メンヘラちゃん
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
「今日こそ笑顔で話したい」―─ネガティブに前向きな女の子・メンヘラちゃん。体は弱いが妄想は暴走する腐女子・病弱ちゃん。心身ともにふつうな男の子・けんこうくん。そんな中学生3人の、ほのぼのブラックな日常。現役女子高生作家による、切なくも愛おしい等身大の物語──始まりの上巻。
よげんしゃぴっぴ
預言者ピッピ
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
「つまりぼくら、人類の未来をすべて計算しつくしちゃったんだ」究極の頭脳が紡ぎ出す預言は福音か、それとも……?鬼才が描く長編ストーリーが、満を持して登場!ピッピは地震を予知し、災害から人類を救う為に開発されたロボット。親友・タミオとともに成長していくピッピは、衝撃的な事件をきっかけに自ら活動を停止してしまう。そして再び目覚めたピッピが語る畏るべき預言とは……傑作SFコミック!

世界の変革が抉りだす人間の本質『預言者ピッピ』

一体、これは何なのか。 ページを捲り、フキダシの中の台詞を追う度に、脳髄を殴られるような衝撃。
初めて『預言者ピッピ』を読んだ時、あまりにも面白過ぎて目眩がしました。 私はマンガソムリエ活動の一環として、日々漫画のレビューを行っています。
その中で100点満点で80点を超える作品は稀で、90点台ともなると年に1冊出るか出ないかという位です。
しかし、この『預言者ピッピ』には1巻90点、2巻95点という最高の評価をしています。 今世紀刊行された漫画の中でも個人的ベスト1候補の、最高に物凄い作品です。  『預言者ピッピ』が掲載されていたCOMIC CUEという雑誌を知っている方は、かなりの漫画好きでしょう。
マイナーではありますが、大友克洋先生、松本大洋先生から安野モヨコ先生、羽海野チカ先生まで実に幅広く錚々たる大家が寄稿していた、特濃の漫画雑誌です。  1999年に出たその6号目。
『火の鳥』のロビタを表紙に据えた、「手塚治虫リミックス」という特集号から『預言者ピッピ』はスタートしました。 実際、初めて単行本で読んだ時に「手塚治虫作品クラスの圧倒的な領域に達している」と感じたので、この表紙を見た時は感慨深いものがありました。
そう、今作は『火の鳥』で描かれているような、人間や生命、社会や世界に対する深い洞察に満ち満ちているのです。 それまでギャグ漫画をメインに描いてきた地下沢中也先生が、こんなにもシリアスで重厚なSFを描くのか! と非常に驚愕しました。
手塚治虫先生の諸作品も、何かが取り憑いて描かせたのではないかと思うような超越性を半ば感じますが、それに似た印象をこの『預言者ピッピ』からも受けるのです。 同じ99年開始の『愛人[AI-REN]』以上の曰くつき作品でもあります。
CUEに五話目が掲載されたのが、2001年。
そして、そこまでを収録した単行本第一巻が出たのは、2007年。
何と、実に六年の歳月を要しました。 その段階で未掲載分が二話分ありながらも、連載が止まってから四年も経っていては続刊は絶望的かと思われていました…… が、2011年10月に奇跡の2巻が刊行! しかも、84ページの描き下ろしを伴って!
これには私を含むファンが熱狂的な喜びを以って迎え入れました。 そして、4年ぶりの新刊、実に8年ぶりとなる続きが、また想像を超えてくる出来でした。 息もつかせぬ、とは正に『預言者ピッピ』の為にあるような言葉。 途方も無い領域まで話は突き進んで行き、ただただ圧倒されます。 アイザック・アシモフが50年前に想像した2014年の様子が現在に照らしてみると驚くほど的中しているように、この作品で呈示されているものも本当に実現するのではないか、と思わされます。 今、世界で一番続きが読みたくて狂おしい漫画です。 それにしても、岩手県出身である地下沢中也先生が、2011年にこの物語の続きを刊行したことは、大変に意義深いことです。 3.11から今日で丸三年。 あの災禍、そして断続する余震や原発事故。 私も、親しい人を喪いました。 世界の関節が外れ、当たり前が当たり前でなくなり、それまでとは理が一変してしまったように感じました。 ともかくもう二度と、こんな悲劇が起こらないで欲しい…… そんな願いがある種実現されているのが、現代を舞台にした『預言者ピッピ』で描かれる世界です。 ピッピは地震予知の為に開発された予言ロボット。 彼のお陰で3ヶ月前に大地震が起こると予知された地域の住民は避難し、死傷者ゼロという快挙を成し遂げます。 しかし、喉元過ぎれば熱さを忘れるように、予知できるようになった災害はやがて世界的な見せ物へと変貌して行きます。  人口350万人都市ロサンゼルスが一瞬にして滅び行く中継映像を狂騒的に見つめる者達と、故郷が瓦礫の山へと変わって行く姿を涙を流して悲しむ者達の対比は、非常にそら恐ろしいものです。 「忘却も能力」と作中の科学者が言いますが、辛い記憶と共に大切なことすらも忘れてしまう愚かさ。 どんなに科学技術が進歩しても、変わらず自分の信じたいものだけを信じる愚かさ。 自らのポジションに利することにしか興味のない政治家やマスコミの愚かさ。 作中では、様々な人間の愚かさが抉り出されて行きます。  そして、地震予知のみに制限されていた能力を、そんな人の愚かさ故に解除されたピッピは、やがて人間や世界の全ての未来を演算してしまいます。 そこに使える技術があるのに使わない、救える命があるのに救わない、人間にはそんな選択はできません。 その結果として全ての運命が予め判明してしまった世界で、人はどう生きるのか、生きるべきなのか…… 先の見えない未来こそが、逆説的に人の希望その物なのだということも、本を置いた時に実感として噛み締められます。 一つ一つの会話も哲学的で味わい深く、読むことで自らの深淵と向き合うことをも可能にする稀有な書です。 かといって難解になり過ぎることもなく、可愛い絵柄とのバランスが絶妙と言えます。 こういう作品がある限り、私はこれからも漫画を読み続けるでしょう。 「第3巻は、そこまでお待たせしない予定です」
という担当編集者の言葉に期待を高まらせつつ、今年で3年目を迎えますが…… 是非とも読んで、そして「早く3巻を」という声を一緒に発して欲しいです そして、地下沢中也先生になるべく早く続きを描いて頂きましょう。 この作品は間違いなく現代漫画界の掛け替えの無い財産です。 3月11日ということで、『預言者ピッピ』とは関係無いですが、以下の作品も推薦します。 売上の一部が義援金に回されるので、募金と思って購入するのも良いのではないでしょうか。

兎来栄寿
兎来栄寿

もしかしてAIが発達したらこうなるんじゃね?

マトグロッソさんのインタビューで預言者ピッピの続きについて触れられていたので久しぶりに読みたくなりました! https://manba.co.jp/manba_magazines/25517 自然災害を予知する為に作られたロボットのピッピ。災害に対するあらゆるデータをインプットし予測の実験を繰り返すことで大地震の発生を3ヶ月前に予知することにも成功していました。ピッピを作り出した科学博士の息子タカオは「ピッピが願ったから多くの人を助けられたんだ!」とまるで兄のように慕っていましたが、交通事故によりピッピの目の前で亡くなってしまいます。自分の予測に反した出来事が起きたことで一時的に活動を停止してしまいますが、再起動したピッピの中にはなんとタカオの人格が生まれていたのです。そしてピッピは自然災害の予知以外にも自分の能力を使いたいとデータの入力制限の解除を求めてきて…。 AIが発達した社会はこうなるんじゃないかと予知していたかのような内容です。読んでいて最初は人知を超えた力を持ったピッピのことを畏怖しますが、だんだんとそれに振り回される人間の集団心理の方が恐ろしく感じられるようになります。ピッピがデータの入力制限の解除をすることに反対していた博士の「人間には迷う自由、間違う自由がある」という言葉に今は共感するけど、今よりAIが発達するであろう10年後の自分が全然違うことを感じたらどうしよう。

かしこ
かしこ
しっそうにっき
失踪日記
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
「全部 実話です(笑)」(吾妻) 突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働──『アル中病棟』に至るまで。著者自身が体験した波乱万丈の日々を、著者自身が綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション。 ・第34回日本漫画家協会賞大賞・平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞・第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞・第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門 数々の賞を受賞した名作が待望の電子書籍化! さらに、電子書籍限定特典として関連作品を収録! これはもう総てのアズマニア、だけでなく総ての現代人にとっての福音の書だと思いました。面白くて面白くて、泣く暇も震える暇もありません。[足の丸い四頭身で描かれた現代の新約聖書]て事でどうでしょうか。受難の煉獄とも言える全編を覆う、強烈な生命力が軽妙ですら有ります。──菊地成孔(ミュージシャン) ●単行本カバー裏 インタビュー『裏失踪日記』収録●【電子書籍限定特典】・『放浪日記』2006年・『失踪こぼれ話』2001年 【目次】夜を歩く/街を歩く/アル中病棟/巻末対談 吾妻ひでお×とり・みき/裏失踪日記/失踪日記 電子書籍限定特典

歪な面白さ

江口寿史という漫画家がいまして、彼は世間的にはマンガを放棄したひととして有名(マンガをやめてイラストレーターに転身した)なようなのですが、じっさいのところ、彼は自身が漫画家であることに、いまだ深い誇りと拘りとを持ち合わせてやまないようなのです。そして、ここにもひとり、吾妻ひでおという一度はマンガを放棄して戻ってきたひとがおります。 手塚治虫文化賞、日本漫画家協会賞、文化庁メディア芸術祭、星雲賞など、権威ある賞を総ナメにした吾妻ひでおの『失踪日記』ですが、ここに辿り着くまでには"失踪"の一言では片付けられない前途多難なエピソードがあるのです。タイトルそのまんま、自らの失踪からのホームレス、アル中などの体験を描いた『失踪日記』の内容ついては、たくさんの賞のお墨付きがあるので面白くないわけがない、ということで割愛させて頂き、このたびは、吾妻ひでおはどうして失踪しなければならなかったのか、というところについて触れていきたいと思います。 失踪日記の冒頭にもある通り、原稿を途中で投げ出して行方を眩ました後、失踪してしまった吾妻ひでおですが、同じように原稿を放棄した江口寿史とは似て非なるところがあります。それは一言でいうと、やりきったかやりきってないか、の違いだと思います。江口寿史は良い作品にしようと拘るあまり完成に間に合わず、どうせできないなら止めてしまえ、という立場をとりました。いってしまえば只の不真面目です。対して、吾妻ひでおは大真面目。失踪後の今でこそ、アウトローの代表格のようになっていますが、失踪前のキャリアはむしろ真逆で連載を掛け持ちしまくり月に100頁以上を描き上げる仕事ぶりでした。こういう書き方をすると、あまりの仕事量に音を上げて失踪したと思われそうですが、それもまた少し違います。さきほど、江口寿史に不真面目のレッテルを貼りましたが、彼にしても元々は漫画に対する真面目すぎる気持ちが仇となって、どうせ完成させられないならやらない、という不真面目に振り切る経緯があったわけですが、吾妻ひでおの場合は真面目に真面目を貫いた、つまり、締切や作風等の出版社や編集者の意向には従いつつも自らの誇りと拘りを発揮し続けたのです。対して、江口寿史のばあいは自らの誇りと拘りを守るために放棄したといえるかもしれません、そこにはもちろん週刊少年ジャンプというメジャー誌の王道で連載していた江口と、マイナー誌やエロ本等の辺境で活躍していた吾妻との土壌的な違いがあるのですが。 では、具体的には何に拘ったのか? 従来のギャグに(小説家の筒井康隆らから影響で)SFやナンセンスの要素を盛り込んだスタイルで人気を博した吾妻ひでお。当時その試みは新鮮で、大友克洋、いしかわじゅんと合わせてSFマンガのニューウェーブ御三家と呼ばれたりしていました。しかし、新しいものが古くなるのは自明の理、吾妻ひでおはブームが頂点に向かう最中、新たな試みをはじめます。彼はブームに乗っかって同じネタを繰り返すことはしなかったのです。彼が見据えたのはナンセンスのさらにその上、「表現の解体」というテーマでした。そもそも「ナンセンス」とは約束事や理論性をあえて無視することで生まれるユーモアの総称で、そこから吾妻ひでおが得意とするスラップスティック(ドタバタ)や不条理な笑いが引き出されてきたわけですが、彼はそれだけでは飽きたらず、自らが考え出したギャグの体系や方法論、さらには先人たちが創り上げてきた漫画表現そのものを壊していったのです。つまり、先人たち、そして自らが積み重ねてきた漫画表現という名の「建物」を文字通りひとつずつ解体していったのです。 実に様々な方法で「解体」を試みた吾妻ですが、その代表的な例に「ナハハ」というキャラクターの存在があります。この時期(奇想天外社から『不条理日記』等を発表)の吾妻漫画に頻繁に登場する「ナハハ」という名のキャラクターは喜怒哀楽の表情を持っていません。もっというと大人なのか子供なのか、男なのか女なのかも判別できない、つまり登場人物としての情報を全く持っていないのです。「ナハハ」の他にも、無口、無表情、無感情を徹底したキャラクターが当時の吾妻漫画にはいくつも登場します。表現豊かな漫画が描けるようになった時代に、あえて、その逆を突き進み「空虚」を描こうとしたのかもしれません。 そして、あらゆる漫画表現を解体し壊しきった先に吾妻が見たのは正に「空虚」そのものでした。当然のことながら、何もかも壊してしまった後には何も残りません。吾妻の周囲には先人たちや自らがかつて創った漫画表現の残骸が散らばっているだけで、目の前には只々広がる真っ白な闇、空虚があるだけだったでしょう。これを目の当たりにした吾妻は遂に何も描けなくなり、逃げ出し、酒に溺れることになります。ここらへんまでが『失踪日記』には描かれなかった前日譚になるかと思います。 表舞台から姿を消してから十数年……、心と体の健康を取り戻しつつあった吾妻は、かつて自らが壊した漫画表現のスクラップを広い集めて再構築をしはじめます。それが『失踪日記』であり、あるいは、そう、『失踪日記2~アル中病棟~』で吾妻が作っていた、ガラクタのネジや何か、どうでもいい金属片でできた、あのオブジェ作品のように。『失踪日記』の魅力は、正にあのオブジェと同じようなものなのでは、という気がします。つまりそれは、不完全の美学であり歪な面白さなのではと。思えば、ナンセンスにしても解体にしても、吾妻ひでおはいつだって歪さを追い求めて漫画を描いていたような気がします。これこそが吾妻の自己表現の形であり、誇りと拘りの種だったのではないでしょうか?

影絵が趣味
影絵が趣味
だつさらよんじゅういっさいのまんがかさいちょうせんおうさまらんきんぐがばずるまで
脱サラ41歳のマンガ家再挑戦 王様ランキングがバズるまで
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
「王様ランキング」作者・十日草輔氏本人が、自らの挫折と再挑戦の日々を振り返り描く、エッセイマンガ。マンガ家を目指し、 がむしゃらにマンガを描いた20代。 だが、夢破れ、社会人生活を送る日々。 それから十数年後―― 諦めきれない夢に一区切りすべく、一大決心! 不安と挫折、 そして勇気と覚悟の再挑戦の日々がはじまり……。コミックスでしか読めない描き下ろしエピソードや裏話など約30Pを収録した全240P! 【担当編集より】なぜ41歳で再挑戦することを決めたのか? 必ずしも誰もが成功するとは限りませんが、成功する道もひとつではありません。作中でも作者の十日さんが触れていますが、行動し、挑戦したその経験は、どこかでなにかに繋がり、役立つことがあると思います。作者が歩んだ“再挑戦”の道のりから、マンガ家を目指す方だけではなく、何かをはじめようとしている人、仕事で悩みを持つ人たち等々……、本作品が何かのヒント・参考になりましたら幸いです。 【目次】第一話/第二話/第三話/第四話/第五話/第六話/第七話/第八話/第九話/第十話/第十一話/第十二話/最終話 【描き下ろし】はじめての商業連載
だんぴあのおいしいぼうけん
ダンピアのおいしい冒険
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
僕は知りたい、世界の全てを。17世紀。英国公認の海賊船に、博識かつ好奇心旺盛な探検家・ダンピアも乗船した──。未知の世界を食べて調べる、実在の人物と史実をもとにした海洋冒険飯漫画! 作品世界をより深く楽しめるコラムやスピンオフ4コマ他、単行本用の特別描き下ろしを多数収録! 【目次】CHAP.1 道なき未知へ/CHAP.2 無人島大学/CHAP.3 満ち足りた置き去り/CHAP.4 イグアナ・コレクション/CHAP.5 カウリーの素敵な島/CHAP.6 ジャングルの歩き方/CHAP.7 人生は船の上/CHAP.8 ブランコ岬の虜 (1)

未知を既知にするのは何時だって機知に富んだ無知な奴ら

17世紀の海賊の航海日誌を膨らませた「事実を基にしたフィクション」の伝記漫画なのだが、とても素晴らしい。 昔の学習漫画のようなシンプル絵柄だが、当時の海賊という事情からも病気や戦闘などのともすればグロテスクな部分も読みやすく、またダンピアも実年齢より若々しく感情移入がしやすいし、異常なまでの参考資料から読み取ったであろう先住民や欧州、東南アジアなど各々の文化を、しっかり漫画に落とし込み、題材となった人物をしっかり主人公として魅力的に描くのは相当な筆力を感じる。 英国生まれの青年ダンピアは、貧困と教育を軽んじる当時の価値観から大学に通えず、紆余曲折の果て、はみ出し者だらけの海賊船に流れ着いた、当初は悲観していたが、誰も知らない事の発見者になれる喜びを噛みしめ、未だ未知なる事に溢れた太平洋の冒険に胸を躍らせる。 当時航海も盛んになっていたとはいえ、人々にとっては日々を生きるのが精一杯というのは珍しくもないだろうし、ダンピアのような青年はきっと多かっただろうけど、どんな状況にあろうと好奇心と探求心に満ち溢れ、恐れず行動し、海賊というヤクザ稼業をすらチャンスとして学ぶダンピアが実に魅力的。 「おいしい冒険」の名の通り、食事に関する描写が豊富だが、当時誰も食べたことの無い未知の食材を調理するその風景は、その航路からも正に「先駆者であることの歓喜と偉大さ」を訴えかけてくる。 しかし食事だけでなく、授業料の無いフィールドワーク、税金にせよ犯罪にせよ許され、実力勝負故に人種差別の薄い海賊という職業、それらもひっくるめてのダンピアの「おいしい冒険」であるのも面白い。 危険に溢れた海賊稼業が「おいしい」と言えるかは人によるだろうけど、職業選択の自由もない時代で、海賊以上に劣悪な環境の海軍の事情なども併せて語っているのでダンピア達にとっては正においしい冒険だったのだというのが伝わってくる。 教科書には載らなくとも歴史を彩る偉人の生涯を実に魅力的に描いていて、とても良い読後感を得られる名作。

ピサ朗
ピサ朗

ゲテモノ喰いで、新世界攻略! #1巻応援

あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
ぷりんたにあにっぽん
プリンタニア・ニッポン
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
プリンターから生まれた新種の生物と同居はじめました。いつかどこかの未来で、生体プリンターから出力されたすこしふしぎ(SF)な生物と暮らすショートコミック。 【目次】第1話/第2話/第3話/第4話/第5話/第6話/第7話/第8話/第9話/第10話/第11話/第12話/第13話/第14話/第15話/第16話/おまけ1/おまけ2/電子限定特典

点目のかわいい生物が好きな同志に。

私はミッフィーちゃんが好きです。にゃんにゃんにゃんこが好きです。すみっこぐらしが好きです。昔からどうやら無表情点目かわいいキャラに惹かれるようです(しかしながらキティちゃんよりはシナモロールが好きなのは我ながら謎なのですが)。 そんな点目生物推しの私にとって、2020年最も推したい生物こそがプリンタニア・ニッポンです。今、日本に、いや世界に必要とされているものです。 普段の平和な性格と無表情っぷり、堪りません。 一方で新鮮な水をかけられたり、仲間と思しきゼリーに出会った時に見せるほのかな笑顔の愛くるしさ。堪りません。 私も飼いたい……プリンタニア・ニッポン飼いたい……膝の上に乗っけたりベッド脇に置いてもちもちしたい…………。 でも飼ったら飼ったで色々と大変なこともありそうなので、こうしてマンガで読んで癒されているくらいが実は丁度良い距離感なのかもしれません。 1話読んで心を掴まれ、コミックスが発売されるよりかなり前にJ-WAVEのラジオでも「心に効くマンガ」として紹介もさせていただいた一押し作品です。 どこまでもかわいく、そしてそれだけではない魅力を湛えている不思議なマンガ『プリンタニア・ニッポン』。あなたもこの魅力に触れてみませんか。

兎来栄寿
兎来栄寿
コスモス
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
家を出た母親。気落ちする父親。それでも日常は静かに、またにぎやかに回っていく。思考する小学3年生・花さんが見た家族や親族、クラスメイトたちとの日々。業田良家・石塚真一・浅野いにおの各氏も絶賛する光用(みつもち)千春、待望のデビュー単行本。連載分に新たなエピソードを描き下ろして収録。
にんげんかりめんちゅう
人間仮免中
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
これは「愛と冒険の物語」だ──井浦秀夫(漫画家)。夫の借金と自殺、自身の病気と自殺未遂、AV女優他様々な職業…。波乱に満ちた人生を送ってきた著者が36歳にして出会い恋をした、25歳年上のボビー。男気あふれるボビーと、ケンカしながらも楽しい生活を送っていた。そんなある日、大事件が起こる――。年の差、過去、統合失調症、顔面崩壊、失明……、すべてを乗り越え愛し合うふたりの日々をユーモラスに描いた、感動のコミックエッセイ!デビュー作『実録企画モノ』で大反響を巻き起こした“漫画界の最終兵器”卯月妙子の、10年ぶり、待望の作品!
かいにすのきんのとり
カイニスの金の鳥
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
19世紀イギリス、女性の立場が弱い時代。牧師の娘・リアは幼いころから物語の世界を愛し、小説を書くことを好んできたが、周囲の男性に「女が小説なんて無理だ」と否定され続けてきた。19の歳、男性名「アラン」を名乗って投稿した作品が認められ、小説家としての道が開ける。そして、男装に身を包み、出版社のあるロンドンへ単身向かうことで運命が動き出すのだが――
だいおう
大王
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
「黒田硫黄氏は、キャラクターやエロに隷属された漫画界にあって、真にセンス・オブ・ワンダーを持った作家である」とあの大友克洋先生も大絶賛!今まで見たこともないマンガがここにある!
こうこうせいをもういちど
高校生を、もう一度
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
人生は…、何度だってやり直せる クラブの友達との諍いが原因で高校に行けなくなってしまった七海。とある工場でアルバイトをしていたが、自分の先行きに不安を感じ、21歳で定時制高校に入学することに。最初は怖々と授業を受けていたが、・32歳のシングルマザー、・いじめで不登校になった男の子 ・中卒を後悔する元社会人男性 ・志望校に落ちて自暴自棄になっている女の子 などなど、様々な年齢や境遇の同級生たちとのふれあいを経て、色々な悩みや辛さや新しい価値観に気づいていく…。「いくつからでも、何度でも、ほんの一歩前に踏み出せば、再チャレンジはできる!」を テーマに、定時制高校の青春を描きます。丸々1話分の単行本用描き下ろしもあります。【目次】 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 あとがき

定時制高校に通う人々の胸打つドラマ

『あ、夜が明けるよ。』や『僕だけに優しい君に』で去年話題となった浦部はいむさんの新作です。端的にとても素晴らしかったです。 定時制高校へ実際に通っていたという作者によって、定時制高校の日常の悲喜交交が解像度高く描かれます。 主人公は、昼間は工場で働きながら夜は定時制高校に通う21歳の女性。周りより少し歳が上であることに引目を感じ、体育の時間にペアになる相手も見つからないというところから始まります。 それ以外にも、沢山の大なり小なり訳ありのキャラクターが登場し、群像劇が織り成されます。 真っ直ぐ一番人が多い通りを歩むだけではなく、脇道に逸れたところに咲いた花やそこでしか見られない景色に出会いながら、自分のペースで進んでいっても良いし、むしろその方が他の人が経験できなかった素晴らしい体験を得ることができるかもしれないのが人の生きる道です。 色々な人に出逢って、良いことも悪いこともあって、気づいたら前より人に優しくできるようになっていて、それが切っ掛けで人生が少しずつ良い方向へと回っていく。その様に、静かでありながら大きく胸を打つ感動を貰いました。 一冊を読んだ時の満足度は今年読んだ中でも上位で、ぜひお薦めしたい作品です。

兎来栄寿
兎来栄寿
べらんだはなんこうふらくのらふらんす
ベランダは難攻不落のラ・フランス
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
「衿沢さんの描かれる関係性は健やかで粋でエロくないとこが逆にセクシーでうわーってなります! 好きです!!」──コナリミサト(マンガ家 『凪のお暇』ほか) 音楽と子ども、10代と冒険、秘められた魔法…… 近作からレア作まで、衿沢世衣子のエッセンスが詰まった短編集。各作品にセルフライナーノーツも書き下ろしました。

素敵な短編集

どこか海外の香りがするなーと思っていたらロンドンで美術学んでらしたんですね、衿沢世衣子さん。 いろんな雑誌に載っていた短編をギュッと集めた短編集。 表紙の素敵さがヤバい。 ポスターにして飾りたい。 タイトルは掲載された短編のタイトル3つを合わせたもの。 衿沢世衣子さんを初めて知って読んだのが、『うちのクラスの女子がヤバい』だった。 思春期の性だったり関係性など彼女らにそっと寄り添ったような悩みを淡々としているようですごくいいバランス感覚で描くなーと思っていたんだけど、それももしかしたら海外にいたことで培えたものもあるのかもしれない。 すごく勝手な話だけど、こういう価値観をもって描けるような大人が親戚の叔母あたりのポジションで自分と仲良かったらいいのになと思ってしまう。 いや、違うか、こういう人と結婚したい。 短編はどれも素敵で健やかで愛しい。 8本ある短編だけど、ちょうどタイトルの ・ラ・フランス ・難攻不落商店街 ・ベランダ が好きだった。 その中でも特に「ベランダ」。 たわいない会話にグッとくる。 そして見た目から推測できることはあくまで推測でしかなく、心配することは大人の自分勝手な善意の押しつけのようなもののしんどさや重さと表裏一体だ。 何かから逃げてきた子供の「別の国じゃなくなっちゃった」のセリフを描けるのは本当にすごい。 自在に特定の年代の人間と同じ目線になれるんだろうか。 よっぽど深く潜れないとその言葉は引き出せないと思う。 しかし、ここで見せたいのは少女の方ではなく、あくまでそれを聞いた大人の女性の表情だ。 僕たち読者は一緒にハッとさせられる。 それまで呼んでいた「テキサス」というおちゃらけたあだ名が耳の奥で響き宙に浮く。 このあと、結局最後までストーリーには一切関わってこなかった主人公の杖が気になるようになった。 彼女も過去に何かあったのかも、とは深読みのし過ぎか。 誰にだって何かの事情はあるものだ、ということかもしれない。 梅雨が明けた頃、この短編をもう一度読もうと思った。 画像は僕が一番好きな、なにげない会話のシーン。

吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
くろふね
黒船
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
驚天動地!天衣無縫!荒唐無稽!硫黄来襲!!太平の眠りを覚ます、ご存じ黒田硫黄の第2短篇集!!「大王」以降に、COMICCUE・アフタヌーン・キューティコミック他で発表した、短編および読み切り作品を収録します。
トラベル
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
ざわめく車内、めくるめく車窓の風景、激しく刻むレールのリズム――「列車に乗ってから目的地に着くまで」という超ミニマムなシチュエーションが、ダイナミックかつ繊細なヴィジュアルとなって、あなたの脳を躍らせる。ワールドワイドに活躍する鬼才・横山裕一が、満を持してリリースする新境地。
そらとぶくじらすずきすずひろさくひんしゅう
空飛ぶくじら スズキスズヒロ作品集
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
まっすぐで不器用な、少年と、少女と、大人たちへ。新しさとノスタルジア。仙台発の若き気鋭、初の作品集。Web Mediaマトグロッソにて掲載され反響を呼んだ5作品に加筆し、さらに完全描きおろしの表題作「空飛ぶくじら」を収録。【各界絶賛!】松本隆(作詞家)“ごく稀に絵の具と筆で詩を書ける人がいる。スズキスズヒロもその一人だ。” 石山さやか(漫画家)“次はどんな主人公で、どんなお話なんだろう。フリーハンドで描かれる、人生のひとかけら。” 【収録作品】『木村先生』いつから人は大人になるの? 大人になるってどういうこと? 進路を決めかねている高校3年生のカホが、夜の公園で木村先生に教わったことは…。 『銃声を削り出す』とある工業高校のはみ出しグループ、その筆頭・住田は正義感が強く仲間思い。しかし退学後ヤクザに身を落とし消息不明に。そして18年たち、住田は帰ってきた…。 『TRAINSPOTTING』鉄道ファンで「撮り鉄」のさえない高校生いちろうは、チャットで知り合った女性・ハナに会うべくにひとり上京しオフ会に参加するが…。シネマオマージュシリーズ第1弾。 『TAXI DRIVER』カーレースに魅せられた少年、卓也と進一。親友だった2人を、やがて運命が引き離し翻弄する。シネマオマージュシリーズ第2弾。 『KIDS RETURN』マイペースな小学生・エツコちゃんが、行方不明と思われ捜索されているとも知らず、森林公園で動物たちと触れ合っていたら…。シネマオマージュシリーズ第3弾。 『空飛ぶくじら』誕生日プレゼントとして、5歳の愛娘こはるから「そらとぶくじら」が見たいとねだられた教授は…。『銃声を削り出す』のキャラクターも登場する描き下ろし。
NIWA
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
「どのような庭園なのですか?」「たいへん良い庭です」広大なアシッド・ダンジョン。ギミック溢れる奇想の「庭」へ!誰が何のために作ったのか?大規模な仕掛けや謎のオブジェが、次々と現れる異界の庭園。そこに潜入した男たちが見たものは――。
スペクトラルウィザード
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
戻りたい、孤独を言葉でしか知らなかったあの頃に… 危険な魔導書を多数有した魔術師ギルドは、テロ組織として認定され、その彼らと戦うために科学技術の粋を集めて騎士団が結成される。多くの魔術師が次々に逮捕・処刑され、残された者たちは指名手配犯として逃亡生活を強いられることに。そのうちのひとり、ゴースト化の能力を有するスペクトラルウィザードは―― 『金魚王国の崩壊』などWEB漫画界で注目の模造クリスタルが描く、魔術師たちの物語。同人誌として発表されたシリーズに、加筆修正・描き下ろしを入れて書籍化。
しんばつ
神罰
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
手塚●虫、藤子不●雄、永井●、本宮●ろし……。マンガ界の偉人たちが、田中圭一に憑依した!!(ような気が)。命懸けで描きためた、パロディワークの集大成!!(下ネタ含む)リスペクトとかオマージュとか、そういう都合のいい言葉をフルに活用した現代の奇書が、いまここに電子化!!気になる「愛のイき先」が徐々に明らかになっていけば、不思議OLたちの「乙女のバズーカ」も炸裂!!
メイドスケーター【電子特典付き】
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
スケボーはメイドの象徴です。個性豊かなキャラクター×クラシカルなメイド×迫力満点なスケボーの異色のマリアージュ!? 人気イラストレーターすずしろが描く、魔女における箒のように、スケボーがメイドのマストアイテムとして存在する世界を舞台とした、スケボーを滑るメイドの日常漫画。単行本だけでしか読めない描き下ろし漫画も収録! 【目次】1話「紅花」 2話「スケボーショップ」 アイリスのスケボー講座(1) 3話「庭(パーク)」 アイリスのスケボー講座(2) 4話「料理当番」 アイリスのスケボー講座(3) 5話「子猫を追いかけて」 アイリスのスケボー講座(4) 描き下ろし小話「何気ない日々」

愛しか感じない「メイド」×「スケボー」マンガ #1巻応援

多様性の時代である令和。最近はメイドも多種多様です。 ひたすら食べるだけの子もいれば、アキバで抗争するメイドもおり、ゴミ捨て場で拾われるヒゲ面メイドもいます。 そんな中、こちらはスケボーで空中を舞うメイドのお話です。 世の中、掛け算が大事で。単体ではありきたりであっても、掛け合わせることによって独自の組み合わせとなりそこに魅力が生じてくるのは人間でも作品でも同様です。 「スケートボード」×「メイド」。 通常では交わることがほとんどないであろうふたつの要素をどちらもこよなく愛する筆者によって、唯一無二の作品が誕生しています。レースを振り乱しながら、激しく華麗なトリックを決める姿が新感覚です。 すずしろさんの画力がとにかく高く、女の子はそのままラブコメにしても問題がないくらいかわいいのですが、そのかわいさを保ったまま少年マンガのアクションのように格好良く迫力のあるスケボー捌きを見せてくれます。表紙絵だけでも伝わるであろう、躍動感と疾走感がたまりません。大胆に見開きや大ゴマを駆使して目だけで楽しませてくれます。 個性豊かで魅力的なメイドたちのみならず背景も美しいのですが、西洋風の街並みの中に現代的なスケボー専門店が存在しており、細部の部品まで精緻に描かれているのに愛を感じずにはいられません。 「好き」は最強ですが、この作品には確かな「好き」が溢れています。 描きおろしでも見られる、スケボーから離れた日常の部分だけでも彼女たちの息遣いが感じられて好(ハオ)です。 マンガでも十分面白い作品ですが、アクションが非常に動画映えするであろう作品なのでアニメ化されたら海外などでも大ブレイクしそうで今後の展開が楽しみです。

兎来栄寿
兎来栄寿
まんがでわかる ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
世界で最も影響力のある男は、正体不明で面白い! 「Forbes」がまとめる「世界で最も影響力のある人物ランキング」で4年連続1位になったプーチン大統領。2000年にエリツィンの後継者として大統領に就任して以降、ロシアを支配し続け、“皇帝”や“独裁者”とも呼ばれるプーチンの圧倒的な力の源は、どこにあるのか。KGBを経て、怒涛の勢いで国家のトップまで駆け上がった謎の多い人間・プーチンの半生を、わかりやすくマンガで追いかけます。北方領土やウクライナ情勢など、複雑な国際関係のキーパーソンを知れば、ニュースの深層が見えてくる!
じんばでんしげんていとくてんつき
人馬
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
古来よりこの国に住まう、半人半馬の種族「人馬(じんば)」。時は戦国。人は彼らを「戦の道具」と見なし、その尊厳を奪った。「赤毛の岩虎」の異名を持つ雄々しき人馬・松風は、捕らわれんとする息子を庇い、縄にかかる。人馬を売買する領主のもとへ、松風を引き連れる隊列…… その中に、人間に使役される俊足の人馬・小雲雀の姿があった。この出会いが、ふたりの運命を大きく動かしていく――【電子書籍限定の特典を収録】
カオスノート
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
「楽しんで描きました」(吾妻)失踪日記、アル中病棟、そしてカオスノートへ。日記形式のショートギャグ。吾妻ひでおの真骨頂、めくるめくセンス・オブ・ナンセンス。ここだけでしか見られない豪華ボツ原稿集を収録した、電子書籍版。 天才・吾妻先生の一人大喜利。不意に訪れるオチと、いつもの可愛い女の子。妙に居心地の良い、ソフトカオスの世界です。──高橋留美子(漫画家) 「何もかもめんどくさい病」が、日々の生活の中で時々むくりと頭をもたげるのだが、ちょうどそんな状態の時に、この箱庭のようなアズマワールドは沁みた。特に「崖シリーズ」が大好きです。──吉田戦車(漫画家) 『失踪日記』から一切の実存が消え、『不条理日記』から一切のパロディが消えた、絶対的無意味の結晶体。吾妻ひでおの最高傑作がまた現れた!──東浩紀(作家・思想家) ●単行本カバー裏 「著者判断によるボツ原稿」収録●【電子書籍限定特典】・「著者判断によるボツ原稿」特典1~6・カバーイラスト案1・カバーイラスト案2 【目次】カオスノート/著者判断によるボツ原稿/カオスノート 電子書籍限定特典
トコトコ節
1巻を試し読み
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
実力派の異才、いましろたかしに注目せよ!ファンの熱烈な後押しを受け、永遠のマスターピース、『トコトコ節』がついに電子コミック化!いましろビギナーにもマニアにも読んでほしい代表作!愛すべき人生の不発弾。“いましろたかしは「カッコ悪さを極めた、(70年代後半の)大友克洋」だと思う”……江口寿史(巻末解説より)
世界地図の間(ま)
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
ストアに行く
あらすじ
不穏な男たちが不穏な街に集結し不穏な「世界地図の間」へといざなわれる。そこで目の当たりにする不穏な光景とは。謎の不穏感がドローンのように持続する、横山裕一の新ジャンル「ネオ劇画」