初めて読んだのは高校生の時でした。当時は大学受験のためになにか自分を啓発できるものはないかと考えて読み始めたのを覚えています。物語は、主人公の女子高生が最底辺の学力から、東京大学合格を目指すという非現実的かつシンプルなものでしたが、漫画内に勉強方法=社会でも通用するメソッドが凝縮されていて、効率的なやり方、俯瞰するための考え方は参考になる部分が多かったです。社会人になってからもバイブル的な漫画として愛読しています。
一騎当千の続編となるシリーズです。作品の知名度は高いですが、じゃあ一騎当千とはどういうストーリーなのかを説明できる人が、果たしてどれくらい居るのか?いや、女の子が可愛ければそれだけで凄いんだと思います。私は考えるな感じろの精神で楽しんでます。
私自身、若い頃はニートをしていたので、読んでると当時の事を思い出したりします。外に出るのが億劫で、朝起きたら夜中まで同じ格好のまま。家でゴロゴロして遊びながらも、内心はネガティブな気持ちで過ごしてました。でも、このマンガを読んでいると本当に楽しそうなんで、もう少しニートであることを楽しんでいいたらなあ。。と少し後悔しました。現在もしくは過去のニート経験者ならではの「こういうのあるある」共感しきりなマンガだと思います。
可愛らしい絵柄で、華やかなファッション業界を描いていますが、内容は熱い!!! なぜ週刊少年マガジンにファッション漫画が連載されているのか? 読めば分かります。少年マンガの醍醐味である、主人公たちの熱い生き様と成長をきっと感じるはずです。
皆さんご存じの「半沢直樹」を原作としたコミカライズ作品です。ドラマを先に視聴し、その後コミックを読むという流れなので、私の中での半沢直樹は、完全に堺雅人さんで確立されているんですよね。まるで堺雅人さん演じる半沢直樹をテレビで観ているような、美しい描写と迫力があると思います。 ドラマを観ていない方は、初見で「倍返しだ!」の爽快感を楽しめると思いますし、観ていた方もドラマ版を頭の中で想像しながら、キャストと漫画のキャラクターを照らし合わせたり、ギャップを楽しめますよ。
明るくかわいい主人公ユキオちゃんにいつも元気をもらっていました! 天使のオムレツとか、登場するフードがどれも美味しそうなんです。 「なかよし」の連載で読んでいたときは小学生だったので、中学や高校に行ったらこの漫画みたいな素敵なカフェテリアでごはんが食べられると思っていましたね(笑) あと、クールな晴矢が飼っているペットのオコジョも可愛くて好きでした!
まる子とたまちゃんと、ブー太郎の3人が正体不明の古びた洋館に迷い込む話が印象に残っています。廃墟となった洋館を探索するまる子たち..途中で怖くなった一同は探索を切り上げて洋館から脱出します。後日もっと大勢の仲間を引き連れてその洋館を探索しようとするのですが、その洋館はもう2度とみつかることがなかったという話がとても印象深いです。結局あの洋館はなんだったのか?なぜ洋館は消えてしまったのか..謎の多い不気味なお話でした。
ぜんそく持ちのみつば(9歳)は、住んでいた東京から離れて海辺の街にある兄夫婦(新婚)の家に移り住むことに。 仲良くなろうとグイグイくる兄嫁の日菜子(21歳)に人見知りのみつばは押され気味。 う〜ん、羨ましい。
高校野球をテーマにおいたラブコメ漫画です。昔の漫画なので今の若い人達はあまり知らないと思います。 (MIXを知っている方はいるでしょう) 現代は男女の交際をあまり望まない若い人が増えているといいます。 この漫画を読めばきっと青春ラブコメっていいなと思うでしょう。
男の子と一緒に住む設定いいですよねえ。上原くんはかっこいいし、シャイだけど優しくて一途だし、まあ大満足でした。主人公も素直だし同性目線でも応援したくなるキャラクターでした。
※ネタバレを含むクチコミです。
ザ・昭和の少女漫画という絵柄で抵抗のある方は多いかと思います、私もそうでした。 しかし、騙されたと思って一巻だけでも読んでください。まるでジェットコースターのように息つく間もなく次々と問題が起こりまくって物語に引き込まれます。 少女漫画というよりスポ根漫画と言った方がしっくりきます。 ド根性系の人間ドラマが面白いからこそ、恋愛も盛り上がるんです。 男性も読んでください、ドラゴンボールや明日のジョーに匹敵するワクワクが待ち構えています。 華やかな少女が華やかな演劇の世界で血反吐を吐いて戦うストーリーで思わずウォォッと叫んでしまいそうになりますよ。 漫画好きなら読まないと損なくらいの名作です。 とにかく、とにかく読んでください!お願いします!
エロい漫画だなあと思って何となく読んでたんですけど、ストーリーがしっかり練られていて伏線の回収も素晴らしく学校を監獄の舞台に仕立てるなどアイデアも斬新で、今までに見たことが無いジャンルの漫画だと思いました。主人公が真面目にバカやっているので共感が持て、すごい好きになりました。
TVで子どもに大人気と紹介されていて、科学(化学)の学習系漫画なのかと思っていましたが、全然違った・・・全人類が石化って、これ以上はないほどの非現実! そして、そのまま3000年以上意識を保っていての復活! その復活が、天才的な少年主人公からって・・・ファンタジーすぎるじゃん!! どこが科学なのかと思えば、科学大好きな少年が、石化前に得た知識をもって、文明が未発達の世界で無双するという・・・途中までは科学漫画というよりも、サバイバル漫画に近いのでは?物語が面白いのは間違いないですが、これを学習マンガと紹介するのは何か違う気がします。
同じマンションに住む主婦と主夫による不倫。男性向けでちょっとエロいです。絵も展開も上手く、平日の昼間に読んだら非常にムラムラすると思います。もし自分が主夫だったら不倫に走ってしまいそう。マンガの中だけでも不倫する気持ちを味わいたければ…
ダイヤのAの続編。春の甲子園の場面から始まる。主人公の沢村は初戦こそ投げたものの、優勝候補の巨摩大藤巻戦では出番なく、その試合は沢村のライバルである降谷に託された。その試合は負けてしまうのだが、降谷の圧巻のピッチングは見ているものにインパクトを残した。沢村はこの試合投げることができなかった悔しさをかみしめ、夏こそは自分がエースで甲子園のマウンドに立つんだと決意するわけだが、結果的に夏の地区予選ではその思いを成し遂げる。沢村と降谷はエースを争うライバル関係だけどギスギスした関係でもなく、お互いを認めあっているところが面白いところである。150キロ以上のストレートを持つ本格派・降谷と、メンタルモンスターの技巧派・沢村。どちらにも良さがある。目標は甲子園出場なわけだが、お互いが最大のライバルとなる存在でもある。この二人が互いに高め合い成長していく過程が素晴らしい。
12巻、じっくり読んだ。とても面白かったし、勉強になる。 凡人から這い上がっていく人と、持って生まれた才能を持つ天才。 光一とエレン、二人の生き方は対照的で、これは読まないと言葉で伝えるのはとても難しい。。だけど、ゾワゾワと鳥肌が立つ。 どちらも、一人では上に上がっていけなくて、左手と右手、合わさってこそステージを上げていける。 私個人的には、エレン×さゆりが好き。 さゆりが、エレンとの出会いで変わっていく様子が、さゆりに感情移入してたのか泣けた。 そして、クリエイティブな世界を知っていける気がして楽しく読んでます!
ここ数年で、大人の発達障害の種類・症状がニュースで取り沙汰されることが増えてきましたが、まさにこの漫画はそういった一見してわからないような、大人の発達障害を描いています。もし彼が発達障害だったら?夫が発達障害だったら?どんな行動がおかしいのか、どう対応すればよいのかなども考えさせられる内容でした。結構シビアなテーマですが、読んで損はないですよ。
29歳独身女子の四者四様な恋愛悲喜交交群像劇。 東村アキコ作品と比べるのもアレかなと思うのですが…タラレバ娘とかと違い、容赦なく抉ってくる感じはないので、物足りなさはちょっとあります。 最初は、結婚したい29歳女性が合コンやお見合いパーティに行ったり、アプリやったり、過去の恋愛を引きずったり、彼氏とのマンネリに悩んだり…と、いろんな漫画で描き尽くされてるネタだらけだなと思っていたけど、読み進めてるうちにちゃんと4人の恋愛が進行して、はたから見ればグダグダ悩んでるだけに見えてもそれにはちゃんと本人なりの切実な思いがあるんだというのがわかってくるので、飽きずに5巻まで読めました。 で、いまは早く6巻が読みたいです。笑 あと、この漫画の異様さとしては、その4人をずーーーーーーーっと監視して行動を調査・研究?してる組織がいること。そんでやけに等身低くて丸いオバサンはいつもピーナッツバターサンドイッチを食べている。 この人ら、なんなん?笑
飯で人を救う系の飯漫画も良い 飯とひたすら向き合う系の飯漫画も良い そして、飯イコール家族愛系の飯漫画も良いですよね。 レシピも掲載されているとなお良いですよね。 教師お休み中の兄が弁護士の妹に発酵食品をメインとした飯を作り、2人でもしくは友達や生徒たちと飯を食べる漫画です。 発酵食品といっても、味噌やチーズやキムチなどの身近なものを使ったレシピがほとんどで再現もしやすそうだしとても美味しそう。 休んだりくすぶったり失敗したりする時間も、人がさらに成長するための発酵時間なのかと思わせてくれる優しい作品です。 大切な人達とワイワイごはんを食べられる日が戻ってくるように、発酵メシ食べて健康になりましょう!
表題作のカメレオン・アーミーはどこか世にも奇妙な物語っぽさがある。不倫して会社にいられなくなった主人公の女が転職した先には唯一の女子社員がいたが野暮ったくて地味な子だったのでバカにしながら接していたらどんどん自分そっくりに綺麗になっていく…という話。女同士のマウンティングは戦いだからこのタイトルだし、大体はそのタイトル通りのよくあるストーリーなんだけど、自分のアイデンティーが誰でも簡単に手に入る程度の物だったんだってことまで描いちゃうって怖くない?そして喪失したまま終わるし。ホラーだよ。やっぱりタモリ出てくる感じするでしょ!どことなくこんな感じのシュールな作品が多い短編集ですが安野モヨコらしさがあるのでやっぱりファンなら読まなきゃなーと思いました。
時間停止モノってAVなり漫画なりいっぱいありますよね…。とはいえ女側が時間を止める話ってそういえば読んだことなかったなって、これを読むまで気づきませんでした。作者がベテランのさんりようこ先生なのも気になりました!先生といえば自分はB型H系のイメージがあったので絵柄が違うことに驚きましたが、まったくノリがそのままなので安心しました。 主人公は生徒にもナメられるくらい気が弱い24歳の女教師の吉野貴和子。今まで恋愛をしたことも性経験もなかったが、時間を静止できる不思議な砂時計を拾ってからエロに対する好奇心が抑えられなくなっちゃった…!というストーリー。まあ、結論から言うと時間停止してすることは男も女も変わりない!!ですね。 エロ知識がゼロだった貴和子先生がまさかここまでやっちゃうとは!という驚きの連続ですが、いつも態度が悪かった不良の教え子が急に優しくなったりするトキメキ要素もちゃんとあるんです。実は砂時計の存在を知っている奴が他にいて狙われてたり、ラストでタイトル変えなきゃダメじゃない?くらいの衝撃的な展開があったり、盛りだくさんの1巻だったので2巻もめちゃくちゃ楽しみにしてます。
「ドウェイン・ジョンソンを嫌いな人間がこの世に存在するだろうか」というのが自分が常日頃考えている命題のひとつです。『グレート・ワン』が世に放たれた事実こそ、この問いへの答えではないでしょうか。 圧倒的にロック様をモデルに描かれているバレル少佐はある日体重が驚異の9万6千トンに。時同じくして地球上に現れた巨大生物から人知れず人類を守っているのですが、特異体質ゆえに娘のマヤに会いに行くことも出来ず、日々孤独な戦いを強いられていました。 ヒーローというのは誰かを助ける存在です。ではヒーローのことは誰が助けてくれるのでしょうか?『武装錬金』で提示されたこの問題に本作もあたたかく、かっこいい答えをきちんと用意してくれています。 常に銀幕の中で我々の心を救い続けるロック様をモデルにこの作品が生み出されたというのが、グッとくるポイント1.7億点ですよ!彼のインスタフォロワーひとりから1点ずつ集めて1.7億点計算です。 そして読む前でもあとでもこの際いいと思うのですが『ランペイジ 巨獣大乱闘』は絶対合わせて観てほしい!そうだろジョージ!
タイトルの通り、アラサーの男女の初恋の話なんですが、最近読んできた恋愛漫画の中では一番胸キュンしました!自分もアラサーなので、もう読むたびニヤニヤが止まりません。まさにこういう社会人の恋愛漫画を探してました。お互い初々しい姿に少し焦れったくもなりますが、、続きが気になる漫画です。
この感じで、こどもおじさん版も描いてほしい
仲良し女子4人の、ほのぼの?学園コメディなんですが…タイトルの通り、4人にはそれぞれみんなについている「嘘」があります。 そんなしょうもない嘘つくなよ!みたいなことではなかった。 嘘のスケールが全員デカすぎて、もう笑うしかない。笑 バレるとかバレないとかいうハラハラよりも、なんでここにこの4人が集まったんだという奇跡に感謝です。
表紙のヤンキーと大人しそうなJKに惹かれました。荒れた家庭の話なのかと思いきや娘をちゃんと見守るヤンキーパパにちょっと感動。ママのキツい口調にもドンと構えていて、JKが口に出さないけど態度には出ちゃう感じすら、察してくれるパパすごい。なんだかほんわかするお話でした。
80年代に大人気だったキン肉マンが2011年から再開されたものですが、次々と全盛期が更新されていく面白さで、新たに登場した敵キャラクターも大変魅力的です。旧作の必殺技もほとんどが改良を加えて登場しており、進化した絵柄と合わさって実に見ごたえがあります。
同級生の逢司くんに好きな気持ちを伝えようとする姫乃ちゃんがとっても可愛く、ホッコリした気持ちになります。 ふつうは男子が好きな女子にイジワルするものですが、それを姫乃ちゃんがやってしまうところも面白い。 「こういうの、好きな子に良くやったなぁ。」みたいな、あるあるが詰まってます。 小学生時代に好きな子がいた経験がある人だったら、絶対共感できる作品です。
現代からRPG的な異世界へ転生するヤツ。主人公の属性が回復メインの治療士であるのが特徴だ。 始めの印象では、もっと浮ついた作品かと思ったが、結構しっかり目な冒険ファンタジー作品だった。 主人公の様に、他人のためにひたすら努力することに喜びを感じるタイプは共感できるし応援したくなる。 あと、背景の町並みや生活の描き方が緻密。おかげで世界観バッチリで物語に入り込みやすかった。 もう現代に戻らなくてもいいかな。。。って思うくらい、この世界で暮らせる主人公がちょっと羨ましくなった。(訓練は厳しそうだが)
異世界に召喚された高校生が父親に仕込まれた武術スキルを基にのし上がり、自分用の美少女奴隷ハーレムを築くという、いかにも今風のエロゲーやラノベの世界観を漫画に落とし込んだ、いかにもな作品ですが、エッチなシーンや戦闘シーンも含めて全般的にスピード感があり、作画や構図にも凝ってるところが多くあった。ラノベやゲームに精通した読者なら楽しめる。
本当にありそうなリアルな不倫をテーマにしたマンガです。表面上、よき旦那を演じていた夫が不倫。しかも、主人公の友達の女性と不倫するというドロドロの不倫描写がリアルに描かれてます。したたかな不倫相手と旦那との間で、主人公に感情移入してしまうと、気持ちがチクチクしてしまいますが、不倫を経験したことのある人にとっては、なるほどと思える作品かもしれません。
薬剤師を主人公にした医療系のマンガは初めてでしたので新鮮でした。医療の現場でもわりと裏方というか、地味な存在なのですが、ただ薬を調合するといっただけでなく、患者さんを助けている部分があるんだなと感心しました。主人公の明るくて天真爛漫なところも見ていて前向きになれます。
ROOKIES。何かと不良生徒たちの活躍がクローズアップされがちですが、やはり熱血教師、川藤先生あってのROOKIESではないかと思うわけです。シリアスな場面でもギャグっぽい場面でも、常にこの人が一番イキイキしてたと思います(笑) 後半は出番が減るものの、すでに心のどこかに川藤先生が居て、その存在感は増すばかりでした。 なんてことを書いてると川藤菌に侵されてるって言われちゃいそうですね。
おそるおそる読んでみたけど、、とにかくグロくて、ヒトがぐちゃぐちゃに死ぬのに面白くて読んでしまう。怖いもの見たさで次のページが気になってしまう、そんな漫画だと思います。
「ウソ婚」のプロトタイプ版ともいえる作品です。幼なじみ瑛人の強引なアタックで、主人公の鈴木みうが彼のペースに巻き込まれ、話が進んで行きます。瑛人のようなゴリ押しタイプの男性って最近は希少価値がありますから、やっぱり女子ならだれでもこういうツンデレで強引タイプの男子に惹かれるものです。最終的には、みうも瑛人の押しに負けて婚約するのでハッピーエンドです。全1巻でテンポ良くて楽しめる漫画でした。
現代版シンデレラストーリーの究極体、王道中の王道といえば「花より男子」しかないでしょう。 つくしちゃんが面白くて健気で強くてとにかく大好き。 道明寺の天然アホぶりとか鬼畜ぶりも大好物。 つくしちゃんが何故か色んな人に愛されて成長していく姿が堪らなく魅力的なストーリーなんですよねぇ。 全42巻大人買いしたくなっちゃいました。
小学生の頃、なかよしで読んでたあさぎり夕先生の作品。 ミンミン!、今見てもやっぱり可愛い、面白い! 明るくて天真爛漫で、一矢との掛け合いも見ていて楽しい。 キスで人間になる設定も素敵でした。 全5巻でちょうど良い長さです。
うおお〜〜! もう、とんでもないものを読んでしまった…凄まじい!! 扉絵を見た時点で「うわこれ絶対おもしろいやつ」と思ったし、実際半端じゃない面白さだった。 https://i.imgur.com/7aLgHGm.png (『奈落の仔』辻田大誠 週刊少年ジャンプ2020年19号より) まず何よりもこの作品について言いたいのが、絵の上手さ。 スタイリッシュなキャラクター、かっこいい構図、白黒ハッキリした塗り、世界の解像度を高める背景・小物の描き込み。 週刊少年ジャンプの名作に共通する「技術的な経験則」をすべて抑えてあって、紙面が完全に「面白い少年漫画」のそれで、もはや絵だけで「あっ面白い」と脳が認識してしまうレベル。 辻田先生の絵に関して、自分は全肯定大絶賛なんだけれど、仮にこの絵を「へたくそ」と言う人がいても、その言い分はなんとなくわかる。 辻田先生の画風はONE先生と共通するところがあると思う。 細かい描き込みや構図という、見せ方(表現)のセンスがずば抜けていて、かつ絵の線に『独特の歪み』があって素晴らしい味わいを生み出しているところが似ている。 そして2人とも、線の歪みが顕著なコマがある一方で、ここ一番の大事なシーンでは線を研ぎ澄ませ絵のクオリティを高めているところも共通している。 この『線の歪み』という一部分にだけに注目してしまうと「へたくそ」に見えるかもしれない。 https://i.imgur.com/CeNyIXl.png (『奈落の仔』辻田大誠 週刊少年ジャンプ2020年19号より) …………。 否定的な人を想定して、先回りして理解があるようなことを書いてみたけど、いやでもメッッッッチャ絵上手いでしょ…!?!!! 見ればわかるよな??? 最高だよ絵のセンスなにもかも…。 そして絵だけじゃなくて、キャラクターもストーリーももっと読みたくなる設定でたまらない。 キャラクターの設定も、クセが強すぎずベタすぎず(個人的に「ウジウジした弱虫」「明るさだけが取り柄の馬鹿」はもう見飽きてるので勘弁)ですごくいい。100万本の刀拾いをしていた少年が、死にかけの男から神の宿る妖刀をもらうっていう導入がクソ格好良い。 サイドキャラクターの魎も凶子も出しゃばりすぎず、しかしそのバックグラウンドを自然と想像してしまう存在感がある。そしてそんな2人との出会いで主人公は成長する。 はぁ〜! 良良良〜〜〜!!!! いや、ホント良さしかない…!! 本編の前に掲載されている「ご挨拶」によると、先生は1998年生まれで14歳から持ち込みをされているとのこと。ここらでぜひ連載していただきたい…!! 辻田大誠先生の次回作、『連載』を楽しみにしています!!
恋愛より重い愛。 何かに長けて、何かが欠けた者どもの 生首ブッ飛び殺し「愛」。 愛を識るなら辞書引くよりこれ読んだ方が早い。 ルビ芸が好きな人 プリキュ◯が好きな人 描き手の全力の「これが描きたい」圧に殴られたい人 外連味に飢えた人 には特に超絶ブッ刺さる。賭けてもいい。 そうでなくても全人類におすすめしたい気持ちと こんなド深ェものを気安く他人に勧めて その後その人の人生に与える影響に責任が持てるのか…?という気持ちがせめぎ合うほど本当(マジ)におすすめです。 誇張でなく一生分の愛と生首を摂取できること請け合い、むしろ請け愛。 ①巻発売にあたり以前とは違い直感的にレビューを書いたのですが、特に伝えたいのは巻末おまけページの圧に本気でゾッとしたということ。 私はなんてものを愛してしまったんだろう?これもまた愛。表1表4も愛。悲しいくらいに愛しかない。生首ブッ飛び、殺し愛。 愛はここにある。
これ紙版ではA5判のハードカバーなんです。コミックスというより書籍という感じです。そして中身もオールカラー。 内容はいがらしみきお先生から見た娘さんの生活のようすを描いたエッセイで、漫画家ならではのエピソードもさほどなく、特別何が起こっているわけでもないのに、面白可笑しくて最高なんです。 あんなに多くの名作を生み出し続けている漫画家先生も、お家ではそのへんにいそうでそんなに立場も強くないお父さんだなというのがいいですね。 携帯を充電したまま歩きだして、そのまま買い物行ってきた娘のエピソードがお気に入り。
クラスにおけるカーストをぶっ壊そうと、カースト最高層の女子、伊藤さんと付き合うことにした主人公、朝倉くん。 彼は何を隠そう、カースト最下層の男である。どうして彼が、彼女と付き合うことができたのか?もちろん、お互いに恋心があるからではない。伊藤さんにも、朝倉くんに通じる秘めた思いがあったのです。 それをきっかけに、人生イージーモードに見えていた最高層の彼らにも、上手くいかないことや悩みがたくさんあることも見えてきます。 陰キャが唐突にはじめたカースト崩壊計画は、本人の思惑を超えあらゆる人を巻き込み、予想外すぎる着地をします。 王道から外れまくっている、ひねくれ青春漫画が読みたければおすすめします。
マッチングアプリが当たり前になった今、結婚しててもこういう誘惑が増えたりするのかーとなんだかリアルを感じました。。すれ違いって怖いな。ま、漫画だからこそのサブキャラの邪魔っていうのもあると思うけど。
すごい漫画ですこれは…。 素直にマッチングアプリ使ってるおじいちゃんも、それで出会ったのがきくお君というのも、きくお君のサーフィンスタイルも、なにもかもが素晴らしい。最高すぎる。 トーン使いも匠の技。新人さんと書いてあったけど、描画レベルは相当高いです。はやく次の作品を読ませてくれ〜!
どんなに酷いことをされても、血のつながった親と縁を切れなくてつらい思いをしている人もいるなかで、この主人公はよく自分の力で家を出ることを決断できて偉いなと。大人になってからではなく、あの年齢でというのが大きかったと思います。 父親に無視されて、三者面談の約束も破られて、祖母にも暴言、暴力を受けて…はたからみれば立派な虐待なんだけど、食事を与えないとか、教育を受けさせないとかはないので最低限の権利?は(ギリギリアウトだとも思うけど)侵害してないところが難しいところだなと思いました。
人には人の数だけ食の好みがあり、こだわりがある。 学校帰りの立ち食いうどん、餃子の焼き方、いつもの席で食べるビーフドリア…この短編集にも物語の数だけそれぞれのこだわりが描かれている。 そして、そのこだわりに寄り添う人も描かれている。 どうしてもこれが食べたい!に付き合ってくれる人 めちゃくちゃうまいわけじゃないのに食べたくなるんだよなあ…を作る人 好きなものは好きって言っていいんだよ、と背中を押してくれる人 自分のこだわりを理解して、寄り添って、一緒に美味しいねと言ってくれる人がいるって何よりも幸せなこと。 優しくてほんのりあたたかくて、お腹が空いちゃう作品です。 餃子両面焼き試してみよう…
狛犬といっても見た目も中身も幼児なので、欲望にまっすぐ突き進んでは、巫女のいぶきに叱られる。 狛犬は、神様のお供え物のお下がりを食べるというしきたり上、毎日和食ばかり。しかし絵本やテレビでは、おいしそ〜〜〜うな外国の食べ物がたくさん。 そんなある日、どうしても和食以外が食べたいという2匹の切なるお願いに、いぶきも根負けして「米粉のピザ」を作ってあげたところ… こんなおいしそうに食べる生きものいる…?と思ってしまうほど一生懸命頬張る。もうこんな顔されたらなんでもあげたくなっちゃうじゃんよ…! 神社に関する基礎知識もしっかり解説してくれる親切な漫画です。 狛犬の他、お稲荷さんも2匹出てきますが、もれなく可愛いです。 癒やし漫画でもあり、グルメ漫画でもあり、親子でクッキングにチャレンジしてみたい人にも役立つかもしれません。
魔導士が生きていくすべを学ぶための私塾を営むレオンは多くの教え子を排出してきましたが、彼の最大のコンプレックスは彼自身には魔導の才能がないこと。 そこに連れてこられたのが天賦の才を持ちながら人と交わろうとせず厄介払いされてきた少年ゼクスです。 とにかく絵の力がスゴくて、キャラクターの感情がズシンと響く実にいい表情が毎シーン繰り出されてきます。自分が望んでも手に入らなかったものを持った教え子を前にしたレオンと、誰からも理解されず全てを拒もうとするゼクスの心の機微がぐわんぐわん押し寄せてくるんですよね…。 「師匠と弟子」の関係から始まる彼らふたりの心の交流がどう実を結ぶのか、じっくりと魅せてほしい作品です。
初めて読んだのは高校生の時でした。当時は大学受験のためになにか自分を啓発できるものはないかと考えて読み始めたのを覚えています。物語は、主人公の女子高生が最底辺の学力から、東京大学合格を目指すという非現実的かつシンプルなものでしたが、漫画内に勉強方法=社会でも通用するメソッドが凝縮されていて、効率的なやり方、俯瞰するための考え方は参考になる部分が多かったです。社会人になってからもバイブル的な漫画として愛読しています。