になる、10年の月日と17つの物語。《収録作》『ハダカヨメ』ひとり裸で家事を楽しむ妻。そんな秘め事を知らぬ夫。結婚2年目の夫婦が直面する知られざる小さな大事件。『はっぱの人』離婚して失意に沈む男が頭に葉っぱの生えた店員に助けを求める。葉と愛の発生の瞬間。『サイコンクエスト』ママの再婚相手が現れた。決戦は誕生日。パパを忘れられぬ子が勇者となる成長譚。他、多数の作品を240ページの大ボリュームでお届けします。『このマンガがすごい! 2020』(宝島社)オトコ編 第9位『パンダ探偵社の』の著者・澤江ポンプが贈る最高のユーモア。
ファン待望のとよ田みのる短編集!!!多くのとよ田みのるファンの方々からご要望いただいていた「短編集」がついに発売!!「素敵な面倒さん」「「CATCH&THROW」「ヒカルちゃん」「片桐くん」など、これまでコミックスに収録されていなかったとよ田みのるの名作読切を存分に堪能できるファン必携の1冊!!描き下ろしおまけ漫画もバッチリ収録!!
『ぼくらの』の俊英・鬼頭莫宏の軌跡がここに!幻のデビュー作『残暑』から短編『ポチの居場所』まで、珠玉の7編を収録!!妹思いの少年と、お兄ちゃんっ子の妹・あきこ。妹は先ごろ交通事故で死んでしまったが、彼女の部屋は、ただ机の上に一輪差しの花が飾られているほかは何も変わっていない。そんな折り、誰もいないはずの自室に帰ってきた少年は、思いがけずあきこの幽霊と出会ってしまう。「思い残すことがあって」帰ってきたあきこは、兄妹でデートに行こうとお願いして…。
『BUTTER!!』のヤマシタトモコが描く、多彩な世界を味わえる傑作短編集!2004~2005年に描かれた初期未発表作品3作を含む、計6作品を収録。魔法少女の奮闘日記あり、男子高校生の友情ものあり、少女と塾講師の純情過激なラブストーリーあり。どこにも描かれたことのないヤマシタワールドが広がる、ファン必携の短編集!
そこは、優美だけど危うくて、手が届きそうで届かない不思議な場所……。幾重のスクリーントーンが、ポップで幻想的な唯一無二の世界へと誘う、“庭”を巡る珠玉の短編集。
文明が崩壊した街には、一人の子供もいなかった。老いた顔がいく重にも覗く瓦礫と化した建物の下。時は流れ、人々は限りある生命を終えていく。世界は終わりを迎えるのか…とその時、突然ひとつの生命が誕生した。何十年ぶりの新しき生命、新しき後継者。だが、老いた人々の死後、ただひとつ残された生命の運命は…!?(魚の少年)/ 他、全11編を収録した珠玉の短編集!!
作家の持つ表現欲のいっちばんコアな部分を、できるだけナマに近い状態で読者の元へ届けたい―― そんな思いを込めて発足したIIKICOMIX rareシリーズから、愛らしい独特のキャラクターで人気の岩岡ヒサエが登場! とれっとれの最新作から代表作『土星マンション』の姉妹作に、“ダーク”と“エロス”に挑戦した意欲作、さらに著者版まんが道(!?)初のエッセイまんがほか多数収録した全6編+αの大充実の短編集。
ある朝、起きたら彼氏がカエルに!?何事もなかったかのように付き合いを続ける彼女だったが…(「げこげこ」)自分に憑依した超能力猫と闘うはめになった少女を描いた、第2回ヤングキングアワーズ新人賞受賞作(「弥一郎」)これらをはじめとしたデビュー以来の9本の読切りを全て収録。
中国の奥地で偶然発見してしまった孫悟空の抜け殻、ロシア皇女アナスタシアの最後を知る老人、太平洋戦争末期に猥映画を撮影する人々……。戦争の影がだんだんと色濃くなる日本や満州で、しがない中年オトコの宮戸音吉が出会うのは、この世のものとも思えない摩訶不思議と、奇妙な情熱を持った人々……。科学と魔術は入り混じり、どこか暢気でやけっぱちな情熱をもつ人々が登場する、私たちを惹きつけてやまない湊谷夢吉作品の短編集第1弾。
SF・伝奇漫画の第一人者である作者による、単行本未収録作を中心に集めた傑作集。名作の誉れ高い『2001夜物語』の、幻の番外編「夜の大海の中で」を筆頭に、宇宙SF漫画の逸品を集めた、粒ぞろいの短編集。
あの日、あの時、もしもこうしていたら…。現在、過去、未来、宇宙。里見桂が描き出すさまざまな愛の形。 隠れた名作短編集、堂々登場!!
オレは疲れきっていた。丸62時間寝ていないのだ。マンガの原稿を締め切りまで描き通しだったある日の午後。底なし沼のような睡魔に飲み込まれる寸前、オレは見た。遥か彼方の地平からやってくる黒い姿…あれは死神!?そしてオレは…。表題作「死神交換イタシマス」を含めた8作を収録した、福山庸治の傑作短編集!
彼らはみな、繊細で、純粋で、傷だらけ。優しさのないこの世界では、生きていくのも困難な人々。けれど彼らは、愛することを諦めない、とても美しい人たちなのです。この地上に生まれた全てのものたちに――。切なさと温かさを伝える珠玉の短編集。
投稿作「闇の中」、デビュー作「LOSTPRINCESS」、増刊掲載の読切版「結界師」、増刊掲載作「フェイク」、ゲッサン掲載作「バースデイ」と描きおろしオマケまんがを収録!!「結界師」のルーツがここに!!
リイド社のトーチは本当にいい仕事をするよなあ、と、毎度のこと唸らずにはいられません。新人の漫画家は雑誌の読み切りからデビューするという漫画界の定石を覆さんとしていますよね。そればかりではなく、やんごとなき事情で誌面にはどうも上がってこられなさそうな才能であったり、何らかの理由で表舞台には立とうせずアンダーグラウンドの世界に留まっている才能をまさに一本釣りですよ。 初期の窓ハルカさんなんて凄まじかったですよね。パースもヘッタクリもない、そもそも立体が描けていない小学生みたいな絵なんですけど、それをそのまんま載せちゃう。でも、すごい面白いんです。そのほかにも、セミ書房は『架空』の仙人たちというか怪人たち、川勝重徳と斉藤潤一郎の首根っこをしっかり掴んでいるのにも感心する、たぶん大変な気苦労があることでしょう。 そんなこんなで澤江ポンプ。初期の作品集ということもあってか、まだ絵自体は浮気がちで、よしもとよしともじゃないですけど、好きな漫画をよこに置いて描いてるんじゃないかなあという感じ。でも、絵は他人のものでも、このひとは漫画の呼吸をあらかじめ知ってしまっている。どんなに絵に個性があっても馬のエサにもならん漫画しか描けない漫画家が大勢いるなかで、この才能は群を抜いていると思います。とくに、二話目の『夜明けの未来ちゃん』が素晴らしかった。たぶん、黒田硫黄の漫画をよこに置いて描いたんでしょうけど、それ以上に野球マンガならでは呼吸をあらかじめ知ってしまっている。最後は縦に大きく割れるカーブでアウトを取るわけですけど、肝心の曲がっているところは見せないんです。でも、スゲえ! となる! これぞ野球マンガの呼吸!