物を食べること。食事とは何かを少年漫画的に描いた作品。所々に散りばめられる島袋光年ワールドが凄い好き。何より、ラスト3話の見事な終わらせ方。大人ながら『食べること』とは何かを考えさせられてしまった作品。また島袋先生には描いてもらいたいなぁ。。。
トリコでは【食】だったわけだが、たけしは【リーダーとは】を軸に物語が進んでいく。 島袋光年先生の物語のテーマ設定は毎回唸らせられる。 これを【人とは?】【生きるとは?】と規模を大きくして道徳的にしてしまうと説教臭くなってしまうところを、【リーダー】という世には既にあるけどなんとなくふわっとしたテーマを軸にしたことで説教臭くならずギャグと熱い話の両立を描くことが出来た。 多少最後で色々乗ってしまって影ってしまった感はあれど、それでも自分は色褪せぬ名作だと思う。
実は多人数スポーツを漫画で描くことって実に難しくて…特にラクビーとか最近だとちょこちょこ出始めたけど、ラグビーってやってた側からすると一人の天才でどうにかならないスポーツ。つまり、キャラクターがそれなりの人数作れないと描くのが難しい。 そんな中さらにラグビーよりも多い人数を描いて、かつ、キャラクターを色濃く描いた作品がこのアイシールド21。 稲垣理一郎先生の地図とそれを見事に描ききったキャラクター描きわけさせたら化け物級の村田雄介先生のコンビの成せる技なんだろうけど…。 オススメの1冊。
城アラキ先生の物語にホリエリュウ先生の絵のタッチが他の作品とはまた違った雰囲気、印象をもたらす1冊。しっかし、この方向の話考えさせたら城アラキ先生強いですね♪バーテンダーやってると必読感あるもの。
前作の山賊ダイアリーは山での狩猟を題材にした作品で、田舎出身の私は身近に猪を捕っている人がいたので、楽しく読んでいました。最近になって、ジビエバルみたいなのが流行りだしたり、猪やシカを食べる機会も増えてきているので、私の他にも楽しく読んでいた方は多かったと思います。 今回の続編は、海で魚突きです。まさに、よゐこの浜口みたいな感じです。実は、私の田舎は、海も山もあったので多少の知識はありますが、魚を突いている人はいなかったので、これはこれで新鮮で面白いです。画力はないんですが、捕りたての魚を刺身で食べている様子はめちゃくちゃ美味そうです。東京に住んでいたら、ずっとその味はあじわえないんだろうなぁ、、、、。
旅に出たばかりの頃はどうなるんだろうって思っていたんだけど、最近はうらたろうの態度もかなり軟化して、4巻ではどんどん人らしい感情が出てきて、さらにはちよも元気になって、さぁクライマックスだ!というところでまさかのどんでん返し。 こんなに早く完結するわけはないとは思ったけど、意外すぎる第一部の終わり方に言葉もないほど驚いた。 アクションは相変わらず派手でテンポも良く、程よくダークな感じはあるけど胸糞悪くはならないので、ちょうど区切りもいいし一気に読みたい人は4巻はいいタイミングかも。
NHKドラマの「おんな城主直虎」&河合克敏先生の故郷でも井伊谷を舞台に、ドラマ化されるに至った経緯を取材していく読切。
松本大洋の描くボクシング漫画。『ピンポン』と同じかそれ以上に激しい試合展開と、試合のクライマックスの瞬間まで織り交ぜられるZEROこと五島の過去や心理が邪魔にならないどころか、五島という狂気的な存在を地に足ついた人間としてうまいバランスを持たせることに成功している。 あまりにも強すぎるチャンピオンが求めた最高の相手とともに行き着く先は理解の及ばぬ孤独。そして、ボクサー五島と、トレーナーの雅この2人の友情や師弟愛では言い表せない人間模様が合わさって、ボクシング漫画の枠に収まらない作品になっている。
人間以外にエルフやドワーフ、巨人やリザードマンなどの亜人族がいる世界の人間族の女王ビビアンの物語。鉄の兜で素顔を隠しているから、クラリアと名を偽ってお忍びで城下とかを散策することが好きなお転婆女王。1巻とかはビビアンが市井の人と交流しているドタバタが楽しい。 それが2巻くらいになると、凶暴化した巨大な猿に街が襲われてシリアスな展開が続くようになる。また、猿以外にも野生の生物や亜人種が凶暴化し人などを襲うようになっていって、真相解明と黒幕の討伐の話になっていく。 冨明仁らしいムチムチした女の子がかわいいし、亜人種の戦いが本格してくると、その激しさも目を見張るものがある。また、随所でビビアンの甘いくらいの優しさがにじみ出ているし、それが家臣達からの信頼にも繋がっている姿は見ていてとても好感が持てる。 黒幕の討伐で話が終わるから間延びした感じもなく、最終的には大団円で終わるところもこの漫画のいいところ。
予言と言われるほど精度の高い占いをする「占い姫」が嘘つきの弥次郎と出会って旅をする話。 占い姫は占いを信じてもらうためにも普段から真実や本当のことしか言えず、周囲との軋轢を生んだり、占い結果によっては立場も危うくなってしまうため、姫の家臣とかは弥次郎から嘘をつくことを学ばせようとする。 最初は「占い姫」もたまには嘘ついて、もうちょっとうまく生きていけばいいじゃんみたいな話だったんだけど、本当の気持ちはどうしたら伝わるんだろうみたいな話になっていって、それが押し付けがましくないというか微かすぎる恋心と合わさって爽やかな話に仕立てられていた。 飛空艇みたいなのとか色々ファンタジー要素が散りばめられていて世界観も面白いので楽しかった。
常識にとらわれない人の強さ、その人が退屈な日常にもたらしてくれる刺激、でもそういう人にもそういう人なりのしんどさはある、というのが描かれている。自分が生きる上で大切なものって何なのか、自分はどうありたいのかを考えさせられた。 最後に大島弓子の「ロスト ハウス」から一節が引用されているのだけど、合わせて読むとその鮮やかな対比に痺れます。
アニメーション作家として文化庁メディア芸術祭新人賞も受賞したことのある久野遥子の初作品集。 表題作の『甘木唯子のツノと愛』の他に『透明人間』『へび苺』『IDOL』が収録されている。 『透明人間』が2010年の作品なので、7年に渡って描かれた作品。 わたしのお気に入りは『甘木唯子のツノと愛』で、ツノが象徴的な、兄妹だけの独自の世界があって、読後感はじんわり痛い。
『シートン動物記』で知られるナチュラリストのアーネスト・シートンの著作をマンガ化した作品。 1巻の『狼王ロボ』は『私の知る野生動物』のロボ - カランポーの王 2巻の『少年とオオヤマネコ』は『動物英雄伝 』の 少年と大山猫 3巻の『サンドヒル・スタッグ』は『サンドヒル牡鹿の足跡』 4巻の『タラク山の熊王』は『タラク山の熊王』 がそれぞれ元になっているシートン動物記だと思われる。 どれもシートンが動物や自然と交流をしてナチュラリストとしての成長していく姿が描かれている。それと同時にシートンが都会や街での生活にいかに馴染めないかというのも描かれていて、特に『サンドヒル・スタッグ』であったロンドンでの学生時代の話は極貧もあいまってなかなか悲惨。 シートンが対峙する動物は山や森の主的なのが多く、シートンがただ動物を保護したり観察したりして愛したいという側面と、狩人としてそれを倒したいという側面が葛藤を起こして、それが自然や動物への深い理解に繋がっていくところが面白かった。
※ネタバレを含むクチコミです。
ひとりで、アナログで描いたことが大事な漫画。 子供が画用紙にひいたような地平線。テクニックをあえて無視したゆがんだ背景。 技術をあえて封印して、苦労の末に手書き風に描いたのかもしれないけど、読者の目には楽しく自由な感じしかしない。 子供のときノートに描いて友達に見せたマンガ。がそのまま凄くなった。 主人公のつるこが公務員として、さまざまな職業の人と出会っていくストーリーだけど、話の展開よりも次々出てくる登場人物、会話のふわっとした感じがいい。恋愛の表現とか連発されるダジャレが、子供の感性。 同僚はタヌキさんで、お父さんは挫折した小説家で、イタリア人のすし職人は店を出す。 いちおうテーマは仕事。 仕事に夢中になっている人はりりしくなる。 息詰まったら、やつれて幽霊みたいになる。 この漫画自体も、漫画家という職業の人が仕事で描いたものだ。 全部きっちり緻密に描かれると、働くことの楽しさを描いた作品なのに、やっぱり苦労が伝わってしまう。 楽しそうに描かれた漫画で、働くことのポジティブな面を描いているから納得できる。この描き方だから伝わる。
すごいです
こちらヤングジャンプで連載中の野球漫画なんですが、ヤンジャンって面白い作品は多いんですが、実は本格的なスポーツ漫画ジャンルが弱くて少し物足りないと思っていたんですが、この作品がその隙間を埋めてくれました。 まだ中学生編なんですが、かなり本格的でいろんな野球漫画を読んできた私もかなり満足できる内容でした。主人公がひたすらストイックに自分を鍛えていくところや周りの魅力的な登場人物もいいです。 早く高校編で甲子園を目指すところを読みたい作品です。
数年前からハンドメイド作家なるものが人気ですが、この漫画の紺ちゃんは手仕事で食っていきたい人にとってまさに夢のような段階を踏んで道を登っていくんですよね。もちろん仕事だけでなく、恋愛したり同僚に無視されたり、結構濃ゆい日々を送るのですが、なんというかリアリティのある世界で読み易く、私は読むといちいちモチベーションが上がります。最後ほっこりするし。 2003年の出版でやや角が丸くなってきてますが、これからもお気に入りです。手芸好きの方是非読んでください。
講談社の新雑誌(ウェブのみ)BABY!で連載している宮崎夏次系の漫画。 基本的に子育てママたちのための雑誌ということで、漫画も子育てとかそういうテーマが多い中で、人類最初の子育てを持ってきたかーっていう感じがする。 楽園から追放されたアダムとイブが子供を拾って子育てをする話だけど、主に主人公はイブで、母乳が出なかったりすることにコンプレックスを感じている。一方でアダムはおっとり子育てをしている。かなりゆるいギャグでクスッと笑える感じで面白い。 BABYで全部読める https://baby.frau.tokyo/_tags/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%A0%E3%81%A8%E3%82%A4%E3%83%96%E3%81%AE%E6%A5%BD%E5%9C%92%E8%BF%BD%E6%94%BE%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%A9%E2%80%A6
ジャンプは実写化をガンガンやっていっているけど、ワンピースはアニメ映画を作り続けているし、ないかなって思ったら、ハリウッドで実写ドラマ化だってね。 https://mantan-web.jp/article/20170721dog00m200001000c.html
さくらの記憶が羽となり色々な世界に飛び散ってしまったため、小狼がクロガネとファイという異世界の仲間とともに、世界を飛び回って羽を集める話。さくらと小狼といえば、CCさくらのメインキャラとして有名だけど、違う世界の違うさくらと違う小狼という設定。 基本的な話は羽を集めるというだけなんだけど、10巻まではほのぼの楽しそうに旅をしているが、10巻を超えたあたりから急にダークネスが作品全体に溢れ始め、キャラたちの生い立ちが明かされはじめるやいなや明るい話はそういえば全くない(と思う) (個人的には)10巻以降の方が面白いと思うのでを暗さにめげず楽しみにして読んでほしい。また、10巻以降xxxHOLICとのリンクが密になっていくので、できれば同時並行で読んだ方がいい。
ある日を境にどんどん若返って行くようになってしまったおばあちゃんの話「かわいそうな真弓さん」などが収録された西村ツチカの作品集。 表題作の「かわいそうな真弓さん」はシンプルな話しながら、クライマックスの運びは圧巻。色々あるけどどうにかやっていこうと前向きになったところで人生の不条理にやや狂った調子で崩れて行く日常がとても印象に残っている。 表現・テンポ・世界観のどれもが独特で場合によっては読む人を選ぶかもなとも思うが、屈折していて癖があるキャラクターが多いなと思いながら読んでいたが、読み終わってみると結構純粋な思いで突き動かされていたのかもなと評価が変わった。折を見てなんども読み返すことになる作品になりそう。
マウスの元に配属された巨乳の派遣社員・早乙女操が女体を駆使して音羽物産に寄せられたクレームを処理するという話。 基本的に億単位の損失が生まれそうな時に、マウスが土下座をして、巨乳の早乙女を餌にして無茶な勝負をふっかけるという展開。その無茶な勝負が、負けるごとに一枚ずつ服を脱いで行く女体じゃんけんと、人間を馬に見立てた人間競馬。どちらも勝負も勝ち方も結構バカっぽいんだけど、最終的にはいい話っぽくまとめられていて憎めないところがある。 「リーマンギャンブラーマウス」のギャンブラー・マウスこと篁が登場しているが、総務課クレーム対応謝り係の課長として一日2000回の土下座の素振りなどをしていてかなり窓際に追い詰められていて本当に同じ人物なのか疑ってしまうレベル。
あとがきでも語られるが、谷口ジロー自身の体験が物語にかなり反映されている。それもあってかやり取りや心理描写が細かくてリアル。 ストーリーは結婚の挨拶以来実家に帰っていない男が父の死を機に里帰りをする話。通夜で昔世話になった母方の伯父や姉から、家に帰らなかった間の父の姿や、幼い日には理解できなかった父の心情などが語られて、後悔とともに父とのわだかまりがほぐれて行くという話。 読み終わると、実家に帰るかという思いになる。あとがきも結構いいので是非呼んでもらいたい。
楽園タクシーで働く配車係とドライバーのおっさんたちの日常。たむらあやこ先生のお父さんが働いている会社がモデルになっているらしい。モアイで連載している。 お世辞にもガラがいいとはいえず、主人公の中谷さんが同僚から物取りと疑われた時に「嘘つきとドロボーしかいないような会社」と言ったんだけど、わりとそんな感じでだいたいみんな素行が悪い。そんなおっさんたちがいがみ合ったりたまに手を取り合ったりお客と揉めたりする話。 2話目のスピード狂のドライバーのおっさんの話は、ババアに煽られてレースに発展する話で結構笑った。あとは医者に気に入られてほとんど専属の扱いになったおっさんの話は人情系の話で好き。ギャグから人情ものまで幅広くあって、サクサク読めるのでおすすめ。
35周年読み切り祭り【CARNAVAL】第16弾
35周年読み切り祭り【CARNAVAL】第17弾 「うちのクラスの女子がヤバイ」「シンプルノットローファー」の衿沢世衣子が描く、 ミステリーテイストな読切。
謎の新任教師、関根に導かれ格闘技の世界に主人公の大場が足を踏み入れていく話。格闘技の試合はかっこいいし、ギャグも面白いし、恋愛もさっぱりしていて面白い。スポーツ漫画ということでストッパー毒島とテイストが似ているかなと思った。 終盤になるまでは、大場をなんとか格闘技の世界に引き込もうとする関根の頑張りと修行の話が多い。最後、試合になったと思ったらいきなり大舞台で一気に駆け抜けて終わる。間延び感はないし、いきなりの大舞台といえど飛躍感もない。 あと、バカイチを読んで確信したのはハロルド作石の描く恋愛はいいなってこと。
BE・LOVEでリカチが新連載をスタート。父親がいなく、寿司屋の後妻になった母に連れられて肩身の狭い思いをしている小夜子がある日橋の下に住む、格好はスーツ姿でややまともなんだけど全体的に胡散臭い男と出会い、映画の世界を知る。 その男も前触れなくいなくなってしまうのだが、小夜子は映画に出演して歌を歌うことを夢見て、2話目では映画の撮影現場に潜り込んだりしている。 舞台が昭和の前期っぽいので、これから戦争に突入したりしそうだが、その前につかの間ではあったが活躍する女優になるんじゃないかなと思っている。 背負うものがありながら前を向いて頑張る話のようなのでこれからますます面白くなってきそう。
重松成美の新連載。IKKIの印象が強かったけど、女性誌に移ったんだね。『BABEL』は読んでいたのでまた描いてくれて嬉しい。 室町時代の申楽者の観阿弥の息子、鬼夜叉が主人公。観阿弥が一世一代の新作を書き上げ足利義満の前で披露する第一話。 『BABEL』もそうだったけど、文化的なところと神とかの神秘的なものを組み合わせるのがうまくて、申楽というテーマが重松成美にはまっていると思う。あとはまぁ歴史的にもかなりの大人物を扱っているのでドラマもたくさんあるだろうし、そういえばロマンスだったしで面白くなっていきそう
少し前に6年ぶりに読み切りが掲載されてもう当分ないかなって思ったら、反響があったらしくまた読み切りが掲載。今度は「高校のとき、実はあいつのこと好きだったんじゃないの?」って感じで晃と友宏がちょっと喧嘩?するみたいな話。 ここまできたら新章突入とかでもいいんじゃないかなって思うけど、ひとまずまた読めて嬉しい。 単行本とかでまとまってくれないかなー
舞台は19世紀末の清王朝の時代。四川省最高のレストラン菊下楼の料理長だった両親を持つマオが新料理長の座をかけて、かつて母の弟子だった男と料理対決をするところから話がはじまる。 基本的に料理に熱中すると3日間くらい不眠不休で仕込みをしたりするので、ある意味スポ根料理漫画とも言えるかもしれない。また料理のシーンも中華らしく火力命なものが多くて派手でいいし、盛り付けが綺麗なやつも中国的な繊細さ(もやしで龍を表現する無茶具合とか)もいい。 あと、料理ももちろん面白いんだけど、マオと料理を競ったり、マオを導く人たちとのヒューマンドラマも面白い。悪役の顔とかリアルな悪そうな顔している。 ちなみに、「真・中華一番」は、途中掲載誌が変わったりしたこともあって、タイトルを変えて心機一転という感じで、「中華一番」の最終話からそのまま繋がって来るので読むときは「中華一番」からがいいと思う。
みんなのミシマガジンで連載していた『今日の人生』が単行本化。ウェブでの連載は読んでいなかったんだけど装丁に惹かれて購入。 内容はエッセイなのかな。益田ミリがその日に感じたことなどが漫画になっているんだけど、3コマで終わることもあれば数ページにわたることもある。量も内容もその日に次第という感じで体温を感じるエッセイだった。 水族館でアシカショーを見た話は結構笑ってしまったし、短いけど勇気付けられる話もあるし、「確かにそういうことする人は嫌だなぁ」って共感する話もある。また、ときおり絵のない詩のようなものも挟まっていて、それも結構ズシンとくるものが多くて良かった。 1日の終わりに読みたくなる漫画。 http://www.mishimaga.com/kyonojinsei/047.html
表紙とタイトルのてんちょうがとにかく可愛いのだが、主人公やまわりの脇役もいいキャラしてるので、思ってたより出オチ感はなく楽しく読める。 俺物語のポジションを狙っているのかも?二番煎じにならないように舵取りするのが難しいだろうなぁとも(笑)いろんなパロネタが似合うのはてんちょうのアドバンテージですかね
今回は「クッキングパパ」とうえやまとちがテーマ。 クッパパがちばてつや賞に準入選して、2回の読み切り企画的に連載スタートした話とか、料理を作ってから話を描いている話とか。福岡に住んでいるから、航空便が何あわず旅客機でアシスタントにお詫びの品を持たせて原稿を届けさせた話が面白かった。
「双亡亭を壊すべし」って1巻からずっと言われてきたけど、今のところ近づかなければ実害はないこと方が多かったので、なんで壊さないといけないのかなってところが少しふわふわしていたんだが、5巻でそれが少し明らかになった。 青一の過去も全部語られて、ロクロウと共に双亡亭に向かっている。6巻ではたぶん到着する(長かった) 双亡亭内部でも凧葉が活躍しているが、なんかどんどん凧葉が好きになる。藤田和日郎的主人公ではあるんだけど、腕っ節はからっきしなのに今のところ一番強いっていうのがとても良い。 そろそろ第一部の完結が近づいているらしいと次巻予告であったので楽しみだ。
人気のない山間に佇むホテルサラマンダー。経営者である世界的な大富豪のリック・サラマンダー財力に賄われているため、ほとんど客は来ないのに今日も平和にホテルは運営されている。 口と態度の悪い支配人、料理が超絶うまいシェフ、ドジっ娘メイド、謎のロボという変なメンバーながら、サラマンダー氏に認められたお客には最高のもてなしを、そうでない客には(主に支配人の)おざなりなもてなしが待っている。客も悪魔やら呪われた?作家やらヘンテコな人?たちが多くて、迷惑をかけられたりしてどっこいどっこい感があって楽しい。 そんな個性的なホテルマンと客たちによるドタバタしたホテルライフの漫画。3巻で完結するんだが、よくまとまっている。全体的にホテルサラマンダーの日常が楽しくていつまでも読んでいたい感じ。
ボロ団地の管理人兼魔女(男)の木陰くんと、そのボロ団地に住む女の子夢子のラブコメ 読む前は普通のラブコメかなって思ったら予想以上にファンタジックな展開が多くて驚いた。木陰くんが魔女なのもそうだし、好きだった先輩は人間ですらなかったり、木陰くんたちが隠している秘密がきっかけで冒険的なものもする。 夢子はツンケンしているけど、根は素直なのか夢中になると一直線なのか、自分の欲望に忠実なのか、話が進むにつれてどんどんデレてかわいくなる。木陰くんもピュアな感じでかわいい。 2人の恋愛模様もとてもかわいいし、ドタバタ劇も邪気がない感じで見ていて楽しい。
久米田康治はよく絵が変わりますが、この作品と改蔵の初期の頃の絵は上手くはないけど独特で好きなんですよね。 いわゆるオネショタのラブコメディでギャグにもキレがあります、若さ溢れるというか…… 上下巻で短いのでたまに読み返してしまいます。
スピリッツ掲載の望月ミネタロウの読み切り。表紙の絵が色使いといいなかなか綺麗でいい。 給料日を目前にして所持金が全くなくなってしまった女の子が、ワンカップでやけ酒をしていたら路上で行き倒れするほど泥酔しているところを、近所の床屋と服屋が一体になった店の店主に拾われる。彼の同居人が罹ってしまったミニマル病(いわゆるミニマリストになってしまったよう)を持ち前のズボラさでなんとかしてくれたら、謝礼を払うというので、意気込んでいたら…という感じの話。 行き過ぎたミニマリストをズボラな生活感で批判して行くところはなかなかコミカルで面白いし、女の子がかわいくてよかった。
7巻の終わり方も「おお!」というものだったけど、8巻はそれを越えた・・・ あきらを避けまくる店長にはモヤモヤしながらも迫るクリスマス。最後、あれはどうなったんでしょうか。気になって、あともう1話収録してくれよ!と叫びたくなる終わり方。 もうどんどん面白くなっていっているので、目が話せないですね。
ドルオタ必見の名言連発。最終巻4巻は500p越えで2巻分以上のサイズでした。 リキミュが盛り上がり、サイやニイのソロ活動も充実し、ドルメンXとしてのグループ活動、 これまで謎だった部分も全て詰め込んだという感じ。やや駆け足気味ではあったけど、フィナーレは感動的だった。 ヨイについてはもうちょっと触れて欲しかったなぁという気もする。 もっと長く続いてほしかった作品。
高橋のぼるのゴルフ漫画。父親の借金2億円を返済するために極道になった竹虎一吹がゴルフコンペで活躍した腕を買われて、巨大カジノ建設の莫大な利権&優勝賞金2億円の極道娯流歩(ゴルフ)選手権に挑む話。 本筋は借金2億円を返すことなんだけどだいたい敵にいい女がいて「勝ったらお前を抱く!」的な話になっていて、エロを力に変えて劇的な勝利を手に入れる。 初めは比較的普通のコースでバンカーや池、木の枝に挟まってしまったボールを超絶技巧でパッドに沈める感じなのだが、だんだんコースの方がありえないくらい難しくなって行って、それをどう攻略するかというおもしろさになっていく。
まさかの映像化。とっても心配ですが、それ以上に楽しみ。 最高にトラウマで、最高に鬱で胸糞なこの傑作が、上映された後の映画館がどんな空気になっているのか想像するだけで楽しいな~。 見たこと後悔しながら3日くらい寝込みたいです
初めは、マウスという男が、妻に離婚を迫られ電車で遭遇した痴女につまらない男と罵られた恨みのようなものから違法賭博の世界に足を踏み入れ、限界ギリギリのギャンブルで勝っていく漫画だった。 それが左遷されて帰ってきた中盤あたりから、ギャンブルで負けそうになると、すかさずインドまぐろ子(二十歳の美人)が自分の体に様々な料理を盛り付けて食わせることで、マウスに勝負のツキを呼び寄せる漫画になっていく。 なので、後半になると、勝負の駆け引きよりも「今回はどんな女体盛りなのかな」っていう楽しみの方が勝っている。が、しかし、意外と人情的な話もちらほらあり、最終的なインドまぐろ子とマウスの行く末などはなかなか感動的なものもあり漫画としても面白かった。
『ダンジョン飯』の九井諒子のショートストーリー集。短いと3pくらいのもの、長くても10pくらいの話が集まっている。 日常的な話が多いんだけど、九井諒子らしいファンタジー要素がそこに加わることが多い。 猫がデートをするために化粧をする「かわいくなりたい」とか、謎の奇病に犯された村の話「神のみぞ知る」とかは、最初どんな話になるんだ?って思って読んでいたらオチがずっこけるほどかわいくてすごく好き。 あとは「ショートショートの主人公」みたいなメタなネタも面白かった。
失恋ショコラティエ作者「水城せとな」最新作は友達三人でだれが一番不幸になれるかを争う話です。 まだ2巻までしか出ていませんが、人間関係がグチャグチャし始めていて、今後の展開に期待ができます。相変わらず、人間の揺れ動く心理描写が上手くて、読んでいて引き込まれていきます。あと、ヒロインがかわいくてグッドです。
自分にはなんの才能があるのか、そして、いつ才能を失っているのかをかんがえさせられます。 読み終わるとゴミを両手で覆っています。
物を食べること。食事とは何かを少年漫画的に描いた作品。所々に散りばめられる島袋光年ワールドが凄い好き。何より、ラスト3話の見事な終わらせ方。大人ながら『食べること』とは何かを考えさせられてしまった作品。また島袋先生には描いてもらいたいなぁ。。。